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「ボルボ EX30」のデザインに、テスラの影がちらつく


TEXT:烏山 大輔 PHOTO:ボルボ・カー・ジャパン、メルセデス・ベンツ・ジャパン、小河原 認、烏山 大輔
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ホイールカバーはもっと自由になってもいいかも

BEVならではの特徴として、航続距離を伸ばすための外装デザインがある。各社はCd値を低減するために、ルーフやドアハンドルの形に気を配っている。そして最近はホイールにも工夫をこらしている。

具体的にはホイールにカバーを取り付けることで空力特性の効率向上を図っている。例えば「メルセデス・ベンツ EQS SUV」がそうで、小さな穴が空いたカバーでスポーク間のスペースのほとんどを埋めている。

「メルセデス・ベンツ EQS SUV」のホイールカバー

アンベールされたEX30のホイールを見ると、センターにボルボのマークがなく、ホイールボルトの頭も見えないことに違和感を覚えた。近づいて確認すると黒い部分は全てホイールカバーだったのだ。かろうじてブレーキディスクやキャリパーが少し覗く程度だ。

BEVはフットブレーキを踏むと、機械式ブレーキよりもモーターによる回生ブレーキで減速している割合が高いようだ。一例をあげると、「ポルシェ・タイカン」は日常使用のブレーキ操作の9割を回生ブレーキで行っている。そのためEX30のホイールデザインも、ブレーキの放熱性向上よりも、ホイールをカバーすることによる空力性能の向上を狙っているのだと想像する。

ここまできたらカバーをボディカラーと同色にする、もしくはボルボのロゴマークを入れるなど、もっと自由なデザインで「遊んで」もいいかもしれない。

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