伊ランチアは、2023年4月15日に予定している新型コンセプトカーの公開に先立ち、その登場を予告するティザー第二弾を展開した。それによると4月15日に予定される発表イベントと並行して、ランチアは3月28日から31日に開催される「メタバース・ファッションウィーク」に出展し、そのバーチャルイベント内において、新型「イプシロン」と「新たなコンセプトカー」の2台を出展すると明らかにした。先の報告からアップデイトされた最新情報に注目していきたい。
ロングノーズ&ショートデッキのスポーツカー然としたフォルム
ティザー第1弾で、コンセプトカーのリアビューの画像を披露したランチア。画像以外にはコンセプトカーの内容を示すものは明らかにされておらず、それが一体、何の車種なのかは想像を膨らますほかなかった。ただ画像で明らかにされた丸型のテールランプや、“コーダトロンカ”と呼ばれるリアエンドを切り落としたようなデザイン、ふくよかなリアフェンダーの形状などが、70年代〜80年代前半に一世を風靡した「ストラトス」を思わせるデザインであることから、伝説のスポーツカーの復活を期待させた。
そしてこの度、追加公開されたのがタイトル画像である。おしゃれなショールームの中にスポーツカーと思われるモデルがベールを被った状態で佇んでいる。まずはクルマの方に注目しよう。前回の画像では車体のリアビューのみしか写っていなかったが、今回のイメージではベールを被った状態とはいえコンセプトカーのシルエットが明かされた。
ここからわかるのは、コンセプトカーがロングノーズ・フォルムを持ち、運転席が車体の中央付近に位置するということ。またリアが大きくスラントしたクーペフォルムに仕上げられたことが見て取れる。もちろん画像から車種までを特定することはできないが、やはり新型ストラトスである可能性は十分にあるだろう。
なお、コンセプトカーが新型ストラトスだとしても、そうでない場合でも、パワートレインはモーター、すなわちEVである可能性が高い。というのも前回報告したようにランチアは2022年春に発表したその先10年の中長期プランの計画で、2026年以降に登場するモデルはすべてEVとなり、2028年以降はEVしか販売しないことを明らかにしている。
さらに2024年にEVの新型「イプシロン」を、2026年に全長4.6m前後の新しいフラッグシップを、2028年に全長4.4m前後の新型「デルタ」を投入するとしており、その計画によると、真っ先に登場するのは次期イプシロンであり、それ以降登場するモデルも実質、すべてEVになる可能性が高い。