コラム
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テスラ・モデルSが1000km走行チャレンジで大記録を樹立! 史上最強の長距離性能をもつEVだった


TEXT:高橋 優 PHOTO:EV NATIVE/THE EV TIMES
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史上最速タイムを樹立!

3)南大高スーパーチャージャー→海老名SA上り(ゴール)

・走行距離:284km
・消費電力量:57.4%→0.23%
・平均電費:5.46 km/kWh(183Wh/km)
・外気温:27℃→28℃

海老名SA直前で走行距離1000kmを達成しました。海老名SAには充電残量0.23%で到着。この海老名SA到着時点での充電残量が少なければ少ないほど、最後の充電時間を短縮することができるわけですので、綿密な充電残量コントロールが求められるわけです。その意味においては完璧な充電残量コントロールを達成できたといえそうです。

※海老名到着後OBD2経由でバッテリー状況を確認すると、充電残量4.5kWhの表示。モデルSではメーターSOC0%表示でも4.29kWhほどのバッファーを残しているので、テスラはモデルSに対して安全マージンをかなり取っていることになります。

トータルの所要時間は9時間22分と、私がこれまで行ってきた1000kmチャレンジの検証のなかで最速タイムを更新しました。とくに同車両で冬に検証を行った際と比較しても20分以上タイムを短縮しており、この理由は、夏場のほうが電費がよくなるぶんだけ充電時間を短縮できるからです。

そのうえ、これまで史上最速タイムを記録していたモデル3を上まわっており、チャデモ規格最速EVであるメルセデスEQE/EQSと比較しても頭ひとつ抜けたタイムです。モデルSのモデルチェンジなどによってさらに充電性能が向上しない限りは、今後数年間は破られぬ記録となりそうです。

また、テスラ車がスーパーチャージャーを利用する場合、充電プラグを差し込むだけで自動的に充電がスタートし、充電セッションを終了すると、あらかじめ紐づけてあるクレジットカードから自動的に充電料金が決済されるというプラグ&チャージ機能を実装しています。よって、チャデモ規格を採用するEVが公共の充電器を使用する際のように、あらかじめ充電カードを用意しておいたり、専用のアプリをインストールしておく必要がありません。誰でも簡単に充電することができるという点も、テスラ車の大きな強みであることは間違いありません。

いずれにしても、今後数年間破られることのない記録を樹立した新型モデルSは、日本国内で発売されているEVのなかで最強の長距離走破性能を実現していることを実証した格好となりました。

このモデルSの記録を超えるEVがいつ現れるのか。テスラの新型モデルなのか、それともチャデモ規格を採用する新型EVとなるのか。1000kmチャレンジの新たなベンチマークとなったモデルSと比較しながら、今後もさまざまなEVを使用して1000kmチャレンジを行い、長距離走破性能を実証していきたいと思います。

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