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GMが右ハンドルの電気自動車SUV「リリック」を日本導入もほんの序の口! 「オプティック」「ヴィスティック」と続々続く日本侵攻から目が離せない


TEXT:遠藤正賢 PHOTO:遠藤正賢
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キャデラックは日本市場に右ハンドルを導入

だが、2025年3月7日に都内で開催された、キャデラックの今後の日本市場における「BEV導入戦略発表会」では、単にそれだけでは留まらないGM首脳陣の想いが多く語られた。

そのプレゼンテーションの場へ最初に登壇した、グローバル・キャデラックのバイス・プレジデント(副社長)、ジョン・ロスさんがまず強調したのは、キャデラックが1世紀以上もの歴史のなかでいくつもの技術革新を引き起こし、それらをスタンダードとしていったキャデラックの、高級車ブランドとしてのあり方。

グローバル・キャデラックのジョン・ロス副社長

2023年にアメリカ市場より順次販売が開始された「リリック」と、その後に続くBEVラインアップの拡大は、そんなキャデラックのあり方を体現したものであることを示唆している。

さらに、「今後も世界標準であり続けるという極めて野心的な目標」として、「キャデラックをこれまでの歴史で培ったヘリテージを保持しながら、大胆でエキサイティング、かつ洗練された楽観的なブランドとし、リーダーとしての地位を確立したい」と宣言。

「完全に電動化された未来には、まだ出会えていないお客さまが世界中にたくさんいる。そして、伝統と最先端を兼ね備えたラグジュアリー体験を世界中にもたらし、我々が真の高級車ブランドとなるには、右ハンドル車が必要不可欠だ」と語り、日本へ「リリック」の右ハンドル車を導入する意義を強調した。

キャデラック・リリックの日本導入発表会

また、過去2年間でBEVの販売が世界的に減速傾向にある一方、キャデラック製BEVは2024年のアメリカ市場においてもっとも売れ、かつ29の州においてキャデラック車のなかで約20%のシェアをBEVモデルが獲得。しかも、キャデラックユーザーの平均年齢は下がり、かつBEV購入ユーザーの76%が新規客なのだという。つまり、日本市場においても、キャデラック車オーナーの若返りと純増を大いに期待しているというわけだ。

なお、発表会場ではリリックの日本仕様が2台展示されるとともに、2026年に日本導入予定の全電動コンパクトSUV「オプティック」右ハンドル車の実車も披露。加えて3列シートSUVの「ヴィスティック」、さらには「リリック」の高性能モデル「リリックV」も、2026年に日本へ導入される計画が明らかにされた。

キャデラック・オプティックのフロントスタイリング

そんな新生BEVキャデラックの第一弾モデルとして投入された「リリック」日本仕様には、ディーラーが在庫を持たないワンプライス制の「エージェントモデル」が導入され、「メーカー希望小売価格」ではなく「メーカー指定価格」が消費税込み1100万円に設定されている。デリバリー開始は5月以降となる見込みだ。

また、3月16日(日)までは「ローンチキャンペーン」を実施中で、標準設定の外装色「クリスタルホワイトトライコート」(有償)、「ステラ−ブラックメタリック」、「アージェントシルバーメタリック」のほか、「オプレントブルーメタリック」と「ラディアントレッドティントコート」(有償)からも選択できる。

内装も、「インタラックス」では標準設定の「スカイクールグレーサントリーニブルーアクセント」に加え、「ブラックサントリーニブルーアクセント」も選択可能だ。オプションのフルレザーシートは、カタログモデルと同じく「ジュニパーウィズスカイクールグレーアクセント」のみを設定する。

キャデラック・リリックのインテリア

さらに、ルーフ関連では標準装備の電動サンシェード付きガラスルーフに加え、電動サンシェード付きパノラミックサンルーフと、ブラックペインテッドルーフ(ただし「ステラ−ブラックメタリック」のボディカラー選択時は選択不可)をオプション設定。かつ両オプションは同時装着も可能となっている。

新生キャデラックを象徴するBEVの「リリック」を、より自分好みに仕立て、いち早く乗りたいならば、チャンスは今しかない!

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