#ZMP
無人フォークリフトの最新モデル
TEXT:桃田 健史
無人フォークリフト、ZMP「CarriRO Fork」最新モデル発表。台車ロボット「Carrio」シリーズの導入実績は約300社、決めては統括管理システム「Robo-HI」

FA(ファクトリーオートメーション)や物流の分野で自動運転搬送ロボットの導入が進んでいる。そうした中で、無人フォークリフトが導入も始まった。ZMPはより高性能な製品を発表。強みはCarriROシリーズでの知見と統括管理システム「Robo-HI(ロボハイ)」だ。 「CarriRO Fork」に新機能搭載 自動運転技術の開発を手がけるZMP(本社:東京都文京区)が、無人フォークリフト「CarriRO Fork」の最新型を発表し、受注を開始した。 基本的なハードウエアとしては、2021年に市場導入された「CarriRO  Fork」を継承する。 ドイツのリンデ社のフォークリフトに、ZMPが自社開発した自動運転OS(オペレーティング・システム)の「IZAC」を搭載している。 モデルは、リーチタイプとウォーキータイプの2つ。 前者は、車体重量2.98トン、可搬重量は最大1.4トン、そして最大揚高さは5.9m。 後者は、同1.76トン、同0.65トン、同2.95mとした。 ともに電動車であり、満充電までの時間は8時間、また稼働時間も8時間とした。 自動運転の方式は、レーザー誘導型を採用する。 これは、自車に搭載する3D-LIDARから照射するレーザーを施設内に設置した反射ポールが反射することで、自車位置を測定する仕組みだ。ZMPが開発した専用アプリによって、タスク指示の作成や変更が簡単にできるのが特徴である。

TAG: #CarriRO Fork #ZMP
御茶ノ水女子大学の敷地内を走行する「EVロボスイーパー」
TEXT:桃田 健史
ZMP自動運転清掃車両「EVロボスイーパー」。初公開の試作機が大学キャンパス内を走行、2024年発売予定で開発

トラック業界で「2024年問題」が大きな社会問題となっている中、清掃業務に携わる業界でも少子高齢化や労働力の不足などの課題に直面している。そうした課題解決に向けて、街路や施設内などで静かな走行音と清掃作動音で自動走行する車両が登場した。 完全自動での自動運転EV 路面清掃車の国内シェア約9割を誇る豊和工場(本社:愛知県清須市)と、自動運転等の先進技術開発企業のZMP(本社:東京都文京区)が共同開発プロジェクトを発表した。 ZMPが御茶ノ水女子大学で開催した自社イベント「ZMPワールド2023」で、同学内の私有地を無人自動走行してみせた。 車両スペックは、全長2,570mm×全幅1,680mm×全高2,270mm、車両重量は1,860kg。 1回の走行中に清掃できる幅は、1,680mmで清掃能力は1時間あたり5,040平米。 動力は電動で、リチウムイオン・バッテリーを搭載する。試作車のため電池容量や満充電での航続距離や航続時間は未公開とした。 量産モデルでの想定としては、使用者が計画した経路を自動で走行して清掃。その際、清掃するエリアを指示して、いわゆる”塗つぶし清掃”を可能とする。 自動運転のために装着するのは、自社周辺の状況を把握する3D-LIDAR、衛星測位のためのGNSS(グローバル・ナビゲーション・サテライト・システム)関連機器、またカメラ等を併用するセンサーフュージョン方式を採用する。 これにより、建物や塀などの壁際や、道路の路肩へ追従し、また障害物や人・自動車などとの接触を回避する。 不具合が発生した場合、自動走行を停止し、使用者へ通知する機能を搭載する仕様を想定している。 豊和工業の関係者によると、日本国内ではこれまで、屋外での自動運転清掃車両が社会実装された事例はないという。

TAG: #EVロボスイーパー #IZAC #ZMP
「ZMPワールド2023」で公開された、新型「RoboCar Mini EV Bus」
TEXT:桃田 健史
ZMPが最新型の自動運転バス「RoboCar Mini EV Bus」を発表。独自OSと独自クラウド管理システムを採用、価格は5台まとめてオーダーで2億円~

ZMPが自社の技術を公開する「ZMPワールド2023」を都内で開催した。その中で、自動運転バス「RoboCar Mini EV Bus」の最新モデルをお披露目した。バッテリー容量が増えるなど改良を加えた。需要先としては、工場、商業施設、スマートシティなどを想定する。 中国ANKAIと共同開発 独自の自動運転技術の開発企業として知られる、ZMP(本社:東京都文京区)が新型の自動運転バス「Mini EV Bus」を公開した。 車両のサイズは、全長6.61m×全幅2.32m×全高2.87mで車両重量は8,980kg。 座席数は、跳上席を含めて10席。 動力性能は、モーターの定格出力は60kW、最大トルクは1,200Nm、最高速度は69km/h。 バッテリー容量は90kWhで、満充電での航続距離はエアコンを付けない状態で230kmとした。 製造者は中国のANKAI。同社は2004年からEVバスの製造を始め、現在は従業員数4,000人で年間2万台のEVバスを製造する、この業界では大手といえる存在だ。 これに、ZMPが独自の自動運転システムを組み込んだ。 同車の特長は、自動運転については新車の企画から製造の段階で、ZMPと共同開発している点。完成車を自動運転向けに改造するという発想ではない。 少し前を振り返ってみると、ZMPとANKAIの連携は、2018年の「戦略的パートナーシップ締結」から始まった。 その後、2019年と2020年には中部国際空港の制限区域内で実証実験を実施。 2021年には、クラウドベースのモビリティ統括制御プラットフォーム「Robo-HI」を使った複数台のRoboCar Mini EV Busの制御システムを構築。これを、スマートシティへの導入支援に活用することを発表している。

TAG: #EVバス #Mini EV Bus #ZMP

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