コラム
share:

「#100年猛暑日知らずの街」千葉県勝浦市で電動キックボードシェアリング「Bird」利用進む


TEXT:桃田 健史 PHOTO:桃田 健史
TAG:

勝浦市の観光スポットを示したパネル。筆者撮影

電動キックボードならではの周遊ルート

勝浦市内で配布されているパンフレットには「世界最大の電動キックボードサービスBird。最先端モビリティで勝浦を周遊しよう!」と記載されている。

使用するには、専用アプリをダウンロード。アプリで現在位置近くのポートを探し、機体のQRコードを読み取ると、ロックが解除されて乗車できる。これは、他の電動キックボードシェアリングと同じような手順である。

利用可能時間は午前7時から午後10時まで。

料金は、基本使用料金(ライド開始時)が税込み100円で、毎分15円が加算される。

ポートの場所は現在、8カ所ある。

具体的には、市街中心部に、勝浦市営駐車場、福永歯科医院、速見峠神社第二駐車場、出水通り、ほぐし処温の5が所。また、市街中心部とのアクセスがしやすい、JR外房線の勝浦駅近くの駅前通りに1カ所。そのほか、海岸線のマリブポイントと妙海寺の合計8ケ所だ。

お勧めの周遊ルートとしては、市営駐車場を起点に遠見峠神社から一旦、山間部に向けて勝浦市役所から勝浦灯台や八幡岬などの海岸線を巡り、勝浦港近くを通るルート。

また、マリブポイントから市街地とは反対の西側に行き、勝浦海中公園・海中展望塔などを巡るルートも紹介している。

勝浦市街各所は、国道128号線など一部の道路を除いて、道幅がかなり狭く、とくに海岸線近くでは一般乗用車がすれ違うことも難しい場所も少なくない。

さらに、海岸線から山間部への高低差も大きいため、自転車よりも電動キックボードが適している走行状況が考えられる。

「特定原付」としての交通ルール遵守の徹底

遠見峠神社第二駐車場にあるポート。筆者撮影

電動キックボードについは、2023年7月1日の改正道路交通法の施行により、特定小型原動機付自転車(警察庁の略称:特定原付)が新たな車両区分として加わった。

これに伴い、勝浦での事業も「特定原付」として運用しており、BRJとしてはアプリやウェブサイトを通じて「特定原付」としての交通ルール遵守の徹底を呼びかけている。

また、勝浦市内での小中学校、国道危険カ所、朝市通り、勝浦漁港構内等を走行不可エリアを設定して、車両の制御等によって適切な走行を実現している。

勝浦市は、独自の観光基本計画を2021年に策定しており、各種のデータに基づく具体的な観光施策を講じたり、または各方面との間で実施に向けた準備を始めているところだ。

そうした中で、電動キックボード・シェアリングのさらなる可能性を検証していくことになるだろう。

この他、BRJは直近で、西武鉄道拝島線沿線である、東大和市全域・武蔵村山市全域・立川市の一部で2023年7月5日から2024年3月31日までの予定で実証実験を行っている。

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
BYDの売り上げ鈍化に注目しても意味なし! むしろ心配すべきはテスラか? BYDは利益率も投資額も驚くべき水準だった
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
more
ニュース
東京都に住むEVオーナーは注目!  最新設備の「アウディ・チャージング・ハブ 紀尾井町」の150kWh超急速充電を30分無料開放
EVの充電がプラグを接続するだけに! Terra Chargeがプラグアンドチャージ対応EV充電器を2025年度から設置開始
BYDの勢いが止まらない! 新エネルギー車の生産台数が世界初の1000万台を突破
more
コラム
「タイヤの摩耗が早い」「買い取り価格は期待できない」EVにまつわる巷のウワサ6つの真実
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
more
イベント
外からもまる見えな全面ガラスドアも高齢化が進む地域のモビリティとして最適!? タジマの超低床グリーンスローモビリティ「NAO2」が斬新すぎた
EVはレアメタルが詰まった都市鉱山! CEATEC2024でBASC展示が提唱するサーキュラーエコノミーというバッテリーとは
畳めるバイク! 階段を上り下りできるカート! 自由な発想のEV小型モビリティが作る明るい未来を見た!!
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択