#EV充電器
TEXT:TET 編集部
EV生活をスマートにこなすなら自宅充電の「映え」にもこだわりたい! リクシルからスタイリッシュな充電器が誕生

住宅周辺機器メーカーならではの「自宅と調和する充電器」 現在、充電機器メーカー各社からリリースされている自宅用充電設備は、建物の外観に馴染むようにデザイン的配慮がなされているものの、どうも機械然とした佇まいに異物感を感じるという方は多いのではないだろうか。 住宅周辺機器の大手メーカーであるリクシルが2024年3月1日に発売する「EV充電器」と「EVコンセントポール」は、住宅周辺機器メーカーとしての知見とデザインセンスを取り入れ、同社の住宅用エクステリア製品と組み合わせることで、より一層住宅の外観に馴染むようデザインされた充電設備となっている。 リクシルの「EV充電器」は、充電ケーブルが搭載されており時短充電が可能な6kWタイプと、スタンダードな3kWタイプの2種類が用意される。「EVコンセントポール」は、自身で用意した充電ケーブルを使用することができる、EV・PHEV充電用コンセントのポールとなっている。 今回発売されるふたつの製品は、リクシルのデザイナーズパーツ枕木材を使ったポールのため、エクステリア製品の枕木材と並べてコーディネートすることが可能だ。また、ポールタイプなので、自宅駐車スペースの自由な位置に設置することができ、スタイリッシュな外観づくりにも貢献してくれる。 それぞれの製品の詳細は以下の通りだ。 「EV充電器」は充電器本体に充電ケーブルを搭載した製品で、充電用コネクタをクルマに差し込むだけで充電することができる。仕様は時短充電を可能にした6kWタイプとスタンダードな3kWタイプに分かれ、必要に応じてどちらかを選ぶことになる。 カラーラインアップは本体カラーが1色、ポールのカラーは6色設定されていて、使用環境や好みに合わせて枕木材や機能門柱と組み合わせることで外観をコーディネートできる。 もう一方の「EVコンセントポール」は、車載の充電ケーブルや自身で購入した充電ケーブルを使用することで、本体価格を抑えたコンセントポールだ。ポールタイプだから好みの場所に設置でき、制御器ホルダやコネクタホルダなどのアクセサリの取り付けが可能となっている。EV・PHEV充電用屋外コンセントはAC200VもしくははAC100Vから選択が可能。 また、コネクタホルダはダイヤルロック付きで、コネクタを保持することができるほか、ホルダの取付位置を変更することができるため、自宅の外観や駐車位置、自車の充電口に合わせてコーディネートできる自由度を持つ。 リクシルのデザイナーズパーツの枕木材100角と同じサイズのため、並べて使用することで自分好みの外観づくりができる。こちらのカラーラインアップも、本体カラー1色、ポールカラー6色の展開となる。 発売は3月1日からで、EV充電器の価格は、6kWタイプのアルミ色が38万7000円、木調色が39万7000円。3kWタイプのアルミ色が32万5000円、木調色が33万5000円だ。 充電ケーブルを自身で用意するEVコンセントポールは、AC200V仕様の場合でアルミ色が5万5600円、木調色が7万1600円。 EVユーザーで戸建て住宅の新築、リフォームを検討中の方は、自宅外観と調和したスタイリッシュな充電環境の整備に、この製品の導入を検討してみてはいかがだろうか。

TAG: #EV充電器 #リクシル #普通充電
新電元工業「BC-Pro.モデル」(photo=新電元工業)
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
“熱ダレ停止”の心配無用……新電元が16時間稼働可能なプロ向けのEV用充電器を発売[2023.07.31]

待ったなしの充電と連続稼働が求められる商用EVに最適 充電器設置業者も長期的視点で最適な機器の選択を 【THE 視点】新電元工業は7月27日、商用EVの基礎充電に適した60kW急速充電器「BC-Pro.モデル」を、7月27日に販売開始した。 本機器は、最新の「CHAdeMO2.0.1」を取得。大容量のバッテリーを搭載したEVトラック・バスや、多数のEVを運用する営業所といったプロの現場向けの充電器となる。 大きな特徴は、「最大16時間の連続充電に対応」「温度上昇による出力抑制なし」「決済サービスを通さないプライベート利用が可能」の3つ。詳細は以下。 「最大16間の連続充電」……独自の方式を採用したことで、従来の充電器のように4.5時間で停止せず、16時間の連続運転が可能。200kWh以上のバッテリーを搭載したEVを2台同時に充電しても夜間でフル充電。 「出力抑制なし」……装置が高温状態の際の出力抑制がないため、連続使用や猛暑が続く夏季でも安定した出力で充電が可能。 「プライベート利用」……公共充電器のような決済サービスを使用しないスタンドアロン方式のため、充電開始ボタンを押すだけで充電開始。不正利用防止のためのパスワードの設定も可能。 ちなみに充電器本体は、平面駐車場に配置しやすいデザインを採用。背が高く幅が薄い直方体形状とすることで、狭いスペースにも設置することができる。2台のEVの同時充電でも機器の操作がしやすく、ケーブルの取り回しにも配慮したという。今後はシングル出力のモデルもラインアップするとのこと。 従来の急速充電器は連続使用ができないことがあったが、現在は連日の猛暑により充電器がオーバーヒート状態になり停止・使用不可という事例も見られるようになった。 EVが普及すれば、急速充電器の連続使用・負荷も当然増えてくる。そこに酷暑が輪をかけているわけだが、この充電器がスペック通りの性能を発揮するとすれば、熱による諸問題を解決に導く頼もしい存在になり得る。充電器が置かれる環境や利用の実情に即した設計と言える。 充電器を設置する業者も、機器の値段や設置コストのみを見て決めず、長期間の運営・稼働状況を勘案した上で機器を決めることが望ましい。それがEVユーザーのためにもなるし、事業者自身の収入の安定化にもつながるはずだ。 本機器は、現在日本でも普及が拡大し、待ったなしの充電と稼働が求められる商用EVにはとても良い機器だ。しかし、プロ向けとは言わず、ぜひ民生用も開発していただきたいものだ。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★プジョー、SUVの新型EV「e-2008」を本国で発表……最大航続距離406km、急速充電30分で20〜80%のバッテリーを回復 ★★メルセデス・ベンツ、バンの「Vクラス」を本国で刷新……EVモデルの「EQV」にも新意匠を採用[詳細はこちら<click>] ★★アルパイン、EVスポーツ「A110 E-テルニエ」の一部仕様を公開……フードにリネン素材を使用し軽量化 ★ランチア、新型「イプシロン」を生産開始……第1号を生産 ★ベトナムの新興ビンファスト、アメリカ・ノースカロライナ州の工場を7月28日に起工……15万台/年を生産 ★三菱ふそう、「eキャンター」で交換式バッテリーを実証実験……米国のアンプル社のシステムを使用、今冬から日本国内にて予定 ★三菱自動車、「eKクロスEV」の2023年6月の販売が562台(前年比131.9%増)……2023年上半期の販売は5,040台 ★パナソニックエナジー、英国のバッテリー材料メーカーのネクシオンから負極材を供給……EV用バッテリーの長寿命化と米国内生産を目指す ★ステランティス、ミシュランが参画する燃料電池企業「Symbio」の株式を取得……ミシュラン/Forvia/ステランティスが対等に33.3%の株を保有 ★アウディ、2023年上半期のEVの納入台数が7万5,647台……「Q4 e-tron」が好調 ★フォードプロ、商用EVの2023年第二四半期の利益が前年同月比39%増……バッテリーのコスト減により、EVのピックアップ「F150ライトニング」の価格を引き下げ ★エネチェンジ、「アパホテル」2ヵ所にEV用充電器を設置……「伊勢崎駅前南」と「茨城古河駅前」に、最高出力6kW型を2基ずつ ★日東工業、「愛・地球博記念公園駐車場」「瀬戸市役所」「道の駅 瀬戸しなの」にEV用充電器を寄贈……最高出力6kWタイプを設置 ★アウディ、「Audi Approved Automobile金沢」<石川県金沢市>を移転オープン……最高出力150kWの急速充電器も設置予定 ★テスラ、「高崎スーパーチャージャー」<群馬県玉村町>にて特別試乗会を開催……8月05日(土)10時〜17時、「モデルY」と「モデル3」を用意 ★フォーミュラEシーズン9が終了、ワールド・チャンピオンはジェイク・デニス(アバランチ・アンドレッティ)……今シーズン通算5勝、第15戦ロンドンにて決定 デイリーEVヘッドライン[2023.07.31]

TAG: #EV充電器 #THE視点 #充電インフラ
TEXT:烏山 大輔
EV充電器が家電量販店で買える時代に!全国のヤマダデンキで高出力AC充電器を販売開始

ヤマダデンキは、NHPソリューションのBEV(バッテリー電気自動車)およびPHEV(プラグインハイブリッド車)向けAC充電器「ACスマートチャージャー」を、家電量販店として初めて、7月11日(火)から全国のヤマダデンキで販売開始することを発表した。 近年、BEVやPHEVの普及に伴い、充電器の需要も増加している。NHPの「ACスマートチャージャー」は、一般的な普通充電器の約2倍の出力を誇り、充電時間を大幅に短縮することができる。さらに、わずか3kgと軽量で、設置場所を選ばずに利用できるのも特徴。なお、同製品を販売するのは家電量販店ではヤマダデンキだけとのこと。 NHP の「AC スマートチャージャー」の特徴 1.最大6kWの充電能力と3kgの軽量設計(ケーブルは除いた本体のみの重量) 一般的な充電器の出力(3kW)の約2倍の6kWで充電することができる。充電器はシンプルなデザインで、重量はわずか3kgと設置場所を選ばず設置可能。動作状況はランプの色で確認することができる。 2.「盗電」対策 このAC充電器は、専用のRF-IDカードの認証(非接触ID)により充電を開始する。これにより、留守や長期不在時における「盗電」を防止することができる。 3.スマートフォンから制御可能 専用アプリ「HomeCharger」を介して、充電の開始や停止、充電時間のスケジュール設定などをスマートフォンから行える。また、充電時間の履歴を確認したり、二酸化炭素削減量をチェックすることも可能だ。 品名:AC スマートチャージャー 型番:NKR-ACNH1 価格:218,000 円(税込) ヤマダホールディングスは、環境に配慮した商品を提供することを心掛けているとのこと。今後も、「AC スマートチャージャー」の導入をはじめ、環境にやさしい商品やサービスの充実に取り組み、エネルギーの効率的な利用に貢献していく、としている。

TAG: #EV充電器 #ヤマダデンキ
TEXT:TET 編集部
EV充電器やV2Hを10年保証。ワランティテクノロジー、EV設備の保証・メンテナンスサービスを開始

延長保証サービスの構築・運営を行う株式会社ワランティテクノロジーは7月4日、新たに電気自動車(EV)向け充電設備およびV2H(ヴィークル・トゥ・ホーム)送充電設備に関する保証サービス「EV充電設備保証・メンテナンスサービス」の提供を開始した。 国内全域にワンストップサービスを展開 EVの普及を妨げる要因のひとつに充電設備の乏しさが挙げられるが、そんな状況を解決する糸口になりそうなサービスがまたひとつ誕生した。今回ワランティテクノロジー社が導入したEV充電設備保証・メンテナンスサービスは、事業用・家庭用、急速・普通問わず充電器の設備本体はもちろん、充放電コネクター付きケーブルやコネクターガン等の付帯設備までまるごと最長10年間の保証を付与するサービス。また、EVのバッテリーに充電されている電気を家庭に給電し、災害などでの停電時にバックアップ電源として使用するV2Hに関しても、機器の故障を最長10年間保証する。 対象範囲は国内全域で、ワランティテクノロジー社では、問い合わせの受付から修理・メインテナンスの手配まで、ワンストップサービスを提供するという。さらに、手厚いサービス体制ながら、対応するのはすべて同社のコンタクトセンタースタッフで、メーカー・販売店には一切人員的負担が発生しないとのことだ。 こうした保証サービスが提供できるのは、ワランティテクノロジー社が住宅設備機器や建物管理などの保証サービスで、既に豊富な実績を有する企業だから。最近では、スマホに加えワイヤレスイヤホン、ゲーム機、パソコン、タブレット端末を対象にした少額保険も販売しており、年々高額になるスマート家電の故障や盗難に備えることも可能とした。この少額保険は月額400円(パソコンとタブレット)または同100円(その他の家電)で加入できる。 >>>次ページ ニチコン製のV2Hシステムもサービス対象

TAG: #EV充電器 #メンテナンス #ワランティテクノロジー
エネチェンジの充電器を利用するテスラ・モデル3
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
エネチェンジ、EV用の充電機器が保険の対象に[2023.06.13]

自然災害や車両衝突による機器の破損を保証 東京海上日動との提携でEV用充電器の設置も促進 【THE 視点】ENECHANGE(エネチェンジ)は6月9日、東京海上日動火災保険と業務提携を発表した。EV充電エネチェンジの設置推進と保険の手配に関する提携となる。 今回の提携により、EV充電エネチェンジへ東京海上日動の保険が提供される。自然災害・いたずら・車両衝突での充電機器の破損などの損害が生じた場合に、経済的な補償が受けられるようになる。 エネチェンジでは、2027年までに最大300億円を投じ、国内で3万台のEV用普通充電器の設置を目標に掲げている。フル充電ではなく、継ぎ足し充電の需要に着目し、商業施設・レジャー施設・宿泊施設・ゴルフ場などへ、最高出力6kWの普通充電器の設置を進め、パートナー企業との連携も強化している。 今回の提携では、東京海上日動のネットワークを活用し、取引先企業や代理店への充電器の設置を推進する。将来的には全国約4万6000店の保険代理店のうち、希望する代理店に本事業を再委託する形で、取引先企業への設置推進を行う予定だ。 逆に設置先の不測の事態においても、エネチェンジ側からの確実なサポート体制を強化できる。両社は、EVの普及に向けて安全かつ安心して導入できる環境整備を進めていくという。 現在、急速充電器・普通充電器の合計が約3万ヵ所とされる国内のEV用の充電設備。しかしエネチェンジは、2027年までに自前で3万ヵ所の設置を目標に掲げている。現在日本にある機器の台数を、4年間で独自に設置するということだ。東京海上日動のネットワークは全国約4万6000店舗。このネットワークに充電器を設置できれば、大きな効果が得られる。 EVの普及は、EVユーザーが増えることでもあるわけで、事故やトラブルも比例して増えてくると想像できる。EVと充電設備とのトラブルが原因で、使用できない充電器が増えるようでは困る。そこに事故解決のプロである保険会社が入ることで、トラブルの解決もスムーズになるのではないだろうか。 エネチェンジにとっても、保険会社がバックアップにつくということは、ユーザー対しての信頼も上がることを意味する。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★ソーラー事業のリフェコ、日産福岡販売と業務提携……EVの電力を家庭使用できる機器「V2H」の販売促進で ★電動小型モビリティのストリーモ、三輪の電動キックボードが特定小型原付に適合……7月施行の改正道路交通法に合わせて公道走行が可能に ★テラモーターズ、北海道沼田町と連携……「沼田町生涯学習総合センターゆめっくる」など3ヵ所の公共施設に計9基の充電器を設置 ★京都府向日市、子供向けEV教室「電気自動車を作ろう」を開催……永守重信市民会館<同市内/7月29日(土)>にて、参加費300円(1人) デイリーEVヘッドライン[2023.06.13]

TAG: #EV充電器 #THE視点 #エネチェンジ
TEXT:烏山 大輔
新電元工業、6kWのEV用「見せない普通充電器」販売開始

新電元工業は、2023年5月19日よりEV用「見せない普通充電器」の受注を開始すると発表した。 この充電器は、新電元工業の電源技術をコアに、充電サービスや見せ方を自由にアレンジできる「見せない」という新しいコンセプトを元に設計されている。この製品には操作ボタンなどを搭載せず、「挿すだけ充電」や「無線コントロール」といった独自の充電機能やサービスを主体としたユーザー体験を提案する。 自由なレイアウトと保守サービス この充電器は、駐車場に設置する際にも非常にコンパクトであり、輪止めブロックよりも小さく、堅牢かつ完全防水のため地面にも設置することができる。例えば、自動車整備ピットでは、天井付近に本製品を設置し、充電コネクターをマテハンレール(機械などの移動用のレール)から吊り下げるなど自由なレイアウトで利用することができる。また、本体部はボルト4本で固定することができるため保守性にも優れている。 さらに、新電元工業は利用者の使い方をサポートするために「コールセンターサービス」や修理交換品の先出し発送が可能な「定額修理サービス」などのミニマルな保守サービスも提供する。導入後の運用コストを最小限に抑えたい利用者には買い切りでの導入も可能だ。 ミニマルデザインで基礎充電と目的地充電に対応 日常的な駐車場での「基礎充電」や旅行先の宿泊地などで利用する「目的地充電」には、長時間利用できる普通充電器の使用が推奨されている。普段使いのEV充電器には、特にアイコン性は求められない。この充電器は最小限の充電機能を備えており、そのまま設置することができる。使い方もシンプルで、充電器に接続するだけで簡単に充電が可能である。 アプリ&コントローラーの開発により、オリジナルの充電サービスも提供可能 無線でコントロールすることができる機能を搭載している。これにより、テレビのリモコンのように手軽に充電器を操作することができる。さらに、この機能を活用することで、決済認証や消費電力マネジメントなどの応用サービスの開発も可能ということだ。 例えば、無線通信プロトコルやクラウドサーバーの実装など、ITサービス開発に長けたシステム開発会社は、この充電器と連携させることで、独自のEV充電サービスに参入する際の障壁を大幅に下げることができるだろう(開発には新電元工業との契約が必要)。 超コンパクトかつ自由なレイアウトが可能な充電器 出力6kWのMODE3充電器(車両と通信しながら充電を制御する)でありながら、ケーブルやコネクターホルダーを自由にレイアウトし、地面、壁面、天井、斜面など、さまざまな場所に設置することができる。コンパクトなサイズであるため、限られたスペースでも効率的に充電器を配置することができ、また、ケースの中や梁の上、塀の裏側など、充電器が目立たない、見えない場所に設置可能だ。 さらに、この充電器は豪雨や浸水にも耐える完全防水仕様となっているため、屋外や湿気の多い場所に設置しても安心である。 新電元工業の「見せない普通充電器」は、普通充電では主流となりつつある6kWの出力を持つ。多くの壁掛け型やポール型の他社製品と異なり、あえて「見せない」ことをコンセプトとしていることが新しい。本体部分は車に踏まれても大丈夫なほどの堅牢性、豪雨による水没にも耐える防水性も持つ。価格(非公表)によっては、自宅や業務用途で大ヒットするかもしれない。 「見せない普通充電器」仕様 型式: PM-CS09-M-CG 定格電圧: 単相2線 200V 定格電流: 30A(6kW相当) 期待寿命: 10年(平均周囲温度25℃) 充電方式: Mode3(IEC61851-1e.d3.0) 通信方式: Bluetooth®5.0内蔵 ケーブル長: 標準6m 周囲温度: -20~55℃ 強度: 11kN(ビークルドライブオーバー試験) 環境: 重塩害対応 寸法: W84 × D400 × H80 mm 質量: 3.0kg(ケーブル・充電コネクタ含まず)  

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TEXT:烏山 大輔
国内初、機械式駐車場でEV用自動ワイヤレス充電の運用実証を開始

株式会社技研製作所は、株式会社ダイヘンと共同で、技研製作所 高知本社の超小型EV専用機械式駐車場「EVエコパーク」での自動ワイヤレス充電の運用実証を開始した。機械式駐車場での運用実証は国内初で、10月末まで実施後、実用化に向けて課題を洗い出し、改善につなげる。 EVエコパークでの運用実証 この運用実証では、ダイヘンが開発したワイヤレス充電システム(非接触充電)の受電装置を超小型EVに搭載し、給電装置が「EVエコパーク」に設置される。このシステムでは、従来の手動でケーブル接続を行う接触充電仕様とは異なり、車両が入庫するだけで自動的に充電が開始されるため、利便性が大幅に向上する。この実証では、技研製作所の従業員が通勤などでこのシステムを利用し、システムの連動や従来の接触充電方式との比較試験などを行う。 運用実証で得られた技術は、普通自動車や軽自動車タイプのEVにも適用できるものであり、将来的にはこれらの車両に対応した「EVエコパーク」の展開に繋げることができる。この実証を社会実装に結び付けることでEVの普及を促進し、カーボンニュートラルな社会や機能的なまちづくりに貢献していくことが期待される。 運用実証で使用される機器・車両 超小型EV専用機械式駐車場「EVエコパーク」(技研製作所製) 直径9.5m、高さ15mの円筒形で、占有面積は約80㎡と非常にコンパクトな設計だ。しかし、その小さなスペースに40台の車両を収容することができる(1層に8台、5層建て)。一般的な平置き駐車場の約5分の1の面積しか占有しないため、都市部の駐車場不足問題を解決する一助となることが期待されている。 さらにこの駐車システムの魅力は、迅速な入出庫時間にある。平均入庫時間は18.9秒(最短15.5秒)、出庫時間は平均19.7秒(最短17.2秒)だ。待ち時間を短くでき、滞留も発生しづらいため、従来の機械式駐車場では必要だった広い待合スペースの確保が不要となる。 また、「EVエコパーク」では、車両の入庫時には自動的に車両を所定の位置に搬送する。これによりワイヤレス充電システムの、車両の受電装置と充電設備の給電装置の距離が離れてしまうと充電効率が低下する課題を解決する。「EVエコパーク」では、充電に最適な位置に車両を収容することで、最大効率での充電を可能にする。 EV用ワイヤレス充電システム「D-Broad EV」(ダイヘン製) 車両が所定の位置に停められると自動的に検知され、急速充電が開始される(現在は普通充電レベルでの実証が行われているが、今後ダイヘンにより急速充電レベルのシステム開発が進められる予定)。 このシステムでは、業界最高水準の高効率給電が可能となる磁界共鳴方式が採用されている。磁界共鳴方式は、充電設備と車両の間で磁場を共鳴させることで、高効率かつ安定した給電を実現する。システム効率は90%以上で、エネルギーのロスを最小限に抑えながら効率的に充電できる。 超小型BEV「C+Pod」(トヨタ製) 全長約2.49m、全幅1.29 m、全高1.55 mとコンパクトなデザインで、最高速度は60km/hの2人乗り。9.06kWhのリチウムイオン・バッテリーを搭載し、一度の充電で最大約150kmの走行が可能だ。100Vもしくは200Vの普通充電に対応しており、100Vだと約16時間、200Vでは約5時間で充電できる。 ガソリンスタンドに給油に行かなくていいBEVだが、唯一の手間が充電作業だ。特に雨の日に濡れながらの作業は相当なストレスだと考えられる。 自宅や会社で充電作業から解放されるこのシステムが実用化すれば、ユーザーのストレスが減り大きなメリットとなるだろう。 所定の位置に駐車したら自動で充電されるということは、カーシェアにBEVが導入された際にも、使い終わった利用者に充電作業を強いることもなく、次の利用者も充電されていなくて困るという事態を減らすことにもつながるだろう。10月の実証終了後の展開に期待したい。

TAG: #EV充電器 #自動ワイヤレス充電
TEXT:TET 編集部
旅先での充電の不安を払拭。アウディが2023年中にEV充電器を50か所100基設置へ

アウディ ジャパンは、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)と、電気自動車(EV)の目的地充電インフラ整備に関して合意したと発表。今後、アウディ ジャパンが、全旅連加入宿泊施設に対してアウディ純正のEV充電器(8kW)を無償で設置(1ヵ所に充電器2基設置)し、2023年末までに50ヵ所100基の設置を目指すという。 バッテリー残量を気にせず旅行へ 日本でも充電器の整備が進みつつある昨今だが、EVで旅行に行くとなると課題として挙がるのが宿泊先の充電器事情。長距離を走行した後で宿泊中に充電しようと思っても、旅館やホテルに充電器がなければ翌日のドライブに支障が出てしまう。 もちろん、すでに充電器設置済の宿もあるが、数としてはまだまだ少数派であり、そもそも充電器の有無で旅行先を決めるのでは本末転倒の感が否めない。旅館やホテルへの充電器設置は自動車メーカーとしても促したい施策のひとつなのだ。 今回アウディが、無償での充電器設置という太っ腹な取組に踏み込んだのもこうした背景があってのことで、旅館やホテルにチェックインの際に充電器を接続して、翌朝出発する際には満充電となっていれば、何ら痛痒なくEVで旅行を楽しめる。また、宿泊施設側としても「充電器あり」とアピールできることは周辺の同業者との差別化ポイントとして大いにメリットがあるはずだ。 なお、100kWを超える急速充電器も多く登場するなか、8kWで十分なのか訝る人もいそうだが、宿泊中の充電なら心配無用だろう。参考まで、8kW充電器を使用した場合、86.5kWhの正味電気容量を持つ「e-tron GT」で、満充電までの必要時間は約10時間半となる。 >>>次ページ アウディ e-tron店の急速充電器は全国で102基に

TAG: #BEV #EV充電器 #充電インフラ

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