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「IAAモビリティ」に映えたコンセプト、エレガントなメルセデス「CLA」とアグレッシブなクプラ「ダークレブル」


TEXT:小川フミオ PHOTO:生方 聡
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フレキシブルプラットフォームの「コンセプトCLA」はまもなく生産。 ―メルセデス・ベンツ

メルセデス・ベンツは、真っ赤に塗った建物を会場にし、それだけでも話題を呼んでいた。上記のクプラといい、911を模した建物を作ったポルシェといい、オープンスペースは、ある種のクリエイティビティを発揮する場所のようだ。

メルセデス・ベンツは、2階建ての会場に、このショーで初お披露目となるBEVの「コンセプトCLA」を置き、暗いなかで光のショーを展開。ダイナミックな照明で楽しませてくれた。

「まもなく生産」とメルセデス・ベンツがするCLA(コンセプト)は、MMA(メルセデス・モデュラーアーキテクチャー)なるフレキシブルプラットフォームを使う。

特徴はCO2排出量を従来の40%以上削減しているところにあるという。同時に、メルセデス・ベンツのBEVのエントリークラスとして初のモデルとなる。

このさきに3つのコンパクトBEVモデルが控えていて、シューティングブレークと、2台のSUVだという。

省エネが重要なテーマで、新開発のLEDをふんだんに使いながらも、満充電からの走行距離は750km。電費は100km走るのに12kWhだそうだ。

MMAプラットフォームは、効率を追求してバッテリー電圧を800Vまで引き上げたシステム採用。同時に、バッテリーの高効率化もはかり、グレードに応じて、2種類を使いわける。

キラキラしているインテリアは若い層へのアピールをはかったものだそうだが、リサイクル素材を多く使用。なかには紙から作った(ドア)トリムもある。むかしのフィアットなどにもあったのを思い出した。

メルセデス・ベンツは、バリューチェイン全体でカーボンニュートラルをめざす「アンビション2039」を策定しており、あたらしいBEVの開発にも余念がない模様だ。

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