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クルマ好きのカーボンニュートラルを体現したトヨタ……EV開発エンジニアのオートサロン探訪[その1]


TEXT:福田 雅敏 PHOTO:ABTwerke
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レーサー視点でゴリゴリにカスタマイズされたレクサス「RZ スポーツコンセプト」

「RZ スポーツコンセプト」は、バッテリーEVならではの走りやカスタマイズの楽しさを追求したという。レクサス初のバッテリーEV専用モデル「RZ」をベースに、車両前後に150kW(204ps)の高出力モーター標準モデルは前150kW(204ps)、後80kW(109ps)を搭載することでより一層パワフルな走行性能を目指した。

また車高を35mmローダウンし、ワイドフェンダーや二段構えのリアスポイラーなど専用のエアロパーツ、21インチにアップされたホイール、前後4席にフルバケットシートを装着していた。RZの開発に携わってきた佐々木 雅弘選手監修というが、レーサーかつ自身も大変なクルマ好きという佐々木選手ならではの味付けが、走行性能の向上やボディのカスタマイズに表れていた。

それにしてもフォーマルな印象のレクサスがここまでスポーティにカスタマイズされたのには驚いた。しかもEVで、だ。

中古の「コムス」が楽しいATVに生まれ変わったトヨタ車体の「Fun・COM エクスプローラー」

「ランドクルーザー」などを製造するトヨタ系のボディメーカー、トヨタ車体が業務向けを中心に販売している原付ミニカー規格の超小型EV「コムス」をベースにカスタマイズしたのが「Fun・COM(ファン・コム)エクスプローラー」。ATV風の1人乗りに改造した超小型EVだ。

ボディは「コムス」から外板を取り除き、アウトドアやスポーツアクティビティに似合うATVスタイルにリファインした。前回りに目立つオレンジ色の配管は、一見冷却用のダクトのようだが、実は配線類のカバーとなっている。

足回りについては、ホイールはエム・エル・ジェイ「XTREME-J KK03」(サイズ:12×4.00B)、タイヤはミシュラン「XZX」(サイズ:145/70R12 695)を装着している。アウトドアだけでなく公道も走ることができ、実際にナンバープレートも取り付けられていた。

「コムス」は2012年の発売以降1万台が販売されており、「ファン・コム・エクスプローラー」はその中古車を活用。循環型社会に向けて貢献しながら、カスタマイズを楽しむ一般ユーザー向けに市販したいとのこと。展示車のように中古車にも装着できるようキットとしての販売も考えながら開発中で、市販は2024年以降になる見込みだとう。EVをさらに楽しいクルマへと昇華させるなかなかFunな車両であった。

その2へ続く

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