2025年3月
TEXT:TET 編集部
災害時にも活躍できるEVの可能性を淡路島で体験! 「AWAJI EV MEET 2025 from OUTDOOR FEELS」開催決定

楽しくEVで“もしも”に備える 1995年の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災、そして2024年には能登半島地震。地震大国と呼ばれる日本は常に震災の危険にさらされている。これだけ大震災が頻発すると、災害時の備えを見直さなければならないかもしれない。 一方で、自動車業界は100年に1度の大変革期として「電気自動車(EV)」に大きな注目が集まる。一部のEVは、車両から電気を取り出す機能を有し、お湯を沸かしたり調理器具を稼働させたりすることだってできる。EVは、エンジン車と違って発電のためにアイドリング状態を保つ必要がないため、排気ガスや騒音といった問題を気にすることなく、エアコンを稼働させながら快適な車中泊ができるのもメリットだ。このような機能は、災害時においても緊急避難場所として活用できるうえに、クルマから電源供給が可能であるため、停電地域への「動く電源」としての活躍も期待できる。 4月19日(土)に淡路島国営明石海峡公園特別駐車場にて開催される「AWAJI EV MEET 2025 from OUTDOOR FEELS」は、阪神淡路大震災の中心地でもある淡路島内の国営公園特設エリアを舞台に、EVのさまざまな可能性を体感できるソーシャルイベントだ。 EVオーナーが集いEVの「生」の魅力を発信! 会場にはEVオーナーが集い、愛車を挟んで語り合えるオフ会エリア「EVミートアップゾーン」が設けられる。EVオーナー同士の情報交換はもちろんのこと、EVに興味のある方の参加も大歓迎で、EVライフの楽しさを広く伝えることを目的としている。また、当エリアにはHYUNDAI OWNERS CLUB Japanの正式プログラムとして、多くのHYUNDAIオーナーも集まることになっている。 さらに、EVオーナー代表とキャンプ女子インフルエンサーによるEVライフの可能性を語るトークセッションも予定している。 最新EVを体験できるEV試乗&展示エリア! また、当日はEV試乗会を開催。風光明媚な淡路島を堪能できる試乗コースが用意され、HYUNDAIの最新モデルをはじめとするさまざまな最新EVに試乗することが可能だ。もちろん展示車も用意されており、じっくりと最新EVを眺めることができる。 そのほか、さまざまなEV関連企業がブースを出店し、イベントを盛り上げてくれる。 車中泊ゾーンでEV仲間と楽しい時間を過ごそう! 今回は、イベント会場に隣接した「癒し」と「食」をテーマとした複合型天然温泉リゾート「アクアイグニス淡路島」の協力により、特別に「EV車中泊ゾーン」も設置される。イベント終了後に「EV車中泊ゾーン」にて、「オール電化」のEVキャンプを実施する。 EVキャンプでは、参加者持ち寄りで食事をしながら春の夜を楽しめる。もちろん「アクアイグニス淡路島」の目玉である「大阪湾の海面が溶け込むインフィニティ温泉」や「地下1000mの深度から湧出する天然温泉」も堪能することが可能だ。 「AWAJI EV MEET 2025 from OUTDOOR FEELS」では現在、参加登録を受付中! 会場のレイアウトの都合により、参加には事前登録が必須。申し込みサイトよりエントリーいただきたい。 「AWAJI EV MEET 2025 from OUTDOOR FEELS」 〈申し込みサイト〉 AWAJI EV MEET 2025 from OUTDOOR FEELS 〈参加費〉 EVミートアップ:1台2000円、追加オプション:車中泊1台7000円 ※税込み ※車中泊は複合型温泉天然温泉(アクアイグニス)利用料の500円割引がございます。 ※車中泊は参加台数に制限がございます。ご希望多数の場合は先着順とさせていただきます。 〈主催〉 株式会社交通タイムス社/株式会社ONE

TAG: #キャンプ #試乗会 #車中泊
TEXT:TET 編集部
ホワイトで統一されたアクセサリーがカワイイ!  フィアット600eの特別仕様車「600e La Prima White Package」が登場

人気アクセサリー3点とETC車載器まで付いて価格据え置き フィアットのEV「600e」に、発売以来初の特別仕様車「600e La Prima White Package」の設定だ。3月29日(土)に発売開始、全国のフィアット正規ディーラーで取り扱う。 「600e La Prima White Package」は、通常モデル「600e La Prima」の装備をベースとしながら、ホワイトで統一された人気アクセサリー3点と、高速道路での移動に不可欠なETC車載器が特別装備された特別仕様車だ。 特別装備 ・自動防眩ルームミラー(ホワイト) ・ホワイト仕上げミラーキャップ ・FIATホワイトエンブレム(フロント/リヤ) ・ETC1.0 車載機 これら総額約11万円分のアクセサリーと機器を搭載しながらも、価格は通常モデルと同額に据え置かれているので、お買い得な特別仕様車といえよう。 さらに「600e La Prima White Package」を購入すると、成約特典として車内でも使える高性能空気清浄機「Airdog mini」がプレゼントされる。置き場所を選ばないペットボトルサイズの空気清浄機は、車内のニオイや花粉、ウイルス対策に効果を発揮してくれそうだ。 このほか、「600e La Prima White Package」の発売を記念して、3月29日(土)~ 30日(日)にデビューフェアが実施される。特設サイトより申し込みのうえ、フェア期間中に全国のフィアット正規ディーラーを訪れると、「フィアット オリジナル ステンレスボトル」がもらえるというので、気になっていた人はぜひこのタイミングで足を運んでみてほしい。 ホワイトのアクセサリーをさりげなく随所にあしらった統一感のある外装は、ちょっとお洒落でありながらカジュアルにEVを乗りこなしたいオーナーにおすすめの1台といえそうだ。フィアット600eの特別仕様車「600e La Prima White Package」は、メーカー希望小売価格585万円(税込み)となっている。

TAG: #600e #キャンペーン #フィアット #特別仕様車
TEXT:高橋 優
1500馬力オーバーのEVスーパースポーツが開始2時間で1万台の予約ってどうなってんだ? これが中国の魔法か「シャオミSU7 Ultra」があまりに速すぎて安すぎる!!

シャオミから1548馬力のハイパーEVが登場 中国シャオミがSU7のハイパフォーマンスグレードUltraの正式発売をついにスタートさせました。当初の値段設定を遥かに下まわる値段で発売されたことによって、発売開始3日以内に年内の販売目標である1万台以上の確定注文を獲得するという驚きの成果を挙げています。そんな同モデルの最新動向を解説します。 まず、シャオミは2021年にEV事業への参入を正式に表明して、ようやく2024年3月29日に初の量産EVとなるSU7の正式発売をスタートしました。そしてすでに月間2.5万台級の納車体制にまで成長しています。 シャオミは2024年末までの確定注文台数が24.8万台だったことを公表。2024年末までにシャオミは13.5万台のSU7を納車していたことから、2024年末の段階で、まだ11.3万台の納車待ちが存在していたことになります。 絶好調のシャオミは、SU7 Ultraのワールドプレミアを開催しました。この発表会ではSU7 Ultraだけでなく、フラグシップスマートフォンのシャオミ15 Ultraの発表も同時に行っており、この「デュアルウルトラ戦略」によって、シャオミの高級ブランド戦略をさらに推し進めようとする狙いが見えます。 まず、SU7 Ultraの特筆するべきスペックについて、シャオミの独自内製モーターである、最高回転数が2万7200rpmを実現するV8sをリヤ側にふたつ、さらに最高回転数が2万1000rpmを実現するV6sをフロントにひとつ搭載するトライモーター仕様によって、最高出力は1548馬力(1138kW)、最大トルクも1770Nmを実現。0-100km/h加速は、ワンフットロールアウトを差し引いて1.98秒と極限の加速力を実現しています。 さらに、200km/hまで5.86秒、400mを9.23秒で加速することが可能です。気になる最速速度も350km/h以上という、スーパーカーを凌ぐ動力性能を実現しています。また、3つのモーターによるトルクベクタリング機能によって、サーキット走行におけるトラクションを最大化します。 次に、EVのサーキット走行においてもっとも大きなボトルネックとなるバッテリー性能について、UltraではCATL製のQilinバッテリーの第二世代を世界初採用。最大放電におけるCレートは16C、1330kWに到達。また、SOC20%の段階においても800kWもの出力を発揮可能です。充電性能も最大480kWの超急速充電に対応して、SOC10-80%を11分で充電可能です。 さらに熱対策として、45ccコンプレッサー、400Wの冷却ファンをふたつ、530Wのウォーターポンプ、そして28kWのパワーを有するパワートレイン冷却システムを合わせることによって、冷却性能を飛躍的に向上。これらの技術により、熱ダレすることなく1周20km以上あるニュルブルクリンクを2周ほど、全開で走破できると豪語しています。 また、制動力について、アケボノ製のカーボンセラミックブレーキを採用することで、100km/hからの制動距離も30.8mを実現しながら、180km/hからの急停止を10回繰り返したとしてもブレーキがフェードすることがないと豪語。回生ブレーキも最大減速Gが0.6Gに到達。400kWもの回生力を備えています。 さらに、加速減速の際の擬似エンジン音を含む3種類の加速音を流すことが可能です。車外にも加速音を流せるように40Wもの外部スピーカーも搭載するユニークさも注目点です。 その上、サーキット走行の様子をさまざまに確認、記録できるように、中国国内の20ものサーキットと連携してサーキット走行における走行状況を同期。しかも、サーキット走行時の走行データ、さらには車載カメラを使用して走行映像も録画可能です。 それらの走行データや映像を解析しながら、Ultraユーザーのサーキット走行データと共有して比較することも可能となります。

TAG: #SU7 Ultra #シャオミ #中国
TEXT:御堀直嗣
トヨタやテスラの「ギガキャスト」にホンダの「メガキャスト」ってなに? いま知っておくべき電気自動車の製造方法

作業工程を減らし剛性を高める「ギガキャスト」 トヨタが電気自動車(EV)のbZ4Xで、車体骨格となる床構造に用いたのが、ギガキャストだ。 キャスト(cast/英語の発音記号ではカストに近い)とは、英語で、投げるとか配役という意味がある。工業で使われる場合は、鋳造となる。鋳造は金属の加工法のひとつで、型へ溶かした金属を流し込み、それを冷やして型から外し、製品に仕立てる方法である。古くは、奈良の大仏も鋳造で作られた。大仏で使われた金属は青銅で、銅に錫を少し混ぜてある。 鋳造の利点は、作業工程を減らせることで、仕上がった製品のあと処理が少ないところにもある。 金属加工にはほかに、鍛造、切削、押し出し成型、プレス成型など、用途や材料によってさまざまな手法がある。 鋳造とキャストは、基本的には型へ溶けた金属を流し込む点で同じである。ただ、キャストといった場合は、流し込むときに圧力をかけ、型に押し込むことになる。理由は、型の隅々まで均一に金属が行き渡るようにするためだ。とくに、細かな形状が含まれる製品では、ただ流し込んだだけでは細部に行き渡らなかったり、金属に隙間ができたりする(巣ができるという)懸念がある。圧力をかけて流し込めば、溶けた金属を押し込むことができ、狭い場所や金属の隙間を埋められる。 ギガキャストとは、キャストであることは同じだが、より大きな部品を型で作ることを指し、それによって作業工程を減らすことができる。材料を効率よく使い、うまい設計をすれば細かな金属部品を溶接などでつなげるより軽く仕上げることもできる。そのうえ、接続部分が減るので、剛性を高めることができる。トヨタbZ4Xの場合で、剛性が2倍になったといわれる。

TAG: #ギガキャスト #メガキャスト
TEXT:TET編集部
ルノーが手がけた伝説の名車が現代に蘇る! 小型EVホットモデル「ルノー5 ターボ 3E」とは

現代版「ルノー5」が超過激モデルに変貌を遂げて復活 ルノーはフランスを代表する量産メーカーでありながら、時に奇想天外なクルマを世に送り出し、我々クルマ好きを驚かせてくれる。もともとフロントエンジン駆動だったクルマを、わざわざミッドシップ化して販売するなんて発想は、利益を重視する一般的な大メーカーなら企画段階で却下されてしまいそうなものだが、ルノーはそれを情熱を持ってやりきってしまうのだから愛おしくてたまらない。その姿勢たるや、もはやお家芸の領域に達するのだが、ここでは称賛を込めてあえていおう、「ルノーは変態」だと。 3月17日にフランスで発表されたルノー最新のEVは、まさにその変態的お家芸が炸裂したといえる。 専用に改良されたアルミシャシーには、過激なフェンダーを備えたカーボンボディをまとう。リヤには540馬力を発生する革新的なインホイールモーターが与えられ、0-100km/h加速を3.5秒以下でこなす。このハイパフォーマンス性能を手に入れたEVスーパーカーこそ、「ルノー 5 ターボ 3E」だ。 車名の「5」はフランス語読みで「サンク」と読む。この名前にピンと来た方は古くからのエンスージアストか、最新のEVについて情報収集に余念のない方だろう。 迫力に満ちたボディは、1980年代にラリーで活躍した同社の小型ミッドシップモデル「ルノー5ターボ」および「ルノー5ターボ2」へのオマージュだ。そのルノー5ターボおよびターボ2のベースとなったのは、同社の小型実用車「ルノー5(サンク)」であり、小粋で洒落たボディは持つものの、至って真面目なFFの実用車だ。それを、当時ラリーでの勝利に飢えていたルノーが、競技ベース車両として仕立てたのが「ルノー5ターボ」であり、過激なミッドシップ化は強烈な印象とともに人々を魅了した。 それから約40年あまりの月日が流れ、ルノー5は現代的なアレンジによりコンパクトEV「ルノー5 E-Tech electric」となって昨年欧州で復活を遂げた。 そしてルノーは、「EVでも過激なモデルを作れるんだぞ!」と家系の血が騒いだのか、またしても過激なまでにチューンされたスペシャルモデル「ルノー5ターボ 3E」という化け物を作ってしまったというわけだ。もはや脱帽である。 内装に至っては競技車両でもないのにBピラー内側にロールバーが備えつけられ、ラリーで勝利を重ねた先祖の姿がオーバーラップする。 公開された欧州仕様のスペックは次の通りだ。ボディは全長4080×全幅2030×全高1380mm、ホイールバースは2570mm、最低地上高は118mmで車重は1450kgと発表されている。後輪に備わるインホイールモーターは1輪あたり200kWを発生し、合計出力は400kW/540馬力に達する。 バッテリーは容量70kWのリチウムイオンで最大航続距離は400km(WLTP)になるという。これらにより0-100km/h加速は3.5秒以下、最高速度は270km/hという刺激的な性能を発揮する。 世界生産台数は初代ルノー5ターボのデビューイヤーに合わせたと思しき1980台。そしてご安心あれ、この種のクルマを好む者が多いといわれる日本にも導入される予定であることが、ルノー・ジャポンからアナウンスされている。詳細は決まり次第改めて発表されるというから、いまから首を長くして待ちたい。さあ、伝説のサンクターボが現代に蘇るぞ!

TAG: #ルノー #ルノー5 #新型車情報
TEXT:琴條孝詩
台数が増えたらやっぱり問題も増えた! EV乗りが「急速充電スポット」で見かけるトラブル事例TOP3

EVの普及により増えるトラブル EVの普及が進むにつれ、充電スポットでのトラブルが増加している。とくに急速充電器では、限られた設備を大勢で共有するため、思わぬトラブルが発生することがある。今回は実際に起きた、あるいは起こり得るトラブル事例を紹介しよう。 <TOP3:プラグ抜き取り問題> まず、もっともゾッとするのが「充電中にプラグを抜かれる」という問題だ。想像してみてほしい。ショッピングモールで買い物を終えてEVに戻ると、充電ケーブルが外れている。確かに充電終了時間を5分過ぎていた。かといって、他人のクルマのプラグを勝手に抜くか!? とはいえ、このような“事件”はたまに起こっているようだ。単にプラグを引き抜かれるという嫌がらせ。ときには、充電途中で勝手に引き抜いて自分のクルマに充電する猛者もいるらしい。こうなるともはや嫌がらせの域を超え、暴力的な行為ともいえよう。 しかしこの行為、じつは礼儀に反するだけでなく、法律的にも問題となる場合もある。最近は、充電ステーションに監視カメラを設置するところも増えている。つまり、そういったトラブルも想定内というわけだ。後日、警察からの呼び出しを受けることなどないよう、くれぐれもお気をつけを。 <TOP2:充電完了車放置問題> ショッピングセンターなどで多いのが、充電が完了したクルマに長時間ドライバーが戻らない問題。多くの急速充電器は30分間の充電が上限となっている。30分経つと充電は自動的に終了するが、それでも買い物や食事に夢中になっているのか、クルマに戻らず、そのまま放置されていることがある。なかには充電完了後、1時間以上も戻ってこないケースもあり、待機しているクルマのドライバーたちを苛つかせている。 また、待っている人がいるのに“おかわり”するドライバーもいる。30分で充電停止になったのに続けて充電する人だ。これもよく口論しているのを目にする。 ショッピングセンターのなかには監視員がいるところもあるが、監視員にこれらの問題にクレームをつけても彼らとしては「駐車する権利はドライバーのもので、充電はサービスに過ぎないので注意できない」と、ドライバー同士の諍いには介入しないようにしているようだ。また、内燃機関(ICE)車が充電スペースに駐車していることもあり、EVユーザーにとって大きなストレスとなっている。

TAG: #充電 #急速充電
TEXT:TET 編集部
ドライブレコーダーにETC車載器にカラオケマイクもついてくる!? 4月15日発売のBYD新型クロスオーバーSUV「シーライオン 7」の事前予約開始

初期購入特典は「カラオケマイク」!? BYDは、日本国内に導入するバッテリーEV(BEV)の4車種目となるクロスオーバーSUV「SEALION 7(シーライオン セブン)」について、3月15日から全国のBYD正規ディーラーで事前予約の受付を開始した。 シーライオン 7は、同社のコンパクトEV「ドルフィン」、スポーティEVセダン「シール」と同じく、BYDの「海洋シリーズ」と呼ばれる海洋生物の自由さや美しさから着想を得たデザインを採用しており、伸びやかでエレガントな外観が特徴的なクロスオーバーe-SUVだ。 モデルラインアップは、後輪駆動(RWD)のベースモデル「シーライオン 7」と四輪駆動(AWD)の「シーライオン 7 AWD」の2種となる。 AWDは230kWのリヤモーターに加え、フロントに160kWのモーターを備えることで、SUVでありながら0-100km/h加速は4.5秒という俊足の持ち主だ。 駆動用バッテリーには、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを刃(ブレード)型に成形した「ブレードバッテリー」が採用されている。これは安全性が高く、最新のバッテリー熱管理システムを用いることで卓越した充放電能力を備えたと謳われるBYD自慢のバッテリーだ。そして、「CTB(Cell to Body)」と呼ばれる技術で、バッテリーを隙間なく効率よく車体構造の一部として搭載することで、高い安全性と効率性、快適な室内空間を実現したという。なお、航続距離は前後にモーターを搭載するAWDが540km、後輪のみのRWDが590kmとなっている。 全国メーカー希望小売価格や詳細な仕様については、4月15日の正式発表・発売まで待たねばならないが、感度の高いEVファンでなるべく早期にシーライオン 7を手に入れたいという方は、この事前予約を利用してみてはいかがだろうか。 また、事前予約期間を含む6月30日までの間にシーライオン 7を成約し、車両登録を完了したオーナーにはドライブレコーダーとETC車載器のほか、ACタイプV2Lアダプターまたは車載カラオケマイクが初期限定購入特典としてプレゼントされるというから、買い得度も高く一層事前予約を利用する価値が高まる。詳しくは、BYD正規ディーラーに相談してもらいたい。

TAG: #BYD #キャンペーン #シーライオン 7 #新型車情報
TEXT:高橋 優
今度のBYDはクルマの屋根にドローンを搭載だと!? 留まるところを知らないBYDの開発スピードがヤバイ!

BYDのインテリジェント車載ドローンシステム「Lingyuan」 BYDがインテリジェント車載ドローンシステム「Lingyuan」を正式に発表しました。DJIと共同開発することによって車両と深く統合することに成功。いよいよスマートカーの時代からスマートカー+の時代が幕を開けるという最新動向を解説します。 まず、BYDはこの数年間で革新的な最新テクノロジーを次々と発表しています。とくに2024年シーズンは第5世代のPHEVシステムを発表。熱効率は46%を超えており、燃費性能をさらに改善することに成功しました。また、熱効率43%超を達成している第4世代のPHEVシステムは2021年に導入されており、たったの3年後には新世代のPHEVシステムを量産して主力モデルに搭載するというスピード感こそ、PHEVシステムの完成度以上に恐ろしいポイントであると感じます。 そして、2025年2月に発表されたのが、自動運転システム「God’s Eye」でした。BYDは全車種のほとんどすべてのグレードに対してGod’s Eyeを導入しながら標準装備、つまりハイエンドなADASを利用するための追加費用が一切必要ないことで、競合に大きな衝撃を与えました。 というのも、God’s Eyeを標準装備してきたということは、これまでオプション設定だったものが内包される、つまり実質的な値下げとなり、競合がさらなる値下げ圧力にさらされることを意味します。 さらに、BYDがなぜ全モデルに対して値段据え置きでハイエンドなADASを標準搭載できるのかといえば、そのためのサプライチェーンを自社内製も含めて大規模に構築できているからです。よって競合が真似しようと思っても、この規模感とスピード感というのは真似することができないのです。まさに車両の魅力を向上させながら値段を据え置くという、競合が追随できない値下げ競争の新たなフェーズに突入しているのです。 そしてこのBYDが、そのGod’s Eyeシステムの全車種搭載発表から間髪入れずに発表してきたのが、インテリジェント車載ドローンシステム「Lingyuan」の存在です。Lingyuanは車両のルーフ部分に、広さ0.29平方メートル、高さは21.5センチ、車両全体の高さも最大で2.05メートルを超えないという非常にコンパクトなドローンキャビンを搭載します。 このドローンキャビンには専用のドローンを格納可能なだけでなく、アンテナや測位モジュール、風速計などを内蔵。よって、車両が最大で時速25kmで走行している状況においてもドローンを離陸させることが可能です。また、時速54kmまでであれば、自動で車両の後を追従することが可能であり、車両の走行シーンを空撮できます。 さらにドローンは車両から最大2km離れて飛行することが可能という通信技術が搭載されており、その際の精度も3cmという精密さを実現。もちろん最大2km離れた場所からは、車載スクリーンをワンタップするだけで、自動的に車載ドローンキャビンに着陸させることも可能です。 また、車載ドローンキャビンには4Kの高精細カメラが内蔵されており、ルーフ部分から高画質な撮影も行うことができます。AI機能を使った撮影モードが30種類も用意されており、ドローンで撮影した走行映像を簡単にSNSなどで共有できる機能も実装されています。 搭載ドローンは100Wの急速充電に対応しており、SOC80%まで30分で充電することが可能です。また、ハイエンドブランドであるYangwangのU8のみ、ドローンのバッテリー交換システムに対応しており、さらに使い方の幅が広がるでしょう。

TAG: #Lingyuan #ドローン
TEXT:TET編集部
マルチパスウェイで世界中の要望に応える! トヨタが欧州で新型「C-HR+」「bZ4X」「レクサスRZ」のBEV3車種を発表

BEVのニーズが高い欧州に新型車を投入 カーボンニュートラルの実現に向けて「マルチパスウェイ」という戦略を採用しているトヨタ。自動車の販売地域ごとで異なる課題やニーズに対して、さまざまなパワートレインを用意することで、顧客に選択肢を提供しながらカーボンニュートラル化を進める狙いがあるのは、よく知られているところだ。 そのトヨタは、電動車の保有率が高く、バッテリーEV(BEV)の保有率が高水準にあるとされる欧州市場に向け、BEVの商品力強化を図る。 3月12日にベルギーのブリュッセルで発表された3台の新型BEV車両は、トヨタブランドから「C-HR+」と「bZ4X」の2車種、レクサスブランドからは「RZ」の1車種。いずれも欧州で主力モデルとなる小型から中型サイズのボディを備えたSUVだ。発表された各数値に関しては、欧州仕様プロトタイプの値であることに注意する必要があるものの、意欲的なこの3台の特徴について順を追って見ていくこととする。 トヨタ「C-HR+」の主な特徴 小型SUVのC-HR+へ新たにBEVを導入する。全長4520×全幅1870×全高1595mmからなるボディは、スタイリッシュなデザインを採用しつつも、広々とした室内空間や416Lの荷室を確保するなど、実用面も配慮されている。 e-TNGAプラットフォームを採用し、専用に調整されたサスペンションによって満足感のあるドライブ体験を提供することを目指し、開発が行われているという。 パワートレインに関しては、電池セルに改良を加えたふたつのリチウムイオンバッテリーを設定。標準モデルのバッテリー容量は57.7kWhで、航続距離は455km。ロングレンジモデルは容量77.0kWhのバッテリーを搭載し、航続距離を600kmまで延長している。 なお、駆動方式は57.7kWhモデルが前輪駆動のみの設定。77.0kWh仕様は全輪駆動を選択することができ、その場合はシステム最大出力が252kWまで高められ、0-100km/h加速5.2秒という俊足ぶりを発揮する一方、前輪駆動に比べ航続距離は525㎞へと幾分短くなる。 新型C-HR+の欧州での発売は、2025年後半からを予定している。 トヨタ「bZ4X」の主な特徴 こちらもC-HR+と同様にふたつのリチウムイオンバッテリーが設定される。標準モデルのバッテリー容量は57.7kWhと変わぬものの、ロングレンジモデルは73.1kWhへと若干容量が減っている。ただし、eアクスルの高効率化もあり、後者の航続距離は従来型に比べ、WLTPモードで約70km延伸する予定だという。 この新型bZ4Xならではの特徴は、バッテリーを充電に最適な温度にする「バッテリープレコンディショニング」をトヨタ車として初めて搭載したことだ。これにより、マイナス10度での急速充電時間が約30分となるように開発が進められている。 bZ4XはBEV先進国といえる北欧のノルウェーでトップセールスを記録している車種であり、こうした“カイゼン”はトヨタの地域に根差したクルマづくりの真骨頂といえよう。 前出のeアクスルは出力アップが図られ、搭載するサスペンションもセッティングが見直されている。これにより走りが進化し、静粛性も含め乗り味がアップしているのだという。 新型bZ4Xの欧州での発売は、2025年後半からを予定している。

TAG: #トヨタ #レクサス #新型車情報
TEXT:御堀直嗣
400Vが中心の電気自動車に800Vアーキテクチャー採用の流れ! そもそも電圧を倍にすると何がいいの?

高性能充電器の使用が可能に 一般に、電気自動車(EV)は、400ボルト(V)で機能している。それを800Vにしようというのが、800Vアーキテクチャーと呼ばれる仕様だ。 アーキテクチャーとは、建築様式や建築学などの意味になるが、一般的には構造や構成という意味で使われ、ことにコンピュータ関連ではシステムの基本を指す。 EVで800Vアーキテクチャーといえば、800Vの電圧を利用した電力で走り、また充電できる能力を示す。一般的なEVに比べ2倍の電圧の活用だ。 電圧を高めることで、より高性能な出力が得られたり、高性能充電器を使うことを通じて短時間に充電できたりするようになる。加えて、電圧が高くなれば、電流量を下げられることにもなり、配線を細くできる。つまり、配線に使われ銅線の量を減らせるので、軽量化につながる。大容量のリチウムイオンバッテリーを車載する大柄であったり高性能であったりするEVの場合、バッテリーだけでもかなりの重さになるので、配線を軽くできれば、電力消費の効率を高めることにつながる。 電気の使い方については、川の流れを例にすると理解しやすい。 川は、源流となる上流付近は山岳地帯が多く、標高差が大きくなるため、川幅は細い。下流へ向かうにしたがって平地に近づき、高低差が少なくなってくるので、川幅は広くなる。 その場合の高低差が電圧(V)で、川幅を電流(A)としてみると、電圧=高低差のある上流では、電流=川幅は狭い。つまり、配線を細くしたことと同じだ。下流に来るにしたがって、高低差と川幅は逆転する。つまりそれは、電圧が低くなって、電流が増えることと考えられる。それでいながら、上流から下流まで、水量は1本の川であれば変わらない。それが電力(W)を象徴している。 同じ水量が上流から下流へ流れる間に、高低差と川幅は違ってくる。そのことは、電気でいえば、W(ワット)=V(ボルト)×A(アンペア)の関係式から読み取れる。

TAG: #800V #800Vアーキテクチャー

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