納車済み車もソフトウェアアップデートで対応
メーター内にSOCの%表示がないということ以外は、バッテリーや利用者への配慮から生じたものであり、トヨタが「bZ」シリーズの第一弾であるbZ4Xを世に送り出すにあたって、慎重になりすぎたのが裏目に出たようだ。
これらを改善するために、トヨタでは5月以降にソフトウェアアップデートを実施する予定だ。
ソフトウェアアップデートにより、下記のような対策が施される。「1 急速充電性能」は、フル充電回数が現在の約2倍になり、またSOC80%以上の急速充電時間は約20〜30分短くなる。「2 メーター上の航続距離」は、航続距離が0kmになるタイミングを現状よりも遅らせることで、表示される航続距離が増えるという。ただし、そもそもの航続可能距離が増えるアップデートではない。そして「3 メーター表示」はSOCの%表示が追加され、またエアコン使用時の航続可能距離も実態に沿うよう変更になる。
ソフトウェアアップデートの対象になるのは、今後、生産される車両だけでなく、すでに納車済みの車両も含まれる。日本市場では、納車済みの車両の作業は正規ディーラーのサービス工場で行われる見込みだ。
なお、bZ4Xと基本設計を共有するスバル・ソルテラについても、同様のソフトウェアアップデートが実施される予定だ。
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