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ハイパフォーマンスかつスタイリッシュな電気自動車、 ポールスター4が上海国際モーターショーにて発表


TEXT:岩尾 信哉
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ボルボが進めるRWDベース化

ボルボは最近になってXC/C40リチャージなど電動モデル全般において、駆動系の基本レイアウトの後輪駆動化を進めており、ポールスターでも同様の変更が実施されている。ポールスター4では駆動系に永久磁石同期型モーターを後軸もしくは前後軸に与え、デュアル(4WD)とシングル(RWD)の2種類の駆動系を備える。

ポールスター4の動力性能を見ていくと、現在明らかにされている仕様はロングレンジ仕様のデュアル/シングルモーター装着車となる。なお、ロングレンジ仕様で用意される容量102kWhのリチウムイオン・バッテリーは、V2L(電力を車両から外部に供給が可能)機能が与えられている(ショートレンジ仕様は現時点で未発表)。

「ロングレンジ・デュアルモーター」仕様では、最高出力は400kW(544hp)、最大トルクが686Nm。最大航続距離は560km(WLTP値)となる。独自の工夫と言えるのが、4WD仕様ではフロントモーターの駆動力をクラッチで分離、前輪をコースティングさせて後輪駆動として、燃費向上を狙う機能をもつことだ。走行データとしては、0―100km/h加速は3.8秒とされている。

対して、「ロングレンジ・シングルモーター」仕様では、200kW(272hp)と343Nmと4WDよりもパワーは控えめながら、航続距離は600km(WLTP値)を実現するとしている。

装備としては、リアビューミラーを廃止してルーフに設置されたカメラで後方の視野を確保したことは画期的といえる。パッケージオプションとしてレーンチェンジ機能を備える「パイロットパック」や、外装に手を加えたうえで22インチホイールやブレンボ製4ピストン・ブレーキなどを与えた「パフォーマンスパック」が用意されている。

ポールスター4の生産は、2023年11月から中国にある吉利の杭州湾工場で開始され、2024年初旬には欧州、北米、アジア太平洋地域で販売開始となる予定。販売価格は6万ユーロ(約880万円)、約6万米ドル(約810万円)などとなるようだ。

 

 

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