「EV実装評価プラットフォーム」が南部町内を走る!
NOKの鳥取事業場が、鳥取県のプロジェクト「EV実装評価プラットフォーム」の実験走行を2024年1月22日(月)より開始した。
鳥取県の「EV実装評価プラットフォーム」への取り組みは、県内サプライヤー企業のEV等エコカー技術市場への参入を支援するため、2023年7月より開始。県内企業が開発した技術・素材・部材を実装したEV車両を実験的に走行させ、EVメーカーからの評価やユーザーからの声を集め、評価を分析したうえで、さらなる技術開発に向けて県内企業へ還元している。
NOKからは、鳥取事業場で生産している防振・防音ゴム製品5種類のブッシュが車両に実装されている。また、この取り組みへの参加により、県内企業との連携が深まり、EV製品に実装させるための軽量化に向けた新素材の検討などが進んでいるという。
今回の実験走行では、NOKグループの社員が南部町内での移動に使用。町内でEV車両が目に触れることで、南部町民の環境意識向上やEVの認知度向上など、EV利用の普及促進の一助になることを目指す。なお、モニター評価の結果を今後のEV向け製品の開発や実装に向けて活用する。
南部町町長の陶山清孝さんは、「南部町のなかでEVが実際にどのように使われ、そしてこれからの社会のなかで新たなモビリティがどのような活躍をしていくのか、時代の変革にこの街をどのように合わせていくのかということを私たちも考えていかなければいけないと考えています。高齢化社会が進み、交通事故も増えているなか、今後の公共交通の在り方や本日から走行するEVや小型モビリティの扱い方などを、皆さまとともに考えるきっかけになることを期待しています」とコメント。
NOK執行役員 鳥取事業場長の鹿野努さんは、「自動車業界の急速なEVシフト化と政府方針で2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、私たちは鳥取県・南部町および県内産業と協力し、防振製品を実装したEV車両を南部町で実験走行します。この実験車両は、NOK鳥取事業場構内に設置した太陽光だけで稼働するEVステーションで充電され、脱炭素技術の評価にも役立ちます。本取り組みによりEV社会に向けた防振技術および開発技術を高めるとともに、今後の社会インフラなどに対してどのような価値を提供できるか模索していきます」と述べている。