徐々に詳細が判明してきたラッコを分析
BYDが軽EVであるラッコを7月28日に正式発売するにあたり、さらなる詳細情報が公開されました。BYDの軽EV「RACCO(ラッコ)」は、全長3395mm、全幅1475mmと軽自動車の規格に準じています。そしてラッコ的最大の特徴は1800mmという全高にあります。スーパーハイトワゴンであり、さらに軽EVとして初となる電動スライドドアを採用。日本の軽市場のニーズにマッチさせて本気で軽自動車のマーケットに参入してきたのです。
そしてBYDは、ラッコの主要なEV性能や装備内容を公開しました。まずEV性能について、エントリーグレード「200」には22.4kWhバッテリーを搭載しながら、「300」には35.84kWhバッテリーを搭載。200の航続距離は日本WLTCモードで210km、300は320kmを確保しました。軽EVとして初となる航続距離300km越えを達成したことは特筆するべき点でしょう。
ただし、急速充電性能は最大50kWと、期待をやや下まわる充電性能に留まりました。たとえばホンダN-ONE e:が50kW級であり、電池容量を踏まえるともう一歩充電速度がほしかったところです。確かに日産サクラは20kWhを搭載し、急速充電性能は最大30kWしか対応していないにもかかわらず、日本で売れ筋のEVです。日常の買い物グルマとしては必要にして十分なスペックであるものの、複数回の充電を行うような数百キロの中長距離旅行だと、充電に気を使うことは間違いないでしょう。
また、ATTO 3やドルフィンのように複数回の急速充電を繰り返すと、熱によって充電性能が制限される可能性も懸念せざるを得ません。さらに高速道路上の充電ではeMPの充電ネットワークを利用するしかありませんが、時間制課金制を採用することで、軽EVのような充電性能の低いEVの充電はかなり割高となります。
よって、今回のラッコは、これまでの日産サクラのようにセカンドカーとしての運用が基本となるのかもしれません。
ラッコは2列目シートを完全に折り畳むことが可能となり、最大1372リットルの空間を作り出すことが可能です。これは通常の乗用車と同等以上の広さであり、今後ラッコをベースにしたラストワンマイル向けの商用配送車両モデルの導入にも期待可能でしょう。
さらにラッコで特筆するべきは、同セグメントの軽EVにはない豪華装備内容が多数装備されているという点です。たとえば電動スライドドアには足もと投影ガイド機能が搭載されてハンズフリー機能を利用可能。たとえば買い物袋を両手でもっている場合でも簡単にスライドドアを開閉可能です。
また、スマホをキーとして連携可能なNFCキーに対応したり、充電カードも3年間基本料無料で利用可能です。さらに充電予熱機能を実装することで、冬場における充電性能の低下問題にも対応。また、保温カップホルダーを採用し、飲み物を保温しておくことが可能です。





















































