#輸入車
TEXT:西川昇吾
日本導入も予定されている! 中国のライトウエイトEVスポーツ「SC-01」の全容とは

中国からまた新たなるEVスポーツカーが登場 大阪オートメッセでBEVのスポーツカーSC-01が日本初公開された。これまでに見たことがなかった新たなスポーツカーということで注目を集めていたが、このニューモデルはどんなメーカーがどんなコンセプトで作ったのか? 日本での販売はあるのか? 現段階でわかっていることを中心に紹介していく。 SC-01は中国のカスタムカーブランドである工匠派汽車科技(Tianjin Gongjiangpai Auto Technology)が初めて自社で開発と設計を手がけたモデルだ。工匠派汽車科技は「Feng Xiao Tong」という創設者が作り上げたブランドで、彼は中国の工業系大学である天津科技大学工学部で自動車工学を学んだ後に、工匠派汽車科技を立ち上げた。カスタムカーを手がけるだけでなく、現在ではラリーカーの開発なども行っているという。 そして、IoT機器大手企業である「Xiaomi」の出資を受け、自社開発のモデルを作ることとなった工匠派汽車科技。カスタムカーを手がけているブランドなだけに、SC-01は操る歓びやデザインを重視したスポーツカーとなっている。 高性能を予感させるデザインはデザイナーで共同創設者である「Hou Wen」氏によるもの。彼はドイツのシュツットガルト大学にて自動車デザインを専攻し、卒業後はヨーロッパのメーカーにてスポーツモデルの開発などに携わってきた。ヨーロッパの高性能モデルを思わせるようなデザインは、ドイツでの経験が生きているからこそといえるだろう。 インテリアは非常にシンプル。可能な限り運転に必要なもののみを設置したといった印象だ。また、重量配分を気にしてか、センター寄りにオフセットしたシートも特徴的。スイッチ類はルーフ部分に集約されているのはレーシングカーを彷彿とさせる。 シャシーフレームは「He Jingming」氏が手がけた。彼は世界基準のツーリングカーレースであるWTCRR(現TCR)の開発にエンジニアとして携わった経験があるほか、日本向けのエアロパーツキットの技術責任者も務めた経験がある。モータースポーツの考え方が取り入れられたシャシーとなっているのだ。 モータースポーツの考え方が取り入れられていると述べたが、特徴的なのはスポーツカーでオーソドックスなモノコックやバスタブフレームを用いているのではなく、パイプフレームを採用している点だ。また、水平式プッシュロッドサスペンションを採用しているのもプロトタイプマシンを彷彿とさせる。 バッテリーはBEVによく見られる床下レイアウトではなく、シートとリヤモーターの間にレイアウトされる。これは、前後重量配分48:52やリヤトラクションにこだわったことによる部分もあるようだ。 また、BEVとして気になるのがバッテリー性能だ。バッテリー容量は60kWhとなっていて、航続距離はテスラなどと同じ測定方法で約500kmとなっている。ハイスペックをアピールするBEVと比べて、あまり大きくないバッテリー容量ながら、ある程度の航続距離が確保されているのは、1370kgという軽量な車両重量も影響していることだろう。 モーターは前後に配置され、総出力320kW、最大トルク560Nm。0‐100加速は2.95秒という俊足を誇る。 日本での販売は2025年度中を予定しているとのこと。販売元は興和産業だ。すでにヨーロッパでは認可の最終段階に入っているそうで、今年の春の発売を予定している。

TAG: #スポーツカー #中国車 #輸入車
TEXT:TET 編集部
2023年に世界でもっとも売れたクルマであるテスラ・モデルYが期間限定でさらにお買い求めやすくなる

テスラがモデルYを期間限定値引き販売 より多くの人にテスラの魅力を知ってもらい、持続可能なエネルギーへの移行を早速させることを目的としているテスラ。そんなテスラがゼロからデザインしたギガファクトリーでは、車両生産体制が大幅に向上し、2023年はグローバル累計で180万台生産を達成している。 そしてこの度、モデルYに対し、ギガファクトリーからのロジスティックスを最大限に活用したインベントリー販売(在庫販売)の強化を行う。 モデルYは、2023年の納車台数が120万台を超え、あらゆる量産車のなかで「世界でもっとも売れている自動車」となったが、テスラではこれをさらに加速させるべく、通常のカスタムオーダーでは約3〜4ヶ月かかる納期を約1ヶ月へと短縮し、さらに期間限定価格を設定。これまで以上に早くお求めやすい価格でモデルYをカスタマーの元へと届ける。 テスラ・モデルYのインベントリー価格(期間限定価格)は529万9000円〜、カスタムオーダーに関しては、563万7000円〜となる(モデルYはCEV補助金65万円対象車両)。 この機会に、テスラ・モデルYの購入を検討してみてはいかがだろうか。

TAG: #TESLA #期間限定 #輸入車
TEXT:高橋 優
熱ダレと充電エラーがキツイ! BYDドルフィンで1000kmロングランを行ってみた

のっけから充電エラー頻発で暗雲垂れ込める1000kmチャレンジ 今回は、中国BYDの新型コンパクトEVドルフィンで1000kmチャレンジをしてきたのでその様子をリポートしたいと思います。 まず、1000kmチャレンジの前提条件は以下のとおりです。 *走行ルート 海老名SA下り(神奈川県)→加古川北IC(兵庫県)→海老名SA上り(神奈川県) *走行条件 ・途中充電のための停車以外はノンストップで海老名SA上りを目指す ・車内の空調システムは常にONにして快適な状態をキープ ・追い越しなど含めて、制限速度+10%までは許容 ・渋滞や充電エラー、充電渋滞など、車両の問題以外についてはトータルのタイムから除外 ・車種それぞれのオドメーターとGPS上の距離を補正(今回のドルフィンロングレンジ純正タイヤ装着の場合はズレがほとんどなかったので補正なし) それでは行ってみましょう。 ① 海老名SA下り→浜松SA下り(150kW充電器) ・走行距離:192.2km ・消費電力量:100%→18% ・平均電費:4.15km/kWh ・外気温:3〜6℃ やはりドルフィンは高速域の電費性能があまり高くなく、とくに制限速度120km/hが続く新東名の区間は、想定以上に電気を消費してしまいました。 ところが問題は、浜松SAで30分の充電セッションが終了したあとに、再度充電をスタートした際、充電エラーが発生してしまったことです。充電エラーは、そのほかのEVでもたまに遭遇するのですが、以前検証していたAtto 3ではエラーは発生していなかったので、これ以降の充電に対しても不安が残る形になりました。 ② 浜松SA下り→桂川PA下り(90kW充電器) ・走行距離:220.1km ・消費電力量:85%→9% ・平均電費:4.95km/kWh ・外気温:0〜5℃ 2回目の充電スポットは初めて訪れる桂川PAでした。ここは最近になって90kW充電器が2台設置されており、関西圏を移動する際は貴重な充電スポットとなります。当初の予定では20〜30km手前の草津PAの90kW充電器を使用するはずだったのですが、まさかの工事中で充電器が使えず。 じつはここまでは事前の計画で把握済みだったものの、充電器検索アプリ上では、もう1台の44kW充電器は使用可能という表示であったにもかかわらず、なんとそれも使用できず。よって、平均車速を落としてなんとか桂川PAにたどり着いた格好となりました。 そして、浜松SAと同様に、この桂川PAにおいても充電エラーが頻発。何度も繋ぎ直して最終的には充電することができたものの、原因がわからないので充電への不安がつきまといます。 ③ 桂川PA下り→加古川北IC→草津PA上り(90kW充電器) ・走行距離:220.7km ・消費電力量:93%→10% ・平均電費:4.65km/kWh ・外気温:−3〜6℃ いよいよ折り返し地点を通過して後半戦に突入です。外気温もマイナス3℃と真冬の環境ということもあり、電費が伸びません。それを考慮して桂川PAでは充電残量93%まで充電を行ったものの、草津PA到着時点での充電残量は10%まで低下。 このドルフィンについては、充電残量7%程度から出力が制限されてしまい、充電残量5%程度になると、強制的にパワーダウンするということもあり、もう少し余裕を持った運用が求められると感じます。 そして、もっとも気になった点は充電の入りが悪くなっているということです。OBD2経由でバッテリー温度を観察していると、1回目の充電のスタートよりもバッテリー温度が高い状態で充電をスタートしているため、途中の充電出力制限のタイミングが早くなっていることが確認できました。 じつはこの現象は、春に実施したAtto 3においてもまったく同様に確認されており、海外市場でもAtto 3やEVセダンのHanについても同様の様子が確認されています。日産リーフで長年指摘されていた「熱ダレ問題」と似たような現象なのかもしれません。

TAG: #1000km #BYD #DOLPHIN #航続距離 #輸入車
TEXT:TET 編集部
EVなのにエキゾーストが響き渡る! ゲキ辛ホットハッチ「ヒョンデ5N」に乗ったら感動の嵐

日本上陸間近のアイオニック5Nに乗った 2022年に日本に再上陸し、ネッソとアイオニック5を皮切りに、2023年下半期にはKONAの導入を開始した韓国自動車メーカーのヒョンデ。そんな同メーカーが、次に導入を控えているのが「N」の名が付くアイオニック5Nだ。そもそも「N」というブランドは、ヒョンデが参戦中のWRCなどにおける、モータースポーツの分野で培った要素や技術を、量産車に反映させている。BMWの「M」やメルセデス・ベンツの「AMG」のような立ち位置と考えてもらえると、イメージがわきやすいだろう。 今回試乗したアイオニック5Nは、「Nブランドとしては初となるBEVモデルで、ベースモデルより全高を20mm下げ、全幅は50mm拡大している。フロントに166kW、リヤには282kWのモーターを搭載し、システム最高出力は609馬力。さらに、ブーストモードが備わっているのも特徴で、使用時の最高出力は650馬力を発揮するため、じつに驚異のスペックの持ち主なのだ。 試乗会場は愛知県にあるスパ西浦モーターパーク。まずはノーマルモードで数周走行を行った。正直なところ、ノーマルでも十分すぎるくらい速い。“新世代の電動ホットハッチ”。そんなキャッチがふさわしいモデルであることを実感した。 だが、驚くのはまだ早い。なんとステアリングホイールの下にある「N」ボタンを押すことで、車内には勇ましいエンジンサウンドが響き渡り、キャラクターが激変したのだ。なぜBEVなのにサウンドが出るのか。その答えは「Nアクティブサウンド」と呼ばれるシステムによるもので、車内に6個、車外に2個のスピーカーが備わっており、そこから出た音だったのだ。せっかくのBEVなのにわざわざ音を出す必要があるのか。そんな意見があるかもしれないが、車内に響きわたるサウンドは極めて自然。好みはあるかもしれないけれど、間違いなく気分は上がる。 さらに、ステアリングにはパドルシフトが装着されているのだが、使用することでサウンドとともに変速を行ってくれる。これはサウンドと同様に、8速DCTをシミュレートしたシステムが搭載されているからで、その完成度の高さには驚きを隠せなかった。 結果、アイオニック5Nは、いままで試乗したBEVモデルとはまったくキャラクターが異なっている。BEVモデルの運転なんてつまらないと思っているドライバーの方にはぜひ一度試乗していただいて、アイオニック5Nの刺激的な走りを味わってみてほしいと思う。 なお、アイオニック5Nは、1月12日 (金)から開幕する東京オートサロンのヒョンデブースにも展示される予定。気になる方は、ヒョンデブースに足を運んでみてほしい!

TAG: #SUV #スポーツ #輸入車 #韓国
TEXT:TET 編集部
シトロエンC5 Xに専用の内外装色で演出された特別仕様車「ヒプノスプラグインハイブリッド」が登場

シトロエンのフラッグシップに特別仕様車 ほかのどのブランドとも異なる独特なスタイリングで存在感を放つシトロエン。なかでもクロスオーバーSUVのC5 Xは、セダンとステーションワゴンとSUVそれぞれの強みを組み合わせた独創的なクーペスタイルのフォルムで、新世代サルーンとして好評を博している。 そんなシトロエンC5 Xに、新しいボディカラーと内装を設定した特別仕様車の「C5 Xヒプノスプラグインハイブリッド」が追加された。C5 Xヒプノスプラグインハイブリッドは、通常モデルでは設定されていないブルーエクリプスとグリプラチナムの落ち着いたボディカラーにベージュ基調の明るい内装を採用する。 エクステリアでは、フェンダーおよびリヤサイドに施された赤いアクセントバッジや、精悍さを引き立たせるダークコーティングを施した専用ホイールが特別仕様車ならでは。 インテリアでは、コンビネーションシートやドアトリム、センターコンソール部分にベージュを使用することで、車内に統一感をもたらしている。さらにダッシュボードには、通常モデルとは異なる木目がらを採用し、むくもりのある落ち着いた雰囲気を演出。フロアマットには同特別仕様車ならではの「HYPNOS」ロゴがあしらわれる。 シトロエンC5 Xヒプノスプラグインハイブリッドの価格は682万円。 なお、全国のシトロエン世紀ディーラーでは、2024年1月13・14日の両日、「C5 Xヒプノスプラグインハイブリッド・デビューフェア」を開催する。Webでお申込みのうえ期間中にC5 Xをご成約いただいた方に、C5 Xのインテリアと同じシェブロンモチーフの紋様をあしらったオリジナルアンブレラがプレゼントされる。 この機会にシトロエンの正規ディーラーを訪れてみればいかがだろうか。

TAG: #CITROEN #SUV #特別仕様車 #輸入車
TEXT:TET 編集部
BYDドルフィンが「Best Buy Car of Europe 2024」を受賞

圧倒的なコストパフォーマンスが評価された BYDのコンパクトEV、ドルフィンがAUTOBESTの「Best Buy Car of Europe 2024」に選出された。 ドルフィンは、全長4.29mと比較的コンパクトな5ドアハッチバックでありながら、巧みな室内レイアウトにより広いキャビンを実現している。同様に印象的なのが安全性で、最近行われたEuro NCAP安全性テストでは最高評価の5つ星を獲得した。 BYDの先進的なe-Platform 3.0をベースとし、安全性、耐久性、安定性、エネルギー密度において新たな基準を打ち立てた最先端のブレードバッテリーを搭載。このバッテリーは、ドルフィンの効率的なパワートレイン技術および標準装備のヒートポンプとシームレスに連動し、最大427km(WLTP複合値)の航続距離を実現する。 先進技術、上質なインテリア、充実した標準装備にもかかわらず、ドルフィンはすでに3万ユーロ以下から購入可能(国によって異なる場合あり)。日本でのメーカー希望小売価格は税込み363万〜407万円だ。 AUTOBESTの「Best Buy Car」は、欧州で最大かつもっとも価値のあるカーアワードのひとつ。毎年、AUTOBESTに加盟する欧州31カ国の自動車ジャーナリストおよび専門家31名が、欧州で購入可能なクルマのなかで一番優れた1台を選出する。「Best Buy Car」選考では、クルマの品質や価格だけでなく、デザインや新しい技術の採用も重視される。 選考会では、この1年間に欧州市場で発売されたすべての新車のなかから最終的に4車種が選ばれた。これらのクルマは、オーストリアのテースドルフ・サーキットで審査員によってテストされ、評価される。決勝ではフィアット600e、ヒョンデ・コナ、ジープ・アベンジャーと競い合い、2万57ポイントを獲得したBYDドルフィンが優勝。AUTOBESTの「Best Buy Car of Europe 2024」に選出された。ドルフィンのハイテクな安全装備、充実した標準装備、コストパフォーマンスがとくに高く評価された。 今回以外にも、ATTO 3が「VAB Family Car of the Year 2023」を受賞、その1年後にドルフィンが「VAB Family Car of the Year 2024」を受賞というように、BYDのラインアップ全体がかつてない競争力を持っていると言える。また、シールは「European Car of the Year 2024 Award」の最終選考車7台のうちの1台に残っており、結果は2024年2月末に発表される予定だ。

TAG: #Best Buy Car of Europe 2024 #ドルフィン #輸入車
TEXT:TET 編集部
メルセデス・ベンツCクラスにプラグインハイブリッドの「C 350 e スポーツ」を追加

CHAdeMOにも対応したプラグインハイブリッド メルセデス・ベンツがDセグメントに投入しているCクラスは、全車を電動化を果たし、またフラッグシップモデルであるSクラス譲りの新技術を多数採用していることも話題だ。 そんなCクラスに、プラグインハイブリッドの「C 350 e スポーツ」が設定された。 今回追加されることになったC 350 e スポーツは、204馬力(150kW)を発する2リッター直4ターボエンジンに、95kWの電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドモデルとなっている。 C 350 e スポーツは、EV走行航続距離110kmを実現。日常生活ではほとんど電気自動車の感覚で使用することが可能だ。また、遠方へのドライブでは、ガソリンエンジンで充電しながら走行すれば、航続可能距離や充電時間を機にすることなく安心してドライブすることができる。 充電は普通充電と急速充電の両方に対応。とりわけ急速充電は、CHAdeMOに対応したことが大きい。また、車外へ電力を供給できる給電機能(V2H、V2L)も備えている。 メルセデス・ベンツC 350 eスポーツの価格は995万円。

TAG: #PHEV #輸入車
TEXT:佐橋健太郎
人気の「4xe」グレードをベースにしたジープ・グランドチェロキーの限定車「30thアニバーサリーエディション」が登場

日本未導入グレードのスタイリングを踏襲した魅力的な限定車 ステランティス ジャパンは、ジープ・ブランドのハイエンドモデルであるラグジュアリーSUV、グランドチェロキーの誕生30周年を記念した限定車「グランドチェロキー 30thアニバーサリー エディション」を設定。 グランドチェロキー 30thアニバーサリー エディションは、グランドチェロキーのプラグインハイブリッドモデルとして人気の高い、「Limited 4xe 2.0L」がベースとなっている。 フロントおよびリヤのデザインは、オフロード性能をさらに意識した日本未発売のグレード「Overland」を踏襲しており、フロントグリル、ルーフレールおよびホイールにブラックをあしらった、独創的で力強いイメージを主張している。 また、グランドチェロキー 30thアニバーサリー エディションでは、上級グレードである「サミットリザーブ」のみに装備されているデジタルリアビュールームミラーや、ワイヤレスチャージングパッド、さらにウインドウシェードを標準装備とすることで、利便性を高めた。 リヤゲートには、1993年に誕生した初代グランドチェロキーと現行モデルのシルエットが向かい合わせになった、限定車ならではの専用エンブレムが装着される。 ボディカラーは、グランドチェロキーの力強さを象徴するダイヤモンドブラッククリスタルを採用することで精悍なイメージを引き立てている。 パワートレインは、V6エンジン並みのパワーを発揮しながら低燃費を実現する2リッター直列4気筒DOHCターボエンジンを組み合わせた4xeプラグインハイブリッドシステムを搭載。また、14.87kWhリチウムイオンバッテリーがパワフルなドライビングを生み出し、「e-SAVEモード」など、3つのドライブモードが選択可能となっている。 さらに、8速オートマチックトランスミッションと組み合わせることで、力強い出足や滑らかなハイウェイクルージングを実現した。 グランドチェロキー 30thアニバーサリー エディションには、伝統の走破性を生み出すクォドラトラックII 4×4システム、エレクトロニックスタビリティコントロールなど、先進のセーフティおよびセキュリティシステムが搭載されている。 そのほか、ParkSenseフロント・リアパークアシスト、サラウンドビューカメラに加え、アダプティブクルーズコントロール、アクティブレーンマネージメントなど、安全運転をサポートする様々な運転支援機能を装備する。 限定車「グランドチェロキー 30thアニバーサリー エディション」は、2023年12月2日(土)より、全国のジープ正規ディーラーにて発売する。90台限定で、メーカー希望小売価格は、1049万円となる。

TAG: #PHEV #SUV #アメ車 #輸入車
TEXT:佐橋健太郎
キャデラック初のEVである「リリック」に右ハンドルを設定し2025年内には日本導入予定

グローバル展開されるキャデラックのEVは右ハンドルも用意 2023年11月16日、アメリカ・ゼネラルモーターズは、ラグジュアリーブランドであるキャデラックのフルEV「リリック」をオーストラリアで発表した。 キャデラックでは、全車電動化の未来を実現するために、EVモデルを世界的に事業展開することを推進しており、今回発表された右ハンドル仕様のリリックはその一環となる。オーストラリアだけでなく、隣国のニュージーランドへも2025年モデルとして発売される予定とのこと。 リリックは、2022年に発売されたキャデラック初のEVモデルで、ゼネラルモーターズの「アルティウム」バッテリー・プラットフォームをベースとしている。さまざまな車種への水平展開が可能なモジュール式のプラットフォームを採用したことが特徴で、ホンダ・プロローグなど、他社と共同開発された派生車種も、今後は登場する予定だ。 グローバル・キャデラックのバイス・プレジデントであるジョン・ロスは、スイスとスウェーデンでの全車電動化に向けた新規事業の立ち上げに続き、オーストラリアとニュージーランドへのキャデラックのEVビジネス拡大を明らかにした。 「キャデラックは、強力な製品ポートフォリオにより、非常に好調なセールスを記録。そして世界規模で事業を展開しています。この右ハンドル仕様のリリックの導入は、EVの普及が進んでいる重要な市場において、新たなビジネスチャンスとなることでしょう」 「2022年に発売されたリリックは、ゼネラルモーターズのアルティウム・プラットフォームをベースとしたキャデラック初のEVモデルであり、数々の賞を受賞しました。キャデラックの未来に向けたスタンダードを定義するリリックは、芸術的に統合されたテクノロジー、プレミアムなクラフトマンシップ、そして気鋭のパフォーマンスを実現するための献身的な努力によって、キャデラックをアイコニックなブランドとしてさらに進化させています」 また、ジョン・ロスは、ゼネラルモーターズが柔軟性の高いモジュール式の「アルティウム」バッテリー・プラットフォームに投資したことで、右ハンドル車の開発をより効率的に進め、新たな市場を開拓し、さらなる規模拡大を実現することができたと述べた。 一方、導入市場での販売を統括するGMオーストラリア&ニュージーランドのマネージング・ディレクター、ジェス・バーラはこう語る。 「今日は、オーストラリアとニュージーランドに自動車の傑作の到来を告げる日となりました。リリックは、両市場向けキャデラックの、右ハンドルEVのポートフォリオとなることを約束する最初のモデルです」 オーストラリアとニュージーランドの自動車市場はEVへの移行の形成期にあり、このタイミングで導入されるリリックは、キャデラック・ブランドに新たなビジネスチャンスを提供しているという。 そしてリリックは、2025年内の日本市場導入も検討されている。もちろん、その場合は今回発表された右ハンドルモデルが投入される予定だ。

TAG: #CADILAC #アメリカ #アメ車 #輸入車
TEXT:佐橋健太郎
アウディがQ6 e-tronに搭載するための新モーターの生産を開始

新型モーターはポルシェにも提供される 2023年11月7日、アウディはハンガリー北西部を拠点とするジェール工場において、PPE(プレミアム プラットフォーム エレクトリック)用電気モーターの生産を開始すると発表した。 PPEとは、アウディが主導となってポルシェと共同開発したEV用の車台(プラットフォーム)のこと。このPPEを採用する最初のモデルが、新型Q6 e-tronだ。SUVとSportbackが設定される新型Q6 e-tronは、アウディの電動化とデジタル化における次の大きなステップを体現するとされ、800Vの主電源システム、パワフルで効率的な電気モーター、革新的なバッテリと充電管理システム、新開発の電子アーキテクチャーを備える。 なお、新型Q6 e-tronの車両本体は、ドイツのインゴルシュタット工場で生産されるが、搭載される新開発の電気モーターが、アウディ ハンガリーのジェール工場で生産される。このジェール工場では、新設された1万5000平方メートルの生産エリアで、ステーターおよびトランスミッションコンポーネントとともに、PPE用のアクスルもこの場所で組み立て、製品テストも行われる。 AUDI AG最高経営責任者(CEO)のゲルノート デルナーは、次のように述べている。 「ジェールは、PPE用の非常にコンパクトで効率的な電気モーターを生産するにあたり最適な場所です。高度な資格を持つ現場のチームは、2018年からすでに40万基以上の電動システムを生産してきました。これは非常に貴重な経験となっています」 「さらに、ジェール工場では、Audi Q6 e-tronシリーズが搭載するPPE用電気モーターとともに、Audi Q8 e-tronの駆動システムも生産しています。そして、フォルクスワーゲングループのMEBeco(モジュラーエレクトリックドライブツールキット)ベースの車両に使用する、電気モーターの生産エリアも現在増設中です」 この工場で生産された製品は、アウディだけでなくポルシェ ブランドにも供給される。そのため、アウディは、PPE用の電気モーターを生産するために、3つのラインを新設した。ステーターの生産ラインには28の作業工程があり、トランスミッションコンポーネントの生産ラインには15の工程がある。 ひとつのアクスルを組み立てるには190の個別の工程が必要だが、ジェール工場では、約700名の従業員が生産に携わり、これらのコンポーネントを量産するため、従業員は3交代で、1日あたり最大2000基のPPE用電気モーターが生産可能だという。 2012年から2016年までアウディ ハンガリーで車両生産担当マネージングディレクターを務め、現在はAUDI AG生産およびロジスティクス担当取締役のガード・ウォーカーは、次のように話した。 「ジェール工場における生産開始は、Audi Q6 e-tronの生産増強における重要な節目となる。私は個人的な経験から、アウディ ハンガリーのチームがいかに熱心に仕事に取り組んでいるか、そして世界最大のエンジン工場が、さらに体系的に電動化を進めていることを知っている。駆動システムおよびネットカーボンニュートラルな生産に関する膨大なノウハウにより、ジェール拠点はアウディの世界的な生産ネットワークにおいて不可欠な存在となっている」 アウディは既存の工場の近代化、デジタル化の変革を進めており、ジェール工場での生産は、2020年以降すでにネットカーボンニュートラルなものになっている。この拠点の屋根にはヨーロッパ最大規模の太陽光発電システムが設置されているほか、産業用地熱エネルギーを使用しているハンガリー最大の工場でもある。 また、アウディは輸送および物流会社のDB Cargoと協力して、ハンガリーのジェール工場で生産されたPPE用の電気モーターを、ドイツのインゴルシュタットまでネットカーボンニュートラルな方法で輸送している。

TAG: #AUDI #SUV #輸入車

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