#充電インフラ
TEXT:生方 聡
36分ならガマンできる!? 東京〜鈴鹿往復ドライブ [ID.4をチャージせよ!:その12]

愛車のID.4で東京〜鈴鹿のロングドライブに出かけました。途中の充電環境が様変わりしたおかげで、EVの旅が格段に便利になりました! “東名派”から“新東名派”へ 新東名の御殿場JCT~三ヶ日JCTが開通したのは2012年4月のこと。4年後の2016年2月には浜松いなさJCT~豊田東JCTが開通。さらに、2020年12月からは御殿場JCT~三ヶ日JCTの6車線化が完了し、この区間の最高速度が120km/hになりました。これにより、東京〜名古屋の移動が便利になったのはご存じのとおりです。 ただ、個人的には昔ながらの東名を好んで走っていました。というのも、新東名が開通したおかげで東名の交通量が減り、新東名よりもむしろ東名のほうが走りやすくなったからです。とくに週末などに、追い越し車線をマイペースで走り続けるマナー違反のクルマは新東名のほうが多く(個人の感想です)、気分良く走れるという理由からあえて東名を選んでいました。 そんな私でも、EVでドライブするのであれば、いまや新東名の一択です。駿河湾沼津SAと浜松SAの上下線に、150kW級急速充電器やマルチタイプ急速充電器が設置されたおかげで、一気に充電施設が充実したからです。とくに150kW級急速充電器が利用できるのは頼もしく、以前のレポート(新東名で150kW級急速充電器を巡る旅 [ID.4をチャージせよ!:その11])で報告したとおり、30分の急速充電で走行可能距離が220km増えたこともありました。 では、どれだけ便利になったのか? ちょうど良い機会なので、鈴鹿サーキットの取材にID.4で向かい、チェックしてみることにしました。

TAG: #ID.4 #充電インフラ #急速充電器
TEXT:TET 編集部
旅先での充電の不安を払拭。アウディが2023年中にEV充電器を50か所100基設置へ

アウディ ジャパンは、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)と、電気自動車(EV)の目的地充電インフラ整備に関して合意したと発表。今後、アウディ ジャパンが、全旅連加入宿泊施設に対してアウディ純正のEV充電器(8kW)を無償で設置(1ヵ所に充電器2基設置)し、2023年末までに50ヵ所100基の設置を目指すという。 バッテリー残量を気にせず旅行へ 日本でも充電器の整備が進みつつある昨今だが、EVで旅行に行くとなると課題として挙がるのが宿泊先の充電器事情。長距離を走行した後で宿泊中に充電しようと思っても、旅館やホテルに充電器がなければ翌日のドライブに支障が出てしまう。 もちろん、すでに充電器設置済の宿もあるが、数としてはまだまだ少数派であり、そもそも充電器の有無で旅行先を決めるのでは本末転倒の感が否めない。旅館やホテルへの充電器設置は自動車メーカーとしても促したい施策のひとつなのだ。 今回アウディが、無償での充電器設置という太っ腹な取組に踏み込んだのもこうした背景があってのことで、旅館やホテルにチェックインの際に充電器を接続して、翌朝出発する際には満充電となっていれば、何ら痛痒なくEVで旅行を楽しめる。また、宿泊施設側としても「充電器あり」とアピールできることは周辺の同業者との差別化ポイントとして大いにメリットがあるはずだ。 なお、100kWを超える急速充電器も多く登場するなか、8kWで十分なのか訝る人もいそうだが、宿泊中の充電なら心配無用だろう。参考まで、8kW充電器を使用した場合、86.5kWhの正味電気容量を持つ「e-tron GT」で、満充電までの必要時間は約10時間半となる。 >>>次ページ アウディ e-tron店の急速充電器は全国で102基に

TAG: #BEV #EV充電器 #充電インフラ
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
国土交通省、道路上のEV充電器設置に関するガイドラインを公表……デイリーEVヘッドライン[2023.05.15]

道路へのEV用充電器設置の基準を明記 充電器設置の加速につながるか 【THE 視点】国土交通省道路局は5月12日、「電気自動車等用充電機器の道路上での設置に関するガイドライン」を公表した。 道路上に急速充電機器が設置される場合に、道路管理者が道路占用許可申請等の審査の参考とするために策定した。 本ガイドラインでは、電気自動車等用充電機器(充電機器)の道路区域内での設置のうち、一般交通に対する影響に留意が必要な車道に近接した場所に充電機器を設置する場合において、道路占用許可申請等を審査する際の参考とする事項などが明記されている。 設置にあたっては、自動車・自転車・歩行者等の安全かつ円滑な交通を確保することを前提とし、道路上の長時間の駐停車を避けるために急速充電機器を対象としている。 これまでも、横浜市などでは公道に急速充電器を設置して実証試験を行ってきたが、期間が限定されていた。今回のガイドラインの公表により、今後公道での急速充電器の設置が加速すると思われる。 海外では、既に公道のスペースを活用して、EV用充電器の設置が進んでいる国もある。ようやく日本も追いついた形だ。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★テスラ、「モデルS」「モデルX」を受注再開……2023年8月末に納車予定[詳細はこちら<click>] ★★ホンダ、SUVの新型EV「e:Ny1」を発表……2023年秋に欧州で発売[詳細はこちら<click>] ★★クプラ、新型EV「ラヴァル」を発表……都市型のコンパクトSUV、2025年から生産開始 ★日産、EV戦略のシニアディレクターを任命……女性のトリシャ・ユング氏が就任、インフィニティUSAのモデルライン・プライシング&インセンティブのディレクターを経験 ★BMW、「i7 M70 xDrive」がスクリーンデビュー……短編映画「The Calm」の劇中でアクションを披露、「第76回 カンヌ映画祭」で公開 ★経済産業省、レベル4の自動運転を国内初認可……福井県永平寺町にて実証実験、ヤマハの電動カートをベースに電磁誘導方式を採用 ★飛鳥交通、EVタクシーを180台導入……東京都多摩地区・神奈川地区・埼玉地区に配備、災害時には電源供給も視野 ★ボルボ、「EX90」の生産開始時期を調整……2024年上半期開始の予定 ★メルセデス・ベンツ、ドイツ・フランクフルトの清掃業者にEVトラックの収集車「eエコニック」を引き渡し……8台の契約中6台を納入、最大容量112kWhのバッテリーを3つ搭載 ★メルセデス・ベンツ、ドイツ・ボンの物流業者にEVトラック「eアクトロス」を納入……水冷のモーターを2基搭載、最高出力は400kW(544ps) ★メルセデス・ベンツ、ドイツ・ブレーメンの交通機関とEVの連接バス「eシターロ」を35台を納入契約……バッテリーの総容量は686kWh[詳細はこちら<click>] ★ホンハイ・テクノロジーズ、インフィニオン・テクノロジーズとEV開発で協業……台湾に開発センターを設立、炭化ケイ素(SiC)などの開発を加速 ★双日、ノルウェーのEVマルチ・ブランド・ディストリビューターへ出資参画……「ポンゴAS」の株式49%を取得 ★鉄道メーカーの総合車両製作所、EVの車両輸送用牽引車を2台導入……経年50年のディーゼル機関車を置き換え、新造列車出荷に使用

TAG: #THE視点 #充電インフラ #国土交通省
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
出光興産、再生可能エネルギーを活用したEV充電サービスを開始……デイリーEVヘッドライン[2023.04.25]

事実上の従量課金型充電システム 再生エネルギー由来の電力をユーザーが選択 【THE 視点】出光興産株式会社は、再生可能エネルギー由来の電力(再エネ電力)を引き込み可能な施設において、供給される電力を分別(再エネ電力/通常の系統電力)し、どちらを使用するのか選択できるシステム「IDEPASS(イデパス)」を開発した。 あわせて「イデパス」で分別された電力から、EVユーザーが自ら再エネでの充電を選択できるシステム「再エネチョイス」を開発し、両システムを使用した実証を2023年4月より開始する。 「イデパス」の特長は、ビル等のテナントや部屋単位でも再エネ電力を選択可能なことだ。EV充電にも再エネ電力を選択でき、使用時間も1分単位でカウントが可能(一般的なEV充電は30分単位)。短時間の電力供給においても再エネ電力の供給を選択することができる。 ちなみにこのシステムにはブロックチェーン技術が採用されているという。そのため高いトレーサビリティやデータの信頼性を確保し、従来のシステムよりも細かく供給電力の分別・可視化が可能になったとのこと。 この分別供給により、EVユーザーは電力種別(再エネ/再エネ以外)ごとの使用量に応じた支払いが可能になる。環境意識の高いEVユーザーは、再エネの活用を意識できるうえ、従量課金なのでコストの無駄も省けることになる。 少しずつではあるが、従量課金導入の充電システムの導入が進んでいることを歓迎したい。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★フォルクスワーゲン・グループのパワー・コー、カナダにバッテリーセルの大規模工場を建設……年間最大90GWh製造可能な最大規模のギガファクトリー[詳細はこちら<click>] ★★パナソニックエナジー、ノルウェーのヘキサゴンプルスに車載用リチウムイオン・バッテリーを提供……複数年に渡る契約、ヘキサゴンプルスの大型車両用バッテリーシステムに搭載 ★★横浜ゴム、EVバスでタイヤソリューションサービスの実証実験を開始……空気圧モニタリングシステムなどを使用し、EV車両のエネルギー消費の効率化などを検証 ★★グッドイヤー、ランチアのコンセプトEV「ピューラHPE」の専用タイヤを開発……空力性能が高くデザインも融合したサイドウォールが特徴 ★出光興産、オンサイトPPA用太陽光パネルやEV充電器等のパッケージ導入を自治体や企業に提案……「IDEPASS」「再エネチョイス」と並行し再エネ電力の利用を促進 ★三菱、電動車の使用済みバッテリーを自立型街路灯に活用……愛知県岡崎市で実証実験 ★CATL、中国EVメーカーのチェリーにバッテリーを供給……CATL初の「ナトリウムイオン電池」を提供 ★トヨタ、北米でEV充電インフラの拡充をはじめEV施策を拡充……電動モビリティの新ビジョン「エンパクト」を発表、公共団体などと協力し効率的な充電ステーションを建設するなど ★ジゴワッツのEV用普通充電器が「CEV普及充電インフラ補助金」の対象に……最高出力3.2kWの「JW-EVSE-3KI」が1基あたり20万8,000円から ★日東工業、「太陽光自家消費蓄電池システム」受注受付開始……「日産リーフ」のリユースバッテリーを使用 ★ブレイズ、正規取扱店が全国600店を突破……5月31日まで「ブレイズ スマートEV」などを対象に「ゼロ金利キャンペーン」を実施 ★ヘキサゴンプルス、カナダ・ケロウナにバッテリーと水素貯蔵システムの工場を開設……年間1,000以上の大型車用バッテリーシステムを生産 ★CATL、2035年までに全バッテリー・バリュー・チェーンでカーボン・ニュートラルの達成を目指す……リチウムイオン電池業界で最大規模と発表 ★CATL、最大500Wh/kgの凝縮バッテリーを発表……旅客機向けに新開発、EV向けも発売予定 ★フォーミュラE第8戦ベルリン、元スーパーGTドライバーのニック・キャシディ選手(エンビジョン・レーシング)が優勝……電池残量にシビアな40周のレース、8番手スタートから見事トップを奪取

TAG: #THE視点 #充電インフラ #出光
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
双日/ダイヘン/DNP、商用EVを用いた公道ワイヤレス充電の実証実験を開始……デイリーEVヘッドライン[2023.03.15]

商用形電気自動車で国内初の登録認可を取得 ワイヤレス充電はEV普及のカギとなるか 【THE 視点】双日、ダイヘン、大日本印刷(DNP)の3社は14日、ワイヤレス充電機能を搭載した商用軽EVを実用化に向けて共同開発すると発表した。ワイヤレス充電機能を搭載した商用軽EVは国内初の登録で、公道での実証も開始したという。 EVへのシフトを加速する技術として、非接触でEVに充電するワイヤレス充電技術が注目を集めている。充電器と車体をケーブルで接続する必要がないため、充電作業の効率化と利便性の向上が期待されている。 「グリーンEVインフラ事業」に取り組んでいる双日は、「ワイヤレス充電システム」の開発を推進してきたダイヘンと、充電時の漏洩磁界を低減させた薄型・軽量な「ワイヤレス充電用シート型コイル」を開発するDNPとともに、同コイルを使用した車両側受電コイルおよび地上側送電コイル設備の開発・システム化に成功。この充電システムを双日が提供する商用軽EVに搭載し、公道試験車両が完成した。 ワイヤレス充電は、ケーブル類に触る必要がないため駐車するだけで充電することが可能となる。EVは欲しいけど充電作業が面倒という声をよく聞く。特に女性は、雨の日に荷物を一旦置いた上で泥汚れのついた機器に触れることに抵抗があるようだ。 この開発によってワイヤレス充電システム導入のコストが下がり、軽EVに採用できるようになれば、EVの普及も加速するのではないだろうか。 今回の発表で驚いたのは、印刷業であるDNPがその技術を持っていたことである。TVCMでも携帯のシート型アンテナを手掛けているのは見たことがある。EVのワイヤレス充電技術まで持っていたということは、シート型コイルに印刷の技術が応用されたということだろうか。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★ポルシェ、「カイエン」のEV化を発表……EV「マカン」は2024年発売、「718」シリーズのEV化も[詳細はこちら<click>] ★★ZF、新型車載用ソフトウェア「cubiX」の生産を開始……ロータスの新型EV「エレトレ」に採用、ドライビングダイナミクスを統合制御 ★JRバス東北、燃料電池バス「トヨタ・ソラ」を導入……福島川俣線(福島駅東口〜川俣高校前)にて4月25日(火)から運行開始 ★フォルクスワーゲン、北米でバッテリーの生産を強化……グループ企業のパワーコーがカナダにギガファクトリーを建設 ★テラモーターズ、山口県柳井市に「テラチャージ」を100基設置へ……行政と連携しゼロカーボンシティ実現を目指す[詳細はこちら<click>] ★日本リビング保証、「テラチャージ」の充電機器を保証……テラモーターズと連携、急速/普通充電器を最長10年保証 ★オムロン、山王の東北事業部(福島県郡山市)にV2Xを組み合わせた太陽光発電システムを設置……EV5台を蓄電池としても活用 ★ブリヂストン、FIA競技「エコラリーカップ」のタイトルスポンサーに……電気自動車(EV)と燃料電池車(FCEV)のみ参加可能なラリー競技、2023年シーズンは8ヵ国9回の開催予定

TAG: #THE視点 #充電インフラ #商用EV

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