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「EVで味わうBMW伝統の後輪駆動スポーツセダン i4」試乗記 その1


TEXT:田中 誠司 PHOTO:田中 誠司
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「4シリーズ グランクーペ」と大きく変わらぬ内外装

密かなるBMWの宿願はそれから50年経って「i4」によって成就することとなった。4,785×1,850×1,455mmというボディサイズは全高が数mm異なるほかは「4シリーズ グランクーペ」と共通で、外観デザインにもホイールセンターがブルーになるなどわずかなアクセントしか加えられていない。フロント:ダブル・ジョイント・スプリング・ストラット、リヤ:マルチリンクというサスペンションの基本構造もエンジン車と共通だ。車重は試乗したリヤ・シングルモーターの「eDrive40 M Sport」グレードの場合で2,080kgと、エンジン車で後輪駆動である「420d グランクーペ xDrive M Sport」に比べ310kg増加しているが、外観からそうと知れる手がかりはない。

モーターの最高出力は250kW(340ps)/8000rpm、最大トルクは430Nm(43.8mkg)/0〜5000rpmと、少し前ならMモデルに匹敵するパフォーマンスを秘めている。リチウムイオン・バッテリーの総容量は83.9kWhで、WLTCモードにおける一充電走行距離は604kmである。これは「M440i xドライブ グランクーペ」の航続距離(637.2km)と大差ない。

 

BMW i4 eDrive40 M Sport

全長:4,785mm
全幅:1,850mm
全高:1,455mm
ホイールベース:2,855mm
車両重量:2,080kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:157Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:604km
リヤモーター最高出力:250kW(340ps)/8,000rpm
リヤモーター最大トルク:430Nm/0-5,000rpm
バッテリー総電力量:83.9kWh
モーター数:後1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:RWD
フロントサスペンション:ダブル・ジョイント・スプリング・ストラット式
リアサスペンション:マルチリンク式
フロントブレーキ:ベンチレーテッド・ディスク
リアブレーキ:ベンチレーテッド・ディスク
タイヤサイズ:(フロント)245/45R18 (リヤ)255/45R18
最小回転半径:5.9m
荷室容量:470〜1290L
車体本体価格:8,480,000円

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