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TEXT:TET 編集部
コレクターズアイテムになること間違いなし! 「FIAT × ルパン三世」のクリスマスコラボプレゼントを実施中

WEBで見るだけだったイラストと短編小説が形になって手元に届く! ルパン三世の作品中には、フィアットを代表するコンパクトカー「500(チンクエチェント)」がたびたび登場する。 これを縁に、この秋にはフィアットとルパン三世によるさまざまなコラボレーション企画が展開された。そして新たに、「FIAT × LUPIN THE III GET THE TREASURE」と銘打ったクリスマスコラボレーション・キャンペーンが開催されている。 キャンペーンは11月11日から12月25日まで実施されていて、抽選でルパン三世のキャラクターとフィアットのさまざまなモデルが登場するオリジナルイラストを、額装してプレゼントしてくれるというもの。さらに、キャンペーンのために書き下ろされた完全オリジナル短編小説も、冊子になってプレゼントされる。 この秋に展開された全3回にわたるキャンペーンでは、公開されたイラストと短編小説はすべてWEB上で見るだけのものだった。それが形となって手に入るのだから、ファンにとっては堪らない。さらに、完全限定生産となるため、コレクターズアイテムになることは間違いなさそうだ。 イラストは全3パターン用意されているので、お気に入りのイラストを選んで応募いただきたい。また、オリジナル短編小説の冊子だけがもらえるコースも設定されているので、キャンペーン特設サイトで確認のうえご応募を。 ■「FIAT × LUPIN THE Ⅲ GET THE TREASURE」 実施期間:2024年11月11日(月)~12月25日(水) プレゼント内容: ・500賞 (5名) オリジナルイラスト「新しい相棒はこいつだ!」+オリジナル小説冊子 ・500e賞 (5名) オリジナルイラスト「女神は誰に微笑むのか」+オリジナル小説冊子 ・600e賞 (5名) オリジナルイラスト「電気じかけの支配者を探せ」+オリジナル小説冊子 ・ルパン賞 (20名) オリジナル小説冊子のみ

TAG: #キャンペーン #フィアット #輸入車
TEXT:TET 編集部
メルセデスから新型EQS登場! さらなる装備の充実とバッテリー大型化でEV航続距離最長モデルへ進化

装備充実のEV最強長距離ツアラーに 現在、急速に電動化をすすめるメルセデス・ベンツの100%電気自動車のラインとなるEQシリーズ。そのEQシリーズのフラッグシップモデル「EQS」がマイナーチェンジを実施した。 今回のマイナーチェンジでは、内外装デザインを刷新するとともに、大型バッテリーの採用による航続距離の延長、さらにインフォテインメントシステムなど、装備面がさらに充実したことがトピックとなる。 エクステリアでは、RWDモデルとなる「EQS450+」に、横桟のアクセントが入るクロームルーバーラジエーターグリルと、ボンネットマスコットを新たに装備。 「EQ」シリーズでは、グリル中央に大型のスリーポインテッドスターが配置されることが多いが、この新型EQSでは、グリルのデザインはルーバーだけが廃されたスッキリとしたものになり、メルセデス・ベンツのアイコンたるスリーポインテッドスターはボンネット上にマスコットとして屹立する。 メルセデス・ファンには、この伝統のスタイルを求める者も多いはず。 また、新デザインの21インチAMGアルミホイールが用意されるほか、電動充電フラップを新たに装備することで、EVとしての使い勝手が向上している点にも注目だ。 インテリアでは、映像や音楽といったストリーミングコンテンツを車内で楽しめる「MBUXエンターテインメントパッケージプラス」や、iPhoneに対応したデジタルキーが標準化されたほか、インストゥルメントパネルを埋め尽くす大型スクリーン「MBUXハイパースクリーン」をEQS450+に新たにオプション設定。 また、EQS 450+については、乗員の快適性を高めるオプション「エクスクルーシブパッケージ」選択時にシートの素材がナッパレザーへと変更されるようになったほか、リヤシートの背もたれが最大38度まで倒すことのできる可倒式に。リヤシートから助手席の位置をコントロールすることも可能となり、その豪著な居住空間にはさらなる磨きがかかっている。 パワートレインでは、リチウムイオンバッテリーの容量増大が最大のトピックだろう。EQS450+、メルセデスAMG EQS53 4MATIC+の両モデルともに従来の107.8kWhから118.0kWhへと増強。 その結果、従来モデルでも700kmを誇っていたEQS450+の一充電走行距離(WLTCモード)は759kmへとさらに延長。この数値は、テスラ・モデル3を抜き去り日本で販売されている電気自動車のなかで最長となる。 大幅改良が施された新型EQSは、EQS 450+が税込1535万円、メルセデスAMG EQS 53 4MATIC+が2395万円のプライスタグを掲げる。両モデルでハンドル位置は左右から選択可能だ。 贅を尽くした仕立てに、長距離ツアラーとしての適性も備えたほかにない一台。EVを検討される際には、ぜひとも候補に入れてはいかがだろうか。

TAG: #メルセデス・ベンツ #新型車情報 #輸入車
TEXT:TET 編集部
電動化してもベントレーブランドは揺るがない! 新経営戦略「ビヨンド100+」を発表

ブランド初のフル電気自動車は2026年に発表予定 英国のラグジュアリーブランドであるベントレーをしても、もはや電動化の波には抗えない。 ベントレー モーターズは、先進的かつ革新的な経営目標が盛り込まれた、20年にわたる長期経営計画「ビヨンド100」の期間を2030年から2035年に延長し、新たに「ビヨンド100+」と名付け、今後の戦略を展開すると発表した。 これに基づき、2026年までに発表予定のベントレー初のフル電気自動車は、「ラグジュアリー アーバンSUV」という新セグメントを創出すると公言されている。このモデルは英国・クルーの本社で設計から開発、生産までを一貫して行われる予定だ。 それは今後10年間にわたり、毎年新しいPHEVまたはBEVモデルを発表する計画の第一歩となる。 このため、ベントレーはPHEVモデルのライフサイクルを、当初の2030年から2035年まで期間を延長し、完全電動化への移行期間中もPHEVモデルの提供を継続していくとしている。そして、ベントレーは2035年の完全電動化を目指す。そのために必要な製品・投資を積極的に推進していくのが、この新戦略「ビヨンド100+」の格子だ。 また、コンチネンタルGTクーペ、コンバーチブル、フライングスパーのW12エンジンの生産終了を受け、パワートレインを「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」に統一したことも発表されている。 「ビヨンド100+」では、クルー本社工場の根本的な再構築も推進され、次世代の製品と従業員の未来を確保するとしている。そのために、すでに歴史あるクルー本社は改装され、カーボンニュートラル認証施設を設立している。 さらに、今後は電動化された未来に向け、「ドリームファクトリー」の構築に注力する予定だ。これは105年にわたるベントレーの歴史のなかでも、最大規模の自己資金による拠点投資プログラムになるという。これにより新たなデザインセンター、塗装工場、BEV専用の最新組立ラインが導入され、85年の歴史を持つクルー本社工場を電動化時代に対応する施設へと変革させる。 新戦略の立ち上げに対し、ベントレー モーターズ会長兼CEOのフランク=ステファン・ヴァリザー氏は、次のようにコメントしている。 「ベントレーが『ビヨンド100戦略』を掲げてから約4年が経ち、私たちは現在の経済状況、市場、立法環境に適応し、未来への大規模な変革を開始します。新しい『ビヨンド100+』は、2030年以降の私たちの高い目標を示す指針であり、2035年までに完全電動化を目指し、100年以上にわたり卓越した英国車を生み出してきた実績をもとに、さらに進化を遂げてまいります。』 孤高の英国ブランドからW12エンジンが消えようとも、この新戦略が強力に推進されれば、電動化された未来であってもその確固たるラグジュアリーブランドとしての地位は揺るがないだろう。

TAG: #ベントレー #経営戦略
TEXT:TET 編集部
20ページの短編小説は必見! 「フィアット×ルパン三世」コラボ第3弾が登場

第3弾のディーラー来場プレゼントは「次元大介」 フィアットが登場するアニメと言えば「ルパン三世」、そしてルパン三世のクルマといったら「フィアット」というぐらい、映画「カリオストロの城」のカーチェイスシーンが与えたイメージは強烈だった。 生粋のカーガイであるルパン三世はそのほかにもたくさんの愛車(なかには他人から失敬!?)を所有し、そうしたクルマたちはいくつもの名場面に登場してくる。しかし、カリオストロの城で描かれた断崖絶壁の険しい山道を俊敏に走り、挙句の果てには道なき道を突っ切ってショートカットするフィアット500は、そのクルマのイメージ通りの走りを表現した、アニメ史上においても珠玉の名シーンといっていいだろう。 そんなルパン三世とフィアットは、現代においても良きパートナーだ。この秋に展開されている両者のコラボレーション企画も、いよいよ第3弾となった。 短編小説第3弾には600eが登場 9月から始まったオリジナル短編小説とイラストからなる「FIAT×LUPIN THE THIRD ORIGINAL STORY」は、フィアットの人気3車種がルパン三世の作中に登場する。 第1弾にフィアットの代表モデル「500」が登場したのを皮切りに、第2弾ではコンパクトEVの「500e」が登場。そして、ラストとなる第3弾には今年発売されたばかりの「600e」がいよいよ登場する。 ローマ近郊にオープンしたばかりの美術館に潜入し、お宝をいただこうと画策するルパン一味。それには500や500eではお宝のサイズに対し心もとない。そこで駆り出されたのが600eだ。果たして新たな相棒を手にしたルパン一味は、計画通りに作戦を実行できるのか!? 来場プレゼントと応募キャンペーンも内容一新 また、これに合わせるように開催される「600e LUPIN’S NEW BUDDY フェア」が11月23日(土)・24日(日)の2日間、全国のフィアット正規ディーラーで実施される。特設サイトから申し込みのうえディーラーに行くと、次元大介と600eがコラボした「ルパン三世 オリジナルキーホルダー」がもらえる。 そのほか、11月24日(日)まで、特設サイトからの応募で抽選で20名に「ルパン三世 サコッシュ」が当たるプレゼントキャンペーンも実施されている。 計20ページにもわたる第3弾のオリジナル短編小説は読み応え抜群。これまでの第1弾、第2弾も特設サイトでは引き続き公開されているので、秋の夜長にハードボイルドなルパン三世の世界に浸ってみるのはいかがだろうか。

TAG: #600e #キャンペーン #フィアット
TEXT:TET 編集部
ボルボEX30が「2024~2025日本自動車殿堂 インポートカーオブザイヤー」受賞! その選定理由とは?

日本に最適な輸入EVのコンパクトSUV ボルボ・カー・ジャパンは、コンパクトSUVタイプのEV「EX30」が、特定非営利活動法人日本自動車殿堂(JAHFA)が選定する「2024~2025日本自動車殿堂 インポートカーオブザイヤー」を受賞したと発表した。 「日本自動車殿堂」は、日本の自動車産業や文化、学術の発展に貢献した人物の功績をたたえ、後世に伝えることを目的とした団体だ。研究者や評論家、ジャーナリスト、有識者が会員として参加し、優れた業績を残した人々を殿堂入りの形で顕彰し、豊かな自動車社会づくりに寄与していくとされている。 そして、ボルボEX30が受賞した「日本自動車殿堂 インポートカーオブザイヤー」は、その年次に発売された輸入乗用車のなかで最も優れた1台に与えられるイヤー賞だ。 インポートカーオブザイヤーの選考では、「デザイン」、「先進性・独自性」、「実用性・利便性」、「経済性」、「安全性」、「環境性」、「買い得感」、「完成度」の8項目に基づき審査される。 今回、EX30は「日本にフィットするSUVタイプのコンパクトEVであること」、「オリジナリティの高いモダンでスマートなデザイン」、「高い運動性能と実用的な航続距離を実現したこと」の3点が、とくに評価され受賞に至ったという。 EX30はブランド内のEV新車販売率が高いボルボにあっても、全長4235mm、全幅1835mm、全高1550mmから成る車両サイズは、都市部に多い全高1.6m未満に制限された立体駐車場にも収まることから人気が高く、都市生活者にとってジャストサイズなSUVであることから好評を得ている。 加えて、ボルボらしい安全性やサスティナビリティを十分に意識した設計と、ボルボの母国スウェーデンを中心としたスカンジナビアンデザインが随所に感じられるデザインで、安らぎを与えてくれる存在だ。 製造から廃棄までのライフサイクル全体で、二酸化炭素の排出量削減に取り組んでいるEX30。内外装の素材へ積極的に再生可能素材やリサイクル素材を使用することで、これまでのボルボ車のなかでも最小の温室効果ガス排出量を実現している点は、環境問題に対して感度の高いユーザーからも一目置かれる存在であろう。 2024年の第1四半期では、日本に輸入されるEVの車名別登録台数でトップを獲得しているように、すでに市場からの評価は高い。それだけに、今回の受賞も納得の結果といえそうだ。

TAG: #EX30 #ボルボ
TEXT:TET 編集部
「IONIQ 5 N」や「WRC」譲りの最新技術をフル投入! ヒョンデNがテスト車両「RN24」を公開

Rolling Labの最新モデル「RN24」が誕生 2024年10月25日、ヒョンデの高性能ブランド「N」はオンラインイベント「N Day 2024」において、次世代Rolling Lab(ローリングラボ)の「RN24(アールエヌ トゥエンティフォー)」を発表した。 2012年のRM(レーシングミッドシップ)シリーズから始まり「RN22e」や「N Vision 74」などのEVを含むRolling Labは、各種高性能技術のテスト車両として活躍してきた。 「RN24」はモータースポーツテクノロジーと、Nの量産モデルの架け橋の役割を果たすテスト車両の最新モデルだ。 「RN24」は「IONIQ 5 N」のPEシステムを搭載。再設計されたバッテリーパックは、量産モデルの84kWhという容量を維持しながら340mm短くなったホイールベースを実現することで、世界ラリー選手権(WRC)におけるHyundai Motorの「i20 N Rally1 Hybrid」のライバル車に匹敵するBセグメントサイズまでの小型化に成功した。 シャシーシステムは、ラリー仕様のダンパーや高剛性サブフレームを備えた新設計のWRCスタイルのサスペンションだ。 さらに、「RN24」にはWRCパワートレイン・ドライブ・コントロール・ロジック・システムが搭載されている。これによりドライバーは、ステアリングのボタンを使ってPEパワーや加速感度、回生ブレーキ感度、そしてPEパワーバランスを調整することができる。 バッテリーとモーターの冷却性能は、「IONIQ 5 N」搭載の高度なシステムに修正を加えたもので、ラリーカーレベルのレスポンスを実現するステアリングシステムにより、さらなる敏捷性が生まれた。 「RN24」のサウンドトラックは、「IONIQ 5 N」に搭載しているN Active Sound +に加えてふたつのサイドスピーカーを備えた外部高出力サウンドシステムを搭載。サウンドボックスとして機能するリヤフェンダーデザインがもたらす没入型サウンド体験により、クルマがもつさまざまな性能を実感することができる。 「RN24」が採用するモータースポーツテクノロジーのなかでもライバル車との大きな違いは、「ラリーモード」モータートルク制御の存在だ。「i20 N Rally 1」に搭載されている Hyundai Nの四輪駆動システムと同様、四輪すべてへのトルク配分を最適化。「i20 N Rally 1」のメカニカルテクノロジーの性能は「RN24」のラリーモード電子モータートルク制御によってシミュレーションされており、システムをよりシンプルにすると同時にコスト面の無駄をなくすため、将来の量産車への適用がより現実的になる。 「RN24」の見た目で特徴的なのは、高剛性の外骨格スタイルの露出型ロールケージだ。乗員の安全を確保するだけでなく、高速走行時における車両のパフォーマンスや安定性を高めている。 Nパフォーマンスパーツとしては、Elantra Nの19インチマットブラック鍛造ホイールなどを採用。 さらに、「RN24」にはHyundai MotorsportのTouring Car Racing(ツアリング・カー・レーシング/TCR)モデルのスポイラーを装着している。これにより、さらなる敏捷性と安定性を実現。3Dプリントされたマチの採用で、剛性が増すとともに軽量化にも成功した。 Nブランドの Joon Park(パク・ジューン)常務は、「スペック番号よりドライビング体験を優先している『RN24』は、電動モータースポーツテクノロジーを進歩させるというHyundai Nのコミットメントを体現しており、高性能EVにはいまだ開拓されていない可能性が残っていることを証明しています。新たなテクノロジーが生まれる未来には、楽しみなことがたくさんあります」と述べている。

TAG: #RN24 #コンセプトカー #ヒョンデ
TEXT:TET 編集部
小型バッテリーのRWDと大型バッテリーのクワトロを追加! アウディがA6 e-tronに新グレード設定

A6 e-tronがラインアップを拡大 2024年7月、アウディはシステム出力270kW、後輪駆動のAudi A6 e-tron performanceと、システム出力370kW、四輪駆動のAudi S6 e-tron quattroをワールドプレミア。 そして今回、A6 e-tronシリーズに追加されたのは、後輪駆動で総電力量83 kWhの小型バッテリーを搭載したモデルと、四輪駆動で総電力容量100 kWhの大容量バッテリーを搭載したモデルだ。 新たな後輪駆動のA6 e-tronは、システム出力210kWで、0から100 km/hを6秒で加速。800Vで最大225kWを出力するDC急速充電により、Audi A6 e-tronの充電は短時間で済む。最適な充電ステーション(ハイパワー充電、HPC)を使用すると、Sportbackは10分で最大260km、Avantは最大245km相当の充電が可能。充電レベル(SoC)は21分で10%から80%まで増加する。A6 Sportback e-tronの一充電走行距離は最長627km、A6 Avant e-tronの一充電走行距離は最長598km。A6 Sportback e-tronはA6 e-tronファミリーのなかで、もっとも経済的なモデルだ。 一方、quattroモデルはシステム出力315kWで、0から100 km/hまで4.5秒で加速。A6 e-tron quattroは、最大270kWの充電容量を持つHPCでは、Sportbackの航続距離は10分で最大290km、Avantは最大280km相当の充電が可能だ。充電レベルは21分で10%から80%に達する。一充電航続距離はA6 Sportback e-tron quattroで最長716km、A6 Avant e-tron quattroで最長685km。 今回設定された新たなモデルは、ドイツですでにオーダー可能となっている。

TAG: #A6 e-tron #エントリーモデル
TEXT:TET 編集部
電動化の勢いが止まらない! ホンダが電動二輪車のコンセプトモデル「EV Fun Concept」&「EV Urban Concept」を発表

ふたつのコンセプトモデルを初公開 Hondaはイタリア・ミラノで開催されたEICMA 2024にて、電動二輪車のコンセプトモデル「EV Fun Concept(イーヴィー ファン コンセプト)」、「EV Urban Concept(イーヴィー アーバン コンセプト)」の2モデルを公開した。 「EV Fun Concept」は次世代の電動モーターサイクルとして、静かに走り抜ける新しい感覚と、電動ならではのエモーショナルなライディングフィールの実現を目指し開発を進めているモデル。Honda初のスポーツモデルの電動二輪車で、2025年の投入を予定している。 これらのモデルは、Hondaの四輪車とパワープロダクツで培ったノウハウと技術を応用し、「EV Fun Concept」のシステムおよび充電機能を構築。バッテリーは四輪車と同じ規格の急速充電器CCS2に対応し、軽さとのバランスを最適化して急速充電に対応するとともに、航続距離100km以上を想定して開発している。 「EV Urban Concept」はHondaが考える都市型電動モビリティとして、ありたい姿をゼロから再構築したコンセプトモデルだ。機能を研ぎ澄ますことで生まれる本質的かつ精緻なスタイリングデザインや直感的なHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)、ソフトとハードの融合が生み出す新しい体験によって、人や社会と協調・共鳴していく近未来のモビリティの姿を具現化した。 Hondaは2050年にHondaの関わるすべての製品と企業活動全体を通じてカーボンニュートラルを実現すること、2040年代にはすべての二輪製品でのカーボンニュートラル達成を目標としている。 2024年を電動二輪車のグローバル展開元年と位置づけ、電動二輪車市場への参入を本格化。2026年までを市場参入期、2026年以降を事業拡大期と位置づけ、戦略的に電動二輪車の市場投入を推進していくという。

TAG: #EVバイク #コンセプトモデル #電動バイク
TEXT:TET編集部
中国・四国地方に初上陸! ブランド史上4店舗目のショールーム「Hyundai Mobility Lounge 岡山」がオープン

中国・四国地方に待望のショールームがオープン ヒョンデはオンライン販売のみということもあり、特定の店舗に行かなければ実車に触れることができないのはもちろん、見ることさえままならない。 IONIQ5のデザインはたしかに秀でているのだが、意外とサイズが大きいので、勢いで買うと車庫に入らないなんてことも起きかねない。 とくに日本においては、ショールーム等が展開されていない中国地方〜四国地方に住む検討中のオーナーは、なかなか踏み出すのに勇気がいるのではないだろうか。このエリアに住んでいたとすると、最寄りの展示場は京都か福岡となり、なかなかの遠方になるからだ。 そこで今回、自動車販売店を中国地方を中心に4店舗、神奈川県に1店舗を構える「Heart up world」が、岡山県岡山市に、国内で4店舗目となるヒョンデのショールーム「Hyundai Mobility Lounge 岡山」を、県道21号線沿いに11月9日にオープンさせた。岡山駅からは2km弱ほどの距離で、3階建て(2〜3階ではほかのクルマも販売する)のビルに立体駐車場などを設けた巨大な建物が目印。 同店舗の運営元である「Heart up world」は、自動車販売店を営みつつ、モータースポーツに参戦するなど、クルマを通じてさまざまなビジネスを展開してきているクルマのプロだ。また、テスラが日本に上陸した際も、「これからは電気の時代になる!」と新しいものに対するアンテナも敏感で、いち早くテスラの取り扱いをスタートしている。もちろん、テスラの認証工場としてのサポート体制もバッチリだ。 その後は、2022年にヒョンデが日本に上陸した際に、「このクルマは凄い!」と反応し、早速ヒョンデの認定工場という立ち位置となった。現在では毎月5台ほどをサポートしているそう。 そしてこの度、新店舗オープンに合わせて、店内に「Hyundai Mobility Lounge 岡山」をオープンさせた。ここでは、専任スタッフをメカニックと営業でそれぞれ2名ずつ配置して、販売面とメンテナンス面で訪れた人たちのサポートを行うほか、試乗車の準備、さらに今後はレンタカーも用意して、よりじっくり試せる体制を整えていくとのこと。 ただし、あくまでここはショールームなので、商談などができないのは全国共通。購入は従来どおりオンラインのみとなるのはほかと同様。 ヒョンデでマネージングディレクターを務める七五三木氏は、「この場所は岡山でクルマを販売するには1番いい場所です。ヒョンデは、日本の美しい自然を守りたいという想いから、あえてBEVやFCEVしか導入していません。中国・四国地方の皆さんに、ヒョンデの魅力をこの場所から発信していただけたら幸いです」とコメント。 「Heart up world」の代表を務める佐藤氏は、「このIONIQ5はデザインがズバ抜けて格好いい、ワクワクする1台です。ここでしか提供できないサービスを売りに、ヒョンデのクルマを通じて多くの人を笑顔にしたいと思ってます」と意気込みを語った。 オープン日のテープカットには、岡山県出身で、自動車整備議員連盟会長、オートバイ議員連盟会長、バス議員連盟会長などを務める衆議院議員の逢沢一郎氏、佐藤社長と仲良しという映画コメンテーターの有村 昆氏などのゲストが駆けつけ、オープンを祝福。 ちなみに、ヒョンデでは2025年にコンパクトSUVの「インスター」を国内導入することも発表している。このモデルは、韓国版軽自動車ともいえる「軽車(キョンチャ)」として現地で愛されており、日本市場では軽規格には収まらないものの、昨今のコンパクトSUV市場の活気を考えたら、それらの強力なライバルになるのではないかと関係者の間で噂されている注目車種だ。 こういったモデルも導入後は「Hyundai Mobility Lounge 岡山」でいち早く見れるようになるはずなので、気になっている人は今後タイミングを見て足を運んでみてほしい。

TAG: #ディーラー #ヒョンデ #新車
TEXT:TET 編集部
スズキ初の電気自動車「e VITARA」初公開! 完全新設計のBEV世界戦略車第一弾に期待大

スズキ初の電気自動車はクロスオーバーSUV 多くのメーカーが電気自動車(BEV)をラインアップに加えるなか、長らく内燃機関搭載車のみで戦ってきたスズキが満を持してブランド初の電気自動車を欧州にて発表した。 その名は「e VITARA」。2023年1月にインドで開催されたAuto Expo、次いで同年10月に日本で開催されたJAPAN MOBILITY SHOWで公開したコンセプトモデル「eVX」をベースとした量産仕様であり、スズキのBEV世界戦略車第一弾を担うモデルとなる。 エクステリアは、「High-Tech & Adventure」をテーマに、BEVの先進感とSUVの力強さを併せ持ち、冒険心を刺激する力強いたたずまいとなっている。大径タイヤとロングホイールベースによって、存在感もバッチリだ。 インテリアでは、フル液晶となったメーターパネルとセンターディスプレイが統合されたインテグレーテッドディスプレイがEVらしい先進的な印象をもたらす。また、タフさを期待させる独特の造形をもったパネル類やセンターコンソールは、レザーやピアノブラックなどといった上質な仕上げによって高級感も手にしている。 注目のパワートレインは、もちろん完全新設計。モーターとインバーターを一体化した高効率のeAxleと、安心・安全を追求したリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用する。 プラットフォームは電動車用に新設計された「HEARTECT-e」となり、軽量な構造、高電圧保護、ショートオーバーハングによる広い室内空間を特長としている。 また、同時に見逃せないのが4WDモデルだ。というのも、e VITARAの「VITARA」とは、悪路走破性に優れるスズキのSUV「エスクード」の海外名。それだけに、このe VITARAも単なる都会派SUVとは一線を画したタフネスさを備えている。 それを実現しているのが、「ALLGRIP-e」と呼ばれる新設計の電動4WD機構。これは前後に独立したふたつのeAxleを配置したもので、パワフルな走りだけではなく、レスポンスに優れた緻密なコントロールも可能としている。 また、片側のタイヤが浮くような路面でも空転したタイヤにブレーキをかけ、反対側のタイヤに駆動トルクを配分(LSD機能)することで悪路からスムーズに脱出できるTrailモードも備えるというから、その悪路走破性には期待していいだろう。 このe VITARAは、2025年春よりインドのスズキ・モーター・グジャラート社で生産を開始し、2025年夏頃から欧州、インド、日本など世界各国で順次販売を開始するとされている。 現段階では日本仕様の価格やスペックは未発表となっており、続報が楽しみなところだ。

TAG: #BEV #SUV #国産車
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VOL.15
本当に日本はEVで「立ち遅れた」のか:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第15回

ジャパン・モビリティ・ショー開催でにわかに沸き立つ日本のEVマーケット。しかし現実の販売状況は日本において大きく立ち遅れている。技術では先導してきたはずの日本メーカーは、なぜEVで世界をリードできていないのか。この分野のベテランジャーナリストである御堀 直嗣が解説する。 日本の低いEV市場占有率 日本は、世界に先駆けて電気自動車(EV)の市販に踏み切った。2009年に三菱自動車工業が、軽自動車EVの「i-MiEV」を法人向けにリース販売しはじめ、翌10年には一般消費者向けへの販売も開始した。同年には、日産自動車も小型EVの「リーフ」を発売した。この2社によって、EVの量産市販が実現し、ことにリーフは海外への販売も行われ、「i-MiEV」はフランスの当時PSA社にOEM供給された。リーフの販売は世界で累計65万台に達し、その他EVを含めると、日産は世界で100万台のEV販売の実績を持つ。そのうち、日本国内は累計23万台である。 ちなみに、米国テスラは2022年では年間で約130万台、中国のBYDは同年に約90万台規模へ成長している。 同時にまた、世界共通の充電規格であるCHAdeMO(チャデモ)も準備され、リーフが販売される世界の各地域にCHAdeMO充電器の設置が動き出した。 それらを背景に、経済産業省は2012年度補正予算で1,005億円の補助金を計上し、全国に約10万基の充電器を整備するとした。この補助金は全額支給でないため、トヨタ/日産/ホンダ/三菱自の4社が資金を拠出し、補助金で賄いきれない残額を補填することに合意した。 しかし、現在の充電器の数は、急速充電と普通充電を合わせて約2万基である。 国内の新車販売において、EVが占める割合は1%以下という状況が長く続いた。昨2022年、「日産サクラ」と「三菱eKクロスEV」が発売となり、1年で5万台以上を販売することで2%ほどの占有率になろうかという状況にある。 一方、世界全体では、EVの市場占有率が13%になる。米国は5.8%、欧州は12%、中国は21%となっており、日本がいかに低水準であるかがみえてくる。 日本でEV普及が進まなかった理由 EVの先駆者であった日本が、なぜ欧米や中国の後塵を拝するようになったのか。 最大の要因は、せっかく1,005億円という充電基盤整備に対する経済産業省の支援があったにもかかわらず、急速充電器の整備にばかり世間の目が行き、EV利用の基本である基礎充電、すなわち自宅での普通充電(200V)の重要性が広がらなかったからである。ことに、マンションなど集合住宅の駐車場と、月極駐車場への普通充電設置がほぼできなかったことが原因であった。 EVの充電は、普通充電で8~10時間、あるいはそれ以上かかるとされ、これが単純にガソリンスタンドでの給油時間と比較されて、使い勝手が悪いとさまざまな媒体を通じて流布された。いまでもそうした論調が消えていない。しかし、自宅で普通充電できれば、寝ている間に満充電になるので、翌朝出かけるときは満充電で出発できる。 戸建て住宅に住む人はそれができた。ところが、戸建て住宅でも自宅に車庫がなく月極駐車場を利用する人は、近隣の急速充電器を利用しなければならなくなった。 集合住宅に住む人は、敷地内に駐車場が併設されていても、管理組合の同意が得られず普通充電ができない状態に陥った。無知がもたらした悲劇だ。EVを買う意思があっても、手に入れにくい状況があった。 集合住宅の管理組合で賛同が得られない最大の理由は、幹事がEV時代を予測できず、また自分には関係ないとして無視され続けたことにある。設置の経費は、ことに当初は補助金と自動車メーカー4社による補填があったので、ほぼゼロであった。現在でも、施工業者が残金を負担するなどのやりくりで、集合住宅側の負担が軽く済む仕組みが出てきている。それでもなお、管理組合で合意を得るのが難しい状況は払拭できていない。 基礎充電の普及を目指す業者の間でも、さらに難しいとされるのが月極駐車場への普通充電の設置だ。月極駐車場を管理する不動産業者の理解を得にくいという。

VOL.1
リッター200円にもう限界……給油の“枷”をぶっちぎれ!【モデルサードインパクト vol.1】

ガソリン高い、燃費も悪い、限界だ! かつてないほどの猛暑に喘いだであろう今夏。「もういいよ」「もう下がってくれ」と、気温に対して誰もが感じていたと思うが、自動車ユーザーはガソリン価格に対しても同じことを思っていたのではないだろうか。 リッターあたり170円、180円、190円、そして200円の大台を突破……給油をするたびに、誰もが憂鬱な気分になったはずだ。小生はドイツの某オープンスポーツカーに乗っているのだが、リッターあたり平均10kmでハイオク仕様。愛車にガソリンを入れるたび、顔が青ざめていた。 「高額給油という枷から解放されたい……」 EVの購入を決意した所感である。クルマを走らせることは、本来喜びのはず。給油のたびに落ち込むのは本望ではない。 小生は、THE EV TIMES(TET)の編集スタッフを務めています。この9月、「テスラ・モデル3・パフォーマンス」を購入しました。新たな愛車と共に進むEVライフを「モデル・サードインパクト」と銘打ち、連載で紹介していこうと思います。 EVは便利だと実感した「日産リーフ」 小生が初めて体験したEVは「日産リーフ」(2代目)である。遡ること2017年、「リーフ」が2代目になった頃、日産が全国で試乗キャラバンを開催し、小生はその試乗アテンダントを担当していた。そこで「リーフ」を存分に運転することができたのだ。 それゆえ、EVの利便性の高さを実感することになった。スポーツモデル顔負けの力強くスムーズな加速にまず驚いたのだが、給油という枷から外れて自由に走り回れることが大変な魅力に感じた。アイドリング状態でエアコンを入れっぱなしでもガソリン代を気にせずに済む。車内でPCを開けば、そのままオフィスになる。車の用途が無限大に広がると感じた。 充電時間も特別長いとは感じなかった。充電残量が50%くらいになったら、急速充電を使用してあっという間に80%まで回復できる。ちなみに100%まで充電した場合、280kmを走れる表示が出ていたと記憶している(当時は寒い季節で暖房を使用した)。ちょっとした遠出も十分に対応可能。「EVなんて不便」という印象は全く抱かなかった。そこで薄々と「将来はEVもアリだな」と思ったのだ。

VOL.20
VW「ID.4」オーナーはアウトバーンを時速何キロで走る? [ID.4をチャージせよ!:その20]

9月上旬、スイスで開催された「ID.TREFFEN」(ID.ミーティング)を取材した際に、参加していた「ID.4」オーナーに、そのクルマを選んだ理由などを聞きました。 フォルクスワーゲン一筋 鮮やかな“キングズレッドメタリック”のID.4で登場したのは、ドイツのハノーファーからはるばるスイスに駆けつけたデュブラック・マルクスさん。「フォルクスワーゲンT3」のTシャツを着ているくらいですから、かなりのフォルクスワーゲン好きと見ましたが、予想は的中! 「18歳で免許を取ってからこれまで30年間、フォルクスワーゲンしか買ったことがないんですよ」という、まさにフォルクスワーゲン一筋の御仁でした。 彼の愛車はID.4のなかでももっともハイパフォーマンスな「ID.4 GTX」。日本未導入のこのグレードは、2モーターの4WD仕様で、最高出力220kW(299PS)を発揮するというスポーツモデル。こんなクルマに乗れるなんて、なんともうらやましいかぎりです。 そんなマルクスさんにID.4 GTXを購入した理由を尋ねると、「これからはEVの時代だと思ったので!」と明確な答えが返ってきました。とはいえ、ID.ファミリーのトップバッターである「ID.3」が登場した時点ではすぐに動き出すことはありませんでした。「1年半くらい前にID.4 GTXを試乗する機会があって、踏んだ瞬間から力強くダッシュするID.4 GTXのパンチ力にすっかり惚れ込んでしまい、即決でしたよ(笑)」。

VOL.14
欧州メーカーはなぜ電気自動車に走ったのか?:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第14回

EVの知識を、最新情報から「いまさらこんなこと聞いていいの?」というベーシックな疑問まで、ベテラン・ジャーナリストが答えていく連載。今回は欧州メーカーの特集です。 日本市場参入が遅かった欧州製EV 日本市場では、欧州からの電気自動車(EV)攻勢が活発に見える。ドイツの「BMW i3」が発売されたのは2013年秋で、日本市場へは2014年春に導入された。 日本の自動車メーカーがEVを市販したのは、2009年の「三菱i-MiEV」の法人向けリースが最初で、翌2010年には「i-MiEV」も一般消費者への販売を開始し、同年に「日産リーフ」が発売された。「i3」の発売は、それより数年後になってからのことだ。 ほかに、フォルクスワーゲン(VW)は、「up!」と「ゴルフ」のエンジン車をEVに改造した「e-up!」と「e-ゴルフ」を2015年から日本で発売すると2014年に発表した。だが、急速充電システムのCHAdeMOとの整合性をとることができず、断念している。その後、VWは「e-ゴルフ」を2017年秋に販売を開始した。EV専用車種となる「ID.4」を日本に導入したのは、2022年のことだ。フランスのプジョーが、「e-208」を日本で発売したのは2020年である。 以上のように、欧州全体としては、EVへの関心が高まってきたのは比較的最近のことといえる。 くじかれたディーゼル重視路線 欧州は、クルマの環境対策として、自動車メーカーごとの二酸化炭素(CO2)排出量規制を中心に動いてきた。そして2021年から、1km走行当たりの排出量を企業平均で95gとする対処方法を考えてきた。EU規制は、販売する車種ごとのCO2排出量を問うのではなく、販売するすべての車種の平均値で95gを下回らなければならないという厳しさだ。 対策の基本となったのは、ディーゼルターボ・エンジンを使った排気量の削減と、出力の低下を補う過給器との組み合わせを主体としつつ、ハイブリッドによるさらなる燃費の向上である。 既存のディーゼルターボ・エンジンをできるだけ活用しようとする考えは、欧州メーカーが補機用バッテリーの電圧を世界的な12ボルトから、36ボルトや48ボルトに変更することによるマイルドハイブリッド化に注目してきた様子からもうかがえる。 ところが、2015年にVWが米国市場でディーゼル車の排出ガス規制を偽装していたことが明らかにされた。公的機関での測定では規制値を満たすものの、実走行で急加速などした際に基準を上回る有害物質が排出され、それによって力強い加速を得られるようにした制御が発覚したのである。その影響は、VW車だけでなく、アウディなどVWグループ内に広く影響を及ぼした。

VOL.3
ボルボは新型EVの「EX30」でインテリアに新たな価値を与え、空間を最大限、利用する!

ボルボはEX30の室内で多くの新たなチャレンジを行なっていると謳う。その詳細を小川フミオ氏が訊いていく。連載1回目はこちら、2回目はこちら。 冷たさの排除し素材を“素直”に使う EX30のインテリアが、他車と決定的に違うのは、金属的な表面処理がほとんど見当たらないこと。それは意図的にそうしたのだと、インテリアデザインを統括するリサ・リーブス氏は言う。 「心したのは、冷たさの排除です。使う素材はオネスト、つまり木に見えるものは木であり、また同時に、リサイクル素材を人間にやさしいかたちで使用しました」 インテリアは「ブリーズ」(やさしい風)をはじめ「ミスト」(もや)、「パイン」(松)それに「インディゴ」と4種類(日本はそのうち「ブリーズ」と「ミスト」を導入)。 「ブリーズを例にとると、デザインインスピレーションはサマーデイズ。シート表皮の素材はピクセルニットとノルディコ、ダッシュボードの飾り材はパーティクル、そして空気吹き出し口のカラーはブルーです」 リーブス氏は説明してくれる。 「ピクセルニットはPETボトルをリサイクルしたもの。それを3Dニッティング(立体編み)プロセスでシート用素材にしています。組み合わせるノルディコは、PETボトルなどのリサイクル素材、北欧で計画的に伐採された木から採取された素材、リサイクルされたワインコルクなどで作られたテキスタイルです」 ダッシュボード用のパーティクルは、窓枠やシャッターを中心に工業廃棄物であるプラスチックを粉砕したものだし、フロアマットは漁網をリサイクルしたという。 「リサイクル材とともに、インテリアは雰囲気を統一したので、私たちは“ルーム”という名を与えています。インディゴの場合、デザインインスピレーションは”夜のはじまり”で、デニムをリサイクルしたときに余る糸を使った素材をシート表皮に使っています」 シートじたいは「スニーカーにインスパイアされた形状」(メイヤー氏)だそうだ。

VOL.2
ボルボの新型電気自動車「EX30」にはスターウォーズのデザインが取り入れられている!?

エンジンの回転の盛り上がりには、時に人間的な表現が用いられる。しかしBEV(バッテリー電気自動車)はエンジンもなく無音なため、より無機質な、機械的な印象が強くなる。ボルボはそんなBEVに人間的な要素を入れたと主張する。連載1回目はこちら。 どことなく楽しい感じの表情 ボルボEX30は、いってみれば、二面性のあるモデルだ。ひとつは、地球環境保全(サステナビリティ)を重視したコンセプト。もうひとつは、大トルクの電気モーターの特性を活かしたスポーツ性。 デザイナーは「いずれにしても、BEVと一目でわかってもらうデザインが重要と考えました」(エクステリアデザイン統括のTジョン・メイヤー氏)と言う。 「もちろん、昨今ではICE(エンジン車)かBEVか、デザインをするときあえて差別化をしないのが世界的な流れです。ただし、私たちとしては、スカンジナビアデザインの原則を守りつつデザインしました」 メイヤー氏の言葉を借りて、この場合のスカンジナビアデザインの肝要を説明すると「形態は機能に従う」となる。 「そこで、上部に開口部とグリルはもたせないようにしようと。ただし(インバーターなどのために)空気を採り入れる必要はあるので、下にインレットは設けています」 ボルボ車のデザインアイディンティティである「トール(神の)ハンマー」なる形状のヘッドランプも採用。ただし、カバーで覆った一体型でなく、四角いLEDのマトリックスが独立しているような形状があたらしい。 「そうやって出来上がったのがこのデザインです。顔になっていて、そこには眼があって、鼻があって、口があるんです。どことなく楽しいかんじで、これまで以上に人間的な表情を実現しました」 暴力的でもなければ、ロボット的でもない。メイヤー氏はそこを強調した。

VOL.1
ボルボの新型電気自動車「EX30」は、相反する2面性を合わせ持つ文武両道なクルマ

ボルボの新たなBEV(バッテリー電気自動車)として、ついに10月2日から「サブスク」モデルの申し込みが始まるEX30。この「ボルボ史上最小のBEV」はどのように開発されたのか。ミラノで行われたワールドプレミアに参加した小川フミオ氏が関係者の声とともに振り返る。 スカンディナビアン+デジタル 2023年6月に登場したEX30は、コアコンピューティングテクノロジーを大胆に採用する、ボルボの新世代BEV。 内容にとどまらず、同時に、デザイン面でもさまざまな大胆な試みがなされているのも特徴だ。 いってみれば、伝統的ともいえるスカンディナビアンテイストに、デジタライゼーションの融合。 「私たちのデザイン的価値のすべてを小さなフォーマットで具現」したモデルと、ボルボ・カーズはプレスリリース内で謳う。 「非常に電気自動車的なデザインで(中略)閉じられたシールド(フロントグリルの開口部のこと)とデジタル表現を用いたトールハンマーヘッドライト」がフロント部の特徴とされる。 さらに新世代BEVとしてボルボが狙ったものはなんだろう。ミラノでの発表会において出合った担当デザイナー(たち)に、デザインの見どころと背景にあるコンセプトを取材した。

VOL.5
「BMW iX xDrive50」の高速電費は我慢不要! ロングドライブにうってつけのEV

[THE EV TIMES流・電費ガチ計測] THE EV TIMES(TET)流電費計測の5回目を、8月に「BMW iX xDrive50」で実施した。車高の高いSUVにもかかわらず、高速巡航時に電費が低下しにくいのが特徴だ。その詳細をお伝えする。 ※計測方法などについてはこちら、試乗記はこちらをご覧ください。 100km/h巡航でどんどん行こう iX xDrive50のカタログに記載された「一充電走行距離」は650km(WLTC)で、電池容量は111.5kWhだ。650kmを実現するには、電費が5.83km/kWh(以後、目標電費)を上回る必要がある。 各区間の計測結果は下記表の通り。5.83km/kWhを上回った場合、赤字にしている。 これまでのTETによる電費計測で初めてA区間の往路と平均で目標電費を超えた。A区間のように標高差が少ない場所では同じ状況になり得る、つまり100km/h巡航で一充電走行距離の650km近くを走破できる可能性がある。   100km/h巡航でも600kmは走れそう 各巡航速度の平均電費は下表の通りだ。「航続可能距離」は電費にバッテリー総容量をかけたもの、「一充電走行距離との比率」は650kmに対して、どれほど良いのか、悪いかだ。 iXのエクステリアは、大きなキドニーグリルが特徴的だ。ざっくり言えば全長5m、全幅2m、全高1.7m、車重2.5トンの堂々としたボディだが、Cd値が0.25と優れている。 100km/h巡航におけるiXの電費は、5.71km/kWhであった。絶対的な数値としては決して高くないが、一充電走行距離との比率を計算すると98%と、これまでにTETが計測したデータの中で最高の結果を記録した。120km/h巡航でもこの数字は78%であった。 つまり、iXは高速巡航でも電費の低下が少ないEVだといえる。 ちなみに、過去に計測したメルセデス「EQE 350+」は、この100km/h巡航時の比率が90%だった。EQEはセダンボディで背が低く、Cd値0.22で、高速巡航には有利であることを考えても、iXの98%という数字の凄さが分かる。 この結果は、空力性能の良好さと高効率なパワートレインの賜物ではないかと思う。BMWが「テクノロジー・フラッグシップ」「次世代を見据え、長距離走行が可能な革新的な次世代電気自動車」と謳っているだけのことはある。これらの記録を塗り替えるクルマが現れるのか、今後の計測が楽しみだ。   各巡航速度ごとの比率は以下の通り。80km/hから100km/hに速度を上げると21%電費が悪くなる。120km/hから80km/hに下げると1.6倍の航続距離の伸長が期待できる。

VOL.19
ぐっとパワフルな2024年モデルのフォルクスワーゲン「ID.4」をミュンヘンで緊急試乗! [ID.4をチャージせよ!:その19]

コンパクトSUVタイプの電気自動車「ID.4」が2024年モデルにアップデート。この最新版をドイツ・ミュンヘンでさっそく試乗しました。 モーターのパワーは60kW増し 「ID.4」が2024年モデルにアップデートし、コックピットのデザインが様変わりしたことは、前回のコラムで述べました。さらに今回の仕様変更では、走りにかかわる部分にも手が加えられています。 一番の変更が、新開発のモーターが搭載されたこと。フォルクスワーゲンでは、ID.ファミリーのプレミアムセダンである「ID.7」に、新たに開発した「APP550」型の電気モーターを採用しました。最高出力は210kW(286PS)と実にパワフルです。これが2024年モデルの「ID.4プロ」にも搭載されることになりました。これまでの「ID.4プロ」の最高出力が150kWですので、出力は60kW、4割増しという計算。最大トルクも従来の310Nmから545Nmとなり、こちらは75%の大幅アップです。 バッテリー容量は77kWhで変更はありませんが、2024年モデルからはバッテリーの“プレコンディショニング機能”を搭載し、冬の寒い時期、充電前にバッテリー温度を高めておくことで充電量の低下を抑えることができます。これはうれしい! 他にも、可変ダンピングシステムのDCC(ダイナミックシャシーコントロール)の改良なども行われ、果たしてどんな走りを見せてくれるのか、興味津々です。 早く乗ってみたいなぁ……と思っていたら、なんとうれしいことに、発表されたばかりの2024年式ID.4 プロ・パフォーマンスを、ドイツ・ミュンヘンで試乗するチャンスに恵まれました。試乗時間は約20分と超ショートですが、わが愛車のID.4 プロ・ローンチエディションと比較するには十分な時間です。

VOL.18
ミュンヘンで「ID.4」の2024年モデルに遭遇! [ID.4をチャージせよ!:その18]

ミュンヘンモーターショー(IAA)のメイン会場近くで、フォルクスワーゲンがメディア向けイベントを開催。そこで、2024年モデルの「ID.4」に遭遇しました。 見た目は同じ イベントスペースのパーキングに待機していたのは、“コスタアズールメタリック”のボディが爽やかな「ID.4 プロ・パフォーマンス」。日本のラインアップにはないボディカラーに目を奪われますが、エクステリアデザインはこれまでと同じで、私の愛車の「ID.4 プロ・ローンチエディション」との違いは1インチアップの21インチホイールが装着されていることくらいです。 ところが運転席に座ると、コックピットの眺めに違和感が! マイナーチェンジでもないのに、コックピットのデザインが私のID.4 プロ・ローンチエディションと大きく変わっていました。 ご存じのとおり、フォルクスワーゲンなど多くの輸入ブランドでは“イヤーモデル制”を採用していて、毎年のように細かい仕様変更を実施。エクステリアデザインは一緒でもパワートレインや装備が変わるというのはよくあること。この2024年モデルでは、インテリアのデザインまで様変わりしていたのです。 真っ先に気づいたのが、ダッシュボード中央にあるタッチパネルがリニューアルされていること。2022年モデルのID.4 プロ・ローンチエディションでは12インチのタッチパネルが搭載されていますが、この2024年モデルでは12.9インチにサイズアップが図られたのに加えて、デザインも一新され、明らかに使い勝手が向上していました。

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