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EV乗りにとって恐怖の電欠! EVオーナーが語る地獄を見ないための5箇条


TEXT:琴條孝詩 PHOTO:TET 編集部
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EVの電欠は回避できる!

<電欠を防ぐための予防策>

電欠は突然起きるものではなく、ほとんどの場合は事前の備えや運転中の意識によって回避できるもの。以下の5つの対策を心がけたい。

1)出発前の充電を徹底する——とくに長距離ドライブや山間部を走行する前には、バッテリーを満充電にしておくのが基本だ。自宅に充電器がない場合でも、近隣の充電器を利用して満充電にしておこう。

2)経路上の充電スポットを複数把握しておく——スマホアプリやナビを活用して、目的地までに立ち寄れる充電ステーションの場所・営業時間・充電形式(急速/普通)を事前に複数調べておこう。万一の故障のときも考えた次の充電器の場所も調べておくと安心だ。

充電器のイメージ

3)複数の充電サービスに登録する——EV充電スポットの多くはカードやアプリによる認証が必要であり、事業者によって異なるサービス体系を持っている。サービスの多くは月会費がかかるが、スポットで利用できる「エコQ電カード(エネゲート)」や「ENEOS Charge Plus」の会員登録をし、アプリをダウンロードしておくと対応力が高まる。

4)電費に配慮した運転を心がける——EVユーザーなら航続距離が運転方法によって大きく変化することはすでにご存じだろう。急加速や急ブレーキを避け、回生ブレーキを活用しながら穏やかに走行すれば、消費電力を抑えられる。エアコン使用も電費に影響するため、必要最小限にとどめるとよい。

EVのイメージ

5)冬季や悪天候時の注意——寒冷地ではバッテリーの性能が低下しやすく、暖房による消費も大きくなる。冬場の走行や寒い地方への長距離ドライブでは、とくに充電の余裕をもち、途中の充電スポットを複数確認しておく必要がある。

<技術とインフラの進化が安心感を高める>

EVの普及に伴い、バッテリー性能や航続距離は着実に向上している。最近のモデルでは一充電あたり500km以上を走行可能な車種も登場しており、充電スポットも都市部や幹線道路沿いに増加中だ。また、スマホアプリや車載ナビによる残量予測や充電スポットの空き情報も高度化しており、無駄な移動や電欠のリスクを低減してくれる。

EVのイメージ

電欠は確かに怖いが、適切な知識と準備があれば決して避けられないものではない。最新のEVはバッテリー管理システムが進化しており、残量予測も精度が向上している。ドライバーはこれらの技術を信頼しつつも、自分自身でも充電計画をしっかり立て、EVならではの運転テクニックを身につけることが大切だ。そうすれば、電欠の心配をすることなく、EVの快適性と環境性能を存分に楽しむことができるだろう。

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