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TEXT:TET 編集部
ボルボの小さなSUV電気自動車「EX30」が価格559万円で発売中

「EX30」はオンラインのみでの販売 ボルボ・カー・ジャパンは「EX30」の販売を2023年11月22日(水)午後3時より、購入専用サイト(https://www.volvocars.com/jp/shop/)にて開始した。価格は税込み559万円だ。 「EX30」は、ボルボ史上最小のSUVの電気自動車。オンラインのみでの販売で、ボルボのホームページ上の購入専用サイトで、仕様選定から見積り、契約および車両代金の支払いまでを行うことができる。 なお、オンライン販売では、ボルボ・カスタマーリレーションセンター(CRC)が9:00~18:00まで、年中無休で顧客の質問に回答する。 ディーラーでは、試乗、現有車の査定、アクセサリーの提案、登録や納車、購入後のアフターサービスを提供し、オンラインでのクルマの購入や、その後の使用がスムースにできるようサポート。 「EX30」のデリバリーは、2024年2月より順次開始予定だ。 車両詳細は以下のとおり。 モデル名:EX30 Ultra Single Motor Extended Range 車両サイズ:全長4235mm×全幅1835 mm×全高1550 mm モーター最高出力:200kW(272ps) モーター最大トルク:343Nm(35.0kgm) バッテリー容量:69kWh 一充電走行距離(WLTCモード):560km すでに日本でラインアップするすべてのモデルの電動化を果たしているボルボ。そんなボルボの新たなるEVに期待したい。

TAG: #EV #EX30 #SUV
TEXT:TET 編集部
名鉄タクシーグループが環境負荷軽減活動の一環としてテスラ・モデル3&モデルYを導入

テスラに乗るとノベルティがもらえる! 2023年12月1日より、名鉄タクシーグループの名古屋市内事業会社4社(名鉄交通第一、名鉄交通第二、名鉄交通第三、名鉄交通第四)は、環境負荷軽減活動の一環としてテスラ・モデル3、モデルYをそれぞれ5台ずつ、電気自動車(EV)タクシーとして順次導入する。 同社はこれまでにも日産リーフ22台、日産アリア22台をEVタクシーとして導入しており、2023年度中に計54台の電気自動車が稼働することになる。 テスラ・モデル3と日産アリアは2023年12月1日から、テスラ・モデルYは2024年1月から車種を指定した予約が可能となるそうだ。 車種の指定には車種指定配車料金が別途必要となるが(テスラ・モデル3とモデルYは1両1回ごとに2000円、日産アリアは1両1回ごとに1000円)、タクシー運賃は通常料金での利用が可能だ。 なお、予約は電話からのみ受け付けており、迎車料金200円が別途かかる。 また、同時にノベルティ配布キャンペーンを開始。車種指定にて予約の上、テスラ・モデル3またはモデルYに乗ると「スマートスプレーボトル」、「ぽけっとクリーナー」、「アルコール配合ハンドクリーム」、「蒸気アイマスク」のいずれかがもらえるという(ノベルティが無くなり次第配布終了予定)。 ぜひこの機会に利用してほしい。

TAG: #タクシー #モデル3 #モデルY
TEXT:TET 編集部
Terra Chargeが「BLUE STEAK WONDER HOTELS」3棟にEV充電器の導入を決定

2024年度中に4基のEV充電器を設置 EV充電インフラ事業「Terra Charge(テラチャージ)」を展開するTerra Motorsは、沖縄県の宿泊施設「BLUE STEAK WONDER HOTELS」の駐車場へのEV充電器の導入を決定した。 2024年度中に「BLUE STEAK WONDER HOTELS」3棟(沖縄県北谷町および読谷村)の駐車場に、全4基のEV充電器を設置する予定だ。 「BLUE STEAK WONDER」シリーズのホテルは、2019年3月読谷村長浜に「BLUE STEAK WONDER NAGAHAMA」、同年7月読谷村瀬名波に「BLUE STEAK WONDER SEAHA」、2020年12月北谷町に「BLUE STEAK WONDER CHATAN」をオープン。 サンゴ移植活動寄付型自販機の設置、地域伝統文化の推進、館内照明のLED化の推進、エコ清掃の推進、プラスチック製品の削減、ペーパーレス化の推進、ゴミの分別と資源化、地元店舗との提携、地域防災への協力、地域の観光協会への参加など、積極的にSDGsに取り組んでいる。 一方で「Terra Charge」は、初期費用・ランニングコスト無料による充電インフラの提供を実現し、日本全国へのEV充電器の設置を進めている。 両社は沖縄県における充電インフラ普及を推進し、沖縄県の自然環境保護と宿泊施設としての魅力度向上を相互に目指していくという。

TAG: #BLUE STEAK WONDER HOTELS #Terra Charge #充電器
TEXT:TET 編集部
熊本のラグジュアリーホテル天ノ寂でテスラのレンタルサービスが開始!

魅力的な旅行体験を実現! 2023年11月22日(水)、有限会社竜宮が運営する「天ノ寂」と、テスラのレンタル事業「MeRIDE」を展開する合同会社YJレンタカーは、ホテル利用者向けにテスラ車両のレンタルサービスを開始する。 YJレンタカーのMe RIDEは「未来と未体験を結びつける」ことをビジョンに、全国でテスラ車両に特化したレンタカーサービスを展開している。 今回、熊本第一弾となるサービスをスタート。車両はモデル3で、料金は7万4800円からだ。 レンタカーをMeRIDE福岡空港前店舗に設置することで、ホテル利用客に快適な旅行体験を提供。熊本県の環境保護と観光客の誘引を相互に目指していくという。 ラグジュアリーホテル天ノ寂(あまのじゃく)は、2023年に熊本天草にオープン。テラスまでを含めると全客室が100平米を超えるスイート仕様になっており、スイート4室、ジュニアスイート6室、クアッドスイート1室の計11室を備える。 すべての客室で雲仙・天草国立公園の絶景を眺めながら、天草松島温泉を楽しむことが可能だ。

TAG: #レンタカー #天ノ寂
TEXT:TET 編集部
ホンダが全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360+」を発表!

「積極的に出かけたい」と思えるクルマの提供を目指す ホンダは全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360+(ホンダ センシング サンロクマル プラス)」を発表した。 2022年に中国で販売されたCR-Vから搭載を開始したHonda SENSING 360は、フロントと各コーナーに計5基のミリ波レーダーを装備することで360度センシングを実現。従来の運転では目視での確認が難しかった車両周辺の死角をカバーすることに成功した。 Honda SENSING 360+は、従来のHonda SENSING 360の機能に加えて、ドライバーモニタリングカメラ、高精度地図を新たに採用。 これによりドライバーの運転負荷を軽減、また健康起因やヒューマンエラーによって発生する事故を抑制することができるという。 Honda SENSING 360+は、2024年に中国で販売されるアコードから適用。その後、グローバルで展開していく予定だ。 Honda SENSING 360+の機能詳細は以下。 ハンズオフ機能付高度車線内運転支援機能 高速道路や自動車専用道を走行中に、システムがアクセル、ブレーキ、ステアリングを操作。ドライバーがハンドルから手を離しても車速や車線内の走行を維持できるよう支援し、ドライバーの運転負荷を軽減する。 高精度地図、全球測位衛星システム(GNSS)を活用し、自車の位置を特定。先行車がいない場合、ハンズオフでも設定した車速を保ちながら車線の中央を維持するように走行し、先行車がいる場合には、適切な車間距離を保って追従。カーブでは曲率を前もって読み取り、曲率に応じた加減速を行うことで安心して運転できるように支援する。 レコメンド型車線変更支援機能 ハンズオフ機能付高度車線内運転支援機能で高速道路や自動車専用道を走行中に、自車より車速の遅い先行車を検知すると、一定の条件下でシステムが周囲の状況を判断。追い越し可能と判断した場合、ドライバーに通知したうえで、ドライバーが手元のスイッチで追い越しを承認すると、ウィンカー操作や加減速、ステアリング操作を行い、追い越しや車線復帰を支援する。 さらに、経路誘導モードでは、ナビの経路案内にもとづき、目的地に向かうための車線変更を提案。ドライバーの承認が得られると、システムが自動的に分岐進入、退出までの一連の車線変更を行う。 カーブ路外逸脱早期警報 高速道路や自動車専用道でカーブを走行する際、即座に減速しないと事故のリスクがあると判断した場合に、警告や減速支援を行うことでカーブ路外逸脱事故の発生を抑制。 高い速度でカーブに進入する際、メーターに「前方カーブ注意」を表示することで早期の認知を促す。 カーブに近づき、減速が求められるタイミングになると、警告音とヘッドアップディスプレイでの点滅表示により、ドライバーに減速を促す警告を行う。 さらにカーブに近づき、即座に減速が必要な場合は、より強く警告するとともにシステムが減速を行うことでカーブ路外逸脱事故の発生を抑制する。 降車時車両接近警報 駐停車中、後側方に接近する車両を検知すると、フロントピラーもしくはサイドミラー上のインジケーターを点灯させ、認知を支援。さらに、乗員が開けようとしたドアが通過する車両と衝突するおそれがあるときには、インジケーターを点滅させると同時に警報音で注意喚起する。 ドライバー異常時対応システム 走行中にドライバーの体調急変などにより、運転を継続できなくなった場合、同一車線での減速・停車を支援。ドライバーがシステムからの操作要求に応じなかった場合、段階的に警告音を強めていき、ドライバーが操作要求に応じるように促す。 それでも応じなかった場合は、ハザードランプとホーンで周囲に注意喚起をしながら、同一車線での減速・停車を支援。 さらに、緊急通報サービス(HELPNET)でコールセンターへ接続し、ドライバーや同乗者、周囲の交通参加者の安全を確保する。

TAG: #Honda SENSING 360+ #安全運転支援システム
TEXT:TET編集部
ヒョンデ史上最強のBEVが上陸! ハイパフォーマンスの象徴「N」の名を冠した「IONIQ5 N」を日本で初公開

ヒョンデ最強の「N」モデルが上陸! 11月16〜19日までの期間で、愛知県と岐阜県で開催されたWRC最終戦となる、フォーラム8ラリージャパン2023。今回は愛知県の企業であるトヨタが1〜3位の表彰台を独占する形で幕を閉じた。 そんなWRCであるが、Rally1と言われるトップカテゴリーを走るマシンは、先述の「トヨタ」と韓国の「ヒョンデ」、アメリカの「フォード」の3社だ。このうち、「トヨタ」と「ヒョンデ」は日本でも展開している自動車メーカーということで、今回のラリージャパンのメイン会場である豊田スタジアムでは特設ブースを建て、大盛り上がりとなっていた。 そのなかでも今回お伝えしたいのは、「ヒョンデブース」での展示だ。イベント広場では、入口(メインゲート)のほぼ真横、かなり広いブースとなっていたのが印象的であった。そしてその内部には、日本初上陸となる車両が2台展示されていた。 それが、本国で販売されたばかりだという「IONIQ5 N」だ。昨年日本でも販売され、その先進的なデザインが話題となったヒョンデのBEV「IONIQ5」をベースとし、ヒョンデのワークス部門「N」がチューニングしたというハイパフォーマンスモデルである。 「N」とは、他社でいうと、日産の「NISMO」やメルセデス・ベンツの「AMG」みたいなものだという。2012年から活動をスタートた比較的新しいブランドではあるが、その後は世界中のレース現場で技術を磨き、そのノウハウを市販車にフィードバックしてきたという。そして現在、WRCで年間チャンピオンを獲得するまでの域に成長しているのだ。 その「N」が手がける「IONIQ5 N」は、最高出力650馬力、0-100km/h加速は3.4秒、最高速は260km/hを誇るという文字通りのモンスターマシンとなっており、そのほかに3種類の電子音を使った排気音を奏でる演出や、回生力をコントロールできるパドルシフトなどが備わっている。また、大型の対向ブレーキなども備わっているなど、本格的なスポーツモデルなのだ。 なお、この650馬力という数値は、IONIQ5の最上位グレードの倍以上の出力である点にも注目だ(最上位モデルは前後モーター合わせて305馬力)。カラーは「パフォーマンスブルー」という「N」を象徴するカラーだという。 この「IONIQ5 N」は世界中でも注目されているマシンで、今年の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」ではデモランを実施したほか、「N」が特別に用意した油圧サイドブレーキを装備した「IONIQ5 N」で、ドリキンでお馴染みの土屋圭市氏がドリフトしている映像も公開されるなど、トピックだらけの1台だ。会場では、世界に2台だけのこのカスタムモデルも並べて展示されていた。 そんな「IONIQ5 N」だが、その場にいた関係者に話を聞いたところ、なんと日本での販売も予定しているという。マシンの詳細や展開時期などは未定だが、2024年度の前半をイメージしているそうだ。気になる価格に関しては「1000万円よりは全然安いはず」とだけ語ってくれた。 日本市場でBEVのハイパフォーマンスモデルがさらに増えるという嬉しいニュースなだけに、続報に期待したい。

TAG: #SUV #スポーツカー #ヒョンデ
TEXT:TET 編集部
新電元工業からEV充電器の新シリーズ「MITUS(ミタス)」が誕生

最初のモデルは急速充電器 2023年11月16日、新電元工業は、EV充電器の新シリーズ「MITUS(ミタス)」を公開した。 MITUSシリーズは、今後、普通充電器やワイヤレス充電器にも展開されるが、First Modelは急速充電器。2025年春の発売を予定している。 First Modelは分離型と呼ばれる複数台構成の充電システムで、なおかつ立ち寄りで期待される充電性能に対応しているという。 MITUSは、ユーザーインターフェイスとケーブルコネクタで独立した機能性を持つ。これにより、提供したい充電サービスや設置場所、充電ケーブルの種類や規格によって、スタイルのバリエーションを広げられるようにデザインされた。 普通充電やワイヤレスといった異なる種類の充電器でも、共通のブランドイメージを損なわないデザインを採用することが可能となっている。 MITUSシリーズはひとつの理想にこだわらず、欲しいところに欲しい充電環境を届けていくという。

TAG: #MITUS #ミタス #充電器
TEXT:TET 編集部
異次元のEVハイパーカー「アスパーク・アウル」が起源となる日本に帰ってきた! カーボンルックが与えられた特別仕様を大阪のショールームに展示

日本でアウルが初お披露目 2023年11月13日、エンジニアリング人材サービス、就活アプリ「Lognavi」事業等を運営するアスパークは、EVハイパーカー「アウル」を大阪ショールーム内に展示することを発表した。 アウルは、同社が「世界一速いBEVを目指す」をコンセプトに開発した電気自動車。2020年より英国などで販売されている。 アウルは最高品質のCFRP製モノコックボディを採用。0-60mph加速 1.72秒、最高速413km/hを誇り、2023年5月に英国でふたつの世界記録を樹立した。 今回、日本へ納入されるのはカーボンルックの特別仕様で、車両価格は350万ユーロの車両だ。 このクルマは、アスパーク大阪本社からすぐ近くのショールームにて展示される。今後は日本を含むアジアの顧客向けのイベントの開催も予定しているという。 アスパークの社長、吉田眞教さんは「日本の皆様や、アジアのお客様にこの美しくパワフルなEVハイパーカーにご乗車頂けることを大変誇りに思います」とコメントしている。 50台限定でアウルを販売しているアスパークは、もともと技術開発・研究開発のアウトソーシング事業から始まった企業で、現在では電気自動車の自社開発を手掛けるものづくり企業へと成長している。EVハイパーカー「アウル」の自社開発は、新たな取り組みの第一歩として始められたもので、今後も新しい価値を提供し続けていきたいとしている。

TAG: #EVハイパーカー #アウル #アスパーク #ハイパーカー
TEXT:TET編集部
ただEVを作って販売するだけでは真のカーボンニュートラルは実現しない! トヨタが取り組む電池3R活動の意義

カーボンニュートラル実現意向けたトヨタの活動 カーボンニュートラルの実現を目指したクルマづくりに取り組むトヨタは、これにあわせて「リデュース・リユース・リサイクル」の3R活動や、廃棄物を最小限に抑えるよう設計に織り込む「サーキュラーエコノミー(資源循環型の経済システム)」にも取り組んでいる。 なかでも電動車専用バッテリーについては、省資源でできる電池の開発や長寿命電池を開発し、長期間安心してクルマに乗ってもらえることを目指している。その後、リビルト・リユースとして、最後にCO2排出量の少ない方法でリサイクルを行うといった「電池3R(①Reduce ②Rebuilt・Reuse ③Recycle)」の考えのもと、限りある資源を大切に使う取り組みに着手している。 その実行計画として「第7次トヨタ環境取組プラン」を策定。この計画のなかでは、2025年を目標に、“電動車の普及を見据え、安全で効率的な電池3Rの仕組みの構築”を掲げており、「グローバルで最大限の電池回収・無害化」「日本・米国・欧州・中国・アジアの5地域で電池3Rの運用を開始」というふたつの取り組みを具体的に進めている。 これに伴い北米トヨタは、Redwood Materialsとの協業を開始し、ハイブリッド車とバッテリーEVの使用済み電池をリサイクルする取り組みを始めた。今後、さらに「電池3R(①Reduce ②Rebuilt・Reuse ③Recycle)」を各国・地域の状況に合わせながら、電動車の普及を支える社会基盤の整備に貢献するという。 トヨタの電池3Rに対する主な取り組みは以下の通り。 1)リデュース 電池を革新 リチウムイオン電池のエネルギー密度の向上やバイポーラ構造の電池のBEVへの採用、良品廉価な普及版電池やさらなるパフォーマンス性を追求した電池の開発など、多様な選択肢をお届けできるようラインアップの拡充を進める。 BEVのバッテリー関連性能の改善 bZ4Xでは、冷間時のバッテリー暖機性能向上などによる低外気温下における充電時間の短縮や、消費電力の抑制と空調制御の最適化による実航続距離の延伸など、絶え間なく電動車の実用性の向上を図っている。 2)リビルト・リユース 電動車用バッテリーで大容量スイープ蓄電システムを構築 JERAとともにリユースした電動車(HEV、PHEV、BEV、FCEV)の駆動用バッテリーを活用し、大容量スイープ蓄電システムを構築する取り組みにも着手。性能および容量の差が大きい使用済みの車載電池のリユースを可能としている。 定置用蓄電池システムの開発・実証 東電ホールディングスの「定置用蓄電池の運用技術・安全基準」とトヨタの「電動車用蓄電池のシステム技術」を融合して定置用蓄電池システム(出力 1MW、容量 3MWh)を開発。このシステムを、豊田通商とユーラスエナジーホールディングスが、ユーラス田代平ウインドファームへ導入し、4社が連携した実証試験をすでに開始している。 3)リビルト・リユース・リサイクル ハイブリッドバッテリーの取り組み トヨタは、ハイブリッド車から取り外した使用済みのニッケル水素バッテリーを検査、再組立て(リビルト)し、2013年より定置用の畜電池として、また2014年からは車両用の補給電池として再利用する取り組みを開始。エコな再生エネルギーとして活用している。 海外での取り組み 北米ではRedwood Materials社と協業することで電池回収・リサイクルに取り組む。両社のHEVとBEVの使用済み電池リサイクル協業を拡大するとともに、Redwood社のリサイクル網から正極活物質(CAM)と負極銅箔を調達し、回収した希少金属をリサイクル、電池サプライチェーンに還元する。これにより、北米内の資材循環を実現している。 BEVの分野で海外メーカーに遅れをとっていると揶揄される日本メーカーであるが、バッテリーのリサイクルやリユースなども含めた活動なしには、本当の意味でのカーボンニュートラルは実現しない。その意味でも、トヨタの電池3R活動の意義は大きい。

TAG: #3R #TOYOTA #カーボンニュートラル
TEXT:佐橋健太郎
人気の「4xe」グレードをベースにしたジープ・グランドチェロキーの限定車「30thアニバーサリーエディション」が登場

日本未導入グレードのスタイリングを踏襲した魅力的な限定車 ステランティス ジャパンは、ジープ・ブランドのハイエンドモデルであるラグジュアリーSUV、グランドチェロキーの誕生30周年を記念した限定車「グランドチェロキー 30thアニバーサリー エディション」を設定。 グランドチェロキー 30thアニバーサリー エディションは、グランドチェロキーのプラグインハイブリッドモデルとして人気の高い、「Limited 4xe 2.0L」がベースとなっている。 フロントおよびリヤのデザインは、オフロード性能をさらに意識した日本未発売のグレード「Overland」を踏襲しており、フロントグリル、ルーフレールおよびホイールにブラックをあしらった、独創的で力強いイメージを主張している。 また、グランドチェロキー 30thアニバーサリー エディションでは、上級グレードである「サミットリザーブ」のみに装備されているデジタルリアビュールームミラーや、ワイヤレスチャージングパッド、さらにウインドウシェードを標準装備とすることで、利便性を高めた。 リヤゲートには、1993年に誕生した初代グランドチェロキーと現行モデルのシルエットが向かい合わせになった、限定車ならではの専用エンブレムが装着される。 ボディカラーは、グランドチェロキーの力強さを象徴するダイヤモンドブラッククリスタルを採用することで精悍なイメージを引き立てている。 パワートレインは、V6エンジン並みのパワーを発揮しながら低燃費を実現する2リッター直列4気筒DOHCターボエンジンを組み合わせた4xeプラグインハイブリッドシステムを搭載。また、14.87kWhリチウムイオンバッテリーがパワフルなドライビングを生み出し、「e-SAVEモード」など、3つのドライブモードが選択可能となっている。 さらに、8速オートマチックトランスミッションと組み合わせることで、力強い出足や滑らかなハイウェイクルージングを実現した。 グランドチェロキー 30thアニバーサリー エディションには、伝統の走破性を生み出すクォドラトラックII 4×4システム、エレクトロニックスタビリティコントロールなど、先進のセーフティおよびセキュリティシステムが搭載されている。 そのほか、ParkSenseフロント・リアパークアシスト、サラウンドビューカメラに加え、アダプティブクルーズコントロール、アクティブレーンマネージメントなど、安全運転をサポートする様々な運転支援機能を装備する。 限定車「グランドチェロキー 30thアニバーサリー エディション」は、2023年12月2日(土)より、全国のジープ正規ディーラーにて発売する。90台限定で、メーカー希望小売価格は、1049万円となる。

TAG: #PHEV #SUV #アメ車 #輸入車
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VOL.15
本当に日本はEVで「立ち遅れた」のか:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第15回

ジャパン・モビリティ・ショー開催でにわかに沸き立つ日本のEVマーケット。しかし現実の販売状況は日本において大きく立ち遅れている。技術では先導してきたはずの日本メーカーは、なぜEVで世界をリードできていないのか。この分野のベテランジャーナリストである御堀 直嗣が解説する。 日本の低いEV市場占有率 日本は、世界に先駆けて電気自動車(EV)の市販に踏み切った。2009年に三菱自動車工業が、軽自動車EVの「i-MiEV」を法人向けにリース販売しはじめ、翌10年には一般消費者向けへの販売も開始した。同年には、日産自動車も小型EVの「リーフ」を発売した。この2社によって、EVの量産市販が実現し、ことにリーフは海外への販売も行われ、「i-MiEV」はフランスの当時PSA社にOEM供給された。リーフの販売は世界で累計65万台に達し、その他EVを含めると、日産は世界で100万台のEV販売の実績を持つ。そのうち、日本国内は累計23万台である。 ちなみに、米国テスラは2022年では年間で約130万台、中国のBYDは同年に約90万台規模へ成長している。 同時にまた、世界共通の充電規格であるCHAdeMO(チャデモ)も準備され、リーフが販売される世界の各地域にCHAdeMO充電器の設置が動き出した。 それらを背景に、経済産業省は2012年度補正予算で1,005億円の補助金を計上し、全国に約10万基の充電器を整備するとした。この補助金は全額支給でないため、トヨタ/日産/ホンダ/三菱自の4社が資金を拠出し、補助金で賄いきれない残額を補填することに合意した。 しかし、現在の充電器の数は、急速充電と普通充電を合わせて約2万基である。 国内の新車販売において、EVが占める割合は1%以下という状況が長く続いた。昨2022年、「日産サクラ」と「三菱eKクロスEV」が発売となり、1年で5万台以上を販売することで2%ほどの占有率になろうかという状況にある。 一方、世界全体では、EVの市場占有率が13%になる。米国は5.8%、欧州は12%、中国は21%となっており、日本がいかに低水準であるかがみえてくる。 日本でEV普及が進まなかった理由 EVの先駆者であった日本が、なぜ欧米や中国の後塵を拝するようになったのか。 最大の要因は、せっかく1,005億円という充電基盤整備に対する経済産業省の支援があったにもかかわらず、急速充電器の整備にばかり世間の目が行き、EV利用の基本である基礎充電、すなわち自宅での普通充電(200V)の重要性が広がらなかったからである。ことに、マンションなど集合住宅の駐車場と、月極駐車場への普通充電設置がほぼできなかったことが原因であった。 EVの充電は、普通充電で8~10時間、あるいはそれ以上かかるとされ、これが単純にガソリンスタンドでの給油時間と比較されて、使い勝手が悪いとさまざまな媒体を通じて流布された。いまでもそうした論調が消えていない。しかし、自宅で普通充電できれば、寝ている間に満充電になるので、翌朝出かけるときは満充電で出発できる。 戸建て住宅に住む人はそれができた。ところが、戸建て住宅でも自宅に車庫がなく月極駐車場を利用する人は、近隣の急速充電器を利用しなければならなくなった。 集合住宅に住む人は、敷地内に駐車場が併設されていても、管理組合の同意が得られず普通充電ができない状態に陥った。無知がもたらした悲劇だ。EVを買う意思があっても、手に入れにくい状況があった。 集合住宅の管理組合で賛同が得られない最大の理由は、幹事がEV時代を予測できず、また自分には関係ないとして無視され続けたことにある。設置の経費は、ことに当初は補助金と自動車メーカー4社による補填があったので、ほぼゼロであった。現在でも、施工業者が残金を負担するなどのやりくりで、集合住宅側の負担が軽く済む仕組みが出てきている。それでもなお、管理組合で合意を得るのが難しい状況は払拭できていない。 基礎充電の普及を目指す業者の間でも、さらに難しいとされるのが月極駐車場への普通充電の設置だ。月極駐車場を管理する不動産業者の理解を得にくいという。

VOL.1
リッター200円にもう限界……給油の“枷”をぶっちぎれ!【モデルサードインパクト vol.1】

ガソリン高い、燃費も悪い、限界だ! かつてないほどの猛暑に喘いだであろう今夏。「もういいよ」「もう下がってくれ」と、気温に対して誰もが感じていたと思うが、自動車ユーザーはガソリン価格に対しても同じことを思っていたのではないだろうか。 リッターあたり170円、180円、190円、そして200円の大台を突破……給油をするたびに、誰もが憂鬱な気分になったはずだ。小生はドイツの某オープンスポーツカーに乗っているのだが、リッターあたり平均10kmでハイオク仕様。愛車にガソリンを入れるたび、顔が青ざめていた。 「高額給油という枷から解放されたい……」 EVの購入を決意した所感である。クルマを走らせることは、本来喜びのはず。給油のたびに落ち込むのは本望ではない。 小生は、THE EV TIMES(TET)の編集スタッフを務めています。この9月、「テスラ・モデル3・パフォーマンス」を購入しました。新たな愛車と共に進むEVライフを「モデル・サードインパクト」と銘打ち、連載で紹介していこうと思います。 EVは便利だと実感した「日産リーフ」 小生が初めて体験したEVは「日産リーフ」(2代目)である。遡ること2017年、「リーフ」が2代目になった頃、日産が全国で試乗キャラバンを開催し、小生はその試乗アテンダントを担当していた。そこで「リーフ」を存分に運転することができたのだ。 それゆえ、EVの利便性の高さを実感することになった。スポーツモデル顔負けの力強くスムーズな加速にまず驚いたのだが、給油という枷から外れて自由に走り回れることが大変な魅力に感じた。アイドリング状態でエアコンを入れっぱなしでもガソリン代を気にせずに済む。車内でPCを開けば、そのままオフィスになる。車の用途が無限大に広がると感じた。 充電時間も特別長いとは感じなかった。充電残量が50%くらいになったら、急速充電を使用してあっという間に80%まで回復できる。ちなみに100%まで充電した場合、280kmを走れる表示が出ていたと記憶している(当時は寒い季節で暖房を使用した)。ちょっとした遠出も十分に対応可能。「EVなんて不便」という印象は全く抱かなかった。そこで薄々と「将来はEVもアリだな」と思ったのだ。

VOL.20
VW「ID.4」オーナーはアウトバーンを時速何キロで走る? [ID.4をチャージせよ!:その20]

9月上旬、スイスで開催された「ID.TREFFEN」(ID.ミーティング)を取材した際に、参加していた「ID.4」オーナーに、そのクルマを選んだ理由などを聞きました。 フォルクスワーゲン一筋 鮮やかな“キングズレッドメタリック”のID.4で登場したのは、ドイツのハノーファーからはるばるスイスに駆けつけたデュブラック・マルクスさん。「フォルクスワーゲンT3」のTシャツを着ているくらいですから、かなりのフォルクスワーゲン好きと見ましたが、予想は的中! 「18歳で免許を取ってからこれまで30年間、フォルクスワーゲンしか買ったことがないんですよ」という、まさにフォルクスワーゲン一筋の御仁でした。 彼の愛車はID.4のなかでももっともハイパフォーマンスな「ID.4 GTX」。日本未導入のこのグレードは、2モーターの4WD仕様で、最高出力220kW(299PS)を発揮するというスポーツモデル。こんなクルマに乗れるなんて、なんともうらやましいかぎりです。 そんなマルクスさんにID.4 GTXを購入した理由を尋ねると、「これからはEVの時代だと思ったので!」と明確な答えが返ってきました。とはいえ、ID.ファミリーのトップバッターである「ID.3」が登場した時点ではすぐに動き出すことはありませんでした。「1年半くらい前にID.4 GTXを試乗する機会があって、踏んだ瞬間から力強くダッシュするID.4 GTXのパンチ力にすっかり惚れ込んでしまい、即決でしたよ(笑)」。

VOL.14
欧州メーカーはなぜ電気自動車に走ったのか?:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第14回

EVの知識を、最新情報から「いまさらこんなこと聞いていいの?」というベーシックな疑問まで、ベテラン・ジャーナリストが答えていく連載。今回は欧州メーカーの特集です。 日本市場参入が遅かった欧州製EV 日本市場では、欧州からの電気自動車(EV)攻勢が活発に見える。ドイツの「BMW i3」が発売されたのは2013年秋で、日本市場へは2014年春に導入された。 日本の自動車メーカーがEVを市販したのは、2009年の「三菱i-MiEV」の法人向けリースが最初で、翌2010年には「i-MiEV」も一般消費者への販売を開始し、同年に「日産リーフ」が発売された。「i3」の発売は、それより数年後になってからのことだ。 ほかに、フォルクスワーゲン(VW)は、「up!」と「ゴルフ」のエンジン車をEVに改造した「e-up!」と「e-ゴルフ」を2015年から日本で発売すると2014年に発表した。だが、急速充電システムのCHAdeMOとの整合性をとることができず、断念している。その後、VWは「e-ゴルフ」を2017年秋に販売を開始した。EV専用車種となる「ID.4」を日本に導入したのは、2022年のことだ。フランスのプジョーが、「e-208」を日本で発売したのは2020年である。 以上のように、欧州全体としては、EVへの関心が高まってきたのは比較的最近のことといえる。 くじかれたディーゼル重視路線 欧州は、クルマの環境対策として、自動車メーカーごとの二酸化炭素(CO2)排出量規制を中心に動いてきた。そして2021年から、1km走行当たりの排出量を企業平均で95gとする対処方法を考えてきた。EU規制は、販売する車種ごとのCO2排出量を問うのではなく、販売するすべての車種の平均値で95gを下回らなければならないという厳しさだ。 対策の基本となったのは、ディーゼルターボ・エンジンを使った排気量の削減と、出力の低下を補う過給器との組み合わせを主体としつつ、ハイブリッドによるさらなる燃費の向上である。 既存のディーゼルターボ・エンジンをできるだけ活用しようとする考えは、欧州メーカーが補機用バッテリーの電圧を世界的な12ボルトから、36ボルトや48ボルトに変更することによるマイルドハイブリッド化に注目してきた様子からもうかがえる。 ところが、2015年にVWが米国市場でディーゼル車の排出ガス規制を偽装していたことが明らかにされた。公的機関での測定では規制値を満たすものの、実走行で急加速などした際に基準を上回る有害物質が排出され、それによって力強い加速を得られるようにした制御が発覚したのである。その影響は、VW車だけでなく、アウディなどVWグループ内に広く影響を及ぼした。

VOL.3
ボルボは新型EVの「EX30」でインテリアに新たな価値を与え、空間を最大限、利用する!

ボルボはEX30の室内で多くの新たなチャレンジを行なっていると謳う。その詳細を小川フミオ氏が訊いていく。連載1回目はこちら、2回目はこちら。 冷たさの排除し素材を“素直”に使う EX30のインテリアが、他車と決定的に違うのは、金属的な表面処理がほとんど見当たらないこと。それは意図的にそうしたのだと、インテリアデザインを統括するリサ・リーブス氏は言う。 「心したのは、冷たさの排除です。使う素材はオネスト、つまり木に見えるものは木であり、また同時に、リサイクル素材を人間にやさしいかたちで使用しました」 インテリアは「ブリーズ」(やさしい風)をはじめ「ミスト」(もや)、「パイン」(松)それに「インディゴ」と4種類(日本はそのうち「ブリーズ」と「ミスト」を導入)。 「ブリーズを例にとると、デザインインスピレーションはサマーデイズ。シート表皮の素材はピクセルニットとノルディコ、ダッシュボードの飾り材はパーティクル、そして空気吹き出し口のカラーはブルーです」 リーブス氏は説明してくれる。 「ピクセルニットはPETボトルをリサイクルしたもの。それを3Dニッティング(立体編み)プロセスでシート用素材にしています。組み合わせるノルディコは、PETボトルなどのリサイクル素材、北欧で計画的に伐採された木から採取された素材、リサイクルされたワインコルクなどで作られたテキスタイルです」 ダッシュボード用のパーティクルは、窓枠やシャッターを中心に工業廃棄物であるプラスチックを粉砕したものだし、フロアマットは漁網をリサイクルしたという。 「リサイクル材とともに、インテリアは雰囲気を統一したので、私たちは“ルーム”という名を与えています。インディゴの場合、デザインインスピレーションは”夜のはじまり”で、デニムをリサイクルしたときに余る糸を使った素材をシート表皮に使っています」 シートじたいは「スニーカーにインスパイアされた形状」(メイヤー氏)だそうだ。

VOL.2
ボルボの新型電気自動車「EX30」にはスターウォーズのデザインが取り入れられている!?

エンジンの回転の盛り上がりには、時に人間的な表現が用いられる。しかしBEV(バッテリー電気自動車)はエンジンもなく無音なため、より無機質な、機械的な印象が強くなる。ボルボはそんなBEVに人間的な要素を入れたと主張する。連載1回目はこちら。 どことなく楽しい感じの表情 ボルボEX30は、いってみれば、二面性のあるモデルだ。ひとつは、地球環境保全(サステナビリティ)を重視したコンセプト。もうひとつは、大トルクの電気モーターの特性を活かしたスポーツ性。 デザイナーは「いずれにしても、BEVと一目でわかってもらうデザインが重要と考えました」(エクステリアデザイン統括のTジョン・メイヤー氏)と言う。 「もちろん、昨今ではICE(エンジン車)かBEVか、デザインをするときあえて差別化をしないのが世界的な流れです。ただし、私たちとしては、スカンジナビアデザインの原則を守りつつデザインしました」 メイヤー氏の言葉を借りて、この場合のスカンジナビアデザインの肝要を説明すると「形態は機能に従う」となる。 「そこで、上部に開口部とグリルはもたせないようにしようと。ただし(インバーターなどのために)空気を採り入れる必要はあるので、下にインレットは設けています」 ボルボ車のデザインアイディンティティである「トール(神の)ハンマー」なる形状のヘッドランプも採用。ただし、カバーで覆った一体型でなく、四角いLEDのマトリックスが独立しているような形状があたらしい。 「そうやって出来上がったのがこのデザインです。顔になっていて、そこには眼があって、鼻があって、口があるんです。どことなく楽しいかんじで、これまで以上に人間的な表情を実現しました」 暴力的でもなければ、ロボット的でもない。メイヤー氏はそこを強調した。

VOL.1
ボルボの新型電気自動車「EX30」は、相反する2面性を合わせ持つ文武両道なクルマ

ボルボの新たなBEV(バッテリー電気自動車)として、ついに10月2日から「サブスク」モデルの申し込みが始まるEX30。この「ボルボ史上最小のBEV」はどのように開発されたのか。ミラノで行われたワールドプレミアに参加した小川フミオ氏が関係者の声とともに振り返る。 スカンディナビアン+デジタル 2023年6月に登場したEX30は、コアコンピューティングテクノロジーを大胆に採用する、ボルボの新世代BEV。 内容にとどまらず、同時に、デザイン面でもさまざまな大胆な試みがなされているのも特徴だ。 いってみれば、伝統的ともいえるスカンディナビアンテイストに、デジタライゼーションの融合。 「私たちのデザイン的価値のすべてを小さなフォーマットで具現」したモデルと、ボルボ・カーズはプレスリリース内で謳う。 「非常に電気自動車的なデザインで(中略)閉じられたシールド(フロントグリルの開口部のこと)とデジタル表現を用いたトールハンマーヘッドライト」がフロント部の特徴とされる。 さらに新世代BEVとしてボルボが狙ったものはなんだろう。ミラノでの発表会において出合った担当デザイナー(たち)に、デザインの見どころと背景にあるコンセプトを取材した。

VOL.5
「BMW iX xDrive50」の高速電費は我慢不要! ロングドライブにうってつけのEV

[THE EV TIMES流・電費ガチ計測] THE EV TIMES(TET)流電費計測の5回目を、8月に「BMW iX xDrive50」で実施した。車高の高いSUVにもかかわらず、高速巡航時に電費が低下しにくいのが特徴だ。その詳細をお伝えする。 ※計測方法などについてはこちら、試乗記はこちらをご覧ください。 100km/h巡航でどんどん行こう iX xDrive50のカタログに記載された「一充電走行距離」は650km(WLTC)で、電池容量は111.5kWhだ。650kmを実現するには、電費が5.83km/kWh(以後、目標電費)を上回る必要がある。 各区間の計測結果は下記表の通り。5.83km/kWhを上回った場合、赤字にしている。 これまでのTETによる電費計測で初めてA区間の往路と平均で目標電費を超えた。A区間のように標高差が少ない場所では同じ状況になり得る、つまり100km/h巡航で一充電走行距離の650km近くを走破できる可能性がある。   100km/h巡航でも600kmは走れそう 各巡航速度の平均電費は下表の通りだ。「航続可能距離」は電費にバッテリー総容量をかけたもの、「一充電走行距離との比率」は650kmに対して、どれほど良いのか、悪いかだ。 iXのエクステリアは、大きなキドニーグリルが特徴的だ。ざっくり言えば全長5m、全幅2m、全高1.7m、車重2.5トンの堂々としたボディだが、Cd値が0.25と優れている。 100km/h巡航におけるiXの電費は、5.71km/kWhであった。絶対的な数値としては決して高くないが、一充電走行距離との比率を計算すると98%と、これまでにTETが計測したデータの中で最高の結果を記録した。120km/h巡航でもこの数字は78%であった。 つまり、iXは高速巡航でも電費の低下が少ないEVだといえる。 ちなみに、過去に計測したメルセデス「EQE 350+」は、この100km/h巡航時の比率が90%だった。EQEはセダンボディで背が低く、Cd値0.22で、高速巡航には有利であることを考えても、iXの98%という数字の凄さが分かる。 この結果は、空力性能の良好さと高効率なパワートレインの賜物ではないかと思う。BMWが「テクノロジー・フラッグシップ」「次世代を見据え、長距離走行が可能な革新的な次世代電気自動車」と謳っているだけのことはある。これらの記録を塗り替えるクルマが現れるのか、今後の計測が楽しみだ。   各巡航速度ごとの比率は以下の通り。80km/hから100km/hに速度を上げると21%電費が悪くなる。120km/hから80km/hに下げると1.6倍の航続距離の伸長が期待できる。

VOL.19
ぐっとパワフルな2024年モデルのフォルクスワーゲン「ID.4」をミュンヘンで緊急試乗! [ID.4をチャージせよ!:その19]

コンパクトSUVタイプの電気自動車「ID.4」が2024年モデルにアップデート。この最新版をドイツ・ミュンヘンでさっそく試乗しました。 モーターのパワーは60kW増し 「ID.4」が2024年モデルにアップデートし、コックピットのデザインが様変わりしたことは、前回のコラムで述べました。さらに今回の仕様変更では、走りにかかわる部分にも手が加えられています。 一番の変更が、新開発のモーターが搭載されたこと。フォルクスワーゲンでは、ID.ファミリーのプレミアムセダンである「ID.7」に、新たに開発した「APP550」型の電気モーターを採用しました。最高出力は210kW(286PS)と実にパワフルです。これが2024年モデルの「ID.4プロ」にも搭載されることになりました。これまでの「ID.4プロ」の最高出力が150kWですので、出力は60kW、4割増しという計算。最大トルクも従来の310Nmから545Nmとなり、こちらは75%の大幅アップです。 バッテリー容量は77kWhで変更はありませんが、2024年モデルからはバッテリーの“プレコンディショニング機能”を搭載し、冬の寒い時期、充電前にバッテリー温度を高めておくことで充電量の低下を抑えることができます。これはうれしい! 他にも、可変ダンピングシステムのDCC(ダイナミックシャシーコントロール)の改良なども行われ、果たしてどんな走りを見せてくれるのか、興味津々です。 早く乗ってみたいなぁ……と思っていたら、なんとうれしいことに、発表されたばかりの2024年式ID.4 プロ・パフォーマンスを、ドイツ・ミュンヘンで試乗するチャンスに恵まれました。試乗時間は約20分と超ショートですが、わが愛車のID.4 プロ・ローンチエディションと比較するには十分な時間です。

VOL.18
ミュンヘンで「ID.4」の2024年モデルに遭遇! [ID.4をチャージせよ!:その18]

ミュンヘンモーターショー(IAA)のメイン会場近くで、フォルクスワーゲンがメディア向けイベントを開催。そこで、2024年モデルの「ID.4」に遭遇しました。 見た目は同じ イベントスペースのパーキングに待機していたのは、“コスタアズールメタリック”のボディが爽やかな「ID.4 プロ・パフォーマンス」。日本のラインアップにはないボディカラーに目を奪われますが、エクステリアデザインはこれまでと同じで、私の愛車の「ID.4 プロ・ローンチエディション」との違いは1インチアップの21インチホイールが装着されていることくらいです。 ところが運転席に座ると、コックピットの眺めに違和感が! マイナーチェンジでもないのに、コックピットのデザインが私のID.4 プロ・ローンチエディションと大きく変わっていました。 ご存じのとおり、フォルクスワーゲンなど多くの輸入ブランドでは“イヤーモデル制”を採用していて、毎年のように細かい仕様変更を実施。エクステリアデザインは一緒でもパワートレインや装備が変わるというのはよくあること。この2024年モデルでは、インテリアのデザインまで様変わりしていたのです。 真っ先に気づいたのが、ダッシュボード中央にあるタッチパネルがリニューアルされていること。2022年モデルのID.4 プロ・ローンチエディションでは12インチのタッチパネルが搭載されていますが、この2024年モデルでは12.9インチにサイズアップが図られたのに加えて、デザインも一新され、明らかに使い勝手が向上していました。

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