輸入車唯一の最高額を確保したテスラ
EVの購入を検討する際、メーカー・車種や居住地により異なる補助金の多寡で、実質的な購入金額に差が生まれ、購入車種の選定に大きく影響する。国が支給する補助金は現在1種類「CEV補助金」が設定されているが、令和7年度は補助金の額を算出するにあたって、経済産業省は項目を見直し、GX推進に向けた鋼材の需要喚起のための新たな加算措置が設けられた。
従来からメーカー・車種に対する評価項目となっていた重要鉱物の安定確保、サイバーセキュリティへの対応、ライフサイクル全体での持続可能性の確保など多岐にわたる項目に加え、環境負荷が低い鋼材の今後の計画等に係る企業評価項目などが総合的に判断されるようになった。その結果、輸入車のなかで唯一最大87万円の補助金を受け取れるようになったのがテスラだ。
この補助金の対象車種には、2025年モデルで劇的進化を遂げ、4月24日以降に登録が開始される新しいモデルYも含まれる。モデルYのエントリーグレード「RWD」の税込み車両本体価格は558万7000円となっているため、東京都在住者を例にすると、国から支給されるCEV補助金87万円に加え、東京都からZEV補助金が最大80万円支給され合計167万円となる。
これにより、実質的な車両本体価格は391万7000円まで下がる。さらに、局所的な話ではあるものの、千代田区在住の場合は最大20万円の補助金が上乗せされ、合計187万円もの補助金が受け取れるため、実質車両本体価格は371万7000円となる。
令和7年度4月以降に購入し、87万円のCEV補助金が支給されるテスラのモデルは、この新しいモデルYのRWDとロングレンジAWDのほか、モデル3のRWD、ロングレンジAWD、パフォーマンスが対象となる。一方、モデルSとモデルXについては、次世代自動車振興センターが公表している補助対象車両一覧を確認すると、どちらも53万6000円に留まる。
モデル3を対象とした「充電不安ゼロキャンペーン」でさらにお得に
テスラは令和7年度のCEV補助金額が確定したこのタイミングで、テスラ スーパーチャージャーの無料利用特典をはじめ、EVを初めて所有する方も安心して購入できる「充電不安ゼロキャンペーン」を開始している。
具体的にはモデル3のカスタムオーダー、または在庫車を購入すると、納車後3年間はスーパーチャージャーによる充電が無料となるほか、自宅での充電をサポートするアイテム「ウォールコネクター」または「モバイルコネクター」のいずれかがもらえる。ガソリン代が高騰する昨今の状況において、3年間充電し放題というのは、EV本来のランニングコストの低さをさらに強調すると言え、お買い得度が高い。
「充電不安ゼロキャンペーン」は6月30日までの期間限定のため、モデル3を検討中の方はこの機会をお見逃しなく。