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[大阪オートメッセ2023]エアコンついてます! 快適なミニマムモビリティ ―KGモーターズ―


TEXT:栁 蒼太 PHOTO:栁 蒼太
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「第26回大阪オートメッセ2023」(2月10~12日、大阪府・インテックス大阪に設置された「EVゾーン」には多種多様なEVが集った。今回は、愛らしいルックス、これからの発展が楽しみなモビリティに注目したい。

小さな乗り物、大きな魅力

KGモーターズ株式会社 が開発している1人乗りの小型の電気自動車。丸目のレトロなフロントライト、前後対称のデザインなど、目を奪われるポイントが多い。

魅力あふれるのは見た目だけではなく、所有面にもある。車両規格が第一種原動機付自転車のため、車検不要、税金や保険も原付と同等の維持費で所有できる。また、充電は家庭用の100Vコンセントで可能で、5時間の充電で航続距離は100kmと、1人の近場のお出かけにぴったりな一台だ。

ユニークなコストカット

前後対称であることによって、部品のパーツを大幅に削減できるそうだ。例えば、ドアパネルはボディラインを左右で同じにすることによって、取手の切り抜きの場所を入れ替えるだけで対応することができる。

「快適さ」は、カットしません

開発を行っているKGは「1人で快適に安全に移動できる乗り物」の最小単位となるようなモビリティを作ろうとしている。最近ミニマムモビリティの界隈は動きが活発になっているものの、あくまで簡便に移動することのみにフィーチャーすることが多い。しかし、同社は「快適に」というのが重要なポイントとしている。そのため、「屋根、ドア、空調付き」というのは絶対に譲れない条件だそうだ。

小さめの荷物であれば、運転席の前後対称の空きスペースに載せることもできる。前部はエアコンの機材や各種の機器が埋まっているため、軽くて小さな荷物のみ載せられるが、頻繁に取り出す小物などを収納することも可能だ。また、センターポジションに運転席が備え付けられているため、独特の走る楽しみを体感することができる。

YouTuberから世界に通用する自動車メーカーに期待

開発を進めているのは、広島発のスタートアップである、KGモーターズだ。2022年3月ごろから開発を始め、10月ごろからプロトタイプの作成、といった非常に早いペースで開発を進めて、2025年の発売を予定している。

同社の開発の模様は、YouTube チャンネル「【KG Motors】くっすんガレージ モーターズ」で見ることができる。新しい乗り物を製作する様子が見られるのは、非常にワクワクするものだ。YouTuberが本気で作る次世代チョイ乗りモビリティに注目が集まる。

主要スペック

全長 2,450mm
全幅 1,090mm
全高 1,500mm
定格出力 0.59kW(0.8ps)
最高出力 5kW(6.8ps)
航続距離 約100km
充電時間(AC100W) 5時間
乗車定員 1名
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