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EV充電インフラ「Terra Charge」が、ホテルとゴルフ場に採用。EVユーザーの利便性向上へ


TEXT:烏山 大輔
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EVをより身近にすることを目指してEV充電インフラ「Terra Charge(テラチャージ)」を提供するTerra Motors(テラモーターズ)は、全国144棟の宿泊施設を管理・運営する「マイステイズ・ホテル・マネジメント」が運営する90ホテルにおいて、EV充電インフラ「テラチャージ」の採用が決定したことを発表した。

さらに国内最多のゴルフ場運営施設数を誇る「アコーディア・ゴルフ」のゴルフ場およびゴルフ練習場において、「テラチャージ」の導入が決定したことも明らかにした。

国内でもEV(電気自動車)化の機運が高まっている。EVを利用するには、充電インフラが身近にあることが必要不可欠だ。テラモーターズは、特にマンション(基礎充電)やお出かけ先(目的地充電)といった、導入が困難な場所におけるEV充電インフラ網の拡充に取り組んでいる。

EVユーザーに選ばれるホテルへ

宿泊施設は長距離移動先となることが多く、滞在時間が長いという特徴がある。EV化が注目される中、EVユーザーにとっても利用しやすい施設であることが重要になる。EVは自宅のような場所で日常的に充電することを基本としているが、旅行など長距離移動が必要な場合は、充電ができる環境が必要不可欠だ。

ホテルなどの宿泊施設は、宿泊中の駐車時間をEV充電に充てることができるため、EVユーザーにとって大切な補給ポイントとなる。将来的には「EV充電設備があるかどうか」が、ホテルを選ぶ基準のひとつになることが予想され、宿泊施設でもEV充電設備の導入検討が活発になっている。

マイステイズ・ホテル・マネジメントは、全国で144棟20,885室(2023年4月1日時点)とトップクラスの客室数を誇るホテルチェーンである。EV充電設備の導入検討も進めており、今回テラモーターズのEV充電インフラ「テラチャージ」を90ホテル、156基に導入することを決定した。順次全国のホテルに導入を進め、ホテル利用者の利便性向上と環境保護に取り組んでいく。

 

環境保護に取り組むゴルフ場

ゴルフ場も都市部から離れた場所にあることが多い。ゴルフクラブなどの道具を持ち運ぶ必要があり、車で長距離移動することが多く、滞在時間も長くなるという特徴がある。またゴルフ場を利用する人たちは、高級車や輸入車、EVなどを所有している傾向があり、充電設備があるかどうかを重視するようになっている。アコーディア・ゴルフはESG経営(企業が環境(Environment)、社会(Social)、およびガバナンス(Governance)の観点から責任ある経営を行うこと)の観点からも環境保護に力を入れており、EV充電インフラの導入を積極的に検討している。

同社は、日本国内で最も多くのゴルフコースを運営している企業であり、環境保護のために幅広い取り組みを行っており、その一環として、LED化の促進やオール電化など、環境保護に関する施策を進めてきた。EVにも配慮することは、環境保護に力を入れるアコーディア・ゴルフにとって重要な要素のひとつである。

アコーディア・ゴルフは、テラモーターズのEV充電インフラ「テラチャージ」を151ヵ所(ゴルフ場144ヵ所、ゴルフ練習場7ヵ所)で導入することを計画している。日本製の「テラチャージ」は、部品供給やアフターメインテナンスにおける懸念が少なく、長期間の稼働が前提となるインフラとして最適であると評価された。順次導入を進め、2023年中にEV充電インフラの整備を目指していく予定だ。

 

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