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地域のための脱炭素プロジェクト「フェラーリ・エナジー・コミュニティ」が始動


TEXT:烏山 大輔
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2023年5月2日、フェラーリがエネルエックス社と新しい太陽光発電所の設立に関して契約を締結した。この発電所で生み出される電力は、イタリアのフィオラノとマラネッロの町に設立される再生可能エネルギー共同体(REC)に供給される。

「フェラーリ・エナジー・コミュニティ」は地域に貢献するために、製造分野の企業が推進・支援するイタリア初のRECとなる。このプロジェクトでは、フィオラノ・サーキットに隣接するフェラーリ所有の10,000m2の遊休地に、2023年12月までに約1MWp(1MWピーク=最大出力が1MW)の太陽光発電システムを設置する計画である。

誰もがRECメンバーになり、地域に貢献可能

フィオラノとマラネッロの公共機関や民間団体は、誰でもフェラーリRECのメンバーになることができる。そして加入したすべての市民、公共機関、商業施設、工場が、再生可能エネルギーを利用できるようになる。あるいは再生可能エネルギーのプロシューマー(プロデューサー=生産者とコンシューマー=消費者からなる造語で、生産活動を行う消費者)として重要な役割を担う。例えば屋根に太陽光発電システムを導入したり増設したりすれば、自身とコミュニティの利益を最大化して、地域のプロジェクトに大きく貢献することができる。

発電には、エネルエックスの再生可能エネルギーソリューションを採用し、1軸追尾式で両面発電の超高性能ソーラーパネルを使用する。この再生可能エネルギー共同体は、環境と社会経済の両面で恩恵をもたらす。環境面では「地産地消」の再生可能エネルギーを共同利用することで、CO2排出量を削減し、送電によるエネルギーのロスを避けられる。フィオラノの新プラントでは20年にわたって平均約1,500MWhの発電を行い、年間約450トンのCO2排出を削減することが期待される。エネルギー共同体のメンバーは、経済的・社会的にもエネルギーコストを節約でき経済面でもメリットを得られる。

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