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トヨタの研究開発会社「ウーブン・バイ・トヨタ」、電気自動車開発を含む事業内容を発表


TEXT:岩尾信哉
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アリーンの位置づけ

「ウーブン・バイ・トヨタ」のさらなる重要な役割は、クルマの知能化を加速するソフトウェアの開発と、ヒト、クルマ、社会を繋げる様々な実証実験を行っていくウーブン・シティを通じて、前述のようなトヨタのモビリティコンセプトの実現を加速させることだ。

その中核技術となるのが、クルマの知能化を加速し、モビリティソフトウェアの開発と活用を向上させるソフトウェアプラットフォームであり、車載OSでもある「アリーン」である。

「アリーン」とはプログラム可能なクルマづくりを目標として、「ウーブン・バイ・トヨタ」が開発するオープンなプラットフォームだ。クルマの安全性に必要な要素やAPI(Application Programming Interfaceの略。「アプリケーション」と「プログラム」をつなぐ機能)を外部に向けて公開することで、異なるソフトやサービス同士を繋ぐことを可能とする。

アリーンを軸としてソフト面の機能を包括して利用することで、コンセプトから実装までのスピーディな開発を繰り返し行うことができ、開発者やOEM企業は高い安全性とセキュリティを維持しながら、ソフトウェアを敏速かつ機動的に継続してアップデートすることが可能になるという。

「アリーン」については、トヨタはこれまで築き上げてきたハードウェアと同様に、トヨタ生産方式の原則を自動車のソフトウェア開発に適用し、品質、信頼性、性能を向上させるとしている。これにより、トヨタは様々なモデルにおけるソフトウェアの再利用性を高め、開発の主な部分を自動化して一層の効率化を図ることを狙っている。

アリーンはトヨタのハードウェア・プラットフォームと組み合わせられることで、新車開発のスピードアップとコスト削減を実現。より安全かつパーソナライズされた体験を世界中の顧客に届けるとしており、2025年の実用化、2026年には次世代BEVへの搭載を目指して開発が進められているとのことだ。

 

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