長いホイールベースに90.6kWhの大容量バッテリーを搭載
EVにとって長いホイールベースは強みになる。広い居住空間を確保できるとともに、大容量の駆動用バッテリーを前後アクスル間の床下に収めることができるからだ。EQEの場合、その容量は90.6kWhに及び、一充電走行距離は「EQE 350+」で624km、「メルセデスAMG EQE 53 4MATIC」でも549kmを達成する。どちらのグレードも、6kWまでの普通充電と、150kWまでの急速充電(CHAdeMO規格)に対応している。
話は前後するが、日本に導入されるEQEにはEQE 350+とEQE 53 4MATICの2グレードが設定されている。EQE 350+は、リアに搭載した215kW(292ps)の永久磁石同期モーターで後ろ2輪を駆動。一方、メルセデスAMGブランドの一員であるハイパフォーマンスモデルのEQE 53 4MATICは、前165kW、後295kWの永久磁石同期モーターにより“4MATIC”と呼ばれる4WDを構成。システム最高出力460kW(626ps)、レーススタート機能を使用したときには一時的に505kW(687ps)ものパワーを発揮するモンスターだ。2023年6月時点での車両本体価格はEQE 350+が1,251万円であるのに対し、EQE 53 4MATICは1,925万円まで跳ね上がる。
この2グレードのなかから、今回は新世代メルセデスEQのエントリーモデルとなるEQE 350+を選び、さまざまなシチュエーションで走らせてみる。
Mercedes-Benz EQE 350+
全長:4,970mm
全幅:1,905mm
全高:1,495mm
ホイールベース:3,120mm
車両重量:2,390kg
前後重量配分:前1,150kg、後1,240kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:176Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:624km
リアモーター最高出力:215kW(292ps)/3,559-15,913rpm
リアモーター最大トルク:565Nm/0-3,559rpm
バッテリー電力量:90.6kWh
モーター数:後1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:RWD
フロントサスペンション:4リンク式
リアサスペンション:マルチリンク式
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リアブレーキ:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:255/45R19
最小回転半径:4.9m
荷室容量:430L
車体本体価格:12,510,000円
※AMGラインパッケージ、パノラマスライディングルーフ装着車