ジャガー・ランドローバーの一員として活躍
2024年9月17日、ジャガー・ランドローバーは四足歩行の犬型ロボット「ROVER」を公開した。
「ROVER」には4本の脚、ロボットアーム、センサーが搭載されている。あらかじめ設定されたルートをたどるよう完全に自動化されており、コベントリーのEV製造・テスト施設を1日あたり最大24回パトロール。AIを使用して物理的にドアを開け、階段を上り、交通量の多いエリアを慎重に移動する。
さらに、バルブや機械を検査することで、人為的ミスのリスクを排除。また、人間の耳では感知できないガス漏れの可能性を聞き分ける機能や、温度センサーを使ってバッテリーの温度をすばやく評価する機能などにより、エンジニアが安全に作業を続けられる環境をつくる。
工場内には「ROVER」のバッテリーを充電するための犬小屋が設けられているという。
ジャガー・ランドローバーのロボット工学への投資は、『REIMAGINE』戦略への180億ポンド規模の投資の一環であり、ライオンズ・パークではプラズマ洗浄ロボットの使用も実証されている。
ジャガー・ランドローバーの自動化・ロボット工学博士、ゴンサロ・エハルケ・リナルディーニは以下のように述べた。
「ジャガー・ランドローバーの『REIMAGINE』戦略の鍵となるのは、業界でもっとも優秀な人材との継続的なコラボレーションであり、従業員と調和して機能する高度なロボティクス・ソリューションを、お客さまの利益のために妥協することなく開発することです。当社のエンジニアがより安全かつスマートに作業できるようにするには、今回のボストン・ダイナミクスとのようなコラボレーションが重要になります。ボストン・ダイナミクスとの協力関係は、2030年までにレンジローバー、ディフェンダー、ディスカバリー、ジャガーの各ブランドを電動化するという私たちの目標を実現するうえで不可欠であり、最終的に生産ラインから出荷される車両に最高のEVバッテリー技術を搭載するうえでも重要な役割を担っています」