EVヘッドライン
share:

エネチェンジ、EV用の充電機器が保険の対象に[2023.06.13]


TEXT:福田 雅敏、ABT werke
TAG:
エネチェンジの充電器を利用するテスラ・モデル3

自然災害や車両衝突による機器の破損を保証
東京海上日動との提携でEV用充電器の設置も促進

【THE 視点】ENECHANGE(エネチェンジ)は6月9日、東京海上日動火災保険と業務提携を発表した。EV充電エネチェンジの設置推進と保険の手配に関する提携となる。

今回の提携により、EV充電エネチェンジへ東京海上日動の保険が提供される。自然災害・いたずら・車両衝突での充電機器の破損などの損害が生じた場合に、経済的な補償が受けられるようになる。

エネチェンジでは、2027年までに最大300億円を投じ、国内で3万台のEV用普通充電器の設置を目標に掲げている。フル充電ではなく、継ぎ足し充電の需要に着目し、商業施設・レジャー施設・宿泊施設・ゴルフ場などへ、最高出力6kWの普通充電器の設置を進め、パートナー企業との連携も強化している。

今回の提携では、東京海上日動のネットワークを活用し、取引先企業や代理店への充電器の設置を推進する。将来的には全国約4万6000店の保険代理店のうち、希望する代理店に本事業を再委託する形で、取引先企業への設置推進を行う予定だ。

逆に設置先の不測の事態においても、エネチェンジ側からの確実なサポート体制を強化できる。両社は、EVの普及に向けて安全かつ安心して導入できる環境整備を進めていくという。

現在、急速充電器・普通充電器の合計が約3万ヵ所とされる国内のEV用の充電設備。しかしエネチェンジは、2027年までに自前で3万ヵ所の設置を目標に掲げている。現在日本にある機器の台数を、4年間で独自に設置するということだ。東京海上日動のネットワークは全国約4万6000店舗。このネットワークに充電器を設置できれば、大きな効果が得られる。

EVの普及は、EVユーザーが増えることでもあるわけで、事故やトラブルも比例して増えてくると想像できる。EVと充電設備とのトラブルが原因で、使用できない充電器が増えるようでは困る。そこに事故解決のプロである保険会社が入ることで、トラブルの解決もスムーズになるのではないだろうか。

エネチェンジにとっても、保険会社がバックアップにつくということは、ユーザー対しての信頼も上がることを意味する。
(福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー)

★ソーラー事業のリフェコ、日産福岡販売と業務提携……EVの電力を家庭使用できる機器「V2H」の販売促進で

★電動小型モビリティのストリーモ、三輪の電動キックボードが特定小型原付に適合……7月施行の改正道路交通法に合わせて公道走行が可能に

★テラモーターズ、北海道沼田町と連携……「沼田町生涯学習総合センターゆめっくる」など3ヵ所の公共施設に計9基の充電器を設置

★京都府向日市、子供向けEV教室「電気自動車を作ろう」を開催……永守重信市民会館<同市内/7月29日(土)>にて、参加費300円(1人)

デイリーEVヘッドライン[2023.06.13]

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
BYDの売り上げ鈍化に注目しても意味なし! むしろ心配すべきはテスラか? BYDは利益率も投資額も驚くべき水準だった
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
more
ニュース
ヒョンデが累計生産台数1億台を達成! 特別展「One step further」をソウルで開催中
日産が「V2G」を英国で運用開始! EVの蓄電池化がますます加速
納車からわずか1か月でEVレースに参戦した「ヒョンデ・アイオニック 5 N」が総合優勝の快挙! さらにレースファステストまで獲得するパーフェクトウィン
more
コラム
注目を集めるソニーホンダのEV! まもなく登場「アフィーラ」の「懸念点」と「期待できる点」
ホンダが中国で厳しい販売台数の落ち込み! 新EVの「Lingxi L」で巻き返しなるか?
無人運転可能な「ロボタクシー」をたった「450万円」で2026年に一般販売するってマジ!? いまテスラから目が離せない!
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
more
イベント
畳めるバイク! 階段を上り下りできるカート! 自由な発想のEV小型モビリティが作る明るい未来を見た!!
バスや電車を降りたあとの「足」に続々新提案! ジャパンモビリティショーに展示された「電動小型モビリティ」3台をリポート
「ルパン一味がフィアットと手を組んだだと? ルパ〜ン逮捕だ」 フィアット600e発売を記念した「ルパン三世」とのコラボキャンペーン実施
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択