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「下町ロケット」の魂、日の丸サプライヤーの縁の下の技術をメーカーは見逃すな[THE視点]


TEXT:福田 雅敏 PHOTO:福田 雅敏
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樹脂素材やアルミ素材など工夫を凝らしたバッテリー・カバー

ダイキョーニシカワのブースでは、樹脂製のバッテリーパック・カバーが展示されていた。

おそらくパック本体(下部)は、スチールを想定したものと思うが、カバーを樹脂化することで、スチール製と比較して重量が50%軽減されるという。製造も大型の成型技術を取り入れ、熱可塑材・熱硬化材にも対応している。

所沢軽合金でも、アルミ製のバッテリー・カバーが展示されていた。放熱性と軽量化を狙ったものとしている。こちらは試作品とのことで、砂型鋳造品であった。

GK(Grunewald + Kimura)では、アルミ・ダイキャスト製のバッテリー・カバーが展示されていた。室内フロアを覆うであろうかなり大型ものである。

Sabicでは、樹脂製のバッテリーパックが展示されていた。トップ・カバーをはじめ、「モジュール&カバー」「セルスペーサー&セル」「バスバー・コネクター」などを、「NORYL樹脂」「LNP・KONDUIT樹脂」を使用し制作していた。

リョービでは、「マツダCX-60 PHEV用」のアルミ・ダイキャスト製のバッテリーパック4部品が展示されていた。

上下のパック共に、鉄製と比較して20~40%軽量化されているとのこと。製造には、3,500トンの鋳造機が使われ、高真空ダイキャスト技術が使われたという。

これ以外に試作品も展示されており、高剛性・放熱効果もあり今後の主流になるのではとのことだが、ここまで大型になると製造コストも大きくなりそうだ。

住友化学のブースでは、CFRP製のバッテリーパック(下部)が展示されていた。

アルミ製と比較して、約40%の軽量化が可能とのこと。鉄製と比較すると半分以下という計算になる。価格は相当高価となりそうだ。

HKSのブースでは、ファミリーマートが実証実験を始めた、バッテリー交換式の配送用EVトラック用のバッテリーパックが展示されていた。

当媒体のヘッドラインでもお伝えしたものだが、実物をようやく見ることができた。

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