BMWのEVシフトが本格開始
BMWが新型EV「iX3」の日本国内での先行受注を開始しました。航続距離900km級というEVの新たなベンチマークとなるiX3のコスト競争力を分析します。
iX3はBMWの次世代EV「ノイエ・クラッセ」をベースに開発される最初のEVであり、すでにひと足早く欧州で発売開始されています。iX3は全長4782mm、全幅1895mm、全高1635mm、ホイールベース2897mmのミッドサイズSUVです。現在のBMWの主力モデル「X3」のEVバージョンとして本格的なEVシフトを進めようとしている形になります。
日本国内導入の最新動向としては、優先商談という新たなキャンペーンをスタートしました。5万円を手付金として支払うと商談フェーズに進めることができるというものですが、早期納車を確約するという類のものではありません。
ここで重要なポイントが、ついにiX3の国内販売価格が判明したという点でしょう。iX3は982万円の50 xDriveと、1034万円のM Sportという2グレード展開となりました。
この値段設定については、極めてコスト競争力が高いといえます。内燃機関モデルの同等セグメント「X3」は20 xDriveが818万円スタートで、M50 xDriveは1021万円で発売中です。動力性能で同等となるX3 M50 xDriveと比較すると、iX3 50 xDriveは値段設定でも同等レベルを実現しています。これは2026年度CEV補助金を含めておらず、BMWがEV専用プラットフォームを活用することで、ガソリン車とEVのコストを同等にできたことを示しているのです。
また、海外市場と比較した相対的なコスト競争力の高さも重要です。iX3 50 xDriveはドイツ本国において6万8900ユーロで、これは日本円にして約1276万円です。他方で、日本国内では982万円からと、なんと約300万円近くも安価に発売されており、日本は世界各国と比較してもiX3をコスト競争力の高い条件で購入することができるのです。
ここからはiX3のコスト競争力について、国内で直接の競合となるアウディQ6 e-tronやテスラ・モデルY、さらに2026年末以降に順次導入見込みであるボルボEX60、メルセデス・ベンツ GLC Electricなどと比較していきましょう。
iX3 50 xDriveには約113.5kWhという大容量バッテリーが搭載されており、欧州WLTCモードにおける航続距離は805kmを実現。これはモデルYやQ6 e-tronの航続距離を遥かに上まわっています。唯一対抗できるのがボルボEX60であり、P12グレードは810kmと、iX3と同等以上の航続距離を確保しています。iX3は実用上でもっとも信用できる米国EPA基準でも698kmを実現しており、東京〜大阪間を法定速度いっぱいで走行しても、無充電で余裕をもって到達できるレベルです。国内における航続距離や充電への不安の解消につながるでしょう。





















































