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クルマ屋が創るBEVが具現化
振り返ると、今年5月の決算発表会において、トヨタの佐藤恒治社長は、ソフトウェアプラットフォーム、電子プラットフォーム、プラットフォームをすべて刷新した「クルマ屋が創るBEV」を開発すると発表した。その第一弾が今回出展されるコンセプトであり、既存BEVの「RZ」とはまったく異なる技術基盤を持ったBEVの姿が示唆されるはずだ。
ちょうど今月、トヨタは出光と全固体電池の量産実現に向けた協業開始を発表しているから、その搭載が言及されるのかも注目となる。また、トヨタでは「BEVをコモディティにしない」という方針も打ち出してもいる。そうしたこれまでの発表内容も踏まえると、今回のコンセプトモデルの見所は満載だ。
このほか、ジャパン モビリティショー2023のレクサスブースでは、社会とつながる未来のドライビングを疑似体験できるVRシミュレーター「Lexus Electrified VR Experience」を設置したり、ブース自体を日本の伝統であり、かつサステナブルなバンブー素材で作成したりと、新たな試みが導入される見通し。
テスラや中国勢が電動化の最先端を突っ走るなか、一歩下がった位置に甘んじていた国産メーカーだが、ジャパン モビリティショー2023ではレクサスを始め各社からアッと驚く出展内容が期待できそうだ。
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