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第5回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO2023)が5月24日(水)~26日(金)まで「幕張メッセ」<千葉市美浜区>にて行われた。
「建設機械の展示会」である本イベントには、国内外から大手建機メーカーが出展しており、建機にも電動化の波が迫っていると、前編にて紹介した。今回も後編として、引き続き展示されていたEV建機を写真とともに紹介する。
ボブキャット……EVならではのミニショベル室内デモ
Bobcatのブースでは、電動ミニショベル「E10e」のデモンストレーションを行なっていた。
室内でデモが出来るのは電動モデルならではのもの。0.025m3の標準バケット容量(バケット内に一度に入る土砂などの容量)に、10.52kWhのバッテリー容量をもつ。
ボルボ……EV小型ショベルを屋外でデモ
ボルボのブースは屋外だったが、電動小型ショベル「ECR25 エレクトリック」のデモンストレーションを実施していた。
運転質量2,730kg、バケット容量0.12m3、最高出力30kW(41ps)のモーターに、最大容量20kWhのバッテリーを搭載し、最大4時間の稼働が可能。急速充電にも対応している。
CARRIER……キャタピラー式のEV運搬車
CARRIERのブースでは、業界初となる電動式不整地運搬車「MST20Cre」が展示されていた。
キャタピラー式のダンプで、運転質量2.3トンに最大積載量2トン、最大容量32.8kWhのバッテリーを搭載し最大4時間の稼働が可能。
西尾レントオール……充電器を車載する電動ミニショベル
西尾レントオールのブースには、タケウチの「TB20e電動ミニショベル」を展示。
運転質量1,930kgに最大容量24.7kWhのバッテリーを搭載、最大8時間の連続稼働が可能。充電は車載の普通充電と急速充電に対応している。また車載の普通充電器をケーブルでつないだままでの機械操作も可能だという。
そのほか、電動ランマー、電動ブレードコンパクター、充電式LED投光器などもラインナップする。
キャニコム……MPPとは違うホンダのバッテリーを採用したクローラー機
キャニコムのブースには、電動の生コン用クローラー「ジャスパー砂与」が展示。
バッテリーはホンダ製だが、「ホンダ・モバイル・パワー・パックe:(MPP)」とは異なるものを使用している。試作車とのことだった。
前田製作所……珍しい電動カニクレーン
前田製作所のブースには、ユニークな電動の蟹(カニ)クレーン「MC285CB-3」を展示。
走行時はクローラー(約2km/h)で動き、操作中はカニ状態になる。クレーン容量2.8トン、最大地上揚程8.7m。機械質量は約2トン。最大容量7.4kWhのバッテリーを搭載し、連続走行時間2時間15分で、クレーン操作時間9時間30分。ケーブルをつなげば連続運転も可能だ。
長野工業……日本初のクローラー式高所作業車
長野工業のブースには、日本初という電動クローラー式屈伸ブーム型高所作業車「NUL07E-7」が展示されていた。
最大作業床高さ6.8m、定格積載荷重150kg、機械質量2,740kg、許容路面傾斜角度5度の性能を持つ。6V×8個の鉛バッテリーで最大3日の稼働が可能とのこと。
酒井重工業……ホンダMPP採用のハンドガイドローラー
酒井重工業・電動ハンドガイドローラーのコンセプトモデル
酒井重工業のブースには、以前レポートした「ホンダ・モバイル・パワー・パックe:」を採用した電動ハンドガイドローラーのコンセプトモデルを展示。
MPPと専用充電器と共に展示されていた。
エクセン……階段も登れる荷物搬送車
エクセンのブースでは、電動荷物搬送車を展示。
クローラー式で最大500kgの荷物を積み最大40度の坂や階段を上る性能を持ち最大3時間の稼働が可能。10人分の仕事量をこの1台でこなすという。
ディンリーマシナリー日本……電動化が早かった室内用高所作業車
ディンリーマシナリー日本のブースには、展示されているもの全てが電動の高所作業車だった。主に室内用なので、古くから電動となっているとのこと。