コラム
share:

ZMPが最新型の自動運転バス「RoboCar Mini EV Bus」を発表。独自OSと独自クラウド管理システムを採用、価格は5台まとめてオーダーで2億円~


TEXT:桃田 健史 PHOTO:桃田 健史
TAG:

「RoboCar Mini EV Bus」展示車の内部の様子

自動運転実現のための5つの安全機能

自動運転のシステムについては、ハードウエアではボディの四隅に3Dライダー、ルーフ前方に3Dライダーと単眼カメラ、ステレオカメラ「RoboVision3」、そして衛星測位用の機器を持つ。

自動運転レベルは運転席にドライバーがいない、レベル4での走行を実現している。

その実現に向けた安全機能については、大きく5つある。

ひとつめは「システムの冗長化」だ。

ZMPが独自開発した自動運転ソフトウエア「IZAC」のメイン装置に対して、バックアップのIZACを併装するが、メインIZACの多くの機能を代替すること、またはリスクの最小限化を念頭に置いたセッティングも可能となる。 

そのほか「ローレベル制御モニタリング」、「経路計画モニタリング」、「自己モニタリング」、そして「プロセス監視機能」など、合計5つの機能によって自動運転の安全性を担保している。

運行については、クラウドベースでZMPが独自開発した「Robo-HI」で各種ユースケースに対応する。

想定される導入先は、工場やプラント、物流施設、空港・港湾、商用施設、そして近未来型都市の総称であるスーパーシティやスマートシティなど、クローズドエリアが主体となる。公道での運行については今後、国の自動運転実証を受けての安全性に対する解釈などを考慮して検討を進める。

1台7,000万円だが、複数台導入パッケージも用意

自動運転EVバスの活用について説明する、ZMP代表取締役社長の谷口 恒氏

RoboCar「Mini EV Bus」の価格は、税抜きで1台7,000万円。

システム導入調整費、クラウドサービス利用料、導入支援サービス費などが別途必要となる。これら料金については、ユースケースによって差があるという。

そのほか、複数台導入パッケージが用意されており、2台で税抜き1億円(1台あたり5,000万円)、また5台で税抜き2億円(1台あたり4,000万円)。

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
BYDの売り上げ鈍化に注目しても意味なし! むしろ心配すべきはテスラか? BYDは利益率も投資額も驚くべき水準だった
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
more
ニュース
ヒョンデの野心的な中長期戦略「ヒョンデ・ウェイ」発表! 2030年までに年間販売台数555万台を実現しそのうちEVは200万台を目指す
EVに関心があっても導入に踏み切れないタクシー事業者多数! 広島でbz4Xを導入した事業者の陰に「電脳交通」の存在あり
買っていきなりレースを走るだと!? ヒョンデ「アイオニック5 N」の記念すべき納車第1号オーナーの声
more
コラム
BYDシールで1000km走って「充電性能の安定性」に衝撃! リアルワールドでも「コスパ最強」が証明された
日本で発売直後なのに中国では年次改良で新型登場! BYDの新型SEALの実力がヤバい
日産の第一四半期の営業利益は前年同月比でなんと99%減少……って大丈夫か? 円安解消も含めてアメリカ&中国市場で苦戦を強いられている!!
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
more
イベント
とにかくこの形に惚れたんです! 日本中から約140台もの日産アリアが集結した「日産アリア全国オーナーズミーティング2024」に潜入した
走る以外の楽しみがEVにはある! ラーメン屋台まで登場した「EVサマーキャンプ2024」を見るとEVが欲しくなる!!
中国市場のニーズに合わせて開発! 日産が北京モーターショー2024で新エネルギー車のコンセプトカーを出展
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択