コラム
share:

首が折れるかと思うほどのロケットダッシュ! EVって軒並みもの凄い加速力だけど公道でも本当に必要?


TEXT:琴條孝詩 PHOTO:ポルシェ/TET 編集部
TAG:

高い加速性能で効率的な運転が可能になる

<加速力がもたらす新たな価値>

EVの圧倒的な加速性能は、単なる数値上のスペックではない。それは安全性の向上、運転の快適性と効率性の向上、そして新たな運転体験の創出など、多岐にわたる価値を生み出している。

従来のICE車では、急加速が必要な場合でもエンジンの回転数が上昇するのを待つ必要があり、またギヤチェンジによる加速の中断も避けられなかった。しかしEVでは、必要なタイミングで即座に必要な加速力を得られる。これは予期せぬ状況での対応力を高め、結果として安全性の向上につながっている。

EVのイメージ

さらに、この特性は運転の快適性にも寄与している。たとえば、市街地での信号待ち後の発進や混雑した道路での車線変更など、スムースな加速が求められるシーンで、ストレスなく運転操作を行うことができる。長距離ドライブにおいては、高速道路での巡航速度への到達が早いことで、より効率的な長距離移動が可能となる。

このように、EVの強力な加速性能は、単なるスポーツ走行や爽快感のためだけではなく、実用的な場面で真価を発揮する特性として捉えることができる。

EVのイメージ

高い加速性能を必ずしもつねに使用する必要はない。通常走行は穏やかな加速で運転し、必要なときにのみ高い加速力を利用することで、効率的な運転が可能となる。これはICE車のように、高回転域までエンジンをまわさないと最大性能を引き出せないという制約から解放されることを意味する。

今後、EVの普及が進むにつれ、この特性を活かした新たな運転スタイルが確立されていくのではないだろうか。

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
ブレーキダストを封じ込めて環境対策! メルセデス・ベンツが開発したEVならではの技術「インドライブ・ブレーキ」ってどんなもの?
ヒョンデの魅力を日本に伝える新たな拠点! 「ヒョンデ みなとみらい 本社ショールーム」がグランドオープン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
more
ニュース
ブランド史上もっともパワフルな659馬力で「ラグジュアリーEV」最強宣言! ロールス・ロイスが「ブラックバッジスペクター」の日本導入を発表
コスパ抜群で評価も高いとか向かうとこ敵ナシ!? ヒョンデ・インスターが「2025ワールド・エレクトリック・ビークル」の栄冠に輝く
495万円からのプライスでこの性能と装備はヤバい! 国産SUVキラーのBYD「シーライオン7」が登場
more
コラム
BYDが「Sealion 05 EV」発表で小型SUVバトルが激化! しかも値段が激ヤバの約243万円から!!
リチウムバッテリーは暑いのも寒いのも苦手! EVの性能はバッテリーの温度管理で大きく変わる!!
「正直言って日本でEVって不便でしょ?」の問いにオーナーが本音で答える! 「昔と違っていまはネガをほとんど感じない」
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】CR-Vに中身を乗っけただけのプロトなのにもう凄い! ホンダの次世代BEV「0シリーズ」に期待しかない
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
more
イベント
災害に備えて未来を楽しむ! 「AWAJI EV MEET 2025」の参加はまだまだ受付中
災害時にも活躍できるEVの可能性を淡路島で体験! 「AWAJI EV MEET 2025 from OUTDOOR FEELS」開催決定
売り物ではなく概念を展示するモデリスタ! 正体不明なトヨタbZ4Xはブランドの「新化」という概念を示すスタディモデルだった【大阪オートメッセ2025】
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択