試乗
share:

乗り心地の良さとファントゥドライブを持ち合わせたe-SUV[レクサスUX300e試乗記]


TEXT:小川 フミオ PHOTO:小河原 認
TAG:

一番の好敵手はID.4か!?

では競合は?

価格面で真っ向からぶつかるBEVを探すと、フォルクスワーゲンジャパンが2022年11月に日本発売開始した「ID.4 Pro」が思いつく。

150kWのモーター出力は数値的に同一。最大トルクも、UX300eが300Nmであるのに対して、ID.4は310Nmとやはりほとんどおなじ。

価格をみても、UX300eの630万円(version C)に対して、ID.4 Proは648万8,000円と近接。ただし、駆動方式はUXがフロントモーターの前輪駆動で、ID.4はリアモーターの後輪駆動と正反対。

外寸に対して、室内のスペースを出来るだけ広くとるパッケージングについては、フォルクスワーゲンはもっともすぐれた設計能力をもつメーカーだ。

ID.4の全長は4,585mmでホイールベースは2,770mm。UX300e(4,495mm、2,640mm)に近い。

ただしID.4のばあい、そもそも床下にバッテリーを敷き詰めたMEBなるピュアEV用プラットフォーム採用なので、スペース効率は圧倒的にちがう。

それでもUX300eは、乗り心地とファントゥドライブ性において負けていない。BEVと一口に言っても、さまざまな方向性があることのいい見本ともいえる2台だ。

 

レクサスUX300e version L
全長:4,495mm
全幅:1,840mm
全高:1,540mm
ホイールベース:2,640mm
車両重量:1,820kg
前後重量配分:前970kg、後850kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:141Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:512km(WLTCモード)
最高出力:150kW(203ps)
最大トルク:300Nm(30.5kgm)
バッテリー総電力量:72.8kWh
モーター数:前1基
トランスミッション:1段固定
駆動方式:FWD
フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット式
リアサスペンション:ダブルウィッシュボーン式
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リアブレーキ:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:前225/50R18、後225/50R18
最小回転半径:5.2m
荷室容量:310L
車両本体価格:685万円
TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
ブレーキダストを封じ込めて環境対策! メルセデス・ベンツが開発したEVならではの技術「インドライブ・ブレーキ」ってどんなもの?
ヒョンデの魅力を日本に伝える新たな拠点! 「ヒョンデ みなとみらい 本社ショールーム」がグランドオープン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
more
ニュース
新型リーフを筆頭に世界中に新型EVを投入して戦力底上げ! 日産が今後の経営戦略を発表
BEV用の新開発プラットフォーム「PPE」初採用! アウディQ6 e-tron/SQ6 e-tronがついに日本デビュー
交換式バッテリーの実用化は商用・フリートから! 米Ample社と三菱ふそうが提携し都内で実証実験開始
more
コラム
結局「全固体電池」ってなに? どんなメリットがある? 「夢の電池」と言うには時期尚早な次世代バッテリーの中身
「セダンであり、5ドアクーペであり、SUV的でもある」という謎の表現! でも確かにカッコイイ「ボルボES90」をデザインのプロはどう見る?
そういや「スマートグリッド」ってドコいった? EVを蓄電池として利用する流れのいま
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】CR-Vに中身を乗っけただけのプロトなのにもう凄い! ホンダの次世代BEV「0シリーズ」に期待しかない
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
more
イベント
災害時にも活躍できるEVの可能性を淡路島で体験! 「AWAJI EV MEET 2025 from OUTDOOR FEELS」開催決定
売り物ではなく概念を展示するモデリスタ! 正体不明なトヨタbZ4Xはブランドの「新化」という概念を示すスタディモデルだった【大阪オートメッセ2025】
子どもに大人気の電動バギーに大迫力のエアロキットや色が変わるフィルムまで登場! 大阪オートメッセのEV関連出展物はどれもユニークすぎた
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択