コラム
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フォルクスワーゲンの「謎の電動バス」の正体とは?eモビリティサービスの最前線に迫る


TEXT:小川フミオ
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試験走行が始まる自動運転のID.Buzz AD。外観 MOIAのために開発中のID.Buzz AD。MOIAの車両を手がけるVWの商用車部門はそもそもID.Buzzを開発したところでもある

 

ID.Buzzの自動運転車両も投入予定

ハンブルクではどんなひとが利用するのだろう。

子どものグループが移動するために親が予約したり、クルマ椅子のひとからの依頼もあるという。

ハンブルクでは、地下鉄や市のバスのサービスが比較的早い時間帯に終了するので、たとえば若いひとも、コンサートの帰りなどに重宝するでしょう、と広報担当者が答えてくれた。

欧州は、たとえばイタリアのローマのような大きな都市でも、公共交通の不足にひとびとが悩んでいる。大きなビジネスチャンスがありそうだ。

「この先には自動運転車両の導入も予定しています。2035年までには、ID.Buzz AD(AD=Autonomous Drive=自動運転)と名づけた専用車両を開発して投入する計画です」

ゼンガー取締役は、誇らしげに、LiDARをルーフに装備したID.Buzz(VWのバッテリー駆動のミニバン)を見せてくれた。自動運転車両の試験走行が始まっているのだそうだ。

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