EVヘッドライン
share:

BMW、新型EVセダン「i7 M70 xDrive」を発表……デイリーEVヘッドライン[2023.04.19]


TEXT:福田 雅敏、ABT werke
TAG:

BMWの新世代のフラッグシップ登場
従来のV12エンジンに代わりEVが頂点に

【THE 視点】BMWは4月17日、「i7 M70 xDrive」を発表した。BMWで最もパワフルなEVモデルで、中国で開催される「上海モーターショー2023」(4月18日~27日)でデビューした。

「i7 M70 xDrive」はフロントとリアの両方にモーターを搭載する全輪駆動で、システムの最高出力は 485kW(659ps)、最大トルクは1,100Nm(112.2kgm)。0ー100km/h加速は3.7秒で、BMWの全電動モデルの中で最速だという(最高速度は250km/hでリミット作動)。M専用のシャシーを備え、ラグジュアリーセグメントならではのドライビング体験や、BMWらしい電動モビリティとパフォーマンスの完璧な組み合わせを実現したとのこと。

これまで、「7シリーズ」すなわちBMWのフラッグシップモデルと言えば、ガソリンエンジンでV型12気筒を積んだ「760i」だった。この新型ではV型12気筒エンジンはモデルから外れている。しかし今回、それに代わるフラッグシップモデルとして、「M」を冠した「M70 xDrive」が登場した。これは、BMWのフラッグシップモデルがEVに代わったことになる。

今回の上海モーターショーでは、世界最大のEV大国である中国での開催だけに、他社からもEVモデルの発表が相次いでいる。
(福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー)

★★ボルボ、首都圏でEVカーシェアリングを開始……DeNAソンポ・モビリティ運営の「エニカ」にて「C40リチャージ」「XC40リチャージ」を導入

★★ヒョンデ、「アイオニック5」ベースのサービスカーを導入……出張サービス専用車両「Hyundai Qちゃん」が稼働開始、整備工具一式を車載詳細はこちら<click>

★★「上海モーターショー2023」開幕、新型EV発表ラッシュ……欧州勢は中国市場向けの高級路線、日本勢はコンセプトカー多数
※以下発表の新型車
 ・メルセデス・マイバッハ、「EQS 680 SUV」を発表……最上級のショーファー・ドリブンEV、最高出力484kW(658ps)詳細はこちら<click>

 ・トヨタ、2台のSUV型EV「bZスポーツ・クロスオーバー・コンセプト」「bZフレックス・スペース・コンセプト」を発表……2024年に中国に導入詳細はこちら<click>

 ・フォルクスワーゲン、「ID.7」を発表……マッサージシートなどを備えた快適志向のEVセダン

 ・ボルボ、「EX90エクセレンス」を発表……リクライニングシートや冷蔵庫等を備えたショーファードリブン志向のSUV型EV

 ・ポールスター、「ポールスター4」を発表……SUVクーペスタイルのEV、吉利ホールディング開発のプラットフォームがベース

 ・日産、EVコンセプトカー「アリゾン」を公開……CMF-EVプラットフォームによる低重心化や自動調光のサンルーフなどが特徴、「マックス・アウト」も中国初公開

 ・ホンダ、「e:N」シリーズの新コンセプトカーを公開……「e:NP2 Prototype・e:NS2 Prototype」と「e:N SUV 序」詳細はこちら<click>

 ・レクサス、「RZ450e」ベースの「RZアウトドア・コンセプト」を「上海モーターショー2023」に出展……EVハイパーカーのコンセプト「レクサス・エレクトリファイド・スポーツ」も展示

★富士急行、EVバスを導入……EVモーターズ・ジャパン製の大型4台・小型2台の計6台、富士急グループ5社の路線バスにて稼働

★「G7札幌 気候・エネルギー・環境大臣会合」が開催、ZEVなどに対する共同声明を発表……「2035年までに乗用車の新車販売の100%を電動車とすること、関連するインフラ及び持続可能なバイオ燃料や合成燃料を含む持続可能なカーボンニュートラル燃料を促進すること(※)」などを強調
※声明文より一部抜粋

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
BYDの売り上げ鈍化に注目しても意味なし! むしろ心配すべきはテスラか? BYDは利益率も投資額も驚くべき水準だった
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
more
ニュース
日産からセダンのEVが出るぞ! 中国向け車両「N7」を初公開
過酷なダカールラリーで排気量998㏄の「水素小型エンジン」を鍛える! HySEが2025年の参戦を発表
コレクターズアイテムになること間違いなし! 「FIAT × ルパン三世」のクリスマスコラボプレゼントを実施中
more
コラム
自宅で充電できないけどEVを買う人が増えている! ただしいまのインフラ状況だと「セカンドカー」で乗るのが正解
充電が無料でできる施設は税金のムダ遣い? 地方自治体の取り組みの是非を考える
EVの走りはむしろ好き! エンジン車も同時に所有! それでもEVライフを終了した理由をオーナーが激白
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
more
イベント
外からもまる見えな全面ガラスドアも高齢化が進む地域のモビリティとして最適!? タジマの超低床グリーンスローモビリティ「NAO2」が斬新すぎた
EVはレアメタルが詰まった都市鉱山! CEATEC2024でBASC展示が提唱するサーキュラーエコノミーというバッテリーとは
畳めるバイク! 階段を上り下りできるカート! 自由な発想のEV小型モビリティが作る明るい未来を見た!!
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択