#コンバージョンEV
コンバージョンEVランドクルーザー60(photo=フレックス・トノックス)
TEXT:福田 雅敏/ABT werke
クロカンの王者もついにEV化……新旧の「ランクルEV」が「JMS」でお目見えだ[2023.10.24]

思い出と共に末長く乗り続けるためのコンバージョンEVプロジェクト トヨタもEVの「ランクル」を発表し時代と共に進化する姿を提示 【THE 視点】「ランドクルーザー」と「ハイエース」を専門販売するフレックスと、車体製造・特装車架装のトノックスは、「60系ランドクルーザー」(ランクル60)のコンバージョンEVを共同開発した。「ジャパン・モビリティ・ショー2023」(JMS)に出展する。 トノックスは、軽自動車からトラック・バスといった大型車両まで幅広い車種の車体製造と特装車架装を手掛け、年間3,000台を生産している改造のスペシャリストである。光岡自動車が「トヨタ・RAV4」をベースに開発したアメリカンテイストのSUV「バディ」の生産を請け負っているのも、実はトノックスである。 EVシフトが進む中、その生産・開発能力を組み合わせて特装車架装事業をさらに切り開くため、「ランドクルーザー」と「ハイエース」を専門販売するフレックスと「ランクル60コンバージョンEVプロジェクト」を2023年3月23日に発足した。 ユーザーのかけがえのない思い出の詰まった「ランクル60」をEVに生まれ変わらせることができれば、子・孫へと次の世代へ思い出ごと受け継いでいくことができる。また、人が実際にクルマに触れ言葉を交わしながらプロジェクトを進め、人とクルマの新しい関係性を模索することも、本プロジェクトのテーマだという。 種車となった「ランクル60」はボディが朽ちていた状態で、まずはレストアから開始された。その後エンジンを下ろしてEV化し、仕上げに塗装するといった作業工程だったようだ。 筆者もこれまでに古くなったトラックやバスの中古をEVにコンバージョンした経験を持つ。都市部では排ガス規制があり走行距離が少なくても走れなくなるため、EVに生まれ変わらせ使用するのだ。 この「ランクル60」は改造理由は少し異なるが、古い車をEV化して長生きさせようとする考えは一緒だ。一度キットを開発すれば、その後は同じ車型なら改造作業を効率化できるようになり応用も効く。 「ランクル60」ユーザーの中には、エンジンなどの老朽化に悩む人もいるかもしれない。エンジンごと延命できればそれに越したことはないだろうが、EV化して長生きさせるという選択肢もこれからは必要となってくる。 さらに「ランクルEV」といえば、トヨタも「JMS」で公式にEV「ランドクルーザーSe」(コンセプトモデル)を出展すると発表した。これで新旧の「ランクルEV」が会場に揃うこととなる。 「ランクル」は、新型が納期問題で入手が非常に困難であったり、70系がリバイバルしたりと話題には事欠かない。そんな中ついにEVの発表で注目度は抜群だ。トヨタのラインアップの中でも有数のロングセラーは、時代の変化に合わせながら未来を見据えている。 (福田 雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★MINI、「カントリーマン」を欧州で発表 ……SUVの新型EV「カントリーマンSE・オール4」を発表した。前後2モーター式のAWDで、最高出力230kW(313ps)/最大トルク494Nmを発生する。航続距離は433km(WLTP値)となる。 ★ボルボ、スウェーデンにソフトウエア・テストセンターを開設 ……約3億スウェーデン・クローナ(約41億円)を投資し新設した。センターの規模は2万2,000m2となる。EVの要となるソフトウェア開発能力を強化する。 ★エネチェンジ、設置口数が国内1位に ……ゴーゴーラボの調査により、国内の認証アプリ対応の普通充電の設置口数が1位となったと発表した。合計口数は発表していないが、2023年夏以降の1ヶ月で500口以上の充電器を設置したとのこと。 ★「BYD AUTO 水戸」が10月27日(金)オープン ……日本で15店舗目の正規ディーラーとなる(茨城県水戸市若宮1-3)。運営はARCが担当する。 ★日産、西宮市と連携協定 ……兵庫県西宮市/日産自動車/兵庫日産自動車/日産大阪販売の4者は連携協定を結んだ。災害時にEVを電源として活用するなど防災を強化する。 デイリーEVヘッドライン[2023.10.24]

TAG: #THE視点 #コンセプトカー #コンバージョンEV
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
日産自動車が「R32 GT-R」をEV化……デイリーEVヘッドライン[2023.03.29]

「脅威のハイテク戦闘機」をEVにコンバート 独自の4WD「アテーサE-TS」をどうするか 【THE 視点】日産は、「R32型 スカイラインGT-R」のEVコンセプトモデル「R32EV」を製作すると発表した。既存の「R32 GT-R」の車体を利用した「コンバージョンEV」となる。 「R32型」は8代目「スカイライン」として、1989年に発売された。中でも「GT-R」は実に16年ぶりの復活となり大きな話題を呼んだ。 「GT-R」のために専用設計された2.6L直列6気筒DOHCツインターボエンジン「RB26DETT」は、当時の国産車最強の280psを発生。駆動方式には、路面状況に応じて前輪に駆動力を配分するFRベースの電子制御4WD「アテーサE-TS」が採用された。 サスペンションも新開発の4輪マルチリンク方式を採用し、セダン派生型のスポーツカーとしては世界トップクラスの運動性能を実現した。1990年~1993年の全日本ツーリングカー選手権(JTC)では4シーズン29戦29勝0敗という戦績を残したことでも知られる。 「GT-R」は「アテーサE-TS」という独自の4輪駆動を採用し鉄壁の速さと技術の高さを証明していただけに、「R32 GT-R EV」もただ電動化しただけでは名折れになる。そこに日産の最新電動4WDシステム「e-4ORCE」を織り込むのかどうか、何よりRB26エンジンの強烈なインパクトを電動でどう表現するのか、フロントヘビーと言われる重量特性は変わるのか、期待が高まる。 「東京オートサロン2023」でのトヨタ「AE86 カローラ・レビン」のEVといい、人気のビンテージカーのEV化に注目が集まる中での発表なだけに、完成が待ち遠しい。また情報が入り次第お伝えしたいと思う。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★首都高、「都市計画駐車場」にEV用充電器を設置……汐留/日本橋兜町駐車場など計5カ所に普通充電器 ★★イーモビリティパワー、路上パーキングエリアにEV用急速充電器を設置……芝公園付近(東京都港区)と代官山付近(同渋谷区)の2ヵ所に ★アウディ、試乗会「Audi e-tron tour experience(半日プログラム)」を開催……5月12日(金)にインターコンチネンタルホテル大阪(大阪市北区)にて、「Q4 e-tron 」「e-tron GT」など計4車種を用意 ★公道対応の小型「EVトライク」が「蔦屋家電+」(二子玉川ライズS.C. テラスマーケット:東京都世田谷区)に展示……両備ホールディングスが取り扱い、前二輪・後一輪の三輪車[詳細はこちら<click>] ★テラモーターズ、大阪府交野市にEV充電器「テラチャージ」を導入……交野市役所はじめ公共施設計6箇所に ★米新興のルシード、「ルシード・エア」に「アップル・カープレイ」を標準装備化……「iPhone」の機能を車両側から利用可能に ★丸紅、世界初のEVタンカー「あさひ」がJ-クレジットに登録……CO2排出削減量を「クレジット」として国が認証 ★運送業向けDX推進企業のシステック、トラックの屋根を利用する太陽光発電「ロジソーラー」を発表……バッテリーに直接充電しオルタネーターの負担を低減

TAG: #GT-R #THE視点 #コンバージョンEV

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
BYDの売り上げ鈍化に注目しても意味なし! むしろ心配すべきはテスラか? BYDは利益率も投資額も驚くべき水準だった
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
more
ニュース
EVとしては使えなくなってもまだまだ再利用できる! 日産リーフのバッテリーを再利用したポータブル電源が「JIDAデザインミュージアムセレクションVol.26」に選定
ジープ初の電気自動車「アベンジャー」に限定色「レイク」をまとった100台の特別限定車が登場
ASIMOがOSになって帰ってきた! ついにお披露目された「Honda 0シリーズ」が掲げる壮大な未来とは
more
コラム
「ガソリン旧車価格が爆騰」「クルマを所有しなくなる」 数十年後の自動車社会はどうなるのか現実的に想像してみた
テスラが日本を変える可能性! ヤマダデンキで「パワーウォール」を販売する裏にある壮大な計画
中国市場は「中国国産」BEV強し! テスラが奮闘するも日本もドイツも苦戦
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】CR-Vに中身を乗っけただけのプロトなのにもう凄い! ホンダの次世代BEV「0シリーズ」に期待しかない
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
more
イベント
外からもまる見えな全面ガラスドアも高齢化が進む地域のモビリティとして最適!? タジマの超低床グリーンスローモビリティ「NAO2」が斬新すぎた
EVはレアメタルが詰まった都市鉱山! CEATEC2024でBASC展示が提唱するサーキュラーエコノミーというバッテリーとは
畳めるバイク! 階段を上り下りできるカート! 自由な発想のEV小型モビリティが作る明るい未来を見た!!
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択