#小型モビリティ
TEXT:TET 編集部
湘南・鎌倉エリアの観光が電動トゥクトゥクで変わる! eMoBiが小型三輪EVと専用アプリで混雑解消を目指す

鎌倉を起点にした湘南エリア観光を逆向きに! 円高や政府の観光立国に向けた取り組みにより、海外からの観光客が急増している日本では、各地でオーバーツーリズムによる諸問題が噴出している。それは、もともと日本人観光客からも人気があった湘南・鎌倉エリアでも同様で、平日でも鎌倉の小町通りや漫画「スラムダンク」にも登場する鎌倉高校前、由比ガ浜に江の島といった浜辺は、どこも大混雑。海岸沿いの国道134号線やアクセス路線である江ノ電も終日混雑し、移動に時間がかかってしまっているのが現状だ。 それらの問題に対し、小型三輪EVの電動トゥクトゥクと専用のスマートフォンアプリを用いて観光客の利便性を向上させる取り組みが始まった。 2025年3月1日から提供が開始されたスマートフォンアプリ「Emobi」は、2020年に創業したモビリティスタートアップのeMoBiが展開している3人乗り小型三輪EVのレンタルサービス「Emobi(えもび)」と連動して利用される、キャッシュレス決済・シェアリングサービス用の多機能アプリだ。 Emobiは観光地における自由で効率的な周遊を実現すべく始まったサービスで、これまでに鎌倉や沖縄、九州北部など、全国的にサービスが展開されている。 すでにEmobiのサービスを実施している鎌倉ではあるが、湘南・鎌倉エリア専用のアプリが開発された背景には、このエリアが抱える観光客の人流特性にあるという。大都市圏の東京や横浜から湘南・鎌倉へ行こうとすると、電車ならばJR横須賀線で鎌倉駅まで行き、その先へは江ノ電に乗り換えていくのが一般的。クルマの場合も横浜横須賀道路の朝比奈インターから一般道を経由して鎌倉へ入るのが自然で、いずれも東京・横浜寄りの鎌倉を起点に湘南エリアへ入っていくこととなる。 つまり、周遊観光をするにしても鎌倉から江の島方向へ向かう右回りルートに観光客が集中し、混雑が発生していることが指摘されている。 そこで地域の価値創造に関する課題を解決するeMoBiは、JR大船駅から湘南江の島駅に向かって走る湘南モノレールと連携し、スマートフォンアプリ「Emobi」と自社の電動トゥクトゥクを連携した観光DXで、江の島から鎌倉へ向かう左回りルートでのエリア観光を推進し、人流の分散化を目指すこととした。

TAG: #三輪EV #小型モビリティ
TEXT:TET 編集部
横浜みなとみらい地区でユニークな実証実験を3月まで開催中! 多種多様なモビリティを大量投入した新たな実験とは

シェアリングモビリティで地域内の移動を活性化 横浜都心臨海部(いわゆる「みなとみらい」と呼ばれるエリア)の商店街や自治体、企業と連携して地域の店舗やイベントなどのスポット情報を発信している、神奈川県オールトヨタ販売店が運営するメディア、「アットヨコハマ」と、横浜市に本社を構える「日産自動車」、地域課題の解決から地域価値の向上に取り組む「Park Line」の3社が共同で、横浜を舞台にさまざまなモビリティを用いて、地域内の回遊を促す社会実証実験を、3月23日までの約3カ月間実施する。 この実証を通じて横浜都心臨海部の地域住民や就業者、さらに学生や街を訪れた人々に、新しい都市インフラを体験してもらい、横浜都心臨海部の移動自体が楽しく、何度でも訪れたくなるような、居心地の良い港町の実現を目指すのだという。 実証実験では、「Zero Carbon Yokohama(完全脱炭素社会)」の実現と「横浜市都心臨海部再生マスタープラン」における「まちを楽しむ多彩な交通の充実」の実現に向け、これまでにないほどの規模で多様なシェアリングモビリティを多数設置した大規模モビリティハブを設置し、エリア内の回遊性向上について検証が行われる。 また、ウォーターフロント地区の水際線と関内・関外地区の街なかと呼ばれるエリアをつなぐ、ウォーカブルな街づくりの実現に向けた、街の滞留性・快適性の向上につながることが期待される新しいインフラの有効性についても検証するということだ。概要は以下の通り。 実施概要 ・事業名称:「グリーン・マルチモビリティハブステーション・みなとみらい」社会実証実験 ・実施期間: 令和6年(2024年)12月21日(土)~令和7年(2025年)3月23日(日) ・実施時間: 24h(滞留施設利用:9:30-17:30 ※年末年始除く) ・実施場所:「LIVINGTOWNみなとみらい」内(横浜市西区みなとみらい4丁目2番1) ・実施内容 ①:多様な交通モード(EV、自転車、電動キックボード、歩行領域モビリティ等)を結節した、シェアリング型移動サービスのワンストップ利用拠点(モデルケース)の有効性(まちの回遊性向上)検証 ②:公共空間(道路、公園、水辺等)に、⼈の居場所を創造するための民間マネジメントによる新たな都市インフラ「POD(PUBLIC OPTIMAL DIMENSION)」(モデルケース)の有効性(まちの滞留性・快適性向上)検証 これらの実証実験内容に対し、用いられるモビリティと利用方法は多岐にわたる。「グリーン・マルチモビリティハブステーション・みなとみらい」を起点に展開されるサービスを、項目別にみていこう。 移動サービス関係 移動サービス関係の取り組みは、主にカーシェアリング、シェアサイクル&電動キックボード、歩行領域モビリティの3つに大別される。 「カーシェアリング」 必要な時に自由にEVを利用できるカーシェアリングサービスを展開。実証期間中は借りた場所へクルマを返却するラウンドトリップ方式となるが、トヨタレンタリース神奈川、トヨタレンタリース横浜、日産自動車がサービスを提供し、「トヨタシェア」としてbZ4XとC+podが、「NISSAN e-シェアモビ」としてリーフとサクラが実証に使用される。 「シェアサイクル、電動キックボード」 横浜都心臨海部内既存ポートとのネットワークを活用して、乗りたいときに借りて、行きたい場所で返すことができる、地区内移動のシェアリングモビリティサービスを実施。シェアサイクルはドコモ・バイクシェアとLuup、電動キックボードはLuupと「ヨコハマベイスクーター」を展開するeBoardが使用される。 「歩行領域モビリティ」 免許不要で乗ることができる時速6km以下の歩行者共存型のシェアリングモビリティを貸し出す。これにはアットヨコハマ、KTグループ、ウエインズトヨタ神奈川が協力し、トヨタが開発したひとり乗り3輪小型モビリティの「C+walk T」が用いられる。 滞留・快適施設関係の取り組み 次に滞留・快適施設関係について。これは居心地がよく、ウォーカブルな街づくりの実現に向けた、街の滞留性・快適性向上、および安全・安心の確保に資する、新しい都市インフラ「POD(PUBLIC OPTIMAL DIMENSION)」のサービスが無料体験できるもの。 こちらはPark Line推進協議会、大成建設、パークホームズ・プラス、東邦レオが事業主体となって展開し、スマートポール(広域Wi-Fi、人流計測カメラ)、デジタルサイネージ、IT機器(スマホ、PC等)への給電ポート(蓄電池)といったデジタル領域に加え、ベンチ、グリーンインフラ(緑化)、パーゴラ(夏季日除け)、屋外ストーブ(冬季)、防災備品、イルミネーション(夜間)、手荷物預かり(実証時間中は、モビリティ体験プログラム時)など、ハードとソフトの両面から、居心地がよく、エリア内を回遊したくなるような街づくりを創造する。 見どころの多い横浜都心臨海部ではあるが、移動手段は徒歩に頼る場面が多く、その広大なエリアを隅々まで堪能するには時間と体力が必要になる。そこをモビリティと街づくりのスペシャリストにより、課題を解決に結びつけようというこの取り組み。冬の横浜観光でぜひ体験してもらいたい。

TAG: #カーシェア #実証実験 #小型モビリティ
TEXT:野本和磨
軽自動車じゃダメな領域をカバー! 高齢者の足も確保! 自動運転も見据えたマイクロEV「mibot」が明日の交通社会を変える

「ひとり乗り・近距離移動」こそEVの真骨頂 8月末まで東京・二子玉川の「蔦屋家電+」で展示イベントを開催中の「mibot(ミボット)」。広島県東広島市を拠点とするスタートアップ企業である「KGモーターズ」が開発を進めるひとり乗りの小型EVモビリティである。 全長2490mm✕全幅1130mm✕全高1465mm。軽自動車よりもひとまわり小さいコンパクトな車体は原付ミニカー規格。規定される定格出力0.6kW以下のモーターを搭載し、最高時速は60km/h。フル充電での航続距離は100kmという仕様設定での開発が進められている(展示中の車両は試作車)。 展示イベントに合わせて開催されたメディア向け発表イベントでは、KGモーターズの楠 一成CEOが「1万kmの走行でも電気代はわずか1.5万円以下」として、軽自動車と比較しても維持コストが安いという経済的なメリットをアピール。同時にこれまで原付ミニカー規格の小型モビリティではデメリットと考えられてきた「乗車定員1名」という制限も、通勤や買い物など、ひとり乗り近距離移動用に特化することでニーズを掴めると、販売に向けた意気込みを語った。 前述のスペックも含め、用途を限定することで不要な機能を省き、コスト抑制の結果として税込100万円という車両本体価格が実現できることは、ユーザーにとってはうれしいポイント。実際の使用を想像してみても、通勤・通学であれば十分に往復100km圏内。充電は家庭用100V電源で5時間。帰宅後にコンセントに繋いでおくだけと利便性は高い。 多くの自動車メーカーがEVモデルをラインアップし、選択肢は増えているが航続距離や外出先での充電など不安要素は付きまとう。だったら自家用車はハイブリッド車で日常的な移動用にEVモビリティを活用することのほうが、環境負荷の観点からも現実的な解決策といえるだろう。 8月23日(金)から予約受付がスタートするmibot。現在広島県内に準備中だという本社工場で来年9月から生産が開始され、2025年中には300台、2026年には年産3000台規模で量産される予定だ。2025年生産分の300台は現在構築中の納車・サポート体制の関係で、KGモーターズの拠点である広島と東京を優先エリアとして納車を進め、順次全国へ拡大していく。 蔦屋家電+での展示に先立ち、広島T-SITEにて3日間限定で行われた展示イベントでも大きな注目を集めたmibot。実車を見た来場者の感想としては「小さくて運転しやすそう」と、中高年を中心とした女性からはコンパクトな車体サイズが好評。若年層や男性からは「外から見るよりも室内空間が広い」という意見も多かったようだ。 「軽自動車でも運転していて大きく感じる」という意見も多いことを考えればmibotは、中高年にとって軽自動車に変わる移動手段として有効な選択肢になるはずだ。ただ、高齢者がユーザーの中心になるとすれば、踏み間違い防止装置など先進安全機能が欲しいという意見も多い。そんな要望があることは当然理解しつつも、KGモーターズとしては原付ミニカー規格の小型EVモビリティの社会的な普及をまずは優先する姿勢を取っている。

TAG: #ひとり乗り #小型モビリティ

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