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建設機械にもEVの波……「第5回 建設・測量生産性向上展」より写真レポート前編[THE視点]


TEXT:福田 雅敏 PHOTO:福田 雅敏
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第5回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO2023)が5月24日(水)~26日(金)まで「幕張メッセ」<千葉市美浜区>にて行われた。

本イベントを簡単に説明するならば「建設機械の展示会」である。建機はEV(電気自動車)と関係ないように思われるかもしれない。しかしいざ会場についてみると、建機にもEVの波がかなり押し寄せていることが分かった(以下、「EV建機」と表記)。前編(今回)と後編に分け、写真とともにEV建機の現在をレポートする。

自動車以上に進み先進的な建設機械のEV化

EV建機には、多くの人が知っているであろう大手各社から出展があった。そして測量については、水中用でも陸上用でも3D計測と5G通信が共通の認識となっているようだった。

EV建機で共通の認識となっているのが「ヨーロッパ市場」である。ヨーロッパでは、建機においてもカーボン・ニュートラルが待ったなしの状況で、建機メーカー各社が電動化への対応を急いでいる。そのため、本イベントに展示されていたEV建機も、必然的にヨーロッパ向けとなっていた。建設機械の電動化などは、我々が考えている以上に進んでいる。

クボタ……「チャデモ」に対応したEVバックホー

クボタは、欧州市場向け電動バックホー「KX038-4e」を展示していた。

機械質量は3,870kgで17.8kWのモーター出力。稼働時間は、120分の急速充電を行うと4時間以上だという。

充電ポートには、日本の急速充電規格である「チャデモ」が採用されていて、ブースにはニチコン製の急速充電器も展示されていた。本機は欧州向けではあるが、日本での展開も見据えているのかもしれない。

住友建機……重量8tクラスの中型EVバックホー

住友建機は、中型バックホー「SH75E」を展示。現在開発中で、今回発表されていた仕様は、バケット容量0.28m3・機械質量8トンクラス・モーターの最高出力は50kW。こちらもヨーロッパ市場を見込んだ製品だという。

日立建機ティエラ……日本未導入のミニショベル

日立建機ティエラは、「ZAXIS ZX55U-6EBミニショベル」を展示。

すでにヨーロッパでは発売済みとのこと。重量5.5トンクラスに最高出力33kW(45ps)/最大トルク258Nm(26.3kgm)のモーターに、最大容量39.4kWhのバッテリーを搭載している。

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