勘違いしてる人多数!? PHEVの正しい乗り方
ハイブリッド車(HEV)は、給油だけで走れる手軽さとエンジンで充電されるバッテリーとモーターを組み合わせることで優れた燃費性能を実現し、多くのドライバーに受け入れられている。そのHEVに外部充電できるプラグイン充電機能を加えたのがPHEV(プラグインハイブリッド電気自動車)だ。エンジンとバッテリーの両方をもち、日常の短距離移動はBEV(バッテリー電気自動車)のように電動走行し、長距離ではエンジンも使うという両者の長所を併せもつ設計である。

<欧州が突きつけたPHEVの現実>
しかし、欧州では重要なデータが示された。欧州委員会は2024年3月、車載型燃料消費モニタリング装置(OBFCM)のデータを活用した初の実走行CO2排出量報告書(COM(2024) 122)を公表し、PHEVの実走行排出量が型式認証値を大幅に上まわることを公式に認めた。さらに欧州のNGO「Transport & Environment(T&E)」が2025年9月に発表した分析では、2023年に登録されたPHEV約12万7000台のデータをもとに、実走行時の平均CO2排出量が139g/kmと算出され、公式試験値28g/kmの約5倍に達することが明らかにされた。個人ユーザーだけをみると試験値の約3倍となっていた。原因は明確だ。大半のドライバーが、PHEVをほとんど充電せずに乗っていたからである。

T&Eの同分析では、社用車・法人車両のドライバーのEV走行比率がわずか10〜15%にとどまっていたことも示された。PHEVがとくに問題になるのはこのカテゴリーで、社用車の場合はガソリン代を会社が負担するため、ドライバー本人に「充電してコストを節約しよう」というインセンティブが働きにくいわけだ。自腹でガソリンを入れる個人オーナーとは動機がまったく異なっているが、CO2削減を謳って普及させてきたPHEVとしては根本的な問題をはらんでいる。















































