ID.シリーズ拡販に向けて急速充電インフラも着々と整備
この日の記者会見では、2022年11月に導入されたID.4についても触れられ、導入記念仕様の「ID.4 プロ・ローンチエディション」と「ID.4 ライト・ローンチエディション」は発売から数日で完売。2022年12月にはカタログモデルの「ID.4 プロ」と「ID.4 ライト」を2023年第2四半期以降に発売することが発表されている。カタログモデルは導入記念仕様と基本的には同じ装備で、搭載されるバッテリー量も変わらないが、ソフトウェアなどの改良により、航続距離がID.4 プロが561kmから618kmへ、ID.4 ライトでは388kmから435kmにそれぞれ向上している。
フォルクスワーゲン ジャパンでは、ID.4の導入にあわせて90kWの急速充電器を正規ディーラーに設置しており、2022年11月22日時点では158店舗だったが、2023年3月1日時点で217店舗に増加。さらに2023年度末までには全店舗への設置を完了する予定だ。
フォルクスワーゲンの日本への正規輸入が70年を迎える今年、主力モデルのゴルフとともに、ID.4の販売に力を入れたいというフォルクスワーゲン ジャパン。「“Love Brand”(愛されるブランド)という立ち位置をもう一度取り戻したい」と、ブランドディレクターを務めるアンドレア・カルカーニ氏は語る。ID.4とID.Buzzが日本におけるフォルクスワーゲン・ファンの拡大にどう貢献するのか、今後の動きを見守りたい。
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