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TEXT:TET編集部
国際興業がいすゞエルガEVを埼玉県に初導入! パワーエックスとの提携で走行時CO2排出ゼロに取り組む

国産初のBEV大型路線バスは乗客にもメリット大 東京都北部と埼玉県川口市、さいたま市などを中心に、1日あたり約28万人もの利用者を抱える路線バス会社の国際興業。そこに新たなEVバスの導入が発表された。 導入されたのは全長約10.5m、乗車定員68人の国産初のBEV大型路線バス、いすゞ「エルガEV」だ。同社のさいまた東営業所に、埼玉県内では初導入となる1台が配備され、さいたま市内の各路線で営業運転を開始する予定だという。 エルガEVは、モーター走行による走行中のCO2排出量ゼロを達成しているだけでなく、モーターを後輪の左右に搭載することで、車内最前部から最後席まで床面がフルフラット化されていることが特徴。これにより車内の転倒事故防止や、幼児・高齢者の移動、離着席を容易にするなど利用者の快適性がエンジン車に比べて向上している。また、災害などの非常時には家庭用100V電源として、外部への給電が可能となっている。 国際興業とパワーエックスの提携が目指すもの 今回エルガEVの導入に合わせて、国際興業は充電システムメーカーのパワーエックスと提携したことを発表した。これにより、国際興業さいたま東営業所には、パワーエックスが開発した、EVバス専用としては初となる蓄電池型超急速EV充電器「Hypercharger Pro」が設置された。 大容量蓄電池を搭載したこの充電器は、営業所の電力ピークを抑制し、電気料金を削減しながら最大出力150kWの高出力で効率的な充電を可能にする。さらに、車庫屋上に設置されたオンサイト太陽光発電設備からの余剰電力も活用することで、運行に伴う温室効果ガスの排出削減も図るのだという。 両者の提携により、これらの導入および運用実績をもとにして、国際興業は今後の自社の運輸事業者向け商事機能を生かして、パワーエックスの「Hypercharger」と「Hypercharger Pro」の拡販、およびその運用ノウハウを他のバス事業者にも共有していく構えだ。 一方パワーエックスは、運用データとバス事業者からのフィードバックをもとに、蓄電池を活用した充電システムを、EVバスの導入にも対応可能な次世代のエネルギーマネジメントソリューションとして開発を進める。さらに、災害への備えとして「Hypercharger Pro」の蓄電システムを自立運転できるようにして、停電時でも車両充電や営業所のBCP電源として活用できる機能を提供していく予定だという。 EVと充電器の双方を蓄電池として機能させ、災害時の地域貢献に役立てる取り組みはまさに理想的なパッケージだ。今後、運用実績を積み重ねて、各地域にその成果と仕組みが普及していくことを願いたい。

TAG: #EVバス #いすゞ #エルガEV #パワーエックス #国際興業
TEXT:TET 編集部
「bZ4Xツーリング」の車名で日本でも2026年春に発売予定の新SUV! トヨタ bZ4Xのワゴン版となる「bZ Woodland」を北米で発表

BEV需要が堅調な北米に新たなトヨタのBEV選択肢 トヨタのバッテリーEVシリーズである「bZ」は「Beyond Zero」の頭文字から命名されている。そこには、トヨタが作るEVはCO2排出量ゼロという、EVならではの価値に加え、それを超えた価値を届けたいという想いが込められているのだという。 ここ日本ではSUVタイプのbZ4Xが存在し、EVの需要が高い中国においてはbZ3シリーズとしてクーペスタイルのbZ3CとSUVタイプのbZ3Xなどがラインアップされ、今後は大型セダンのbZ7の発売も控えている。欧米でもbZ4XをはじめとしたトヨタのBEVは販売されており、先ごろ進化した改良版bZ4Xが欧州で発表されたばかりだ。 その改良版bZ4Xは、今年後半にも国内で販売が開始されることが予告されているが、今回それとは別に北米向けのbZ4に新たなボディタイプが追加されることが、トヨタの北米事業体「TMNA」の新型車発表イベントで明らかにされた。また、この新たなbZ4は、2026年春ごろから日本での発売を予定しているというから、俄然注目すべき存在なのだ。

TAG: #bZ4X #トヨタ #新型車情報
TEXT:TET 編集部
元ガソリンスタンド跡地がゼロエミッションビークルの最新拠点に転生! 国内2カ所目となるサービス拠点「Hyundai Customer Experience Center 大阪」がオープン

横浜に続き全国2拠点目が大阪に誕生 ヒョンデは5月14日に関西圏におけるブランド体験と顧客接点の拡大を目指し、大阪の心斎橋に「Hyundai Customer Experience Center 大阪(通称:CXC大阪)」をオープンした。 ヒョンデはZEVに絞った商品展開に加え、それらをオンラインで販売するのが特徴。さらに、ショールームの展開も一般的な自動車ディーラーとは異なり、地域に根差してライフスタイルを提供する企業とのコラボレーションで展開する「Hyundai Mobility Lounge」、オンライン購入を検討している客に対してのサポートを目的とした「Hyundai Citystore」、カー用品店のオートバックス内に設けられた「Hyundai Corner」など、バリエーションが豊かだ。 それらショールームのなかでも、Hyundaiブランドのイメージリーダーであり、ブランドが目指すクリーンモビリティやサステナブルな取り組みを紹介し、体験できる空間として設立されたのが「Hyundai Customer Experience Center(CXC)」だ。 元ガソリンスタンドに拠点を構える意義 2022年7月に神奈川県横浜市で初めてオープンしたのに続き、今回の大阪・心斎橋で2拠点目。これにより東西の人口集積地にヒョンデのイメージを牽引する拠点が整備された格好となる。また、オンライン販売を軸とするヒョンデながら、購入相談から納車、アフターサービスまでワンストップで提供できるのがCXCの強みだ。それが大阪の中心部にできた意義は大きい。 なにしろCXC大阪が拠点を構える場所は、長年地域に親しまれてきた出光長堀ビルのガソリンスタンド跡地なのだ。化石燃料の供給拠点であった同地が、今後は電気自動車をはじめとするZEVの魅力を発信し、ヒョンデが掲げる持続可能なモビリティ社会の実現に向けた意志を体現する場所となるのだから、そのメッセージ性は非常に強い。 ヒョンデは「大阪は多様な文化を受け入れ、人とのつながりを重んじる都市であり、EVという新たなモビリティ文化を発信するうえで意義深い地域と捉えています」とコメント。関西はもとより、西日本におけるヒョンデブランドの認知拡大と、多くの顧客層への新たな接点創出につながることが期待されている。 国内初のオフィシャルグッズ実店舗販売も実施 店内はゆったりとしたラウンジスペースや、クルマを運転する愉しさを体験できるNドライビングシミュレーターなどが設置されるほか、ヒョンデオフィシャルグッズ「Hyundai Collection」の実店舗販売が国内で初めて行なわれる。また、歴史のある建築のなかに新しい構造体を取り込み、視覚的にも印象的な構成を生み出すことが意識されている。 ヒョンデの日本法人Hyundai Mobility Japanの代表取締役社長である七五三木氏は、14日のCXC大阪オープニングセレモニーにおいて、「かつてのガソリンスタンドがEVショールームとして生まれ変わったこの場所から、ヒョンデのEV体験を五感で楽しんでいただきたい」とコメントするとともに、「地域との連携を深めながら、CXC大阪を通じて関西圏での顧客接点をさらに広げていく」と関西圏での堅実なブランドの浸透を目指していく構えを示した。 CXC大阪は大阪メトロ御堂筋線・心斎橋駅2番改札を出て、北7番出口より徒歩すぐという場所に位置するが、来客用の駐車場は持たないため、クルマで行く際は事前にCXC大阪へ問い合わせてほしいとのことだ。 2022年にヒョンデが日本へ再参入して以来、関西地域への直営拠点オープンに対する要望や期待の声は多数ヒョンデに寄せられていたという。5カ所の協力整備場に加え、2024年には「CXC大阪 開業準備室」を設置。大阪府内では数回の大規模な試乗会や、西日本のクルマ好きが集結する大阪オートメッセへの出展など、着々と地盤を整えてきた。そして満を持してのCXC大阪オープンである。ここからがいよいよ本番といえそうだ。

TAG: #ディーラー #ヒョンデ #新店舗
TEXT:TET編集部
ロングホイールベース化で後席が7シリーズ並! BMW 5シリーズ 「i5 eDrive35L」と「525Li」に「Exclusive M Sport」を追加

EVとHEVの2台の“Exclusive”モデル BMWは電動の「i5 eDrive35L」と48Vマイルドハイブリッドの「525Li」に、ホイールベースを110mm延長した「Exclusive M Sport」モデルを投入する。 「i5 eDrive35L Exclusive M Sport」と「525Li Exclusive M Sport」は、どちらもロングホイールベース化により全長は5175mm、ホイールベースは3105mmへ拡大。 後部座席の膝まわりは格段に広がり、独立型ヘッドレストクッション付きリヤシートやワイヤレスチャージを装備したアームレスト、ナノファイバーフィルターを採用して花粉・バクテリアを約99%カットする4ゾーンエアコンなど、7シリーズに匹敵する後席での居住性を実現している。 安全に関する機能では、高速道路でのハンズオフ機能を含む最新運転支援も搭載し、都市渋滞からロングドライブまでドライバーの負担を最小限に抑える。 “Exclusive M Sport”シリーズ共通の上質装備 エクステリアはM Sportバンパーと20インチアロイホイール、そしてサテンアルミのウインドウモールで伸びやかさを強調。インテリアにはBMW Individualレザーメリノシート、スカイラウンジパノラマルーフ、Bowers & Wilkinsサウンドを標準化し、ビジネスユースにもショーファーユースにも応える。 「i5 eDrive35L Exclusive M Sport」の納車は2025年9月以降を予定。価格は1048万円。2リッター直4ターボ+48Vマイルドハイブリッドを搭載する「525Li Exclusive M Sport」は、2025年5月からデリバリーを開始。価格は948万円だ。 ロングホイールベース化で拡張した居住性と、Exclusive M Sportならではの豪華装備が、プレミアムミドルクラスセダンに新たな価値を提供する。

TAG: #セダン #新車 #輸入車
TEXT:TET編集部
中国専売EV第2弾はクロスオーバーSUV! スポーティなクーペ風スタイリングがマツダらしい「EZ-60」を上海モータショーで発表

電動モデル第2弾を上海モーターショーで公開 長安マツダは上海モーターショー2025で新型電動モデル「MAZDA EZ-60」を公開した。デザインテーマに「FUTURE+SOUL+MODERN」を掲げた同車は、長安マツダが開発・製造を担う第2弾の電動モデルで、BEVとPHEVの2車種を用意する。 スタイリングはエレガンスとモダンな造形を融合させ、ボンネット前端に設けたエアインテークでは近未来感も演出。その優れた空力特性は高速走行時の電力消費効率の向上にも貢献し、BEVは約600km、PHEVは給油1回で1000km超の走行を想定している。 50:50の重量配分で“人馬一体”の走りを可能に 前後バランスは50:50に設定。サスペンションはフロントにストラット式、リヤはマルチリンク式を組み合わせている。また、電子制御ダンパーが路面状況に応じて減衰力を変化させ、走行するシーンを問わず一体感のあるハンドリングを実現している。 インテリアには一体型26.45インチ5Kセンターディスプレイと3Dヘッドアップディスプレイを装備する。23基のスピーカーで構成する立体音響に加え、ヘッドレスト内蔵スピーカーでは運転席と助手席で別々の音楽を楽しむことができる。また、声・タッチ・ジェスチャー操作に対応し、AIによるインテリジェントドライブ&パーキングといった運転支援も備えている。 中国市場で求められる未来志向デザインと高効率パワートレイン、そしてマツダらしいドライビングプレジャーを融合したEZ-60。発売は2025年中を予定している。

TAG: #SUV #上海モーターショー #新車
TEXT:TET編集部
上海モーターショーで見えたトヨタのマルチパスウェイ! フラッグシップEV「bZ7」とレクサス新型「ES」を同時発表

中国市場向けフラッグシップEV「bZ7」初公開​ トヨタは上海モーターショー2025で、中国市場向けの新型バッテリーEV「bZ7」を世界初公開した。​このモデルは全長5mを超える大型セダンでトヨタのBEVラインアップのフラッグシップモデルとなる。​開発は広州汽車(GAC)、広汽トヨタ(GTMC)、およびIEM by TOYOTAが共同で行い、1年以内の発売に向けて引き続き開発を進めていく。 bZ7はトヨタの高品質なモノづくりと中国の先進的な知能化技術を融合し、最新のスマートコックピット、先進の運転支援と安全システムの搭載が予定されている。​ また、同会場では、レクサスの新型「ES」も世界初公開された。​次世代BEVコンセプト「LF-ZC」からインスパイアされた新デザインを採用し、BEVおよびHEVの両モデルを展開。​より上質で快適な移動空間を実現したモデルとなっている。 ​ マルチパスウェイ戦略で中国での市場開拓を加速 トヨタはカーボンニュートラルの実現を目指し、「マルチパスウェイ」戦略のもとで HEV(ハイブリッド)、PHEV(プラグインハイブリッド)、FCEV(燃料電池車)、BEV(バッテリーEV)という多様な電動パワートレインを展開している。 中国市場でもこの方針は揺るがず、フラッグシップBEV「bZ7」や電動化を強化した新型「ES」の投入によって、現地ニーズに即したラインアップを着実に拡充。トヨタは今後も選択肢を広げながら、持続可能なモビリティ社会の実現に向けた取り組みを加速させていく構えだ。

TAG: #BEV #上海モーターショー #新車
TEXT:TET編集部
ホンダの中国専用EV「烨シリーズ」は「洗練」と「趣」の2本立て! 広汽と東風からふたつのHONDA GTがデビュー

ホンダらしさあふれるスポーティEVセダン発表 ホンダは上海モーターショー2025で、中国専用EV「烨(イエ)シリーズ」第2弾となるフラッグシップモデル「広汽Honda GT」と「東風Honda GT」を同時に発表した。 洗練とエモーショナルのふたつのデザインで未来感を競演 「広汽Honda GT」はロー&ワイドのシルエットに加え、途切れのないシームレスな面構成を採り入れることで、洗練された近未来スタイルを強調している。 一方、「東風Honda GT」は見る者を刺激するエモーショナルな未来感を実現している。 両車とも運転席はレーシングカーのコクピットを思わせる包まれ感を備え、助手席には大画面を見ているかのような試聴体験ができる遠焦点ディスプレイを配置。乗員それぞれに特別な移動体験を提供する。 「AI×電動」の3つの開発軸 ホンダは中国で加速するAIと電動化の潮流に合わせ、3つの技術テーマを掲げる。まず、Momenta(モメンタ)と連携し、高精度地図を使わずに目的地まで自動操舵を行うAIナビ制御を共同開発して次世代運転支援を実現する。次に車内AI「DeepSeek」を導入し、より快適性と楽しい社内空間の実現を目指す。 この技術は今後の烨シリーズ全車に展開し、すでに発売中のモデルにはOTA(Over the Air)で順次対応する。さらに、CATL(宁德時代新能源科技股份有限公司)と共同でバッテリーセルを車体に直接レイアウトする高効率プラットフォームを開発し、第3弾モデルからLFPバッテリーを採用してコストと安全性の両立を図る。 2050年カーボンニュートラル実現へ ホンダは中国の開発力と生産力を最大限活用し、2050年に製品・企業活動の両面でカーボンニュートラルを実現する方針だ。烨シリーズを迅速に市場投入し、中国で得た知見をグローバルに波及させることで、次世代EV時代のリーダーを目指す。

TAG: #フラッグシップモデル #上海モーターショー #新車
TEXT:TET編集部
オラ顔のPHVトラックとあっさりイケメンEVセダンで中国攻め! 日産が上海モーターショーで「Frontier Pro」と「N7」を公開

PHVピックアップと次世代セダンを上海で公開 上海モーターショー2025で日産は、中国で2027年までに投入する新エネルギー車(NEV)計画の先陣として 「Frontier Pro」と「N7」 の2台を公開した。ピックアップとセダンという異色ペアで、中国EV市場の本格的な巻き返しを図る。 タフさと電動化を両立「Frontier Pro」 日産初のプラグインハイブリッド(PHV)ピックアップとなるFrontier Proは、ターボ付き1.5リッター直4エンジンとモーターを組み合わせ、システム総出力は300kW(408馬力)超。最大トルクは800N·mを発生する。EVモードの航続距離は165kmとなる。 シャシーは5リンク式リヤサスペンションとインテリジェントAWDを採用。電動メカニカルデフロックも備え、ファミリー向けモデルながら本格的なオフロード走破性を備えている。 居住性も抜群で、パノラマルーフは全車標準。前席シートヒーターやグレード別のマッサージ機能など、快適装備も充実する。中国発売は2025年後半を予定し、将来的には輸出も視野に入れている。

TAG: #ピックアップ #上海モーターショー #新車
TEXT:TET編集部
新しい「ES」にはBEVもある! レクサスが2026年春に日本発売を予定する「ES」」を上海モータショーで新型を初公開

上海モーターショーで公開された新しいレクサス「ES」 レクサスは4月23日の上海モーターショー2025で、8代目となる「ES」を発表した。ハイブリッド(HEV)とバッテリーEV(BEV)の両パワートレインを設定し、日本発売は2026年春を予定している。 流麗&ダイナミックな新デザイン 新型ESは、次世代BEVコンセプト「LF-ZC」から着想を得た新スピンドルボディを採用。ロー&ワイドなプロポーションに鋭いL字ランプを組み合わせ、空力性能と美しさを両立した。 ふたつの電動パワートレインを用意 パワートレインはハイブリッドとBEVの2本立てだ。ハイブリッドは2リッターと2.5リッターの新世代システムを採用し、駆動方式は前輪駆動に加えてAWDも選べる。対するBEVは、前輪駆動のES350eと、四輪駆動システム「DIRECT4」を組み込んだES500eを用意。最上位のES500eは0-100 km/h加速5.9秒、航続距離はCLTC基準で約685kmを目指す。 いずれも新開発TNGA GA-Kプラットフォームでボディ剛性を高め、マルチリンク式リヤサスペンションやダイナミックリヤステアリング、AVS(電子制御ダンパー)など高級セダンにふさわしい最新足まわりを順次導入する。 ラグジュアリー&ハイテクな室内 ホイールベース延長で後席のゆとりを確保。Responsive Hidden Switchesが操作時だけ光り、パネルに溶け込むギミックを世界初採用した。さらにSensory Conciergeが照明・音楽・香り・シートエアブラダーを連動させ、リラックス/高揚の3モード演出を提供する。 安心を支える先進安全装備 最新版Lexus Safety System+には地図連携クルーズコントロールやドライバー異常時対応を搭載。高精細式アダプティブハイビームシステム「AHS」、ブラインドスポットモニター「BSM」の自転車検知、3Dパノラミックビューモニターなどで都市走行もロングドライブも安全にサポートする。 新型ESは静粛性、乗り心地、広い室内というレクサスの美点に電動化と先進技術を融合。HEVでもBEVでも、レクサスが目指す“上質なセダンの未来形”を体感できるだろう。

TAG: #セダン #上海モーターショー #新車
TEXT:TET 編集部
インスターにもKONAにもIONIQ 5にも乗れる! 「想像より、相当たのしい。全国試乗会」を16か所で開催

話題のEV「インスター」にいち早く試乗しよう ヒョンデは新型スモールEV「INSTER(インスター)」の日本発売を機に、5月10日の茨城県石岡市を皮切りに、8月24日の神奈川県まで、約3か月をかけて全国16か所を巡る試乗会「想像より、相当たのしい。全国試乗会」を開催する。 「想像より、相当たのしい。全国試乗会」は、戦略的な価格設定とファニーなスタイリングにユーティリティの高いインテリアを備えた注目のスモールEV「インスター」をはじめ、未来的なスタイリングと日常のさまざまなシーンでの使い勝手に優れたコンパクトe-SUVの「KONA(コナ)」、そしてフラグシップEVとしてさらなる進化を遂げたクロスオーバーEVの「IONIQ 5(アイオニック ファイブ)」の3車種が用意される。 日本各地のヒョンデショールームや、ヒョンデサービス拠点でも開催されるので、車両の説明はもちろんのこと、購入からアフターサービスなどの幅広い相談も可能な試乗会となる。 試乗には各会場ごとの事前予約が必要となる。試乗体験者にはヒョンデオリジナルグッズのプレゼントも実施されるので、開催場所とスケジュールを確認のうえ、ヒョンデが誇るZEVライアンアップの乗り比べに申し込んでほしい。 試乗会「想像より、相当たのしい。全国試乗会」概要 試乗車両:INSTER Lounge、KONA Lounge、IONIQ 5 Lounge ※会場によりINSTER Loungeのみの場合あり 試乗予約:以下のHyundai サイトより事前申し込み 予約ページ:https://www.hyundai.com/jp/brand/events-JP1PEM00000000000639 会場・スケジュール 1)茨城県・石岡 日程:2025年5月10日(土)〜5月11日(日) 会場:Hyundai Service 石岡 住所:茨城県石岡市府中3丁目11-18 開催時間:10:00 – 18:00 試乗車両:INSTER Lounge、KONA Lounge、IONIQ 5 Lounge 2)東京都・代官山 日程:2025年5月17日(土)〜5月18日(日) 会場:代官山T-SITE 住所:東京都渋谷区猿楽町17-5 開催時間:10:00 – 18:00 試乗車両:INSTER Lounge 3)群馬県・高崎 日程:2025年5月24日(土)〜5月25日(日) 会場:Hyundai Service 高崎 住所:群馬県高崎市町屋町-708 開催時間:10:00 – 18:00 試乗車両:INSTER Lounge、KONA Lounge、IONIQ 5 […]

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VOL.15
本当に日本はEVで「立ち遅れた」のか:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第15回

ジャパン・モビリティ・ショー開催でにわかに沸き立つ日本のEVマーケット。しかし現実の販売状況は日本において大きく立ち遅れている。技術では先導してきたはずの日本メーカーは、なぜEVで世界をリードできていないのか。この分野のベテランジャーナリストである御堀 直嗣が解説する。 日本の低いEV市場占有率 日本は、世界に先駆けて電気自動車(EV)の市販に踏み切った。2009年に三菱自動車工業が、軽自動車EVの「i-MiEV」を法人向けにリース販売しはじめ、翌10年には一般消費者向けへの販売も開始した。同年には、日産自動車も小型EVの「リーフ」を発売した。この2社によって、EVの量産市販が実現し、ことにリーフは海外への販売も行われ、「i-MiEV」はフランスの当時PSA社にOEM供給された。リーフの販売は世界で累計65万台に達し、その他EVを含めると、日産は世界で100万台のEV販売の実績を持つ。そのうち、日本国内は累計23万台である。 ちなみに、米国テスラは2022年では年間で約130万台、中国のBYDは同年に約90万台規模へ成長している。 同時にまた、世界共通の充電規格であるCHAdeMO(チャデモ)も準備され、リーフが販売される世界の各地域にCHAdeMO充電器の設置が動き出した。 それらを背景に、経済産業省は2012年度補正予算で1,005億円の補助金を計上し、全国に約10万基の充電器を整備するとした。この補助金は全額支給でないため、トヨタ/日産/ホンダ/三菱自の4社が資金を拠出し、補助金で賄いきれない残額を補填することに合意した。 しかし、現在の充電器の数は、急速充電と普通充電を合わせて約2万基である。 国内の新車販売において、EVが占める割合は1%以下という状況が長く続いた。昨2022年、「日産サクラ」と「三菱eKクロスEV」が発売となり、1年で5万台以上を販売することで2%ほどの占有率になろうかという状況にある。 一方、世界全体では、EVの市場占有率が13%になる。米国は5.8%、欧州は12%、中国は21%となっており、日本がいかに低水準であるかがみえてくる。 日本でEV普及が進まなかった理由 EVの先駆者であった日本が、なぜ欧米や中国の後塵を拝するようになったのか。 最大の要因は、せっかく1,005億円という充電基盤整備に対する経済産業省の支援があったにもかかわらず、急速充電器の整備にばかり世間の目が行き、EV利用の基本である基礎充電、すなわち自宅での普通充電(200V)の重要性が広がらなかったからである。ことに、マンションなど集合住宅の駐車場と、月極駐車場への普通充電設置がほぼできなかったことが原因であった。 EVの充電は、普通充電で8~10時間、あるいはそれ以上かかるとされ、これが単純にガソリンスタンドでの給油時間と比較されて、使い勝手が悪いとさまざまな媒体を通じて流布された。いまでもそうした論調が消えていない。しかし、自宅で普通充電できれば、寝ている間に満充電になるので、翌朝出かけるときは満充電で出発できる。 戸建て住宅に住む人はそれができた。ところが、戸建て住宅でも自宅に車庫がなく月極駐車場を利用する人は、近隣の急速充電器を利用しなければならなくなった。 集合住宅に住む人は、敷地内に駐車場が併設されていても、管理組合の同意が得られず普通充電ができない状態に陥った。無知がもたらした悲劇だ。EVを買う意思があっても、手に入れにくい状況があった。 集合住宅の管理組合で賛同が得られない最大の理由は、幹事がEV時代を予測できず、また自分には関係ないとして無視され続けたことにある。設置の経費は、ことに当初は補助金と自動車メーカー4社による補填があったので、ほぼゼロであった。現在でも、施工業者が残金を負担するなどのやりくりで、集合住宅側の負担が軽く済む仕組みが出てきている。それでもなお、管理組合で合意を得るのが難しい状況は払拭できていない。 基礎充電の普及を目指す業者の間でも、さらに難しいとされるのが月極駐車場への普通充電の設置だ。月極駐車場を管理する不動産業者の理解を得にくいという。

VOL.1
リッター200円にもう限界……給油の“枷”をぶっちぎれ!【モデルサードインパクト vol.1】

ガソリン高い、燃費も悪い、限界だ! かつてないほどの猛暑に喘いだであろう今夏。「もういいよ」「もう下がってくれ」と、気温に対して誰もが感じていたと思うが、自動車ユーザーはガソリン価格に対しても同じことを思っていたのではないだろうか。 リッターあたり170円、180円、190円、そして200円の大台を突破……給油をするたびに、誰もが憂鬱な気分になったはずだ。小生はドイツの某オープンスポーツカーに乗っているのだが、リッターあたり平均10kmでハイオク仕様。愛車にガソリンを入れるたび、顔が青ざめていた。 「高額給油という枷から解放されたい……」 EVの購入を決意した所感である。クルマを走らせることは、本来喜びのはず。給油のたびに落ち込むのは本望ではない。 小生は、THE EV TIMES(TET)の編集スタッフを務めています。この9月、「テスラ・モデル3・パフォーマンス」を購入しました。新たな愛車と共に進むEVライフを「モデル・サードインパクト」と銘打ち、連載で紹介していこうと思います。 EVは便利だと実感した「日産リーフ」 小生が初めて体験したEVは「日産リーフ」(2代目)である。遡ること2017年、「リーフ」が2代目になった頃、日産が全国で試乗キャラバンを開催し、小生はその試乗アテンダントを担当していた。そこで「リーフ」を存分に運転することができたのだ。 それゆえ、EVの利便性の高さを実感することになった。スポーツモデル顔負けの力強くスムーズな加速にまず驚いたのだが、給油という枷から外れて自由に走り回れることが大変な魅力に感じた。アイドリング状態でエアコンを入れっぱなしでもガソリン代を気にせずに済む。車内でPCを開けば、そのままオフィスになる。車の用途が無限大に広がると感じた。 充電時間も特別長いとは感じなかった。充電残量が50%くらいになったら、急速充電を使用してあっという間に80%まで回復できる。ちなみに100%まで充電した場合、280kmを走れる表示が出ていたと記憶している(当時は寒い季節で暖房を使用した)。ちょっとした遠出も十分に対応可能。「EVなんて不便」という印象は全く抱かなかった。そこで薄々と「将来はEVもアリだな」と思ったのだ。

VOL.20
VW「ID.4」オーナーはアウトバーンを時速何キロで走る? [ID.4をチャージせよ!:その20]

9月上旬、スイスで開催された「ID.TREFFEN」(ID.ミーティング)を取材した際に、参加していた「ID.4」オーナーに、そのクルマを選んだ理由などを聞きました。 フォルクスワーゲン一筋 鮮やかな“キングズレッドメタリック”のID.4で登場したのは、ドイツのハノーファーからはるばるスイスに駆けつけたデュブラック・マルクスさん。「フォルクスワーゲンT3」のTシャツを着ているくらいですから、かなりのフォルクスワーゲン好きと見ましたが、予想は的中! 「18歳で免許を取ってからこれまで30年間、フォルクスワーゲンしか買ったことがないんですよ」という、まさにフォルクスワーゲン一筋の御仁でした。 彼の愛車はID.4のなかでももっともハイパフォーマンスな「ID.4 GTX」。日本未導入のこのグレードは、2モーターの4WD仕様で、最高出力220kW(299PS)を発揮するというスポーツモデル。こんなクルマに乗れるなんて、なんともうらやましいかぎりです。 そんなマルクスさんにID.4 GTXを購入した理由を尋ねると、「これからはEVの時代だと思ったので!」と明確な答えが返ってきました。とはいえ、ID.ファミリーのトップバッターである「ID.3」が登場した時点ではすぐに動き出すことはありませんでした。「1年半くらい前にID.4 GTXを試乗する機会があって、踏んだ瞬間から力強くダッシュするID.4 GTXのパンチ力にすっかり惚れ込んでしまい、即決でしたよ(笑)」。

VOL.14
欧州メーカーはなぜ電気自動車に走ったのか?:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第14回

EVの知識を、最新情報から「いまさらこんなこと聞いていいの?」というベーシックな疑問まで、ベテラン・ジャーナリストが答えていく連載。今回は欧州メーカーの特集です。 日本市場参入が遅かった欧州製EV 日本市場では、欧州からの電気自動車(EV)攻勢が活発に見える。ドイツの「BMW i3」が発売されたのは2013年秋で、日本市場へは2014年春に導入された。 日本の自動車メーカーがEVを市販したのは、2009年の「三菱i-MiEV」の法人向けリースが最初で、翌2010年には「i-MiEV」も一般消費者への販売を開始し、同年に「日産リーフ」が発売された。「i3」の発売は、それより数年後になってからのことだ。 ほかに、フォルクスワーゲン(VW)は、「up!」と「ゴルフ」のエンジン車をEVに改造した「e-up!」と「e-ゴルフ」を2015年から日本で発売すると2014年に発表した。だが、急速充電システムのCHAdeMOとの整合性をとることができず、断念している。その後、VWは「e-ゴルフ」を2017年秋に販売を開始した。EV専用車種となる「ID.4」を日本に導入したのは、2022年のことだ。フランスのプジョーが、「e-208」を日本で発売したのは2020年である。 以上のように、欧州全体としては、EVへの関心が高まってきたのは比較的最近のことといえる。 くじかれたディーゼル重視路線 欧州は、クルマの環境対策として、自動車メーカーごとの二酸化炭素(CO2)排出量規制を中心に動いてきた。そして2021年から、1km走行当たりの排出量を企業平均で95gとする対処方法を考えてきた。EU規制は、販売する車種ごとのCO2排出量を問うのではなく、販売するすべての車種の平均値で95gを下回らなければならないという厳しさだ。 対策の基本となったのは、ディーゼルターボ・エンジンを使った排気量の削減と、出力の低下を補う過給器との組み合わせを主体としつつ、ハイブリッドによるさらなる燃費の向上である。 既存のディーゼルターボ・エンジンをできるだけ活用しようとする考えは、欧州メーカーが補機用バッテリーの電圧を世界的な12ボルトから、36ボルトや48ボルトに変更することによるマイルドハイブリッド化に注目してきた様子からもうかがえる。 ところが、2015年にVWが米国市場でディーゼル車の排出ガス規制を偽装していたことが明らかにされた。公的機関での測定では規制値を満たすものの、実走行で急加速などした際に基準を上回る有害物質が排出され、それによって力強い加速を得られるようにした制御が発覚したのである。その影響は、VW車だけでなく、アウディなどVWグループ内に広く影響を及ぼした。

VOL.3
ボルボは新型EVの「EX30」でインテリアに新たな価値を与え、空間を最大限、利用する!

ボルボはEX30の室内で多くの新たなチャレンジを行なっていると謳う。その詳細を小川フミオ氏が訊いていく。連載1回目はこちら、2回目はこちら。 冷たさの排除し素材を“素直”に使う EX30のインテリアが、他車と決定的に違うのは、金属的な表面処理がほとんど見当たらないこと。それは意図的にそうしたのだと、インテリアデザインを統括するリサ・リーブス氏は言う。 「心したのは、冷たさの排除です。使う素材はオネスト、つまり木に見えるものは木であり、また同時に、リサイクル素材を人間にやさしいかたちで使用しました」 インテリアは「ブリーズ」(やさしい風)をはじめ「ミスト」(もや)、「パイン」(松)それに「インディゴ」と4種類(日本はそのうち「ブリーズ」と「ミスト」を導入)。 「ブリーズを例にとると、デザインインスピレーションはサマーデイズ。シート表皮の素材はピクセルニットとノルディコ、ダッシュボードの飾り材はパーティクル、そして空気吹き出し口のカラーはブルーです」 リーブス氏は説明してくれる。 「ピクセルニットはPETボトルをリサイクルしたもの。それを3Dニッティング(立体編み)プロセスでシート用素材にしています。組み合わせるノルディコは、PETボトルなどのリサイクル素材、北欧で計画的に伐採された木から採取された素材、リサイクルされたワインコルクなどで作られたテキスタイルです」 ダッシュボード用のパーティクルは、窓枠やシャッターを中心に工業廃棄物であるプラスチックを粉砕したものだし、フロアマットは漁網をリサイクルしたという。 「リサイクル材とともに、インテリアは雰囲気を統一したので、私たちは“ルーム”という名を与えています。インディゴの場合、デザインインスピレーションは”夜のはじまり”で、デニムをリサイクルしたときに余る糸を使った素材をシート表皮に使っています」 シートじたいは「スニーカーにインスパイアされた形状」(メイヤー氏)だそうだ。

VOL.2
ボルボの新型電気自動車「EX30」にはスターウォーズのデザインが取り入れられている!?

エンジンの回転の盛り上がりには、時に人間的な表現が用いられる。しかしBEV(バッテリー電気自動車)はエンジンもなく無音なため、より無機質な、機械的な印象が強くなる。ボルボはそんなBEVに人間的な要素を入れたと主張する。連載1回目はこちら。 どことなく楽しい感じの表情 ボルボEX30は、いってみれば、二面性のあるモデルだ。ひとつは、地球環境保全(サステナビリティ)を重視したコンセプト。もうひとつは、大トルクの電気モーターの特性を活かしたスポーツ性。 デザイナーは「いずれにしても、BEVと一目でわかってもらうデザインが重要と考えました」(エクステリアデザイン統括のTジョン・メイヤー氏)と言う。 「もちろん、昨今ではICE(エンジン車)かBEVか、デザインをするときあえて差別化をしないのが世界的な流れです。ただし、私たちとしては、スカンジナビアデザインの原則を守りつつデザインしました」 メイヤー氏の言葉を借りて、この場合のスカンジナビアデザインの肝要を説明すると「形態は機能に従う」となる。 「そこで、上部に開口部とグリルはもたせないようにしようと。ただし(インバーターなどのために)空気を採り入れる必要はあるので、下にインレットは設けています」 ボルボ車のデザインアイディンティティである「トール(神の)ハンマー」なる形状のヘッドランプも採用。ただし、カバーで覆った一体型でなく、四角いLEDのマトリックスが独立しているような形状があたらしい。 「そうやって出来上がったのがこのデザインです。顔になっていて、そこには眼があって、鼻があって、口があるんです。どことなく楽しいかんじで、これまで以上に人間的な表情を実現しました」 暴力的でもなければ、ロボット的でもない。メイヤー氏はそこを強調した。

VOL.1
ボルボの新型電気自動車「EX30」は、相反する2面性を合わせ持つ文武両道なクルマ

ボルボの新たなBEV(バッテリー電気自動車)として、ついに10月2日から「サブスク」モデルの申し込みが始まるEX30。この「ボルボ史上最小のBEV」はどのように開発されたのか。ミラノで行われたワールドプレミアに参加した小川フミオ氏が関係者の声とともに振り返る。 スカンディナビアン+デジタル 2023年6月に登場したEX30は、コアコンピューティングテクノロジーを大胆に採用する、ボルボの新世代BEV。 内容にとどまらず、同時に、デザイン面でもさまざまな大胆な試みがなされているのも特徴だ。 いってみれば、伝統的ともいえるスカンディナビアンテイストに、デジタライゼーションの融合。 「私たちのデザイン的価値のすべてを小さなフォーマットで具現」したモデルと、ボルボ・カーズはプレスリリース内で謳う。 「非常に電気自動車的なデザインで(中略)閉じられたシールド(フロントグリルの開口部のこと)とデジタル表現を用いたトールハンマーヘッドライト」がフロント部の特徴とされる。 さらに新世代BEVとしてボルボが狙ったものはなんだろう。ミラノでの発表会において出合った担当デザイナー(たち)に、デザインの見どころと背景にあるコンセプトを取材した。

VOL.5
「BMW iX xDrive50」の高速電費は我慢不要! ロングドライブにうってつけのEV

[THE EV TIMES流・電費ガチ計測] THE EV TIMES(TET)流電費計測の5回目を、8月に「BMW iX xDrive50」で実施した。車高の高いSUVにもかかわらず、高速巡航時に電費が低下しにくいのが特徴だ。その詳細をお伝えする。 ※計測方法などについてはこちら、試乗記はこちらをご覧ください。 100km/h巡航でどんどん行こう iX xDrive50のカタログに記載された「一充電走行距離」は650km(WLTC)で、電池容量は111.5kWhだ。650kmを実現するには、電費が5.83km/kWh(以後、目標電費)を上回る必要がある。 各区間の計測結果は下記表の通り。5.83km/kWhを上回った場合、赤字にしている。 これまでのTETによる電費計測で初めてA区間の往路と平均で目標電費を超えた。A区間のように標高差が少ない場所では同じ状況になり得る、つまり100km/h巡航で一充電走行距離の650km近くを走破できる可能性がある。   100km/h巡航でも600kmは走れそう 各巡航速度の平均電費は下表の通りだ。「航続可能距離」は電費にバッテリー総容量をかけたもの、「一充電走行距離との比率」は650kmに対して、どれほど良いのか、悪いかだ。 iXのエクステリアは、大きなキドニーグリルが特徴的だ。ざっくり言えば全長5m、全幅2m、全高1.7m、車重2.5トンの堂々としたボディだが、Cd値が0.25と優れている。 100km/h巡航におけるiXの電費は、5.71km/kWhであった。絶対的な数値としては決して高くないが、一充電走行距離との比率を計算すると98%と、これまでにTETが計測したデータの中で最高の結果を記録した。120km/h巡航でもこの数字は78%であった。 つまり、iXは高速巡航でも電費の低下が少ないEVだといえる。 ちなみに、過去に計測したメルセデス「EQE 350+」は、この100km/h巡航時の比率が90%だった。EQEはセダンボディで背が低く、Cd値0.22で、高速巡航には有利であることを考えても、iXの98%という数字の凄さが分かる。 この結果は、空力性能の良好さと高効率なパワートレインの賜物ではないかと思う。BMWが「テクノロジー・フラッグシップ」「次世代を見据え、長距離走行が可能な革新的な次世代電気自動車」と謳っているだけのことはある。これらの記録を塗り替えるクルマが現れるのか、今後の計測が楽しみだ。   各巡航速度ごとの比率は以下の通り。80km/hから100km/hに速度を上げると21%電費が悪くなる。120km/hから80km/hに下げると1.6倍の航続距離の伸長が期待できる。

VOL.19
ぐっとパワフルな2024年モデルのフォルクスワーゲン「ID.4」をミュンヘンで緊急試乗! [ID.4をチャージせよ!:その19]

コンパクトSUVタイプの電気自動車「ID.4」が2024年モデルにアップデート。この最新版をドイツ・ミュンヘンでさっそく試乗しました。 モーターのパワーは60kW増し 「ID.4」が2024年モデルにアップデートし、コックピットのデザインが様変わりしたことは、前回のコラムで述べました。さらに今回の仕様変更では、走りにかかわる部分にも手が加えられています。 一番の変更が、新開発のモーターが搭載されたこと。フォルクスワーゲンでは、ID.ファミリーのプレミアムセダンである「ID.7」に、新たに開発した「APP550」型の電気モーターを採用しました。最高出力は210kW(286PS)と実にパワフルです。これが2024年モデルの「ID.4プロ」にも搭載されることになりました。これまでの「ID.4プロ」の最高出力が150kWですので、出力は60kW、4割増しという計算。最大トルクも従来の310Nmから545Nmとなり、こちらは75%の大幅アップです。 バッテリー容量は77kWhで変更はありませんが、2024年モデルからはバッテリーの“プレコンディショニング機能”を搭載し、冬の寒い時期、充電前にバッテリー温度を高めておくことで充電量の低下を抑えることができます。これはうれしい! 他にも、可変ダンピングシステムのDCC(ダイナミックシャシーコントロール)の改良なども行われ、果たしてどんな走りを見せてくれるのか、興味津々です。 早く乗ってみたいなぁ……と思っていたら、なんとうれしいことに、発表されたばかりの2024年式ID.4 プロ・パフォーマンスを、ドイツ・ミュンヘンで試乗するチャンスに恵まれました。試乗時間は約20分と超ショートですが、わが愛車のID.4 プロ・ローンチエディションと比較するには十分な時間です。

VOL.18
ミュンヘンで「ID.4」の2024年モデルに遭遇! [ID.4をチャージせよ!:その18]

ミュンヘンモーターショー(IAA)のメイン会場近くで、フォルクスワーゲンがメディア向けイベントを開催。そこで、2024年モデルの「ID.4」に遭遇しました。 見た目は同じ イベントスペースのパーキングに待機していたのは、“コスタアズールメタリック”のボディが爽やかな「ID.4 プロ・パフォーマンス」。日本のラインアップにはないボディカラーに目を奪われますが、エクステリアデザインはこれまでと同じで、私の愛車の「ID.4 プロ・ローンチエディション」との違いは1インチアップの21インチホイールが装着されていることくらいです。 ところが運転席に座ると、コックピットの眺めに違和感が! マイナーチェンジでもないのに、コックピットのデザインが私のID.4 プロ・ローンチエディションと大きく変わっていました。 ご存じのとおり、フォルクスワーゲンなど多くの輸入ブランドでは“イヤーモデル制”を採用していて、毎年のように細かい仕様変更を実施。エクステリアデザインは一緒でもパワートレインや装備が変わるというのはよくあること。この2024年モデルでは、インテリアのデザインまで様変わりしていたのです。 真っ先に気づいたのが、ダッシュボード中央にあるタッチパネルがリニューアルされていること。2022年モデルのID.4 プロ・ローンチエディションでは12インチのタッチパネルが搭載されていますが、この2024年モデルでは12.9インチにサイズアップが図られたのに加えて、デザインも一新され、明らかに使い勝手が向上していました。

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