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「bZ4X」で世界に挑むトヨタ [トヨタbZ4X試乗記:その1]


TEXT:生方 聡 PHOTO:WEB CARTOP
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bZ4Xはリース専用

トヨタの本格EVとしてグローバルに販売されるbZ4X。日本での価格はZ FWDが600万円から、4WDが650万円から(北海道地区は2万2,000円増)だ。ただし、bZ4Xは通常の販売は行っておらず、個人はトヨタの「KINTO」によるサブスクリプションサービス、法人はトヨタレンタリースでのリース専用という形態を採っている。これには、使用を終えたバッテリーのリサイクルを確実に行うことに加えて、乗り換え時の下取り価格への不安を払拭するなどの理由がある。

KINTOの料金には、登録の諸費用や税金、点検、メインテナンス費用がすべて含まれており、ベース仕様の場合、申込金が38万5,000円、1年目から4年目の月額が10万6,700円。5年目以降は月額が段階的に下がる一方、4年以内に解約した場合には経過した年数により132万円から82万5,000円の解約金が発生するので注意が必要だ。

AC100V、最大1,500Wの交流が利用できるアクセサリーコンセントが標準装着されるbZ4Xでは、85万円の「クリーンエネルギー自動車購入補助」(以下、CEV補助金)を受け取ることができる。これを利用すると、前述の月額利用料は1万7,800円減の8万7,120円に。各地方自治体の補助金を申請すれば、月額料金はさらに安くなる。

一方、車内は禁煙で、ペットの同乗ができないといった制約があり、また規定の走行距離を超えると追加料金が発生するなど、通常販売とは異なる部分がある。個人的にはKINTOだけでなく、現金やローンでの販売にも対応してほしいところだ。

KINTOのbZ4X専用プランについては、下記のサイトを参照のこと。

https://kinto-jp.com/kinto_one/lineup/toyota/bz4x/

TOYOTA bZ4X Z FWD 20インチ×標準ルーフパッケージ

全長:4,690mm
全幅:1,860mm
全高:1,650mm
ホイールベース:2,850mm
車両重量:1,930kg
前後重量配分:前1,110kg、後820kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:141Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:540km
最高出力:150kW(203.9ps)
最大トルク:266Nm(27.1kgm)
バッテリー総電力量:71.40kWh
モーター数:前1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:FWD
フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット式
リアサスペンション:ダブルウィッシュボーン式
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リアブレーキ:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:235/50R20
最小回転半径:5.6m
荷室容量:441L
車体本体価格:6,000,000円

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