ヒョンデ 記事一覧

TEXT:TET 編集部
ニュル24時間でのクラス優勝で勢いに乗る「ヒョンデ」はパイクスピーク攻略を目指す! さらにグランツーリスモとのコラボも発表

ニュル24時間クラス4連覇の勢いをそのままに 世界一過酷なサーキットと言われ、数々の市販車開発テストの場ともなっているドイツ・ニュルブルクリンク。毎年5月から6月にかけて行われる恒例のニュルブルクリンク24時間レース開催に合わせて、TCRクラスで3連覇中のヒョンデが、モータースポーツに関する発表を行った。 現在ヒョンデは、WRC世界ラリー選手権の最高峰クラスRally1で、トヨタと熾烈なチャンピオン争いを展開中だが、サーキットレースでも長年ツーリングカーカテゴリーのTCRで活躍している。このニュルブルクリンク24時間レースにおいても、エラントラ N TCRを投入し、目下クラス3連覇中だ。そして、6月1・2日に行われた2024ニュルブルクリンク24時間レースでも、見事クラス1位から3位までを独占する活躍を見せて4連覇を達成した。 そんなヒョンデが24時間レースの開催週に2点のトピックスを発表した。 まずはこれまた世界一過酷で、100年を超える歴史を誇る伝統のヒルクライム競技、「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」への参戦車両「アイオニック5 N TA Spec」を発表したことだ。 そして、もうひとつのトピックスはPlay Station用シミュレーションレーシングビデオゲーム「グランツーリスモ」とのコラボレーションだ。 ヒルクライム参戦車「アイオニック 5 N TA Spec」とは? 2024年6月23日にアメリカのコロラド州コロラドスプリングスで開催される第102回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(PPIHC)は、標高2863mのスタート地点から150以上のコーナーを抜け、標高差1400mあまりに位置する4302mの山頂ゴールまで、全長約20kmのコースを一気に駆け上がっていくタイムアタック形式のモータースポーツ。別名「雲へ向かって登るレース」だ。 標高差に由来する空気密度の変化に苦しめられる内燃エンジンに比べると、EVはスタートからゴールまで持ち前の瞬発力と巨大なトルクを活かすことができる。そのため、2015年には早くもEV車が総合優勝を達成している。その際には、モンスター田嶋こと田島伸博氏が駆るEVマシンも2位に入り、パイクスの歴史にEV到来を強く印象付けた。 その後、2018年にはフォルクスワーゲンがパイクス専用EVマシン「I.D. R」で、現在のコースレコードとなる7分57秒148を樹立。もはや、「勝つならEV以外に選択肢はない」と言っていいほど、パイクスピークではEVのレーシングマシンが大活躍している。 そんなパイクスピークにヒョンデが持ち込むのは、「アイオニック 5 N TA Spec」と呼ばれる車両。TAはTime Attackの頭文字だ。 マシンは量産モデルから車体の根本的な変更は行わず、ベース車の強みを際立たせるような設計を施し、高性能パワーエレクトリックシステムを引き継いでいる。むろんレース参戦にあたってソフトウェアには専用のチューニングを与え、リヤモーターの出力を37馬力向上させたのと相まって、最高出力は687馬力 に達する。専用ロールゲージに強化されたブレーキシステム、18インチ径のヨコハマADVAN 005スリックタイヤ、独自のハイダウンフォース空力パッケージの採用など、レース仕様の特別装備に抜かりはない。 レースにはこれらの特別装備を施したマシン2台と、先ごろ日本でも発売が開始された量産モデルのアイオニック 5 Nを2台投入し、クロスオーバーSUV型EV車量産モデルと、クロスオーバーSUV型コンバートEV車の記録更新を狙う。ドライバーにおいても、WRCで活躍するダニ・ソルドの起用をはじめ、量産モデル2台を含め4台のドライバーは粒ぞろいだ。 グランツーリスモとのコラボを発表 もうひとつのトピックスについては、詳細は2024年後半まで待つ必要があるものの、PlayStation用の人気レーシングシミュレーション「グランツーリスモとのコラボレーションを計画していることが明らかにされた。 ヒョンデのスポーツブランド「N」とグランツーリスモの関係は長く、2015年にゲーム内で「ヒョンデ N 2025 ビジョングランツーリスモ」がリリースされたときまで遡るという。そして今回、ヒョンデ Nブランドとグランツーリスモが再びパイクスピークへの参戦などさまざまなレースシミュレーションのアクティビティで、コラボレーションを行っていく予定だとしている。 ハイパフォーマンスEVカーとして注目を集める「アイオニック 5 N」とともに、モータースポーツシーンでもヒョンデ Nブランドの勢いが止まらない。

TAG: #IONIQ 5 N #ヒョンデ #モータースポーツ
TEXT:TET 編集部
ヒョンデのモバイルサービスカー「ヒョンデQちゃん」2号機発進! 出張メンテナンスをするだけではない第二の役割にも期待

軽整備なら専任スタッフとQちゃんが現地対応 ヒョンデのクルマをさらに安心して乗ることができる「モバイルサービス」というサポート体制があるのをご存知だろうか。これは、車両に不具合が発生した際、出張整備で初動不具合診断や部品交換、キャンペーン作業、ソフトウェアアップデートなどの軽整備をしてくれるものだ。 メインバッテリーやモーター交換などの重整備、不具合以外の一般整備、タイヤ交換やタイヤの脱着を伴うなど、リフトアップが必要な修理対応は協力整備工場への入庫が必要なものの、一般的なロードサービスとは異なり、ヒョンデの専門メカニックが出張料無料で駆けつけてくれるから、輸入車なうえにEVであっても安心感が高い。 また、モバイルサービスはヒョンデの整備予約ページから事前予約することもできる。利用にあたっては、訪問先が一定の条件を満たす整備環境であることや、不具合内容を細かく確認し、現地対応可能と判断された場合に限られるなどのいくつか条件がある。しかし、協力整備工場から遠方に住んでいる場合や、リモートワークをしている最中に整備を依頼したい方にはおすすめのサービスと言えるだろう。 ヒョンデQちゃんの気になる中身と第2の役割 ヒョンデは出張対応にうってつけの整備専用車両「モバイルサービスカー(通称:ヒョンデQちゃん)」を1台、同社のカスタマーエクスペリエンスセンター横浜に2023年4月から常駐させている。先ほどの利用メリットからか、需要は拡大を続けているといい、2024年5月30日から2号機のヒョンデQちゃんが配備されることとなった。 このモバイルサービスカーは、ヒョンデが販売しているBEV「アイオニック5」をアフターサービス用に改造した車両だ。特殊工具を含む整備用具や、事務手続きのためのプリンター電源は、アイオニック5のV2L(Vehicle to Load)機能を活用する。さらに、ヒョンデオーナーに対するホスピタリティとして、修理中に淹れたてのコーヒーなどの提供にもこのV2L機能が活用される。クルマのケアだけじゃなく、オーナーに癒しも提供するなんてすごいぞQちゃん。 今回稼働を開始した2号機のモバイルサービスカーは、2023年4月稼働開始の1号機の出張整備実績をもとに、より現場に特化した実践的な工具を搭載し、EV整備に特化した仕様になっている。さらに車体はリフトアップが施され最低地上高がアップしているほか、オフロード用タイヤを採用するなど、悪路対策が施されている。 悪路に強いということは、ユーザーサポート環境の幅を広げる一環ではあるものの、ヒョンデはもうひとつのメリットを提示している。それが災害支援だ。先述のV2L機能を活用した非常時の電力配給をはじめ、災害現場や被災地の支援活動にも積極的に対応する計画だという。そのために2号機は悪路走破性を向上させているのだ。 1号機のモバイルサービスカーが、副次的要素にアイオニック5の広々とした空間と室内デザインを活かし、木材パネルなどを使用してカフェのようなインテリアを採用して、ユーザーへのホスピタリティを重視したのとは対照的に、2号機はより機能性を向上し、社会貢献性も持たせたとみるべきだろう。 2024年5月現在は、カスタマーエクスペリエンスセンター横浜を拠点に活動しているモバイルサービスカーだが、今後は「モバイルサービス」とともに順次対応範囲を広げていく予定だという。また、2023年4月時点では全国39箇所だった協力整備工場は、現時点で62箇所まで拡大され、これまで以上にサポート体制が充実した。 ちなみに、モバイルサービスカーのことをヒョンデは通称「ヒョンデQちゃん」と名付けているが、この名前にはサービスカーのベース車両である「IONIQ5のQ」と「レスキューのキュー」という意味が込められているとのこと。もしヒョンデオーナーでモバイルサービスカーのお世話になったら、親しみを込めて「ヒョンデQちゃん」と呼んであげよう。 ヒョンデに限らず、テスラなどでも類似のサポート体制が敷かれているが、まだまだEVの所有に不安を覚える方や、アップデートにより進化するEVの特長を考えると、同様のサービスは今後も需要は拡大していくことだろう。すでに電欠対応のロードサービスをヒョンデは行っているが、今後は車両から車両への給電を可能にするV2V(Vehicle to Vehicle)機能の実装を計画しているというから、モバイルサービスカー自体の機能向上にも期待していきたい。

TAG: #アイオニック5 #ヒョンデ #メンテナンス
TEXT:TET 編集部
サイボーグにも「ドライビングの楽しさ」は伝わるのか? ヒョンデ・アイオニック 5 Nが攻殻機動隊とコラボしたオリジナルムービー2本を公開しイベントも開催

コラボムービー第1弾は5月23日公開 ヒョンデは、2024年6月5日から販売を開始するハイパフォーマンスEV「IONIQ 5 N(アイオニック 5 N)」と人気アニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』がコラボレーションした完全オリジナルとなるコラボムービーを公開する。また、「SHIBUYA TSUTAYA」で「アイオニック 5 N | 攻殻機動隊 SAC_20245」の世界に没入できる体験型コラボイベントも開催することを発表した。 ヒョンデ アイオニック 5 Nは、ヒョンデが2015年にローンチした高性能ブランド「N」にとって初のEVモデルだ。電動化時代においてもNブランドのアイデンティティである「ドライビングの楽しさ」が追求されており、すでにメディア向けの試乗会を通じてその走りは高く評価されている。 一方の攻殻機動隊は、情報ネットワークとサイボーグ(義体)技術の発達により人々の意思が”電脳”に繋がれた近未来において、電脳犯罪に立ち向かう全身義体のサイボーグ・草薙素子率いる攻性の組織だ。1989年に士郎正宗により発表された原作コミック『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』を起源とし、アニメーション、ハリウッド実写映画など様々な作品群が展開され、その先鋭的かつ圧倒的な世界観とビジュアル表現により、全世界のクリエイターに影響を与えてきた作品。 その最新作にして現在Netflixで世界独占配信中なのが『攻殻機動隊 SAC_2045』だ。経済災害により世界中が荒廃した西暦2045年を舞台に、主人公・草薙素子が社会の秩序を取り戻すべく、電脳犯罪に立ち向かっていくストーリー。素子はサイボーグでありながら、「人間とはなにか、いきるとはなにか」を作中で追求し続ける。 「ドライビングの楽しさ」を追求するヒョンデ「N」 ブランドと、攻殻機動隊のコンセプトの根底にある問いには、変わり続ける未来のなかでも本質的な部分を考え、追求していくという共通点があるという。そこで、ヒョンデが提示する「クルマとは何か?」という問いに対してのひとつの回答でもあるアイオニック 5 Nを、攻殻機動隊の世界を通じて体感してもらおうというのが今回コラボした狙いだ。 5月23日からは、主人公の草薙素子がアイオニック 5 Nで疾走する完全オリジナル制作のコラボムービー第1弾「Ghost in the “N”」のティザー映像(30秒)が公開されている。さらに、6月3日には、タチコマや公安9課のメンバーが登場し、カーチェイスを繰り広げる第2弾「二人の素子」の本編映像(60秒)が公開される予定だ。 これらの映像は“N”を追うSAC_2045のストーリーをベースに、近未来を舞台にした攻殻機動隊とアイオニック 5 Nとのコラボによって制作された。フューチャリスティックな世界観が、先駆的なEVメーカーであるヒョンデから発売されるアイオニック 5 Nとマッチした作りになっており、Nの特長を分かりやすく体感できるストーリーに仕上がっている。 また、第2弾の本編映像公開と同じ6月3日(月)から6月22日(土)まで、東京都渋谷区のSHIBUYA TSUTAYA1階において、「IONIQ 5 N | 攻殻機動隊 SAC_2045」の世界に没入できるコラボイベントが開催される。「公安9課:MISSION 渋谷に現れた“N”の正体を追え」というテーマが掲げられたこのイベントでは、アイオニック 5 Nと原寸大タチコマの展示や、3つの大画面で迫力あるコラボムービーの放映、ドライブシミュレーションゲームなどが用意されるという。 EVファンにとってはすこぶる評価の高いアイオニック 5 Nの実車を見られる機会でもあるし、攻殻機動隊のファンにとっても完全オリジナルムービーの世界観を感じられる機会となり、両者のファンにとってたまらないコラボ企画になるだろう。ぜひオリジナルムービーを見て、イベントにも足を運んでいただきたい。 イベント開催日程:2024年6月3日(月)~6月22日(土) 開催時間:10:00~20:00 ※初日の6月3日(月)のみ12:00入場開始 […]

TAG: #アイオニック5 N #アニメ #イベント #ヒョンデ
TEXT:TET 編集部
「Hyundai Mobility Lounge富山」がオープン! すべてのヒョンデ車に試乗できるイベントも開催

4店舗目の「Hyundai Mobility Lounge」 2024年5月7日(火)、ヒョンデモビリティジャパンは「Hyundai Mobility Lounge富山」をオープンした。 「Hyundai Mobility Lounge富山」は、ヒョンデのZEVの購入を検討する方へのサポートを目的としたショールーム。「Hyundai Mobility Lounge」としては東京ベイ東雲、京都四条、東京丸の内に次いで国内4店舗目、独立型としては初の店舗となる。 「Hyundai Mobility Lounge富山」は、これまでアフターセールス拠点として北陸エリア周辺のヒョンデ車両の整備を行ってきた杉政貿易と連携。 「IONIQ 5」や「KONA」の車両展示、試乗体験はもちろん、オンライン購入のサポートや納車、整備等まですべてのサービスを提供する。 さらに、「Hyundai Mobility Lounge富山」のオープンを記念して、2024年5月18日(土)、19日(日)の2日間、両日とも9:00〜18:00に試乗イベントを開催。今回のイベントでは、「IONIQ 5」、「KONA」、「NEXO」の試乗ができる。 来場すると地元で著名な「アンドライフカフェ」のスムージー、また試乗するとヒョンデグッズがもらえるという。 ヒョンデのすべてのZEVに試乗できるチャンス。お近くの方はぜひ足を運んでみてほしい! 「Hyundai Mobility Lounge富山」 所在地:930-0985 富山県富山市田中町1丁目126号 営業時間:9:00-18:00 定休日: 毎週月曜・日曜(第3・第5日曜を除く)・祝日

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TEXT:TET 編集部
スーパーオートバックスに新たなブランド施設「ヒョンデコーナー」誕生! カー用品店の一角でありながら他ショールームと同じサービスを受けることが可能

新たなブランド施設「ヒョンデコーナー」を設置 韓国の自動車メーカー「ヒョンデ」。日本には2022年に再上陸し、日本では現在のところEVと燃料電池車のみを販売している。そんなヒョンデが、オートバックスセブンとの協業により、スーパーオートバックス一部店舗に「Hyundai Corner(ヒョンデコーナー)」を設けることを発表した。 ヒョンデコーナーは、以下の全国7店舗に設置される。 東京都 スーパーオートバックス KODAIRA 東京都 スーパーオートバックス MITAKA  千葉県 スーパーオートバックス市川 千葉県 スーパーオートバックスかしわ沼南 大阪府 スーパーオートバックス・豊中庄内 大阪府 スーパーオートバックス高槻店 広島県 スーパーオートバックス広島観音新町 ここで気になるのがヒョンデコーナーの内容だ。まず、ヒョンデコーナーはブランド体験施設としての側面を持ち合わせている。具体的には、専門スタッフからの車両説明や試乗でヒョンデの世界観を体験することが出来る。また、一部店舗では車両の展示も行われ、より気軽にヒョンデ車に触れることが可能だ。 それだけでなく、購入相談(ヒョンデでは車両の購入はオンラインで行うため、「商談」ではない)や納車、点検整備やメンテナンスなど、まるでディーラーのようなサービスが受けられる。ヒョンデコーナーが設置されるスーパーオートバックスのピットがヒョンデ協力整備工場となり、そこでメンテナンスを行うというシステムだ。 ヒョンデは最近、「IONIQ 5 N」を日本国内で発表し、EVでもスポーツ走行の楽しみを味わえるという新しい価値観をもたらした。その熱も冷めきらぬうちに、ヒョンデコーナーという新たな自動車ディーラーのありかたを提示したことになる。 ヒョンデの慣例に囚われない製品と販売スタイルが激化する国内のEVシェア争いや販売結果にどう影響を与えるか。今後もヒョンデの動向から目が離せない。

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TEXT:TET 編集部
チェ・ジョンヒョプ主演ムービーにキュン死寸前!? ヒョンデ「コナ」のキャンペーンが見逃せない

1泊2日のキャンプ&コナ試乗にコラボグッズも魅力的 ヒョンデが日本で展開する2車種目の電気自動車「KONA(コナ)」。そんなコナのの日本限定カラー「デニムブルーマット」をフィーチャーしたキャンペーンが5月1日から開始された。 ヒョンデ・コナはコンパクトなSUVでありながら優れたスペースユーティリティを備え、生活のさまざまシーンで活躍が期待できるマルチプレイヤー的なクルマ。そこに、デニム特有の時代を超えたチャレンジ精神と若々しく活気のある雰囲気を表現するカラーとして、デニムブルーマットが日本限定で採用された。 その世界観を凝縮したムービーがこのほどYoutube上で公開された。主演は2024年1月から3月までTBSで放送されたドラマ「Eye Love You」で主人公のテオ役を務めた人気俳優チェ・ジョンヒョプ氏。 ムービーには、ヒョンデ・コナに乗り込み、日本のさまざまな場所を訪れながら、予想外な出会いの数々を経験していく彼の姿が収められているが、随所に織り込まれた自撮りシーンは、チェ・ジョンヒョプ氏のファンでなくても思わずキュンとしてしまうもの。 ムービーのラストシーンではキャンプ場で悪戦苦闘しながらも、居合わせたカップルの助けを借り、ヒョンデ・コナの室外V2L機能を生かしたナイトキャンプを楽しむ様子が納らており、ついほっこりしてしまうムービーに仕上がっている。 そんなチェ・ジョンヒョブ氏も体験したコナを使ったキャンプ&試乗イベントが実施される。 「KONA:走るほど広がる世界」と題したキャンプ&試乗イベントは、応募者のなかから抽選で「PICA富士ぐりんぱ」の1泊2日コテージ利用券と、その期間中に利用できるヒョンデ・コナがセットで貸し出されるもの。キャンプ出発日が2024年5月25日~6月8日の間のいずれも土曜日に設定されているほか、車両貸出拠点が日程により異なるため、詳しくはキャンペーンサイトをご覧いただきたい。 また、今回のキャンプ&試乗イベントではキャンプ当選者だけでなく、指定のヒョンデ拠点でコナを試乗した方にも、毎日先着で「KAIHARA Denim」との特別限定コラボグッズがプレゼントされる。 KAIHARA Denimは1893年創業で、世界最高品質のデニム生地を生産するブランドとして名高く、世界的ファッションブランドからも支持を集める老舗ブランドだ。コナの日本限定カラー「デニムブルーマット」は、藍色にインスピレーションを受けて作られた濃いブルーにマットな質感を加えたユニークなカラーだけに、今回のコラボグッズ制作に至ったという。 先ほどのムービーにも登場するこのコラボグッズ。もはやこれを目当てにヒョンデ・コナに試乗してもいいだろうし、チェ・ジョンヒョプ氏のファンは彼がムービー中で経験したことを疑似体験しにキャンプ&試乗に応募してもいい。もちろんコナに興味のある方は、躊躇せず申し込んでもらってコナの魅力にどっぷり浸かってもらいたい。 「KONA:走るほど広がる世界」&試乗イベント 概要 <応募期間> 2024年5月1日(水)~5月15日(水)23:59まで <参加方法> Hyundaiウェブサイトの会員登録およびHyundaiの公式SNSをフォローして、アンケートに回答 <当選発表日> 5月17日(金) <キャンプ実施日程> 1. 2024年5月25日(土)~ 26日(日) 2. 2024年6月1日(土)~ 2日(日) 3. 2024年6月8日(土)~ 9日(日) ※上記のいずれかの日程を選んで応募 ※毎週4組(1組2名)、計12組が当選 ※車両のピックアップ・返却場所及び時間は、当選した方に別途ご連絡いたします。 ※イベント期間中にSNSでレビューを残した方には、追加プレゼントあり

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TEXT:TET 編集部
ハワイでお得にヒョンデ車に乗れる! 「Hyundai Mobility Passport」を開始

エントリーは7月31日(水)まで! ヒョンデモビリティジャパンはハワイで24時間、お得にヒョンデ車に乗れるキャンペーン「Hyundai Mobility Passport」を開始した。 ヒョンデ公式ページで会員登録およびアンケートに回答すると、お得なクーポンが発行される。 対象車両は2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した「IONIQ 5」と、日本市場には導入されていないが欧米を中心に人気が高いSUV「Tucson Hybrid」。 車両ピックアップ場所は、「Enterprise Hilton Hawaiian Village」(ハワイ・オアフ島所在)で、エントリー期間は2024年7月31日(水)、クーポン利用期間は2024年9月30日(月)まで。さらに体験後にアンケートに回答すると、特典がゲットできるという。 ヒョンデは電気自動車を活用した新しいライフスタイル、またライフスタイルの広がりを日本の顧客に提案している。「Hyundai Mobility Passport」は旅という非日常をより豊かな時間と体験にするために企画。 この機会にぜひヒョンデのクルマでハワイの大自然を満喫してほしい!

TAG: #Hyundai Mobility Passport #ハワイ #ヒョンデ
TEXT:TET 編集部
家を買ったらヒョンデのEVもついてくる!? ヒョンデKONAとYAMADAスマートハウスのセット販売が開始

ヒョンデとヤマダホームズがタッグ! Hyundai Mobility Japanとヤマダホームズは、ヒョンデの新型EV「KONA」と「YAMADAスマートハウス」とのセットでの販売を開始すると発表した。 KONAは2023年11月に発売を開始したEVのコンパクトサイズSUV。日常のドライブをサポートするさまざまな最新世代の先進運転支援システムを採用している。ARナビやBOSEプレミアムサウンドを搭載するほか、駆動用バッテリーは一充電走行距離が456km(WLTCモード、自社測定値)の48.6kWhバッテリーと541~625kmの64.8kWhバッテリーの2種類から選択できる。 ヤマダホームズはヤマダホールディングスグループが掲げる「くらしまるごと」戦略のもと、グループシナジーを最大化した究極のスマートハウスである近未来スタンダード住宅「YAMADAスマートハウス」を推進してきた。2024 年4⽉27⽇(土)には、群馬県吉岡町TeccLIFE SELECT前橋吉岡店敷地内に3棟同時にグランドオープンする。 「YAMADA スマートハウス」は、これまでも太陽光発電、動く蓄電池(EV)、V2Hを標準装備した究極のスマートハウスとしてEVとのセット販売を進めてきた。 ヒョンデもこれまでになかった新しい顧客とのタッチポイントとして、ヤマダホームズとの提携を積極的に進めてきたという。

TAG: #YAMADA スマートハウス #ヤマダホームズ
TEXT:TET 編集部
自律運転車で運転免許を取得!? ヒョンデとモーショナルが共同開発中の「アイオニック5 ロボットタクシー」で運転試験に挑戦

アメリカ人の約73%は自律走行車を信頼していない ヒョンデは自律運転技術の開発を行うパートナー企業、モーショナル社と共同開発した全電動式の自動運転車両「アイオニック5 ロボットタクシー」が、アメリカ・ネバダ州ラスベガスで米国の運転免許試験と同様の試験に無事合格する模様を収めたキャンペーンムービーを、YouTube上で公開した。 「IONIQ 5 robotaxi – Hyundai passes the driver’s license test」と題したムービーでは、ひとりの視覚障害を持つアメリカ人女性、パール・アウトローさんとその母親ルースさんへのインタビューから始まる。パールさんは網膜色素変性症という症状により自由な移動ができないうえ、多くの人にとって自立と自由の象徴である運転免許証を取得することもできない。 パールさんとルースさんへのインタビューでは、身体的な障害を持つ人々が日々の生活で抱える移動に関するさまざまな制約や課題を浮き彫りにし、自立を実現するうえでクルマの自律運転技術が確立されることの重要性を強調している。アメリカではじつに5万人もの方々が、身体的および精神的な理由で自ら運転するすることが叶わないのだという。  その一方、あるアンケートの結果ではアメリカ人の約73%は自律走行車を信頼していないことがわかっている。 そこで、ヒョンデは開発を継続しながらも、ネバダ州ラスベガスの一部エリアで実用を始めているアイオニック5 ロボットタクシーが、人間の運転と比べて劣るものなのか検証することにした。自律走行技術の安全性と信頼性を伝えることが目的だが、その検証方法がユニークだ。 アメリカの車両管理局(日本でいうところの運転免許証センターに該当)の認定を受け、25年にわたって運転試験官を務めたキャンディス・ジョーンズさんを試験官として起用。人間が行う運転免許試験と同様のテストを、アイオニック5ロボットタクシーで実施することとなった。そう、人間が操作するわけでなく、自律して走行するロボット車両が公道を走行するのだから、クルマ自体が運転免許を取得していなければ公道は走れないよね? という理論だ。 動画内では実際にラスベガス周辺を走り試験を受講する模様が収められている。道路工事現場の手前でスムーズに減速して車線変更を行なったり、横断歩行者の認識から停止までの挙動など、人間と変わらぬ安定した動作で次々と課題をパス。何事もなく運転免許試験に合格して見せた。 アイオニック5 ロボットタクシーは、先に述べた通りすでに実用的なサービスに供されている。Uberアプリにアクセスし、「UberX」または「Uber Comfort Electric」を選択すると、アイオニック5 ロボットタクシーとマッチングされる可能性がある。自律走行車の配車が可能な場合、Uberはその自律走行車とアプリユーザーをマッチングし、ユーザーが選択すれば配車が確定となり迎えに来てくれる。モーショナル社による自律運転機能の継続的なテスト中は、常に運転席に運転者がいるため、必要に応じて走行中の車両の運転を引き継ぐことができる。 ヒョンデのBEVであるアイオニック5と、自律運転技術の開発企業であるモーショナル社からなるこのアイオニック5 ロボットタクシー。今後もネバダ州ラスベガスのクローズトコースと、公道を使用して自律走行車のさらなるテスト開発を行っていくとしている。 障害により運転免許の取得が叶わない方々や、高齢で運転機能に不安がある方々、およびそのご家族は、自律運転の技術が確立されていくことを大いに期待していることだろう。そんなことを動画のラストシーンで見せるパールさんの笑顔からは感じさせてくれる。この心温まる動画はヒョンデの公式Youtubeチャンネルで公開され、すでに2000万回以上再生されている。ぜひ一度ご覧いただきたい。

TAG: #アイオニック5 #ヒョンデ #動画 #自律運転
TEXT:TET 編集部
Nブランド初の高性能電動化モデルをベースにプロドライバー向けのトップクラスレーシングカーを製作! ヒョンデが「アイオニック 5 N eN1 Cupカー」を発表! 

アイオニック 5 Nをモータースポーツ用にアップグレード 2024年3月31日、 ヒョンデは「Hyundai N Festival」の参加チーム公式練習ラウンドでアイオニック 5 N eN1 Cupカーを発表した。 アイオニック 5 N eN1 Cupカーのベースとなるアイオニック 5 Nは、ヒョンデの電気自動車技術が詰まったプラットフォームE-GMPをベースに、モータースポーツでの経験とノウハウを盛り込んだNブランド初の高性能電動化モデル。 そして、アイオニック 5 N eN1 Cupカーは、N1クラスに参戦するプロドライバー向けのトップクラスレーシングカーだ。 スリックタイヤの採用により、サーキット性能を向上。ボディキットもリデザインし、空力性能を向上している。不要な部品を外して基本重量を減らし、鍛造ホイールやFRPボンネット、ポリカーボネートウインドウを採用することで軽量化を実現。 さらに、NGBオーバーブースト、バーチャルシフト(N e-Shift)、NAS+(N Active Sound)によってエキサイティングなサウンドを楽しむことができる。 また、安全対策強化のために、ロールケージ、レーシングバケットシート、シートベルトを装備。電気火災専用の消火器や窒息消火設備の設置、充電ポート位置の変更などにより、EVレースにおいて最高レベルの安全性を保証する。 ヒョンデ Nブランド・モータースポーツ事業部責任者のティル・ヴァーテンベルグ常務は、「持続可能なレースへの当社のコミットメントの証であるアイオニック 5 N eN1 Cupカーを発表できたことをとても誇りに思います。この独自の電動レーシングカーは、レーストラックにおけるEVの限界を押し広げることに当社が熱心に取り組み、最先端技術の開発を行っていることの表れです」とコメントした。

TAG: #SUV #ヒョンデ #輸入車
連載企画 一覧
VOL.15
本当に日本はEVで「立ち遅れた」のか:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第15回

ジャパン・モビリティ・ショー開催でにわかに沸き立つ日本のEVマーケット。しかし現実の販売状況は日本において大きく立ち遅れている。技術では先導してきたはずの日本メーカーは、なぜEVで世界をリードできていないのか。この分野のベテランジャーナリストである御堀 直嗣が解説する。 日本の低いEV市場占有率 日本は、世界に先駆けて電気自動車(EV)の市販に踏み切った。2009年に三菱自動車工業が、軽自動車EVの「i-MiEV」を法人向けにリース販売しはじめ、翌10年には一般消費者向けへの販売も開始した。同年には、日産自動車も小型EVの「リーフ」を発売した。この2社によって、EVの量産市販が実現し、ことにリーフは海外への販売も行われ、「i-MiEV」はフランスの当時PSA社にOEM供給された。リーフの販売は世界で累計65万台に達し、その他EVを含めると、日産は世界で100万台のEV販売の実績を持つ。そのうち、日本国内は累計23万台である。 ちなみに、米国テスラは2022年では年間で約130万台、中国のBYDは同年に約90万台規模へ成長している。 同時にまた、世界共通の充電規格であるCHAdeMO(チャデモ)も準備され、リーフが販売される世界の各地域にCHAdeMO充電器の設置が動き出した。 それらを背景に、経済産業省は2012年度補正予算で1,005億円の補助金を計上し、全国に約10万基の充電器を整備するとした。この補助金は全額支給でないため、トヨタ/日産/ホンダ/三菱自の4社が資金を拠出し、補助金で賄いきれない残額を補填することに合意した。 しかし、現在の充電器の数は、急速充電と普通充電を合わせて約2万基である。 国内の新車販売において、EVが占める割合は1%以下という状況が長く続いた。昨2022年、「日産サクラ」と「三菱eKクロスEV」が発売となり、1年で5万台以上を販売することで2%ほどの占有率になろうかという状況にある。 一方、世界全体では、EVの市場占有率が13%になる。米国は5.8%、欧州は12%、中国は21%となっており、日本がいかに低水準であるかがみえてくる。 日本でEV普及が進まなかった理由 EVの先駆者であった日本が、なぜ欧米や中国の後塵を拝するようになったのか。 最大の要因は、せっかく1,005億円という充電基盤整備に対する経済産業省の支援があったにもかかわらず、急速充電器の整備にばかり世間の目が行き、EV利用の基本である基礎充電、すなわち自宅での普通充電(200V)の重要性が広がらなかったからである。ことに、マンションなど集合住宅の駐車場と、月極駐車場への普通充電設置がほぼできなかったことが原因であった。 EVの充電は、普通充電で8~10時間、あるいはそれ以上かかるとされ、これが単純にガソリンスタンドでの給油時間と比較されて、使い勝手が悪いとさまざまな媒体を通じて流布された。いまでもそうした論調が消えていない。しかし、自宅で普通充電できれば、寝ている間に満充電になるので、翌朝出かけるときは満充電で出発できる。 戸建て住宅に住む人はそれができた。ところが、戸建て住宅でも自宅に車庫がなく月極駐車場を利用する人は、近隣の急速充電器を利用しなければならなくなった。 集合住宅に住む人は、敷地内に駐車場が併設されていても、管理組合の同意が得られず普通充電ができない状態に陥った。無知がもたらした悲劇だ。EVを買う意思があっても、手に入れにくい状況があった。 集合住宅の管理組合で賛同が得られない最大の理由は、幹事がEV時代を予測できず、また自分には関係ないとして無視され続けたことにある。設置の経費は、ことに当初は補助金と自動車メーカー4社による補填があったので、ほぼゼロであった。現在でも、施工業者が残金を負担するなどのやりくりで、集合住宅側の負担が軽く済む仕組みが出てきている。それでもなお、管理組合で合意を得るのが難しい状況は払拭できていない。 基礎充電の普及を目指す業者の間でも、さらに難しいとされるのが月極駐車場への普通充電の設置だ。月極駐車場を管理する不動産業者の理解を得にくいという。

VOL.1
リッター200円にもう限界……給油の“枷”をぶっちぎれ!【モデルサードインパクト vol.1】

ガソリン高い、燃費も悪い、限界だ! かつてないほどの猛暑に喘いだであろう今夏。「もういいよ」「もう下がってくれ」と、気温に対して誰もが感じていたと思うが、自動車ユーザーはガソリン価格に対しても同じことを思っていたのではないだろうか。 リッターあたり170円、180円、190円、そして200円の大台を突破……給油をするたびに、誰もが憂鬱な気分になったはずだ。小生はドイツの某オープンスポーツカーに乗っているのだが、リッターあたり平均10kmでハイオク仕様。愛車にガソリンを入れるたび、顔が青ざめていた。 「高額給油という枷から解放されたい……」 EVの購入を決意した所感である。クルマを走らせることは、本来喜びのはず。給油のたびに落ち込むのは本望ではない。 小生は、THE EV TIMES(TET)の編集スタッフを務めています。この9月、「テスラ・モデル3・パフォーマンス」を購入しました。新たな愛車と共に進むEVライフを「モデル・サードインパクト」と銘打ち、連載で紹介していこうと思います。 EVは便利だと実感した「日産リーフ」 小生が初めて体験したEVは「日産リーフ」(2代目)である。遡ること2017年、「リーフ」が2代目になった頃、日産が全国で試乗キャラバンを開催し、小生はその試乗アテンダントを担当していた。そこで「リーフ」を存分に運転することができたのだ。 それゆえ、EVの利便性の高さを実感することになった。スポーツモデル顔負けの力強くスムーズな加速にまず驚いたのだが、給油という枷から外れて自由に走り回れることが大変な魅力に感じた。アイドリング状態でエアコンを入れっぱなしでもガソリン代を気にせずに済む。車内でPCを開けば、そのままオフィスになる。車の用途が無限大に広がると感じた。 充電時間も特別長いとは感じなかった。充電残量が50%くらいになったら、急速充電を使用してあっという間に80%まで回復できる。ちなみに100%まで充電した場合、280kmを走れる表示が出ていたと記憶している(当時は寒い季節で暖房を使用した)。ちょっとした遠出も十分に対応可能。「EVなんて不便」という印象は全く抱かなかった。そこで薄々と「将来はEVもアリだな」と思ったのだ。

VOL.20
VW「ID.4」オーナーはアウトバーンを時速何キロで走る? [ID.4をチャージせよ!:その20]

9月上旬、スイスで開催された「ID.TREFFEN」(ID.ミーティング)を取材した際に、参加していた「ID.4」オーナーに、そのクルマを選んだ理由などを聞きました。 フォルクスワーゲン一筋 鮮やかな“キングズレッドメタリック”のID.4で登場したのは、ドイツのハノーファーからはるばるスイスに駆けつけたデュブラック・マルクスさん。「フォルクスワーゲンT3」のTシャツを着ているくらいですから、かなりのフォルクスワーゲン好きと見ましたが、予想は的中! 「18歳で免許を取ってからこれまで30年間、フォルクスワーゲンしか買ったことがないんですよ」という、まさにフォルクスワーゲン一筋の御仁でした。 彼の愛車はID.4のなかでももっともハイパフォーマンスな「ID.4 GTX」。日本未導入のこのグレードは、2モーターの4WD仕様で、最高出力220kW(299PS)を発揮するというスポーツモデル。こんなクルマに乗れるなんて、なんともうらやましいかぎりです。 そんなマルクスさんにID.4 GTXを購入した理由を尋ねると、「これからはEVの時代だと思ったので!」と明確な答えが返ってきました。とはいえ、ID.ファミリーのトップバッターである「ID.3」が登場した時点ではすぐに動き出すことはありませんでした。「1年半くらい前にID.4 GTXを試乗する機会があって、踏んだ瞬間から力強くダッシュするID.4 GTXのパンチ力にすっかり惚れ込んでしまい、即決でしたよ(笑)」。

VOL.14
欧州メーカーはなぜ電気自動車に走ったのか?:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第14回

EVの知識を、最新情報から「いまさらこんなこと聞いていいの?」というベーシックな疑問まで、ベテラン・ジャーナリストが答えていく連載。今回は欧州メーカーの特集です。 日本市場参入が遅かった欧州製EV 日本市場では、欧州からの電気自動車(EV)攻勢が活発に見える。ドイツの「BMW i3」が発売されたのは2013年秋で、日本市場へは2014年春に導入された。 日本の自動車メーカーがEVを市販したのは、2009年の「三菱i-MiEV」の法人向けリースが最初で、翌2010年には「i-MiEV」も一般消費者への販売を開始し、同年に「日産リーフ」が発売された。「i3」の発売は、それより数年後になってからのことだ。 ほかに、フォルクスワーゲン(VW)は、「up!」と「ゴルフ」のエンジン車をEVに改造した「e-up!」と「e-ゴルフ」を2015年から日本で発売すると2014年に発表した。だが、急速充電システムのCHAdeMOとの整合性をとることができず、断念している。その後、VWは「e-ゴルフ」を2017年秋に販売を開始した。EV専用車種となる「ID.4」を日本に導入したのは、2022年のことだ。フランスのプジョーが、「e-208」を日本で発売したのは2020年である。 以上のように、欧州全体としては、EVへの関心が高まってきたのは比較的最近のことといえる。 くじかれたディーゼル重視路線 欧州は、クルマの環境対策として、自動車メーカーごとの二酸化炭素(CO2)排出量規制を中心に動いてきた。そして2021年から、1km走行当たりの排出量を企業平均で95gとする対処方法を考えてきた。EU規制は、販売する車種ごとのCO2排出量を問うのではなく、販売するすべての車種の平均値で95gを下回らなければならないという厳しさだ。 対策の基本となったのは、ディーゼルターボ・エンジンを使った排気量の削減と、出力の低下を補う過給器との組み合わせを主体としつつ、ハイブリッドによるさらなる燃費の向上である。 既存のディーゼルターボ・エンジンをできるだけ活用しようとする考えは、欧州メーカーが補機用バッテリーの電圧を世界的な12ボルトから、36ボルトや48ボルトに変更することによるマイルドハイブリッド化に注目してきた様子からもうかがえる。 ところが、2015年にVWが米国市場でディーゼル車の排出ガス規制を偽装していたことが明らかにされた。公的機関での測定では規制値を満たすものの、実走行で急加速などした際に基準を上回る有害物質が排出され、それによって力強い加速を得られるようにした制御が発覚したのである。その影響は、VW車だけでなく、アウディなどVWグループ内に広く影響を及ぼした。

VOL.3
ボルボは新型EVの「EX30」でインテリアに新たな価値を与え、空間を最大限、利用する!

ボルボはEX30の室内で多くの新たなチャレンジを行なっていると謳う。その詳細を小川フミオ氏が訊いていく。連載1回目はこちら、2回目はこちら。 冷たさの排除し素材を“素直”に使う EX30のインテリアが、他車と決定的に違うのは、金属的な表面処理がほとんど見当たらないこと。それは意図的にそうしたのだと、インテリアデザインを統括するリサ・リーブス氏は言う。 「心したのは、冷たさの排除です。使う素材はオネスト、つまり木に見えるものは木であり、また同時に、リサイクル素材を人間にやさしいかたちで使用しました」 インテリアは「ブリーズ」(やさしい風)をはじめ「ミスト」(もや)、「パイン」(松)それに「インディゴ」と4種類(日本はそのうち「ブリーズ」と「ミスト」を導入)。 「ブリーズを例にとると、デザインインスピレーションはサマーデイズ。シート表皮の素材はピクセルニットとノルディコ、ダッシュボードの飾り材はパーティクル、そして空気吹き出し口のカラーはブルーです」 リーブス氏は説明してくれる。 「ピクセルニットはPETボトルをリサイクルしたもの。それを3Dニッティング(立体編み)プロセスでシート用素材にしています。組み合わせるノルディコは、PETボトルなどのリサイクル素材、北欧で計画的に伐採された木から採取された素材、リサイクルされたワインコルクなどで作られたテキスタイルです」 ダッシュボード用のパーティクルは、窓枠やシャッターを中心に工業廃棄物であるプラスチックを粉砕したものだし、フロアマットは漁網をリサイクルしたという。 「リサイクル材とともに、インテリアは雰囲気を統一したので、私たちは“ルーム”という名を与えています。インディゴの場合、デザインインスピレーションは”夜のはじまり”で、デニムをリサイクルしたときに余る糸を使った素材をシート表皮に使っています」 シートじたいは「スニーカーにインスパイアされた形状」(メイヤー氏)だそうだ。

VOL.2
ボルボの新型電気自動車「EX30」にはスターウォーズのデザインが取り入れられている!?

エンジンの回転の盛り上がりには、時に人間的な表現が用いられる。しかしBEV(バッテリー電気自動車)はエンジンもなく無音なため、より無機質な、機械的な印象が強くなる。ボルボはそんなBEVに人間的な要素を入れたと主張する。連載1回目はこちら。 どことなく楽しい感じの表情 ボルボEX30は、いってみれば、二面性のあるモデルだ。ひとつは、地球環境保全(サステナビリティ)を重視したコンセプト。もうひとつは、大トルクの電気モーターの特性を活かしたスポーツ性。 デザイナーは「いずれにしても、BEVと一目でわかってもらうデザインが重要と考えました」(エクステリアデザイン統括のTジョン・メイヤー氏)と言う。 「もちろん、昨今ではICE(エンジン車)かBEVか、デザインをするときあえて差別化をしないのが世界的な流れです。ただし、私たちとしては、スカンジナビアデザインの原則を守りつつデザインしました」 メイヤー氏の言葉を借りて、この場合のスカンジナビアデザインの肝要を説明すると「形態は機能に従う」となる。 「そこで、上部に開口部とグリルはもたせないようにしようと。ただし(インバーターなどのために)空気を採り入れる必要はあるので、下にインレットは設けています」 ボルボ車のデザインアイディンティティである「トール(神の)ハンマー」なる形状のヘッドランプも採用。ただし、カバーで覆った一体型でなく、四角いLEDのマトリックスが独立しているような形状があたらしい。 「そうやって出来上がったのがこのデザインです。顔になっていて、そこには眼があって、鼻があって、口があるんです。どことなく楽しいかんじで、これまで以上に人間的な表情を実現しました」 暴力的でもなければ、ロボット的でもない。メイヤー氏はそこを強調した。

VOL.1
ボルボの新型電気自動車「EX30」は、相反する2面性を合わせ持つ文武両道なクルマ

ボルボの新たなBEV(バッテリー電気自動車)として、ついに10月2日から「サブスク」モデルの申し込みが始まるEX30。この「ボルボ史上最小のBEV」はどのように開発されたのか。ミラノで行われたワールドプレミアに参加した小川フミオ氏が関係者の声とともに振り返る。 スカンディナビアン+デジタル 2023年6月に登場したEX30は、コアコンピューティングテクノロジーを大胆に採用する、ボルボの新世代BEV。 内容にとどまらず、同時に、デザイン面でもさまざまな大胆な試みがなされているのも特徴だ。 いってみれば、伝統的ともいえるスカンディナビアンテイストに、デジタライゼーションの融合。 「私たちのデザイン的価値のすべてを小さなフォーマットで具現」したモデルと、ボルボ・カーズはプレスリリース内で謳う。 「非常に電気自動車的なデザインで(中略)閉じられたシールド(フロントグリルの開口部のこと)とデジタル表現を用いたトールハンマーヘッドライト」がフロント部の特徴とされる。 さらに新世代BEVとしてボルボが狙ったものはなんだろう。ミラノでの発表会において出合った担当デザイナー(たち)に、デザインの見どころと背景にあるコンセプトを取材した。

VOL.5
「BMW iX xDrive50」の高速電費は我慢不要! ロングドライブにうってつけのEV

[THE EV TIMES流・電費ガチ計測] THE EV TIMES(TET)流電費計測の5回目を、8月に「BMW iX xDrive50」で実施した。車高の高いSUVにもかかわらず、高速巡航時に電費が低下しにくいのが特徴だ。その詳細をお伝えする。 ※計測方法などについてはこちら、試乗記はこちらをご覧ください。 100km/h巡航でどんどん行こう iX xDrive50のカタログに記載された「一充電走行距離」は650km(WLTC)で、電池容量は111.5kWhだ。650kmを実現するには、電費が5.83km/kWh(以後、目標電費)を上回る必要がある。 各区間の計測結果は下記表の通り。5.83km/kWhを上回った場合、赤字にしている。 これまでのTETによる電費計測で初めてA区間の往路と平均で目標電費を超えた。A区間のように標高差が少ない場所では同じ状況になり得る、つまり100km/h巡航で一充電走行距離の650km近くを走破できる可能性がある。   100km/h巡航でも600kmは走れそう 各巡航速度の平均電費は下表の通りだ。「航続可能距離」は電費にバッテリー総容量をかけたもの、「一充電走行距離との比率」は650kmに対して、どれほど良いのか、悪いかだ。 iXのエクステリアは、大きなキドニーグリルが特徴的だ。ざっくり言えば全長5m、全幅2m、全高1.7m、車重2.5トンの堂々としたボディだが、Cd値が0.25と優れている。 100km/h巡航におけるiXの電費は、5.71km/kWhであった。絶対的な数値としては決して高くないが、一充電走行距離との比率を計算すると98%と、これまでにTETが計測したデータの中で最高の結果を記録した。120km/h巡航でもこの数字は78%であった。 つまり、iXは高速巡航でも電費の低下が少ないEVだといえる。 ちなみに、過去に計測したメルセデス「EQE 350+」は、この100km/h巡航時の比率が90%だった。EQEはセダンボディで背が低く、Cd値0.22で、高速巡航には有利であることを考えても、iXの98%という数字の凄さが分かる。 この結果は、空力性能の良好さと高効率なパワートレインの賜物ではないかと思う。BMWが「テクノロジー・フラッグシップ」「次世代を見据え、長距離走行が可能な革新的な次世代電気自動車」と謳っているだけのことはある。これらの記録を塗り替えるクルマが現れるのか、今後の計測が楽しみだ。   各巡航速度ごとの比率は以下の通り。80km/hから100km/hに速度を上げると21%電費が悪くなる。120km/hから80km/hに下げると1.6倍の航続距離の伸長が期待できる。

VOL.19
ぐっとパワフルな2024年モデルのフォルクスワーゲン「ID.4」をミュンヘンで緊急試乗! [ID.4をチャージせよ!:その19]

コンパクトSUVタイプの電気自動車「ID.4」が2024年モデルにアップデート。この最新版をドイツ・ミュンヘンでさっそく試乗しました。 モーターのパワーは60kW増し 「ID.4」が2024年モデルにアップデートし、コックピットのデザインが様変わりしたことは、前回のコラムで述べました。さらに今回の仕様変更では、走りにかかわる部分にも手が加えられています。 一番の変更が、新開発のモーターが搭載されたこと。フォルクスワーゲンでは、ID.ファミリーのプレミアムセダンである「ID.7」に、新たに開発した「APP550」型の電気モーターを採用しました。最高出力は210kW(286PS)と実にパワフルです。これが2024年モデルの「ID.4プロ」にも搭載されることになりました。これまでの「ID.4プロ」の最高出力が150kWですので、出力は60kW、4割増しという計算。最大トルクも従来の310Nmから545Nmとなり、こちらは75%の大幅アップです。 バッテリー容量は77kWhで変更はありませんが、2024年モデルからはバッテリーの“プレコンディショニング機能”を搭載し、冬の寒い時期、充電前にバッテリー温度を高めておくことで充電量の低下を抑えることができます。これはうれしい! 他にも、可変ダンピングシステムのDCC(ダイナミックシャシーコントロール)の改良なども行われ、果たしてどんな走りを見せてくれるのか、興味津々です。 早く乗ってみたいなぁ……と思っていたら、なんとうれしいことに、発表されたばかりの2024年式ID.4 プロ・パフォーマンスを、ドイツ・ミュンヘンで試乗するチャンスに恵まれました。試乗時間は約20分と超ショートですが、わが愛車のID.4 プロ・ローンチエディションと比較するには十分な時間です。

VOL.18
ミュンヘンで「ID.4」の2024年モデルに遭遇! [ID.4をチャージせよ!:その18]

ミュンヘンモーターショー(IAA)のメイン会場近くで、フォルクスワーゲンがメディア向けイベントを開催。そこで、2024年モデルの「ID.4」に遭遇しました。 見た目は同じ イベントスペースのパーキングに待機していたのは、“コスタアズールメタリック”のボディが爽やかな「ID.4 プロ・パフォーマンス」。日本のラインアップにはないボディカラーに目を奪われますが、エクステリアデザインはこれまでと同じで、私の愛車の「ID.4 プロ・ローンチエディション」との違いは1インチアップの21インチホイールが装着されていることくらいです。 ところが運転席に座ると、コックピットの眺めに違和感が! マイナーチェンジでもないのに、コックピットのデザインが私のID.4 プロ・ローンチエディションと大きく変わっていました。 ご存じのとおり、フォルクスワーゲンなど多くの輸入ブランドでは“イヤーモデル制”を採用していて、毎年のように細かい仕様変更を実施。エクステリアデザインは一緒でもパワートレインや装備が変わるというのはよくあること。この2024年モデルでは、インテリアのデザインまで様変わりしていたのです。 真っ先に気づいたのが、ダッシュボード中央にあるタッチパネルがリニューアルされていること。2022年モデルのID.4 プロ・ローンチエディションでは12インチのタッチパネルが搭載されていますが、この2024年モデルでは12.9インチにサイズアップが図られたのに加えて、デザインも一新され、明らかに使い勝手が向上していました。

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