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TEXT:TET編集部
BYDの「33店舗目」となる新規ディーラーが港北ニュータウンにオープン! 「感度」の高いひとが多いエリアでさらなる躍進を目指す

横浜に新たにBYDディーラーがオープン! BEVメーカー「BYD」の日本おける33店舗目となるディーラー「BYD AUTO 港北ニュータウン」が10月11日に神奈川県横浜市にオープンする。そのオープニングセレモニーとして、10月10日にマスコミ向け取材会が行われた。 BYD Auto Japanとして33店舗目となる「BYD AUTO 港北ニュータウン」は、関東の店舗として初めてとなる新築ディーラーだ。 店舗は横浜市都筑区で、市営地下鉄グリーンラインとブルーラインの2路線が乗り入れているセンター北駅から徒歩5分という場所。港北ニュータウンはベッドタウンとして開発され、近年は商業施設やボッシュの本社が建てられるなど発展し続けている地域だ。 そのような地域ゆえ、新しいものへ興味をもつ人たちも多く、BEVのBYDの販売店としては好立地といえるだろう。さらに、周囲には自動車ディーラーやショップも多いので、クルマに興味をもつ人たちも多く、片側3車線の市役所通りにも面していることからも、注目度が高い場所となる。 店舗は、ショールームの車両展示スペース(約3台分)の奥に商談スペースとキッズスペースがある。ショールーム向かいには、整備などを行う2柱式リフトを備えるピット、納車スペース、洗車場が用意されて、当然のことだが新規で建設されただけあってとてもクリーンな印象。さすがBEV販売店と感じさせるところだ。 さらに、駐車場奥には充電スペース(急速充電器50kW×1基・200V普通充電×2基)を設置。たとえ自宅に充電設備をもっていなくても、BEVを維持することができるだろう。 ちなみにBYD AUTO 港北ニュータウンを運営するアクセルは、すでに横浜市緑区にBYD AUTO東名横浜を2023年2月にオープンしているので、同店で2店舗目のオープンとなる。 なお、同店の店長となる河村智訓さんは、東名横浜でも店長を経験。じつは前店舗では、BYD Auto Japan全体の2023年度の受注台数の約5%に当たる販売実績をもっているのだ。 「BEVに興味をもつお客さまは、新しいものへの感度の高い人が多いです。近年の自動車販売は多様化していますが、BEVを買おうとしている方は、SNSやダイレクトメールなどの情報に敏感ですね。ご来店やお問い合わせしていただいたお客さまには、BEVの維持費の安さや利便性、さらにはクリーンな乗り物であることを理解していただき、BYDの魅力もアピールさせていただいています」と河村店長は語る。 その言葉どおり、店内にはすでにBYDやBEVを簡単に理解できるようなリーフレットが用意されていた。 BYD AUTO 港北ニュータウンは、感度の高い若い人たちが集まり、さらに自宅に充電設備を設置できる戸建ても多い地域ゆえ、今後の展開に期待したい新店舗といえるだろう。

TAG: #ディーラー #新車 #新車販売
TEXT:TET 編集部
アウディ以外のEVオーナーもどうぞ! 最大150kWの「急速充電30分無料体験キャンペーン」をAudi charging hub紀尾井町で実施中

まずはスマホに「PowerX」のアプリをダウンロード アウディが2024年4月26日から運用を開始した超急速充電施設「Audi charging hub(アウディ・チャージング・ハブ)紀尾井町」で、11月17日までの期間限定で、1台あたり最大150kWというハイスペックな急速充電体験をすべてのEVオーナーが無料で体験できる「急速充電30分無料体験キャンペーン」が開催中だ。 アウディ・チャージング・ハブ紀尾井町は、アウディがパワーエックス社との事業提携に基づき運用する、パワーエックス社製の蓄電池を備えた超急速EV充電器「ハイパーチャージャー」を備えた充電施設。こうしたアウディ自らが運営する充電施設は欧州圏内で整備を進められており、紀尾井町は欧州外で初となる世界7拠点目の施設として今年4月にオープンした。 アウディ・チャージング・ハブ紀尾井町は、1基につきふたつの充電ポートを備えたハイパーチャージャーを2基設置しており、最大で4台に同時充電することが可能。1台充電時の最大出力は150kW、2台同時の場合は1台あたり最大120kWの高出力でスピーディな充電が行える。 蓄電池を備えることで、充電需要の低い時間帯にカーボンニュートラルの電気を蓄えておき、充電需要が高まる時間帯でも急速充電の提供が可能になっている。また、施設の屋上には太陽光パネルを設置している。これにより運営に必要な電気を補い、脱炭素に貢献しながらEVユーザーにより高い利便性を提供しているのが特徴だ。 あらゆる電気自動車ユーザーを対象にした施設ではあるが、アウディ、フォルクスワーゲン、ポルシェのEVオーナーを対象としたPCA(プレミアム・チャージング・アライアンス)のメンバーならば、ほかのPCAメンバー向けの最大150kWの急速充電ネットワーク施設(年内に全国400基へと拡充予定)と変わらないメンバー価格で充電が可能だ。また、2基4口あるハイパーチャージャーのうち、1基2口についてはPCAメンバー専用の充電器となっており、メンバーは優先的に利用することができるのでメリットは大きい。 4月のオープンからこれまで約5か月間での延べ利用回数は1200回を超え、多くのユーザーに150kW充電ならではの快適な充電体験を提供してきたアウディ・チャージング・ハブ紀尾井町。今回のキャンペーンの狙いは、その急速充電体験をこれまでよりもさらに幅広いEVユーザーへ対象を広げ、「PowerXアプリ」を使った快適な超急速充電体験をしてもらうことが目的だとアウディは説明している。 利用にあたってはPowerXのアプリをダウンロードし、 アウディ・チャージング・ハブの会員登録をする必要があるので、気になる方は以下の手順を参考に利用してみてほしい。 1.スマートフォンに「PowerX」のアプリをダウンロード 2.ユーザー情報、車両識別番号(VIN)、クレジットカード情報などを登録 3.Audi charging hubを検索し、空いている時間を選択のうえ予約 4.アプリで充電スタート/ストップ。支払いはアプリで完了させる すでにPCAのメンバーで、従量課金制での利用、および「急速充電30分無料体験キャンペーン」を利用希望の方は、本アプリへの登録が必要になる。ただし、キャンペーン期間中も従来通りPCAアプリを利用し、PCA料金で利用することも可能だ。 また、アウディ・チャージング・ハブ紀尾井町の充電器は、充電規格「CHAdeMO 2.0.1」に対応しているものの、CHAdeMOアダプターは使用することができないため、利用にあたっては注意が必要だ。 「急速充電30分無料体験キャンペーン」は11月17日までの期間限定なので、快適な最大150kWの超急速充電を体験できる好機を逃さないでほしい。 ■ 「Audi charging hub 紀尾井町」概要 所在地:東京都千代田区麹町5-7-15 24時間利用可能・年中無休 ■ 通常時(キャンペーン除く)料金プラン(従量課金制) Premium (再生エネルギー100%) :105円 / kWh Regular (再生エネルギー70%) :95円 / kWh Economy (系統電力/従来の発電方法) :85円 / kWh

TAG: #EV充電器 #アウディ
TEXT:TET 編集部
BYDが新エネルギー車生産900万台目を世界初達成! 記念すべき900万台めはEVスーパーカー「ヤンワンU9」

BYDはテスラと熾烈な首位争い 電気自動車(EV)の販売でテスラと激しい首位争いをしているBYDは、もう少し広い枠組みの「新エネルギー車(以下、NEV)」と呼ばれる燃料電池車やプラグインハイブリッド、電気自動車など、動力源をガソリン・軽油に依存しないクルマの分野でも躍進している。調査会社マークラインズの統計によれば、BYDの2024年4-6月期の世界販売台数はホンダや日産といった主要日系メーカーを抜き、世界7位まで上昇している。その躍進の源がNEVというわけだ。 そのBYDのNEV生産900万台目が2024年9月25日、BYDの深汕工場でラインオフした。900万台目の記念すべき個体は、2023年の上海国際自動車ショーで世界初公開された同社初のEVスーパーカー「YANGWANG U9(ヤンワン ユーナイン)」だ。 BYDの発表によれば、NEVの生産台数が900万台に達した自動車メーカーはBYDが世界初で、中国の自動車産業が著しい成長を遂げたことを証明するマイルストーンを打ち立てたことになる。ちなみに、800万台目の新エネルギー車のラインオフからは、わずか2ヶ月余りしか経っておらず、BYDの新エネルギー車が驚異的なスピードで市場に浸透していることが数字から見て取れる。 2024年、BYDは自動車販売で新たな記録を達成し続けている。BYDの今年上半期のNEV(乗用車)の販売台数は160.7万台に達し、世界トップの座を保っている。また、BYDグループの高級ブランドである「YANGWANG(ヤンワン)」は、ラグジュアリーセグメントでも着実に成果を上げているという。 BYDの高級ブランド「ヤンワン」が送り出すEVスーパーカー「U9」とは? 今回ラインオフした900万台目のNEVである「ヤンワン U9」は、成長著しい中国自動車産業のなかでも、最高峰ともいえる存在だとBYDは主張する。革新的な技術、極めて優れた性能、卓越した製造技術、そして最高の品質を兼ね備えた「ヤンワン U9」は、BEVによるスーパーカーの新たな体験を提供するとともに、スーパーカーの世界に強い印象を与えた。 そんあ「ヤンワン U9」は、2024年8月からの納車が正式に開始された。「ヤンワン U9」は、Yi-SiFang(最新世代の四輪駆動プラットフォーム 「e4プラットフォーム」)と、云辇-X(最新世代のサスペンション システム=DiSusインテリジェント ボディ コントロール システム)というふたつの核心技術に基づいて設計されている。 詳細は当サイトが以前公開した記事「エアサスを超える次世代シャシー技術が登場か。BYDが『DiSusシステム』を発表」を参照いただきたいが、車体制御技術「DiSusシステム」は、油圧と空気圧で車体の姿勢を自在に操る高度なシステムだ。制御次第ではタイヤを1輪だけ宙に浮かせたり、その場で4輪を浮かせてジャンプすることまで可能だという。 これで高度な自己防御システムと人工知能AIまで完備させたら、さながら1980年代に大ヒットしたSFドラマ「ナイトライダー」に登場するナイト2000になりそうだ。だから、このBYDの高級ブランド「ヤンワン」が送り出す高性能EVスーパーカー「U9」が、2023年の上海モーターショーで世界初公開された際は、その技術に驚かされたものだ。 話が少し脇道に逸れたが、「ヤンワン U9」の超高性能と高い品質基準を満たすため、BYDは中国深汕に専用工場を設立している。この工場は、中国国内初のNEVスーパーカー専用工場だ。「ヤンワン U9」は、カーボンファイバー製の車体構造部品を採用した中国初の量産モデルで、世界最大の単体カーボンキャビンを使用しており、そのカーボンファイバーの強度は鋼の5倍〜6倍に達するのだという。 生産品質を確保するため、「ヤンワン U9」のカーボンキャビンは、生産工程や作業員の技術に対して厳しい基準を設けている。カーボンキャビンの生産のために、2000平方メートルの常湿・常温のクリーンルームを特別に設置し、BYDの経験豊富な熟練工を含む高い技能を備えたスタッフを選任して作業にあたっている。また、すべての組立工程のスマート化を進めることで、車両1台ずつの精密な組み立てを実現した、まさにBYD渾身の専用工場だ。 これからBYDが進む道 BYDは、これまで普及価格帯モデルを中心としたラインアップで市場シェアを獲得してきたが、プレミアムブランド「DENZA(デンザ)」に加え、直近では「YANGWANG(ヤンワン)」「Fangchengbao(ファンチェンバオ)」と続けざまに新たな高級ブランドを立ち上げハイブランド路線の拡充を図っている。 高性能、高価格帯のモデルを出せば高級ブランドになり得るというほど簡単なビジネスではないが、驚異的なスピードで成長を続けるBYDであれば、いとも簡単にブランドを確立してしまうのではないかというほど勢いを感じる。NEVの生産900万台目が新高級ブランド「ヤンワン」の「U9」だったのは、単なる偶然ではない。これは未来を見据えるBYDからの強いメッセージなのだ

TAG: #BYD #NEV #U9 #YANGWANG #ヤンワン
TEXT:TET 編集部
ケータハムの次期スポーツカー「プロジェクトV」にヤマハが参画! パワートレインの主役となるeアクスルを独自開発

次期ケータハムのスポーツカーはヤマハとの共作 愛知県名古屋市に本社を構えるVTホールディングスと、静岡県磐田市に本社を構えるヤマハ発動機は、VTホールディングス傘下の英国スポーツカーメーカーCaterham EVo Limited(以下、ケータハム)が量産・市販化に向けて開発を進めている新型EVスポーツクーペ・プロジェクト(以下、プロジェクトV)に、ヤマハ発動機がパートナーとして参画し、協業を進めていくことを2024年10月2日に発表した。 ケータハムは、ライトウェイトスポーツカーとして人気が高かった「ロータス・セブン」の生産をロータス自身が止めるのに際し、そのセブンの生産権や生産に必要な治具などを買い取り、ケーターハム版のセブンを誕生させたことで有名なイギリスのスポーツカーメーカーだ。1970年代から基本的な構造は変えず、生産と進化を続けてきたものの、内燃機関を搭載することが将来的には難しくなることを見越して、新たなEVの開発が計画された。 そうして「プロジェクトV」と名づけられたEVの開発計画により誕生したコンセプトカーが、2023年7月の英国グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで世界初公開された。日本でも2024年1月の東京オートサロンで展示が行われ、このイタルデザインの手による流麗なEVスポーツクーペの姿をご記憶の方も多いのではないだろうか。 「プロジェクトV」は、ライトウェイト、シンプル、ファン・トゥ・ドライブという、ケータハムのドライビングプレジャーを最重視するDNAを受け継ぐEVスポーツクーペだとVTホールディングスは述べている。現在、量産・市販化に向けてケータハムは東京R&Dとプロトタイプ車両の開発・製作を進めており、プロトタイプ車両の完成目標は2025年央頃と発表されている。 東京R&Dは、自動車の試作・設計、材料実験などを業務とする一方、2000年代には少量生産モデルのライトウェイトスポーツカー「VEMAC(ヴィーマック)」を誕生させたり、1980年代前半から電気自動車の自主研究に乗り出すなど、ケータハムが進める「プロジェクトV」のパートナーとしてこれ以上望み得ない強力なパートナー企業である。 一方、今回発表された協業パートナーのヤマハ発動機が果たす役割とは何か。それはEVのパワートレイン主要部に当たる「eアクスル」を独自に開発し、その試作品をケータハムと東京R&Dが開発・生産を進めるプロトタイプ車両向けに供給することだ。さらに、車両の運動制御においてもヤマハ発動機の技術・知見を提供し、”Caterham Powered by Yamaha Motor” を実現すると意気込む。 2023年7月の「プロジェクトV」計画発表時、パワートレインはリヤアクスルに搭載する200kW(272馬力)のシングルモーターと、55kWhリチウムイオン・バッテリーの組み合わせとされ、0-100km/h加速は4.5秒未満、推定最高速度は230km/hを目標に据えていることが明かされている。しかし、ヤマハ発動機と協業することにより、この目標値に変化が生じるのかは今回の発表で言及されていない。 2021年に日本のVTホールディングス傘下となり、変革を推し進めるケータハム。そこに日本が誇るモビリティ関連企業の東京R&Dとヤマハ発動機がジョイントすることで、どのようなシナジーが生み出されるのか、「プロジェクトV」の将来が楽しみでならない。

TAG: #VTホールディングス #ケータハム #スポーツカー #ヤマハ発動機 #東京R&D
TEXT:TET 編集部
日本のEV普及に大貢献! 軽EVの「三菱ekクロスEV」と「日産サクラ」が約2年5か月で生産累計10万台を販売

日本の脱炭素時代の理想的モビリティ 三菱自動車は、2024年9月27日、同社の水島製作所で生産している軽乗用EV「三菱eKクロスEV」と「日産サクラ」を合算した生産累計台数が10万台に達したと発表。 軽乗用車規格のBEVである「三菱eKクロスEV」と「日産サクラ」は、日産と三菱自動車の合弁会社NMKVの企画・開発マネジメントにより生み出され、2022年5月の生産開始から約2年5か月で生産累計台数10万台を達成した。 「三菱ekクロスEV」と「日産サクラ」は、ともに2022年5月20日の発表と同時に先行受注を開始した。それから約3週間後に両社が発表した受注台数は、「三菱ekクロスEV」が850台の月販売目標に対しおよそ4倍となる約3400台を受注。 一方の「日産サクラ」も約1万1400台を受注するなど、同年6月16日の販売開始を前に好調な出だしをみせた。その後は半導体不足による納期長期化の影響からか、やや受注のスピードは鈍化したものの、「日産サクラ」は発売から約1年1か月で受注5万台を突破。 それからさらに約1年4か月の時を経て、2024年9月27日に両モデルの合算生産累計台数が10万台に達したのだから、「三菱ekクロスEV」と「日産サクラ」の人気は不動のものといえるだろう。 国内自動車メーカーのなかでも、早くからBEV/PHEVのプロダクト化を進めてきた三菱自動車と日産。その知見が結集された「三菱eKクロスEV」と「日産サクラ」は、2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤーの受賞をはじめ数々の自動車賞典を受賞し高い評価を受けている。 それに加えて、日本が脱炭素時代に向けて歩みを進めるうえで、両モデルは理想的なモビリティであるとの市場評価を受けていることが、人気の理由ではないかと三菱自動車は分析している。 三菱自動車は生産台数累計10万台を達成したことを受け、「日産とのパートナーシップの象徴的モデルである『三菱eKクロスEV』と『日産サクラ』のさらなる生産品質向上に取り組み、より多くのお客様にお届けしてまいります」とコメント。 現実的なライバル不在の軽乗用EVにあって、当面この2モデルの人気は衰えることがなさそうだ。

TAG: #eKクロス EV #サクラ #三菱自動車 #日産 #軽EV
TEXT:TET 編集部
BYD全国33番目のディーラーが輸入車激戦区に誕生! 「BYD AUTO港北ニュータウン」10月11日オープン

神奈川の輸入車激戦区にBYDいざ出陣! 全国で33店舗目、神奈川県内では3店舗目となるショールームを備えたBYDの正規ディーラー店舗「BYD AUTO港北ニュータウン」が、2024年10月11日(金)にオープンする。 「BYD AUTO港北ニュータウン」は、ショールームを備えているだけでなく、専用のサービス工場を併設し、購入後も万全のアフターサービスでBYDのある生活をサポートしてくれる。 同店のショールームには、現在発売中のミドルサイズSUV「アット3」、コンパクトEVの「ドルフィン」、8月に輸入EV車でトップのセールスを記録したe-スポーツセダン「シール」が展示される。 白を基調にした清潔感とゆとりを感じさせる心地よいショールームには、BYDに関する幅広い専門知識を持ち、EVライフへの疑問に的確に対応可能なセールス・スタッフが常時待機し、商談や試乗の受付等を担当するという。 整備担当のサービス・スタッフは、「BYD Academy」というBYDのEVに関する高度なトレーニングを受けたプロフェッショナルなサービス・スタッフが配置され、店舗全体で顧客の快適なe-Lifeを力強くサポートしていく姿勢だ。 神奈川県内でもとくに輸入車を保有する家庭が多く、大通り沿いには輸入新車ディーラーや輸入車を中心に取り扱う中古車店がひしめく「輸入車激戦区」の横浜市都筑区エリア。1日に数軒のEV取り扱いディーラーを巡ることだって可能なほど密集しているエリアだけに、そこにオープンするBYD AUTO港北ニュータウンの存在は、EVの購入検討者にとってはありがたい。 激戦区でBYDが存在感を示すことができるのか、真価が問われそうだ。 ■BYD AUTO港北ニュータウン 概要 所在地  〒224-0001 神奈川県横浜市都筑区中川8-1-4 オープン 2024年10月11日(金) 営業時間 10:00~19:00 定休日  毎週火曜日・水曜日 電話番号 045-755-7351 メール  bydauto.kohokunewtown@accel-co.jp 運営会社 (株)アクセル  

TAG: #BYD #BYD AUTO #ディーラー
TEXT:TET 編集部
ヒョンデに続いてKIAも日本にやってくる! 2026年春の導入を目指し双日が販売代理店契約を締結

「PBV」は顧客に応じて仕様をカスタマイズできるのが魅力 グローバル総合商社の双日が、韓国のKia(キア)が開発中のEVバン「Platform Beyond Vehicle(PBV)」の日本国内における販売総代理店契約を締結したと発表した。販売開始は2026年春ごろを予定している。 PBVは、Kiaがグローバル展開を計画して開発を進めているEVバンのラインアップで、2024年1月に米国・ラスベガスで開催された世界最大規模のテクノロジーの見本市「CES」で初めてコンセプトが発表された。 PBV専用のプラットフォームを採用したことで、ユーザーの用途に応じて商品仕様を設定できることが特徴だ。自由度の高い座席レイアウトや荷室の形状、ドアパターン、バッテリー容量などを選択でき、ビジネスからプライベートまでのさまざまな用途に対応する。日本では、2026年春ごろに「PV5」の販売を開始し、順次ほかのライアンアップモデルの導入を進めていく方針だという。 Kiaは、今後の日本において、EVバンのさらなる普及を見込んでいる。主に都市部での利用が想定されるミドルサイズのバンは、いまのところラインアップが乏しく、市場の拡大や独自性の高い商品に対する需要が期待できることから、日本市場への進出を決めたという。進出にあたっては、日本における自動車販売の実績とネットワーク、セールス・マーケティング力などを評価し、双日を日本事業におけるパートナーに選定した。 双日は、「PBVの日本への導入を通じて、社会課題へのソリューションとなる競争力の高い商品の取り扱いを強化し、自動車販売事業において機能強化と新たな事業基盤の構築に取り組んでいきます」とコメントしている。 1日当たりの走行距離がおおむね決まっているルート配送車両は、従来からEVのメリットが生かされる領域だといわれて久しい。しかし、日本メーカーからは小型トラックと軽自動車規格のEVバンは登場すれど、普通車サイズのバンタイプでEVをリリースするという具体的な声は聞こえてこない。その間にも韓国・中国メーカーからは魅力的なラインアップが提示されている。一般向けの量産EVもいいが、法人向けの運搬車や機材のEV化は温室効果ガスの排出低減に効果が高いため、日本メーカーの奮起にも期待したいところだ。

TAG: #KIA #双日 #商用EV
TEXT:CARトップ編集部 三澤正充
BEVになってもジープの頼もしい走りは健在! コンパクトボディで“入門”にもピッタリなブランド初EV「アベンジャー」発売

80年以上に渡るジープの歴史上で初のBEVが日本上陸 9月26日、ステランティス・ジャパンより、1941年に誕生したジープブランドにおける初のBEV「アベンジャー」の日本モデルが発表された。 「電気自動車に乗られると、そのスムースな加速性能や静粛性などはさすがだなと感心されると思いますが、一方で“BEVになるとクルマの個性が出し出しにくくなるのでは”と考えるでしょう。しかし、このアベンジャーは違います。本格オフロード走行も可能にする6つの走行モードを備えています。アベンジャーはこれまでのBEVとは別のカテゴリーにあるといっても過言ではありません。だからこそジープのBEVとして、アベンジャーは新たなステージに挑むことができるのです。このアベンジャーがお客さまに探求心や冒険心を呼び起こす起爆剤になってほしいと願っています」とステランティス・ジャパンの打越 晋代表取締役社長。 ステランティス・ジャパンの新しい時代をリードするクルマがアベンジャーだという。 ちなみに「アベンジャー」は「不正や悪事を行った人に報復する人」という意味。何やら物騒な感じもあるが、イメージは“正義の味方”だという。マーベル映画「アベンジャーズ」のような感じだろうか。当然だが、かつてクライスラーから販売されていたダッジ・アベンジャーは無関係だ。 そのように頼もしい車名を与えられたアベンジャーだが、ボディサイズはジープ史上最小。全長は同社のコンパクトSUV「レネゲード」より150mm短い4100mm。全幅は177mmで、国産でいえばヤリスクロスより80mm短く、10mmワイド。最小回転半径はヤリスクロスと同じ5.3mで取りまわしもしやすい。また、ジープといえば、悪路走破性に関わる3アングルが気になるところだが、ブレークオーバーアングル20度、アプローチアングル20度、デパーチャーアングル32度と、レネゲードと同等もしくはそれ以上。最低地上高も209mmを確保しているという。 エクステリアは、おなじみの7スロットグリルのほか、ラングラーのルーツであるウィリスオーバーランドCJを思わせる台形のホイールアーチ、グランドチェロキーのようなフローティングCピラーなど、ジープファミリーのDNAを随所に感じさせるデザインを採用。ジェリー缶(燃料缶)からインスパイアされたという「X」のシグネチャーライトや、「X」をカモフラージュデザインに仕立てた「X-camo」がさまざまな部位で用いられているのもポイントだ。 ボディカラーは、ジープブランドとしては新色となる“太陽のように輝く”「サン」(イエロー)、 “火山のように真っ黒な”「ボルケーノ」、“雪のように白い”「スノー」、グレー系の「グラナイト」の4色をラインアップする。

TAG: #JEEP #オフロード #輸入車
TEXT:CARトップ編集部 三澤正充
2030年までに公用車をすべてZEVに! ヒョンデがKONAを横浜市に無償貸与で横浜の脱炭素が加速する

一般の公用車として“普通に”使われる予定 日本市場へはBEVやFCEVといったZEVのみで参入しているヒョンデ・モビリティ・ジャパン。同社の本社および直営拠点は横浜市内に置かれているが、今回、コンパクトSUVタイプのBEV「KONA」が横浜市の公用車として無償貸与されることに決定。9月26日、横浜市からヒョンデ・モビリティ・ジャパンへ感謝状が贈呈された。 「横浜市役所は、横浜市域内から排出される温室効果ガスの5%を出す、市内最大級の排出事業者。率先して脱炭素の取り組みを進めなければいけないという立場にあることを自覚しております。横浜市で保有する一般の公用車は約1400台。これを2030年度までに、すべて電気自動車をはじめとする次世代自動車に変えていこうと取り組んでおります」と、贈呈式に登壇した平原敏英副市長。 横浜市は脱炭素化の実現に向けて「Zero Carbon Yokohama」を掲げ、低炭素型交通の普及促進や、EVを非常用電源として活用する体制の整備などに取り組んでいる。今回、KONAを公用車として導入することで、市民や職員の環境に対する意識を高め、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを推進していきたいという。 その具体例として挙げられたのが、急速充電スポットの増強。現在、EVの急速充電器は市内に約200口あるそうだが、今後は400口まで増やせるよう、コンビニ駐車場や公道上への充電器の設置(現在、センター南駅前ロータリーの一画に設置されている)を推進していく。「多くのドライバーの皆さまが安心してEVに乗っていただける横浜市を作っていきたい」(平原敏英副市長)。 ちなみに約1400台の公用車のうち、BEVは約90台。横浜市は狭い道が少なくないということもあって、ミニキャブMiEV(ミニキャブEV)が多いという。今回貸与されるKONAはひとまず1台で、貸与期間は3年。市役所の職員が業務用として普通に利用できるとのことで、積極的に使っていきたいという。 また、感謝状を受け取ったヒョンデ・モビリティ・ジャパンの七五三木(しめぎ)敏幸マネージングダイレクターは、「我々の思いは横浜市の皆さんと一緒で、カーボンニュートラルを日本で徹底し、世界に誇る日本の美しい風景を守っていきたい。この取り組みに参加させていただいて、本当にありがたいと思っております」と、今回の無償貸与に至った思いを語った。 具体的な内容は未定だが、両者は今後も幅広い提携関係を構築していく予定だという。

TAG: #ヒョンデ #横浜市 #輸入車
TEXT:TET 編集部
恒例のヒョンデ全国試乗会にハイパフォーマンスEVが登場! 9月28日から全国7都道府県で「アイオニック 5 N」と「コナ Nライン」に乗れる

ふたつの「N」を同時に見て触れて体感できるチャンス これまで「アイオニック 5」と「コナ」という2種類のEVを用いて全国各地で試乗会を開催してきたヒョンデだが、9月28日(土)から7都道府県を舞台に開催される試乗会「Hyundai EV Tours」では、ついにハイパフォーマンスEVの「IONIQ 5 N(アイオニック 5 N)」とEVのコンパクトSUV「KONA N Line(コナ N ライン)」が試乗ラインアップに加わることとなった。 ヒョンデでは、「Try, Hyundai EV試乗会 KONA&IONIQ 5」と題した試乗会を、2023年11月より全国17都市にて開催してきた。さらに今年3月から6月にかけて北海道を皮切りに8都道府県で開催し、全国の潜在ユーザーにヒョンデがラインアップするEVの魅力を訴求してきた。 そこへ、今年6月に販売を開始した「アイオニック 5 N」、8月に販売を開始した「コナ Nライン」を試乗ラインアップに追加し、充実化を図った試乗会が「ヒョンデ EVツアー」だ。 ノーマルモデルの「アイオニック 5」と、そのハイパフォーマンスモデル「アイオニック 5 N」、またノーマルモデルの「コナ」とそのスポーティーモデル「コナ Nライン」を同日に見比べられる機会は滅多にないため、これを機に会場へ足を運んでみるのがよいだろう。 各会場では、ヒョンデのウェブサイトに会員登録後、アンケートに回答するとプレゼントがもらえるほか、試乗以外にも車両の説明や購入相談なども行えるという。各地の開催スケジュールは以下の通りだ。 ■Hyundai EV Tours 試乗・購入相談会について 試乗車両:コナ/ コナ Nライン / アイオニック 5 / アイオニック 5 N ※アイオニック 5 Nの試乗は神奈川、名古屋会場のみ実施 試乗予約:以下のサイトより事前申し込み 試乗予約ページ:https://www.hyundai.com/jp/purchase/test-drive/step-01 ■試乗会 会場詳細 (1)神奈川 日程:2024年9月28日(土)〜9月29日(日) 会場:Hyundai Customer Experience […]

TAG: #hyundai #イベント #ヒョンデ #試乗会
連載企画 一覧
VOL.15
本当に日本はEVで「立ち遅れた」のか:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第15回

ジャパン・モビリティ・ショー開催でにわかに沸き立つ日本のEVマーケット。しかし現実の販売状況は日本において大きく立ち遅れている。技術では先導してきたはずの日本メーカーは、なぜEVで世界をリードできていないのか。この分野のベテランジャーナリストである御堀 直嗣が解説する。 日本の低いEV市場占有率 日本は、世界に先駆けて電気自動車(EV)の市販に踏み切った。2009年に三菱自動車工業が、軽自動車EVの「i-MiEV」を法人向けにリース販売しはじめ、翌10年には一般消費者向けへの販売も開始した。同年には、日産自動車も小型EVの「リーフ」を発売した。この2社によって、EVの量産市販が実現し、ことにリーフは海外への販売も行われ、「i-MiEV」はフランスの当時PSA社にOEM供給された。リーフの販売は世界で累計65万台に達し、その他EVを含めると、日産は世界で100万台のEV販売の実績を持つ。そのうち、日本国内は累計23万台である。 ちなみに、米国テスラは2022年では年間で約130万台、中国のBYDは同年に約90万台規模へ成長している。 同時にまた、世界共通の充電規格であるCHAdeMO(チャデモ)も準備され、リーフが販売される世界の各地域にCHAdeMO充電器の設置が動き出した。 それらを背景に、経済産業省は2012年度補正予算で1,005億円の補助金を計上し、全国に約10万基の充電器を整備するとした。この補助金は全額支給でないため、トヨタ/日産/ホンダ/三菱自の4社が資金を拠出し、補助金で賄いきれない残額を補填することに合意した。 しかし、現在の充電器の数は、急速充電と普通充電を合わせて約2万基である。 国内の新車販売において、EVが占める割合は1%以下という状況が長く続いた。昨2022年、「日産サクラ」と「三菱eKクロスEV」が発売となり、1年で5万台以上を販売することで2%ほどの占有率になろうかという状況にある。 一方、世界全体では、EVの市場占有率が13%になる。米国は5.8%、欧州は12%、中国は21%となっており、日本がいかに低水準であるかがみえてくる。 日本でEV普及が進まなかった理由 EVの先駆者であった日本が、なぜ欧米や中国の後塵を拝するようになったのか。 最大の要因は、せっかく1,005億円という充電基盤整備に対する経済産業省の支援があったにもかかわらず、急速充電器の整備にばかり世間の目が行き、EV利用の基本である基礎充電、すなわち自宅での普通充電(200V)の重要性が広がらなかったからである。ことに、マンションなど集合住宅の駐車場と、月極駐車場への普通充電設置がほぼできなかったことが原因であった。 EVの充電は、普通充電で8~10時間、あるいはそれ以上かかるとされ、これが単純にガソリンスタンドでの給油時間と比較されて、使い勝手が悪いとさまざまな媒体を通じて流布された。いまでもそうした論調が消えていない。しかし、自宅で普通充電できれば、寝ている間に満充電になるので、翌朝出かけるときは満充電で出発できる。 戸建て住宅に住む人はそれができた。ところが、戸建て住宅でも自宅に車庫がなく月極駐車場を利用する人は、近隣の急速充電器を利用しなければならなくなった。 集合住宅に住む人は、敷地内に駐車場が併設されていても、管理組合の同意が得られず普通充電ができない状態に陥った。無知がもたらした悲劇だ。EVを買う意思があっても、手に入れにくい状況があった。 集合住宅の管理組合で賛同が得られない最大の理由は、幹事がEV時代を予測できず、また自分には関係ないとして無視され続けたことにある。設置の経費は、ことに当初は補助金と自動車メーカー4社による補填があったので、ほぼゼロであった。現在でも、施工業者が残金を負担するなどのやりくりで、集合住宅側の負担が軽く済む仕組みが出てきている。それでもなお、管理組合で合意を得るのが難しい状況は払拭できていない。 基礎充電の普及を目指す業者の間でも、さらに難しいとされるのが月極駐車場への普通充電の設置だ。月極駐車場を管理する不動産業者の理解を得にくいという。

VOL.1
リッター200円にもう限界……給油の“枷”をぶっちぎれ!【モデルサードインパクト vol.1】

ガソリン高い、燃費も悪い、限界だ! かつてないほどの猛暑に喘いだであろう今夏。「もういいよ」「もう下がってくれ」と、気温に対して誰もが感じていたと思うが、自動車ユーザーはガソリン価格に対しても同じことを思っていたのではないだろうか。 リッターあたり170円、180円、190円、そして200円の大台を突破……給油をするたびに、誰もが憂鬱な気分になったはずだ。小生はドイツの某オープンスポーツカーに乗っているのだが、リッターあたり平均10kmでハイオク仕様。愛車にガソリンを入れるたび、顔が青ざめていた。 「高額給油という枷から解放されたい……」 EVの購入を決意した所感である。クルマを走らせることは、本来喜びのはず。給油のたびに落ち込むのは本望ではない。 小生は、THE EV TIMES(TET)の編集スタッフを務めています。この9月、「テスラ・モデル3・パフォーマンス」を購入しました。新たな愛車と共に進むEVライフを「モデル・サードインパクト」と銘打ち、連載で紹介していこうと思います。 EVは便利だと実感した「日産リーフ」 小生が初めて体験したEVは「日産リーフ」(2代目)である。遡ること2017年、「リーフ」が2代目になった頃、日産が全国で試乗キャラバンを開催し、小生はその試乗アテンダントを担当していた。そこで「リーフ」を存分に運転することができたのだ。 それゆえ、EVの利便性の高さを実感することになった。スポーツモデル顔負けの力強くスムーズな加速にまず驚いたのだが、給油という枷から外れて自由に走り回れることが大変な魅力に感じた。アイドリング状態でエアコンを入れっぱなしでもガソリン代を気にせずに済む。車内でPCを開けば、そのままオフィスになる。車の用途が無限大に広がると感じた。 充電時間も特別長いとは感じなかった。充電残量が50%くらいになったら、急速充電を使用してあっという間に80%まで回復できる。ちなみに100%まで充電した場合、280kmを走れる表示が出ていたと記憶している(当時は寒い季節で暖房を使用した)。ちょっとした遠出も十分に対応可能。「EVなんて不便」という印象は全く抱かなかった。そこで薄々と「将来はEVもアリだな」と思ったのだ。

VOL.20
VW「ID.4」オーナーはアウトバーンを時速何キロで走る? [ID.4をチャージせよ!:その20]

9月上旬、スイスで開催された「ID.TREFFEN」(ID.ミーティング)を取材した際に、参加していた「ID.4」オーナーに、そのクルマを選んだ理由などを聞きました。 フォルクスワーゲン一筋 鮮やかな“キングズレッドメタリック”のID.4で登場したのは、ドイツのハノーファーからはるばるスイスに駆けつけたデュブラック・マルクスさん。「フォルクスワーゲンT3」のTシャツを着ているくらいですから、かなりのフォルクスワーゲン好きと見ましたが、予想は的中! 「18歳で免許を取ってからこれまで30年間、フォルクスワーゲンしか買ったことがないんですよ」という、まさにフォルクスワーゲン一筋の御仁でした。 彼の愛車はID.4のなかでももっともハイパフォーマンスな「ID.4 GTX」。日本未導入のこのグレードは、2モーターの4WD仕様で、最高出力220kW(299PS)を発揮するというスポーツモデル。こんなクルマに乗れるなんて、なんともうらやましいかぎりです。 そんなマルクスさんにID.4 GTXを購入した理由を尋ねると、「これからはEVの時代だと思ったので!」と明確な答えが返ってきました。とはいえ、ID.ファミリーのトップバッターである「ID.3」が登場した時点ではすぐに動き出すことはありませんでした。「1年半くらい前にID.4 GTXを試乗する機会があって、踏んだ瞬間から力強くダッシュするID.4 GTXのパンチ力にすっかり惚れ込んでしまい、即決でしたよ(笑)」。

VOL.14
欧州メーカーはなぜ電気自動車に走ったのか?:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第14回

EVの知識を、最新情報から「いまさらこんなこと聞いていいの?」というベーシックな疑問まで、ベテラン・ジャーナリストが答えていく連載。今回は欧州メーカーの特集です。 日本市場参入が遅かった欧州製EV 日本市場では、欧州からの電気自動車(EV)攻勢が活発に見える。ドイツの「BMW i3」が発売されたのは2013年秋で、日本市場へは2014年春に導入された。 日本の自動車メーカーがEVを市販したのは、2009年の「三菱i-MiEV」の法人向けリースが最初で、翌2010年には「i-MiEV」も一般消費者への販売を開始し、同年に「日産リーフ」が発売された。「i3」の発売は、それより数年後になってからのことだ。 ほかに、フォルクスワーゲン(VW)は、「up!」と「ゴルフ」のエンジン車をEVに改造した「e-up!」と「e-ゴルフ」を2015年から日本で発売すると2014年に発表した。だが、急速充電システムのCHAdeMOとの整合性をとることができず、断念している。その後、VWは「e-ゴルフ」を2017年秋に販売を開始した。EV専用車種となる「ID.4」を日本に導入したのは、2022年のことだ。フランスのプジョーが、「e-208」を日本で発売したのは2020年である。 以上のように、欧州全体としては、EVへの関心が高まってきたのは比較的最近のことといえる。 くじかれたディーゼル重視路線 欧州は、クルマの環境対策として、自動車メーカーごとの二酸化炭素(CO2)排出量規制を中心に動いてきた。そして2021年から、1km走行当たりの排出量を企業平均で95gとする対処方法を考えてきた。EU規制は、販売する車種ごとのCO2排出量を問うのではなく、販売するすべての車種の平均値で95gを下回らなければならないという厳しさだ。 対策の基本となったのは、ディーゼルターボ・エンジンを使った排気量の削減と、出力の低下を補う過給器との組み合わせを主体としつつ、ハイブリッドによるさらなる燃費の向上である。 既存のディーゼルターボ・エンジンをできるだけ活用しようとする考えは、欧州メーカーが補機用バッテリーの電圧を世界的な12ボルトから、36ボルトや48ボルトに変更することによるマイルドハイブリッド化に注目してきた様子からもうかがえる。 ところが、2015年にVWが米国市場でディーゼル車の排出ガス規制を偽装していたことが明らかにされた。公的機関での測定では規制値を満たすものの、実走行で急加速などした際に基準を上回る有害物質が排出され、それによって力強い加速を得られるようにした制御が発覚したのである。その影響は、VW車だけでなく、アウディなどVWグループ内に広く影響を及ぼした。

VOL.3
ボルボは新型EVの「EX30」でインテリアに新たな価値を与え、空間を最大限、利用する!

ボルボはEX30の室内で多くの新たなチャレンジを行なっていると謳う。その詳細を小川フミオ氏が訊いていく。連載1回目はこちら、2回目はこちら。 冷たさの排除し素材を“素直”に使う EX30のインテリアが、他車と決定的に違うのは、金属的な表面処理がほとんど見当たらないこと。それは意図的にそうしたのだと、インテリアデザインを統括するリサ・リーブス氏は言う。 「心したのは、冷たさの排除です。使う素材はオネスト、つまり木に見えるものは木であり、また同時に、リサイクル素材を人間にやさしいかたちで使用しました」 インテリアは「ブリーズ」(やさしい風)をはじめ「ミスト」(もや)、「パイン」(松)それに「インディゴ」と4種類(日本はそのうち「ブリーズ」と「ミスト」を導入)。 「ブリーズを例にとると、デザインインスピレーションはサマーデイズ。シート表皮の素材はピクセルニットとノルディコ、ダッシュボードの飾り材はパーティクル、そして空気吹き出し口のカラーはブルーです」 リーブス氏は説明してくれる。 「ピクセルニットはPETボトルをリサイクルしたもの。それを3Dニッティング(立体編み)プロセスでシート用素材にしています。組み合わせるノルディコは、PETボトルなどのリサイクル素材、北欧で計画的に伐採された木から採取された素材、リサイクルされたワインコルクなどで作られたテキスタイルです」 ダッシュボード用のパーティクルは、窓枠やシャッターを中心に工業廃棄物であるプラスチックを粉砕したものだし、フロアマットは漁網をリサイクルしたという。 「リサイクル材とともに、インテリアは雰囲気を統一したので、私たちは“ルーム”という名を与えています。インディゴの場合、デザインインスピレーションは”夜のはじまり”で、デニムをリサイクルしたときに余る糸を使った素材をシート表皮に使っています」 シートじたいは「スニーカーにインスパイアされた形状」(メイヤー氏)だそうだ。

VOL.2
ボルボの新型電気自動車「EX30」にはスターウォーズのデザインが取り入れられている!?

エンジンの回転の盛り上がりには、時に人間的な表現が用いられる。しかしBEV(バッテリー電気自動車)はエンジンもなく無音なため、より無機質な、機械的な印象が強くなる。ボルボはそんなBEVに人間的な要素を入れたと主張する。連載1回目はこちら。 どことなく楽しい感じの表情 ボルボEX30は、いってみれば、二面性のあるモデルだ。ひとつは、地球環境保全(サステナビリティ)を重視したコンセプト。もうひとつは、大トルクの電気モーターの特性を活かしたスポーツ性。 デザイナーは「いずれにしても、BEVと一目でわかってもらうデザインが重要と考えました」(エクステリアデザイン統括のTジョン・メイヤー氏)と言う。 「もちろん、昨今ではICE(エンジン車)かBEVか、デザインをするときあえて差別化をしないのが世界的な流れです。ただし、私たちとしては、スカンジナビアデザインの原則を守りつつデザインしました」 メイヤー氏の言葉を借りて、この場合のスカンジナビアデザインの肝要を説明すると「形態は機能に従う」となる。 「そこで、上部に開口部とグリルはもたせないようにしようと。ただし(インバーターなどのために)空気を採り入れる必要はあるので、下にインレットは設けています」 ボルボ車のデザインアイディンティティである「トール(神の)ハンマー」なる形状のヘッドランプも採用。ただし、カバーで覆った一体型でなく、四角いLEDのマトリックスが独立しているような形状があたらしい。 「そうやって出来上がったのがこのデザインです。顔になっていて、そこには眼があって、鼻があって、口があるんです。どことなく楽しいかんじで、これまで以上に人間的な表情を実現しました」 暴力的でもなければ、ロボット的でもない。メイヤー氏はそこを強調した。

VOL.1
ボルボの新型電気自動車「EX30」は、相反する2面性を合わせ持つ文武両道なクルマ

ボルボの新たなBEV(バッテリー電気自動車)として、ついに10月2日から「サブスク」モデルの申し込みが始まるEX30。この「ボルボ史上最小のBEV」はどのように開発されたのか。ミラノで行われたワールドプレミアに参加した小川フミオ氏が関係者の声とともに振り返る。 スカンディナビアン+デジタル 2023年6月に登場したEX30は、コアコンピューティングテクノロジーを大胆に採用する、ボルボの新世代BEV。 内容にとどまらず、同時に、デザイン面でもさまざまな大胆な試みがなされているのも特徴だ。 いってみれば、伝統的ともいえるスカンディナビアンテイストに、デジタライゼーションの融合。 「私たちのデザイン的価値のすべてを小さなフォーマットで具現」したモデルと、ボルボ・カーズはプレスリリース内で謳う。 「非常に電気自動車的なデザインで(中略)閉じられたシールド(フロントグリルの開口部のこと)とデジタル表現を用いたトールハンマーヘッドライト」がフロント部の特徴とされる。 さらに新世代BEVとしてボルボが狙ったものはなんだろう。ミラノでの発表会において出合った担当デザイナー(たち)に、デザインの見どころと背景にあるコンセプトを取材した。

VOL.5
「BMW iX xDrive50」の高速電費は我慢不要! ロングドライブにうってつけのEV

[THE EV TIMES流・電費ガチ計測] THE EV TIMES(TET)流電費計測の5回目を、8月に「BMW iX xDrive50」で実施した。車高の高いSUVにもかかわらず、高速巡航時に電費が低下しにくいのが特徴だ。その詳細をお伝えする。 ※計測方法などについてはこちら、試乗記はこちらをご覧ください。 100km/h巡航でどんどん行こう iX xDrive50のカタログに記載された「一充電走行距離」は650km(WLTC)で、電池容量は111.5kWhだ。650kmを実現するには、電費が5.83km/kWh(以後、目標電費)を上回る必要がある。 各区間の計測結果は下記表の通り。5.83km/kWhを上回った場合、赤字にしている。 これまでのTETによる電費計測で初めてA区間の往路と平均で目標電費を超えた。A区間のように標高差が少ない場所では同じ状況になり得る、つまり100km/h巡航で一充電走行距離の650km近くを走破できる可能性がある。   100km/h巡航でも600kmは走れそう 各巡航速度の平均電費は下表の通りだ。「航続可能距離」は電費にバッテリー総容量をかけたもの、「一充電走行距離との比率」は650kmに対して、どれほど良いのか、悪いかだ。 iXのエクステリアは、大きなキドニーグリルが特徴的だ。ざっくり言えば全長5m、全幅2m、全高1.7m、車重2.5トンの堂々としたボディだが、Cd値が0.25と優れている。 100km/h巡航におけるiXの電費は、5.71km/kWhであった。絶対的な数値としては決して高くないが、一充電走行距離との比率を計算すると98%と、これまでにTETが計測したデータの中で最高の結果を記録した。120km/h巡航でもこの数字は78%であった。 つまり、iXは高速巡航でも電費の低下が少ないEVだといえる。 ちなみに、過去に計測したメルセデス「EQE 350+」は、この100km/h巡航時の比率が90%だった。EQEはセダンボディで背が低く、Cd値0.22で、高速巡航には有利であることを考えても、iXの98%という数字の凄さが分かる。 この結果は、空力性能の良好さと高効率なパワートレインの賜物ではないかと思う。BMWが「テクノロジー・フラッグシップ」「次世代を見据え、長距離走行が可能な革新的な次世代電気自動車」と謳っているだけのことはある。これらの記録を塗り替えるクルマが現れるのか、今後の計測が楽しみだ。   各巡航速度ごとの比率は以下の通り。80km/hから100km/hに速度を上げると21%電費が悪くなる。120km/hから80km/hに下げると1.6倍の航続距離の伸長が期待できる。

VOL.19
ぐっとパワフルな2024年モデルのフォルクスワーゲン「ID.4」をミュンヘンで緊急試乗! [ID.4をチャージせよ!:その19]

コンパクトSUVタイプの電気自動車「ID.4」が2024年モデルにアップデート。この最新版をドイツ・ミュンヘンでさっそく試乗しました。 モーターのパワーは60kW増し 「ID.4」が2024年モデルにアップデートし、コックピットのデザインが様変わりしたことは、前回のコラムで述べました。さらに今回の仕様変更では、走りにかかわる部分にも手が加えられています。 一番の変更が、新開発のモーターが搭載されたこと。フォルクスワーゲンでは、ID.ファミリーのプレミアムセダンである「ID.7」に、新たに開発した「APP550」型の電気モーターを採用しました。最高出力は210kW(286PS)と実にパワフルです。これが2024年モデルの「ID.4プロ」にも搭載されることになりました。これまでの「ID.4プロ」の最高出力が150kWですので、出力は60kW、4割増しという計算。最大トルクも従来の310Nmから545Nmとなり、こちらは75%の大幅アップです。 バッテリー容量は77kWhで変更はありませんが、2024年モデルからはバッテリーの“プレコンディショニング機能”を搭載し、冬の寒い時期、充電前にバッテリー温度を高めておくことで充電量の低下を抑えることができます。これはうれしい! 他にも、可変ダンピングシステムのDCC(ダイナミックシャシーコントロール)の改良なども行われ、果たしてどんな走りを見せてくれるのか、興味津々です。 早く乗ってみたいなぁ……と思っていたら、なんとうれしいことに、発表されたばかりの2024年式ID.4 プロ・パフォーマンスを、ドイツ・ミュンヘンで試乗するチャンスに恵まれました。試乗時間は約20分と超ショートですが、わが愛車のID.4 プロ・ローンチエディションと比較するには十分な時間です。

VOL.18
ミュンヘンで「ID.4」の2024年モデルに遭遇! [ID.4をチャージせよ!:その18]

ミュンヘンモーターショー(IAA)のメイン会場近くで、フォルクスワーゲンがメディア向けイベントを開催。そこで、2024年モデルの「ID.4」に遭遇しました。 見た目は同じ イベントスペースのパーキングに待機していたのは、“コスタアズールメタリック”のボディが爽やかな「ID.4 プロ・パフォーマンス」。日本のラインアップにはないボディカラーに目を奪われますが、エクステリアデザインはこれまでと同じで、私の愛車の「ID.4 プロ・ローンチエディション」との違いは1インチアップの21インチホイールが装着されていることくらいです。 ところが運転席に座ると、コックピットの眺めに違和感が! マイナーチェンジでもないのに、コックピットのデザインが私のID.4 プロ・ローンチエディションと大きく変わっていました。 ご存じのとおり、フォルクスワーゲンなど多くの輸入ブランドでは“イヤーモデル制”を採用していて、毎年のように細かい仕様変更を実施。エクステリアデザインは一緒でもパワートレインや装備が変わるというのはよくあること。この2024年モデルでは、インテリアのデザインまで様変わりしていたのです。 真っ先に気づいたのが、ダッシュボード中央にあるタッチパネルがリニューアルされていること。2022年モデルのID.4 プロ・ローンチエディションでは12インチのタッチパネルが搭載されていますが、この2024年モデルでは12.9インチにサイズアップが図られたのに加えて、デザインも一新され、明らかに使い勝手が向上していました。

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