ニュース
share:

自動車メーカーが作ったウェアラブルロボット誕生! Hyundai Motor CompanyとKiaの新ブランド「X-ble」が現場作業員の負担軽減に貢献


TEXT:TET 編集部 PHOTO:Hyundai Mobility Japan
TAG:

自動車メーカーがウェアラブルロボットの市場に進出する理由

自動車産業発のウェアラブルロボット「エックスブル・ショルダー」は、まずHyundai MotorとKiaの生産部門と保守部門に導入を行う。次にHyundai Motor Groupの27の関連会社をはじめ、韓国国内のグループ外企業への販売も計画されている。2026年には、欧州・北米などの海外市場への進出を目指すとともに、建設、造船、航空、農業などの他業種への販売拡大を計画しているという。

また、「エックスブル」ブランドとしては今後、重量物を持ち上げる際に腰を補助する「エックスブル・ウエスト」や、歩行障害者のリハビリテーションで使用する医療用ウェアラブルロボット「エックスブル・メックス」の開発も計画中だ。

自動車およびモビリティ関連メーカーであるHyundai Motor CompanyとKiaによるロボティクスラボが、なぜここまでウェアラブルロボットに取り組むのかというと、それはこの分野において圧倒的なリーダーが存在していない点がある。

X-ble Shoulderを着用して作業するイメージ 背中側から見た状態

Hyundaiによれば、ウェアラブルロボットの需要は先天性疾患や事故の増加により、医療・ヘルスケア業界でもっとも大きな高まりを見せており、次いで製造・防衛産業部門で増加しているのだという。 ある調査データでは、2024年のウェアラブルロボットと外骨格の市場規模は推定で25億5000万米ドル、その後の年平均成長率は32.05%で、2029年までに102億5000万米ドルに達する見込みなのだとHyundaiは説明。

ロボティクスラボは、独自技術で宅配ロボットやEV車の自動充電ロボット、高度顔認識システムなどの開発を行ってきた経験がある。それを背景にウェアラブルロボット市場のリーディングカンパニーになるべく、まずは「エックスブル・ショルダー」を開発し市場競争に打って出たわけだ。

無論、開発の根幹には自社従業員の怪我・負担の軽減という側面もあるというが、こうした自動車メーカーの現場発のウェアラブルロボットが、メーカー規模と使用フィールドの大きさから、市場の主導権を今後握る可能性は十分にあり得るのではないかと感じるところだ。

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
リーフのバッテリーパックをバラして積むって意外に大変! 初代フィアット・パンダのEV化に挑戦してみた【その5】
「58協定」未加入国のクルマを日本で売るのは難しい! なのに未加入のアメリカや中国のクルマが日本で売られるカラクリとは
20万円も高かったのに20万円安くしか売れない! EVの将来はリセールバリューの向上努力にアリ!!
more
ニュース
これまでに40万人が参加したeモータースポーツイベント! 「Honda Racing eMS 2025」の開催が決定
ついに「コルベットがEV」に!? 2種類のコンセプトカーでシボレーが未来のハイパフォーマンスカー像を描く
ホンダが2026年に発売予定の新型EVは「アシモ」も搭載! アキュラRSXプロトタイプを米国・モントレーで初披露
more
コラム
「EVは中古価格の落ち込みがヤバい」は過去に引き摺られすぎ! 今後はバッテリーの劣化問題もますます解消へ向かう
「EVが燃えた」はなぜ刺激的なニュースになるのか? 「だからEVは危険」は偏りすぎた思考
中国1強になりつつあるEVの現状に待った! GMが新開発した「LMRバッテリー」でアメリカが狙うシェア奪還
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】いい意味で「EVを強調しない」乗り味! 本格4WDモデルも用意される期待のニューモデル「スズキeビターラ」に最速試乗
【試乗】5台の輸入EVに一気乗り! エンジン車に勝るとも劣らない「個性」が爆発していた
【試乗】CR-Vに中身を乗っけただけのプロトなのにもう凄い! ホンダの次世代BEV「0シリーズ」に期待しかない
more
イベント
公道レース「フォーミュラE東京」が帰って来る! チケットを持っていなくとも無料で1日遊び尽くせる2日間
災害に備えて未来を楽しむ! 「AWAJI EV MEET 2025」の参加はまだまだ受付中
災害時にも活躍できるEVの可能性を淡路島で体験! 「AWAJI EV MEET 2025 from OUTDOOR FEELS」開催決定
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択