コンセプトカー作りも予定
電動モビリティシステム専門職大学は、NPO法人「日本で最も美しい村」連合に所属する山形県飯豊町(いいでまち)に開学する。長きに渡り景観を守ってきた純農村で教育と研究を行うことで、地域が抱えるリアルなニーズを肌で感じながら、人にも環境にも優しい持続型社会創造のための豊かな創造性に富んだ『Pioneer in e-Mobility system(電動モビリティシステム開拓者)』を育成する。
学校敷地内のテストコースでの試走に加え、電池バレー構想を持つ飯豊町と連携した公道テストやコンセプトカー作りも予定されている。
現在、世界の自動車関連産業は、「CASE(Connected, Autonomous, Shared/Service, Electric)」「MaaS(Mobility-as-a-Service)」をキーワードとした「100年に一度の大変革期」に直面している。この学校はカーボンニュートラルと親和性の高い電気自動車の普及や自動運電技術の発展へ貢献していく。そして本分野での人材育成を通じて、世界で喫緊の課題である地球環境問題、事故や渋滞のない人に優しい新しい電動モビリティシステムの早期実現を目指す。
大学概要
大学名称 :電動モビリティシステム専門職大学
開学時期 :2023年(令和5)4月1日
所在地 :〒999-0602 山形県西置賜郡飯豊町大字萩生1725-2
アクセス :JR米坂線萩生駅から徒歩25分
学長候補
清水 浩 氏
1947年、宮城県生まれ。現慶應義塾大学名誉教授。電気自動車を中心とした研究に従事。2004年に世界最速の8輪駆動の電気自動車「Eliica(エリーカ)」を開発。現在までに15台の電気自動車の開発に携わる。日本における電気自動車開発のパイオニアである。
施設
本館、研究棟、実習棟、テストコースで構成されている。
本館には教室、学生ラウンジ、モノづくり室、図書館等がある。木造平屋で、木のぬくもりの中で学ぶことができる。モノづくり室は車両の試作、組み立てに使用。車両の出し入れが容易な構造になっている。
研究棟は電池の実習、研究に使用する。電池研究に必要な機器は全て揃っている。
テストコースは実習と開発した車両の低速での試験に使用する。