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「アリア」のデザインに見る電気自動車らしさ [日産アリア試乗記:その2]


TEXT:生方 聡 PHOTO:WEB CARTOP
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EV専用プラットフォームがもたらす広い空間

シフトレバーが備わるセンターコンソールは、横のスイッチにより前後スライドが可能だ。ドライバーのシートポジションにあわせて最適な位置に設定できるうえ、後ろにスライドさせれば、運転席から助手席へ移動することも可能だ。フロア中央がほぼフラットなEV専用プラットフォームのメリットを生かしたデザインなのだ。

後席の広さも目を見張るものがある。身長167cmの筆者が適切なドライビングポジションをとり、その後ろの席に座ると、膝の前には約30cmものスペースが広がり、楽に足が組める。フロアトンネルがないアリアでは足もとも広い。頭上にも約10cmのスペースが確保される。うれしいのは、前席に加えて、後席にもシートヒーターが設置されること。充電中に後席でPCを操作することがよくあるのだが、寒い時期にはシートヒーターが重宝する。

ラゲッジスペースは後席を使用している状態で約95cmの奥行きで、後席を倒せば2mほどまで拡大が可能。ボディサイズを考えれば十分なスペースであり、いざというときにはエアコンが効いた室内で、快適に車中泊できる便利さである。

NISSAN ARIYA B6 2WD

全長:4,595mm
全幅:1,850mm
全高:1,665mm(プロパイロット2.0装着車)
ホイールベース:2,775mm
車両重量:1,960kg
前後重量配分:前1,050kg、後910kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:166Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:470km(WLTCモード)
最高出力:160kW(218ps)/5,950〜13,000rpm
最大トルク:300Nm(30.6kgm)/0〜4,392rpm
バッテリー総電力量:66kWh
モーター数:前1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:FF
フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット式
リアサスペンション:マルチリンク式
フロントブレーキ:ベンチレーテッド・ディスク
リアブレーキ:ベンチレーテッド・ディスク
タイヤサイズ:235/55R19
最小回転半径:5.4m
荷室容量:466L
車体本体価格:5,390,000円

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