TET 編集部 記事一覧

TEXT:福田 雅敏
実質EV元年と感じた充実のEV展示とそのカスタマイズ……EV開発エンジニアのオートサロン探訪[その4(最終)]

世界最大級のカスタムカーのイベント「東京オートサロン2023」が1月13日から15日まで幕張メッセにて開催された。今回の「オートサロン」には、多数のEVも出展されると聞いた。そこでEV開発エンジニアであり本媒体のエグゼクティブアドバイザーである福田雅敏が現地に赴いた。その現場をレポートしたい。今回は「その4(最終)」をお送りする。 アウトドア志向を押し出した三菱 「ミニキャブ・ミーブ B-レジャースタイルⅡ」は、車載のバッテリーからの給電機能を活用したカスタムカー。アウトドアシーンに溶け込むアイボリーとモスグリーンの2トーンカラーとし、ボディサイドにはEVを象徴する電源プラグをモチーフとしたラッピングがなされている。 室内は荷台スペースをフルフラットとして居住性を高め、リモートワークに必要なデスクや座椅子、車中泊に必要なベッドキットを装備することで、プライベートな空間を演出している。 さらに、駆動用バッテリーから定格1500WのAC100V電源を取り出せる「ミーブ・パワーボックス」を使用し、リアゲートに取り付けたプロジェクターでのeスポーツ体験や、リモートワーク用パソコンの充電などを可能とするなど、ビジネス&レジャースタイルを提案していた。出先で楽しくなり電力を使いすぎて「電欠」にならないよう、電池残量のこまめな確認が必要だと感じた。 そして「eKクロスEV」をベースとした「eKクロスEV Smooth×Tough(スムーズ・バイ・ タフ)」も展示されていた。EVの静かかつ滑らか、そして力強い走りをそのままに、SUVテイストを一層高めたのが特徴。 ボディカラーは、マットグレーメタリックとブラックマイカの2トーンカラーとし、フロントグリルガードやオールテレーンタイヤを装着。さらに、リフトアップしたことで、オフローダースタイルとしている。 ただ残念なのは、ここまでSUVテイストを強めているのに、4WD仕様がないこと。雪の多い地域のSUVファンのためにも早期に4WD仕様を出してほしいものである。 「オートサロン」ならではのアフターメーカーによるEVカスタムカー見聞 「テスラアライアンス」のブースには4台のドレスアップされた「モデル3」とテスラ用のドレスアップキットなどが所狭しと展示されていた。 テスラ好きが集まったカスタムメーカー集団「テスラアライアンス」の関連企業は20社あまり。その中には普通充電器付貸ガレージなども紹介されていて「EVと住宅」というライフスタイルをどう快適かつ楽しく過ごすかを訴求していた。このブースの中に、KGモーターズの超小型EV「ミニマム・モビリティ・コンセプト」も展示されていた。 「ブリッツ」のブースでは、日産「アリア」をドレスアップした「ブリッツ・アリア」を展示。エアロパーツとホイールでドレスアップされていた。「ブリッツ・アリア」は、来場者の投票により決定する「東京国際カスタムカーコンテスト」SUV部門において優秀賞を受賞した。 先の「カー・オブ・ザ・イヤー」でもそうだが、このような賞典をEVが受賞するようになり、時代の移り変わりを実感した。 「トーヨータイヤ」のブースではアウディ「e-トロン・クワトロ・フーニトロン」を展示。1980年代の伝説ともいえる「スポーツ・クワトロS1」をオマージュした電動4輪駆動のレーシングEV。2モーターによる合計最大トルクは6000Nm(611.83kgm)を誇る。 本来であれば、世界的ラリードライバーであり、「ジムカーナ」シリーズの神業ドライブでもおなじみのケン・ブロック氏が来場するはずだった。が、1月2日午後、ユタ州においてスノーモビルの事故で亡くなり、それがかなわなくなった。享年55。非常に残念なことである。ご冥福をお祈りする。 「ボンドグループ&レザーコーポレーション」のブースには、「テックアート・タイカン4S」が展示されていた。エアロパーツをまとい車高が落とされた車体、大径ホイールでドレスアップされたもの。標準のホイールでは大きく感じたフロントブレーキキャリパーは、大径ホイールの影響で逆に小さく感じた。 総括:「オートサロン」は実質モーターショー、来年は走行性能にも手を加えた「チューニングEV」登場の予感 筆者にとって、コロナ禍では初のオートサロン見学。プレスデーに見学したが、当日は4万4000人の来場者があり、十分混んでいた。3日間の合計来場者は18万人あまり。出展社数341社、出展台数789台、ブース総数3904小間。特に出展車数は昨年より1割(77台)増しとなった。 今回は、主催者による「オートサロンテック2023」などEVを中心とした次世代自動車のテーマ館もあり、カスタムカーの祭典「オートサロン」でも新時代への流れを感じた。 自動車メーカーの多くがEVを展示していたこと、海外EVメーカーの出展や新型車の発表など、これまで「東京モーターショー」の場で行われてきたことが、「オートサロン」で行われるようになった。先日アメリカで「CES」が開催されたが、実質北米のモーターショーに変わったと言われている。「オートサロン」もそんな「CES」の流れと被るように思う。 2022年がEV元年と一部では言われているが、今回の「オートサロン」のEVの出展を見るに、実質は2023年がEV元年のように思えた。 ただ一部聞いたところによると、半導体不足などの納車の影響で、ベース車の入手ができない業者もあったようだ。展示台数がもっと多いであろうと思った日産「アリア」や「サクラ」、三菱「ekクロスEV」などがほとんど見かけなかったのは、その影響もあるのではないだろうか。 恐らく来年は、カスタムEVがさらに増えるだろう。今後はアフターメーカーも、EVの純正ECUの制御を解析しパワーアップした「チューニングEV」が出てくる予感がする。 <了>

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TEXT:TET編集部
ボルボ、「C40」と「XC40」シングルモーター仕様を後輪駆動に刷新……デイリーEVヘッドライン[2023.01.17]

ボルボ、EVの「C40」と「XC40」のシングルモーター仕様を後輪駆動に刷新……冷却システムの向上で最大航続距離507kmに 【THE 視点】ボルボはEVの「XC40リチャージ」と「C40リチャージ」に、欧州で「シングルモーターRWD」のグレードを設定すると発表した。ボルボとしては、25年ぶりの後輪駆動(RWD)モデルとなる。  これにより、ボルボ「XC40リチャージ」と「C40リチャージ」には現行の前輪駆動がなくなるが、今後は四輪駆動と後輪駆動で3種類の仕様を選択できることになる。  まず標準仕様のシングルモーターRWDは、最高出力175kW(238ps)となり、従来の170kW(231ps)のシングルモーター前輪駆動より出力がアップしている。  「XC40リチャージ」の場合、バッテリーの蓄電容量は69kWhと従来通り。しかし、バッテリーパックの冷却効率の向上により、航続距離は従来の425kmから最大で460km(いずれもWLTPサイクル)に伸びている。  「C40リチャージ」では、バッテリー容量は「XC40リチャージ」と同じだが、438kmから最大476kmに延びる。この差はボディ形状の違いによる空気抵抗の差で生じていると推測できる。  充電性能は、いずれも最高出力130kWの急速充電の利用で、約34分でバッテリー容量の80%までを充電できる。  さらにより強力な最高出力185kW(252ps)のモーターを搭載したグレードが用意され、バッテリーは82kWhと大容量になる。航続距離は「XC40リチャージ」で最大515km、「C40リチャージ」で最大533km(いずれもWLTPサイクル)。急速充電性能は最高出力が150kWから200kWに引き上げられ、約28分で80%までを充電可能。標準仕様よりも充電時間が短縮されている。パワーと航続距離を求めるユーザーにはもってこいのグレードだ。  四輪駆動もアップデートされ、従来は前後とも出力150kW(204ps)のモーターだったが、新型では前輪117kW(159ps)、後輪183kW(249ps)の仕様に置き換えられた。  バッテリー容量は82kWhで、航続距離は「XC40リチャージ」が最大500kmとなり、従来モデルより62km伸びた。「C40リチャージ」も451kmから507km(WLTPサイクル)に向上した。  ちなみにいずれのモデルもホイールの形状を見直し、空気抵抗を減らしているという。  昨日の「THE視点」で触れた「DS3 E-テンス」もそうだが、バッテリーパックの熱管理制御の向上で航続距離や急速充電能力が共に向上している。  ボルボと言えば後輪駆動のイメージがあった昔、筆者にとって懐かしさを感じた。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★ジャガー、「I-ペイス」を改良……最大航続距離470km、294kW(400ps)、600Nm(61.2kgm)の性能向上 ★新出光、法人・自治体向けのEVカーシェアサービスを開始……REXEVと提携しカーシェアサービス「idEV(イデブイ)」を提供 ★VW、2022年のEV世界販売台数は57万2,100台……前年比26%増、「ID.4」「ID.5」合計で19万3,200台 ・丸紅、ASEANでEV事業を開発……現地法人「SMRTロードホールディングス」と提携、商用EVフリートマネジメント事業、eマーズなどを開発 ・ブレイズ、電動モビリティ専門店「ネクストベース」を松本市にオープン……小型モビリティ「ネクストクルーザーEV」など販売 ・GM、米RIMと仮想発電所パートナーシップ(VP3)を設立……グーグル・ネストの支援を受ける ・矢野経済研究所、商用EVの成長を予測……2035年に商用車の世界販売台数は3,053万台、EV比率は最大50%まで成長

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TEXT:福田 雅敏
モータースポーツの可能性を広げるEV、カスタムの方向性も示唆……EV開発エンジニアのオートサロン探訪[その3]

世界最大級のカスタムカーのイベント「東京オートサロン2023」が1月13日から15日まで幕張メッセにて開催された。今回の「オートサロン」には、多数のEVも出展されると聞いた。そこでEV開発エンジニアであり本媒体のエグゼクティブアドバイザーである福田雅敏が現地に赴いた。その現場をレポートしたい。今回は「その3」をお送りする。 交換式バッテリーを用いてEモビリティの発展性を感じさせたホンダ カーボンニュートラルをテーマにしたブース「オートサロンテック2023」でホンダが展示していたのが、交換式EV用バッテリー「ホンダ・モバイル・パワー・パック e:」と、そのシステムを核とする充電設備「ホンダ・パワー・パック・エクスチェンジャー e:」、ポータブル電源「ホンダ・パワー・ポッド e:」、二輪車「ジャイロ キャノピー e:」と、電動パワーユニット「eGX」搭載のレーシングカートだ。 「ホンダ・モバイル・パワー・パック e:」はその名のとおりバッテリーパックで、1個あたりのスペックは、DC50.26V/26.1Ah=総容量1314Wh(1.314kWh)。連続出力は2.5kWで、1パックの重量は約10kg。大人が片手で持てる重さである。ホンダのバッテリー交換式スクーターのプロジェクト「ガチャコ」で使われているものだ。 「ホンダ・パワー・パック・エクスチェンジャー e:」は「ホンダ・モバイル・パワー・パック e:」の充電器で、12個のバッテリーが同時に充電可能。バッテリーの盗難防止などのために、カードが必要となる。こちらも「ガチャコ」に使用されている。 「ジャイロ キャノピー e:」には「ホンダ・モバイル・パワー・パック e:」2個がシート下に搭載され、航続距離は70km程度だという。充電装置が置かれている場所に行けば、2分程度で充電済みバッテリーに交換が可能で時間を省けるのがメリット。 「ホンダ・パワー・ポッド e:」 はモバイル電源ユニットで、「ホンダ・モバイル・パワー・パック e:」1個を本体に収納して使用する。AC100V/1500Wの出力で電池容量が約1.3kWhなので、100Wの電化製品が十数時間使用可能となる。非常用やアウトドア用にと活用範囲は広い。 このシステムに「ホンダ・モバイル・パワー・パック e:」が使われていたのは今回初めて知った。「ホンダ・モバイル・パワー・パック e:」は近いうちに小型の電動農機などにも使用されるのではないだろうか。そのほかにも様々に応用できそうである。

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TEXT:TET編集部
「DS3 E-テンス」が欧州で改良新型……デイリーEVヘッドライン[2023.01.17]

  DS、新型「DS3 E-テンス」を欧州で発表 【THE 視点】DSは、小型クロスオーバー「DS3クロスバック」のEV「DS3 E-テンス」を欧州で改良した。  改良型はパワーを向上させ、モーターの最高出力は115kW(157ps)となり、最大トルクは26.5kgmを発生。バッテリー容量は54kWhに大容量化し、航続距離は18%向上の402km(WLTPモード)となったという。  このバッテリーはヒートポンプによる熱管理制御が行われ、急速充電性能の向上や航続距離、寿命が延びるという。100kWでの急速充電が可能で、約25分でバッテリー容量の80%を充電可能。普通充電(11kW)の場合は約5時間で満充電となる。  エクステリアはフロントマスクを変更、新デザインのフロントバンパーには縦型のデイタイムランニングライトが組み込まれる。インテリアには、ダッシュボードの中央に10.3インチの高解像度センタースクリーンが配置された。  フランスでの価格は4万1700ユーロ(約580万円)。日本での現行型の価格が423万円からとなっており、日本販売時には値上がりする可能性が高い。  バッテリー容量は従来から8%増えただけだが、航続距離が18%も延びているのは、電池の熱管理や転がり抵抗の少ないタイヤの採用が要因と推測される。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★HWエレクトロ、カーコンビニ倶楽部と業務提携……「カーコンカーリース」で小型商用EV「エレモ-K」のリース販売開始[詳細はこちら<click>] ★HWエレクトロ、中型EVバン「エレモ-L」を発表……「東京オートサロン2023」に実車を展示、2023年初夏発売予定 ★KGモーターズ、「ミニマム・モビリティ・コンセプト」のモニターリースを募集……100人を募集、リース料1万円/月で2ヵ月間[詳細はこちら<click>] ・メルセデス・ベンツ、2022年のEV・PHEV販売台数は31万9,200台……前年比19%増 ・ヒョンデ、2022年のグローバル販売台数を発表……「アイオニック5」および「アイオニック6」合わせて世界販売10万台超え ・日本通運、配送用のEVトラックを2022年12月15日に導入……三菱ふそうの「eキャンター」を採用、2023年内には10台の導入を予定 ・ジェイテクト、超幅狭軸受「ジェイテクト・ウルトラ・コンパクト・ベアリングTM」を開発……Eアクスルユニットの小型・軽量化に貢献 ・アクサ損保、電動二輪車を含むEVのレッカーサービスを改定……現場から最寄りの充電可能設備までのレッカー利用回数を無制限に設定 ・日本EVクラブ、電気カート組立教室を開催……2023年2月4日(土)・3月5日(日)に東京国際交流館にて、小学4年〜中学生対象 ・第14回EV・HV・FCV技術展を開催……2023年1月25日(水)〜27日(金)に東京ビッグサイトにて、1420社が出展

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TEXT:TET編集部
トヨタ、EVの「AE86」をオートサロンで公開……デイリーEVヘッドライン[2023.01.16]

トヨタ、EV化した「AE86」をサプライズ公開【東京オートサロン2023】 【THE 視点】世界最大級のカスタムカー・アフターパーツの展示会「TOKYO AUTO SALON 2023(東京オートサロン2023)」が、1月13日〜15日に幕張メッセ(千葉市)で開催された。  今回で41回目となる本イベントには、国内主要自動車メーカーのほか、外国車インポーター、タイヤメーカー、アフターパーツメーカー、カスタムショップなど341社(2022年12月17日現在)が出展した。  今回は筆者も現場に足を運んだ。注目したのはEVの展示が多かったこと。特にメーカーからの展示が目立っていた。「トヨタ」「日産」「三菱」「BYD」「HWエレクトロ」、その他部品メーカーなどからも展示があった。併載された「オートサロンテック2023」には、次世代自動車やEVカートなどの展示もみられた。  今回の展示で一番注目が集まったのは、トヨタ「AE86型 カローラレビン」のEV。トヨタ自動車の豊田社長によるサプライズ発表などもあり大いに盛り上がった。  車両の詳細とその他の注目車種は別にレポートしたい。 【東京オートサロンのレポートはこちらをタッチ!】 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★トヨタ、「RZ スポーツコンセプト」を公開……佐々木雅弘選手がプロデュースしたカスタマイズカー【東京オートサロン2023】[詳細はこちら<click>] ★欧州カー・オブ・ザ・イヤー2023、EVのジープ「アベンジャー」がイヤーカー受賞……2位にVW「ID.4」日産「アリア」は3位 ・ホンダ、韓国LGと合弁会社設立……2025年中にホンダ北米工場への全量供給を目指す ・アウディ、2022年のEV納入が大幅増加……2021年比約44%増 ・プジョー、「e-208」と「e-2008」がヨーロッパのBセグメントでベストセラー ・ オペル、「アストラ GSe」と「グランドランド GSe」がドイツで受注開始 ・ジープ、「アベンジャー」がヨーロッパで受注開始……ブランド初の電動SUV ・オペル、「ブリュッセルモーターショー2023」に「アストラ GSe」「グランドランド GSe」「モッカ エレクトリック」を出展 ・メルセデス・ベンツ日本、「AMG GT 63 S Eパフォーマンス F1エディション」の予約を開始……限定35台のPHEVハイパフォーマンスカー ・トヨタ、インド法人が現地の商用車メーカー「アショク・レイランド」に燃料電池をモジュールを供給 ・トヨタとレクサス、北米で環境に最適な充電タイミングを案内するアプリを提供……現地の「ワットタイム社」と提携、温暖化ガス排出削減を目指す ・フォーミュラE開幕戦メキシコ、ジェイク・デニス(チーム:アバランチ・アンドレッティ)が優勝

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TEXT:TET編集部
デイリーEVヘッドライン[2023.01.13]

  スズキ、EVコンセプトモデル「eVX」を初公開…インドで開催中の「オートエキスポ2023」で 【THE 視点】 インド・デリー近郊で開催されている「オートエキスポ 2023」において、スズキのEVコンセプトモデル「eVX」が、スズキのインド子会社マルチ・スズキ・インディア社のブースで世界初公開された。  「eVX」は、2025年までに市販化を計画しているスズキのEV世界戦略車第一弾のコンセプトモデルという。  スズキは、「グランドビターラ」をはじめ「S-CROSS」といったSUVモデルを世界各国で展開している。EVモデルである「eVX」においても、スズキのDNAである本格4WDの力強さと最新のEVとしての先進性を融合し、ひと目でスズキのSUVとわかるエクステリアに仕上げたという。  全長4,300mm×全幅1,800mm×全高1,600mmのボディに60kWhの電池が搭載される。航続距離は550km(インドMIDCモード測定値)と発表されている。  車両の詳細は不明だが4WDをうたっていること、60kWhと大容量の電池を床下に配置するであろうことから前後2モーターの4WDとなるだろう。インドでの発表だけに、高温下でのバッテリーなどの熱管理が重要となる。  スズキは、提携先のトヨタからEV技術を学ぶともこの会場で発表した。先日はカナダの企業とEV用減速機の技術提携を発表しており、矢継ぎ早にEV戦略を打ち出している。  2025年には発売されるスズキの「eVX」。どんなEVになって発売されるのか今から待ち遠しい。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★BYDオートジャパン、納車前点検を行うPDIセンターを横浜大黒ふ頭内に開設……三菱倉庫と業務委託契約し高品位な供給体制を構築 ★トヨタ車体、バギーのようなEV「ファンコム エクスプローラー」を「東京オートサロン2023に出展」……1人乗りの小型EV「コムス」をベースにカスタム ・日産、集合住宅でのEV所有を促進する「+e プロジェクト」を積水ハウスと推進……集合住宅にEVを導入する体験イベントなどを開催[詳細はこちら<click>] ・ジャガー、「I ペース」を本国で改良……スポーティグレード「R-ダイナミック」を追加 ・プジョー、 新型「408 PHEV」をブリュッセルモーターショーに出展 ……「e-208 GT」なども展示しEV時代をアピール ・キア、「EV6」が北米でカー・オブ・ザ・イヤー……受賞内容は「北米ユーティリティ・ビークル・オブ・ザ・イヤー」、50人からなる審査のうえ選出 ・ウィルスマート、「オートモーティブワールド」内「マースエキスポ」に出展……EVのカーシェアリングシステム「ウィル-モビ」など展示 ・オンセミ、シリコンカーバイド(SiC)パワーモジュールがキア「EV6 GT」に採用……直流800Vのバッテリーから交流モーターへ高効率で電力変換 ・東洋テクニカ、「エレクトリック・モータ・エミュレータ」を発売……モーターの動作を再現しインバータ開発の促進に寄与

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TEXT:TET編集部
デイリーEVヘッドライン[2023.01.12]

  マツダ、EV用レンジエクステンダーとしてロータリーエンジンを復活 【THE 視点】マツダは1月13日、ロータリーエンジンを発電機として使用するPHEVモデル「MX-30 e-スカイアクティブ R-EV」を、欧州ベルギーで開かれているブリュッセルモーターショーで初公開した。  既存の「MX-30 EVモデル」は、35.5kWhのバッテリーを搭載しているが、同クラスのEVと比較してバッテリー搭載量が少ない。  このたび発表された「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」は、「MX-30」の基本的な価値はそのままに、EVとしての使い方を拡張したシリーズ式のPHEVモデルだ。  その発電機として採用されたのがロータリーエンジン。新たに開発した発電用ロータリーエンジン(型式:8C)は、高出力モーターとジェネレーターと同軸上に配置してモータールームに搭載されている。必要とされる出力に対してエンジン本体をコンパクト化できるロータリーの特徴を活かしたかたちだ。  このコンパクトなパワーユニットを核に、17.8kWhのリチウムイオンバッテリーと50Lの燃料タンクを組み合わせることで、独自のシリーズ式PHEVシステムを実現。EVとしての航続距離は85km(欧州WLTPモード)。もちろん発電によってその距離は延びる。  構造的には「日産ノート e-パワー」の発電エンジンがロータリーエンジンになったようなもの。走行はモーターのみで行う。しかしバッテリーが大容量でプラグイン式(コンセント)で充電も出来る点が「ノート e-パワー」とは違う点だ。  まさかの発電用ロータリーエンジン搭載のPHEVモデルに驚いた。「MX-30 EV」より電池搭載量は減るものの、発電用ロータリーエンジン搭載など車体構造は複雑になる。それらがどのように価格に反映されるのだろうか。今春には発売される予定である。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★スズキ、EVコンセプトモデル「eVX」を初公開……デリーで開催中の「オートエキスポ2023」で ★ホンダ、人気の原付を電動化……モペットの「カブ e:」「ダックス e:」「ズーマー e:」を中国で発表 ★ホンダ、水素FCVの商用トラックの実証実験を開始……中国の湖北省で ・東京オートサロン2023でカーボンニュートラルをテーマにした併催イベント「オートサロンテック2023」を開催……「VW ID.4」「三菱 eKクロス EV」など展示 ・ボルボ、「C40 リチャージ」のサブスク第2弾を募集……1月18日から、月額16万5,000円 ・ダイナミックマップ基盤、米国子会社のHDマップが「日産 アリア」北米モデルに採用……「プロパイロット・アシスト2.0」のハンズオフ運転支援機能を実現 ・ユアスタンド、都内UR賃貸物件にEV用充電器を導入……電気代の変動に合わせて充電料金を変更する「ダイナミックプライシング」を採用 ・ダイワハウス、2026年末までに210台の社用EVを導入……全社用車のうち20%を置換、車両は「日産 リーフ」

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TEXT:TET編集部
デイリーEVヘッドライン[2023.01.11]

  スズキ、EV用ギアボックス開発へ……カナダのインモーティブと共同で 【THE 視点】スズキは1月10日、変速機の開発を手掛けるカナダのインモーティブ(Inmotive Inc.)と「EV向け二段変速機」の共同開発契約を締結したと発表した。  インモーティブは、EV向け電動駆動ユニットの性能向上に寄与する独自設計の軽量・小型・高効率な二段変速機「インギア(Ingear)」を開発している。  今回スズキが発表したEV向け二段変速機の共同開発は「効率のよいモーター駆動による航続距離の延長」、「電動駆動ユニットの小型化によるコスト抑制」、「幅広い走行シーンでの走行性能の改善」などにつながる可能性があるという。  これまでEVには変速機不要論もあったが、トヨタもEV用マニュアルトランスミッションを開発中と報じられており、今後多様化に向けて多段ギアを採用したEVも増えてくると思われる。この二段変速機の構造にも興味あるが、変速時の走行フィーリングなど一度試乗してみたい。  インモーティブは、2010年にカナダのトロント市で設立されたスタートアップ企業で、「手頃なゼロエミッションモビリティの世界的な発展を加速させ、気候変動の緩和に重要な役割を果たすこと」をビジョンに掲げている。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★マツダ、ロータリエンジン復活……「MX-30 R-EV」にレンジエクステンダーとして搭載し「ブリュッセルモーターショー2023」で公開へ ★三菱、カスタムカー「ミニキャブ・ミーブ・ビーレジャー・スタイルⅡ」を東京オートサロンに出展……給電機能を活かして移動オフィス&レジャーを提案 ★トヨタ、新型「プリウス HEV」発売……PHEVは2023年3月頃の予定 ・KGモータース、超小型EV「ミニマムモビリティ コンセプト」をオートサロン2023に出展……2025年発売を目指す1人乗り車両 ・ボルボ、「EX90」にgoogleの新HDマップを採用……自動運転を含めた高い運転支援機能の実現へ ・パワーエックス、27億円の資金を新たに調達……蓄電池工場「パワーベース」(岡山県玉野市)の研究開発などに充当 ・ウィラー、お台場で小型自動運転EVバスの体験イベントを開催……1月28日〜2月6日 ・レベルブリッジ、EVの完成車・部品調達代行サービスを開始……EVのアフターマーケットに特化した情報サービス「アルゴス」が1月10日にオープン ・テラモーターズ、不動産企業のプロパティエージェントと業務提携……管理マンションに充電設備「テラ・チャージ」を設置

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TEXT:TET編集部
デイリーEVヘッドライン[2023.01.10]

  ZF、EV用加熱式シートベルト「ヒートベルト」を発表【CES2023】 【THE 視点】ZFはCES2023において、EV用のヒーター付きシートベルト「ヒートベルト」を初公開した。  この技術は、シートヒーターなど他の接触式のヒーターと組み合わせることで、暖房に必要なエネルギーを削減する。寒冷時使用の際にはEVの航続距離を最大15%拡大させる効果があるという。  このヒートベルトは、厚さを最小限にする統合型発熱体を使用した特殊なウェビングをベースにしており、乗員が均一で体温に近い温かさを感じられるよう設計されている。統合ヒーティング機能により、運転開始直後から36~40℃の体温に近い温度になるという。既存のモデルへの採用も容易とのこと。  EVにおいては、冬場の従来の空調システムの使用による航続距離の減少が問題となっているが、このシステムにより15%航続距離が延びるというのは、非常に大きなインパクトを与えると考える。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★テスラ、「モデル3」と「モデルY」を値下げ……最大82万円[詳細はこちら<click>] ★ラム、ピックアップトラック「1500レボリューション BEVコンセプト」を初公開……2024年発売、ツインモーターAWDと四輪操舵機能搭載、350kW/800V充電10分で100マイルの走行が可能【CES2023】 ★プジョー、「インセプション・コンセプト」を初公開……680ps(500kW)のツインモーターAWD、充電1回あたりの航続800km【CES2023】[詳細はこちら<click>] ・BMW、車両制御を司り表示もカスタムできる新型ヘッドアップディスプレイ「BMW アイ・ヴィジョン・ディー」を発表……2025年から「ノイエ・クラッセ」に搭載【CES2023】 ・メルセデス・ベンツ、高性能コンセプトモデル「ビジョンEQXX」を公開……充電1回1200kmの航続が可能【CES2023】 ・メルセデス・ベンツ、北米で高出力充電網を2027年までに整備……ヨーロッパや中国、その他主要都市にも展開予定【CES2023】 ・ヴィンファスト、クロスオーバーの「VF6」と「VF7」の予約を2023年3月から開始【CES2023】 ・ポールスター、「ポールスター3」にGoogleの新HDマップを採用……将来の自動運転技術を容易に【CES2023】 ・米新興アスカ、空飛ぶクルマ「ASKATM A5」を公開……レンジエクステンダー搭載のEV/eVTOL機で約400kmの飛行航続距離【CES2023】

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TEXT:TET編集部
デイリーEVヘッドライン[2023.01.06]

  ZF、自動運転バスをCES2023で公開 【THE 視点】ZFは、米国のモビリティ・サービス・プロバイダー「ビープ」と戦略的パートナーシップの締結を「CES2023」で発表。同時に両社の協業で開発した次世代EVシャトル「ナウ」を発表した。  「ナウ」は2種類のモデルを用意する。専用車線で使用するタイプと、都市の中で一般車に混じって使用されるタイプを用意し、数千台規模の車両を提供するという。  車両にはZFの最先端のセンサー技術が採用される。50〜100kWhのバッテリーが用意され、最大約130kmを航続でき、最高速度は40~80km/h。乗車定員は最大15席で22人だという。  ZFはこれまで部品サプライヤーの位置付けだったが、このシャトルをきっかけに立ち位置が変わり、完成車メーカーに変貌する可能性がある。大変興味深い今回の発表である。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★ソニー・ホンダモビリティ、EVブランド「アフィーラ」のプロトタイプを世界初公開……2026年北米発売をCES2023で発表[詳細はこちら<click>] ★ZF、EV用電熱シートベルトを開発…… 冬場のメインバッテリーの消耗を低減 ・クライスラー、EV向け次世代コクピットのコンセプト「シンセシス」をCES2023で発表……仲間とのコミュニケーションなど、タブレット端末のような機能を搭載 ・ダッヂ、EVマッスルスポーツ「チャージャーデイトナSRTコンセプト」を2023年3月公開……米国ラスベガスで開催予定のイベント「ダッヂ ラストコール」で ・ブリッツ、日産「アリア」のカスタマイズカーを「東京オートサロン2023」に出展 ・ステランティス、航空機製造へ進出……「アーチャー」社と協力してeVTOL(電動垂直離着陸)機を製造 ・エヌビディア、クラウドゲームサービス「GeFORCE NOW」を車載化……ヒョンデ、BYD、ポールスターが採用 ・パナソニックオートモーティブ、EV用オーディオシステムを開発……消費電力を67%削減しながら高音質を実現、聞き手の位置に合わせてサウンドをチューニング ・鶴岡高専、貴金属を使用しない燃料電池を開発……卒業生が筑波大学などと共同研究、論文を発表

TAG: #THE視点 #ZF #デイリーEVヘッドライン #ナウ #福田雅敏
連載企画 一覧
VOL.15
本当に日本はEVで「立ち遅れた」のか:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第15回

ジャパン・モビリティ・ショー開催でにわかに沸き立つ日本のEVマーケット。しかし現実の販売状況は日本において大きく立ち遅れている。技術では先導してきたはずの日本メーカーは、なぜEVで世界をリードできていないのか。この分野のベテランジャーナリストである御堀 直嗣が解説する。 日本の低いEV市場占有率 日本は、世界に先駆けて電気自動車(EV)の市販に踏み切った。2009年に三菱自動車工業が、軽自動車EVの「i-MiEV」を法人向けにリース販売しはじめ、翌10年には一般消費者向けへの販売も開始した。同年には、日産自動車も小型EVの「リーフ」を発売した。この2社によって、EVの量産市販が実現し、ことにリーフは海外への販売も行われ、「i-MiEV」はフランスの当時PSA社にOEM供給された。リーフの販売は世界で累計65万台に達し、その他EVを含めると、日産は世界で100万台のEV販売の実績を持つ。そのうち、日本国内は累計23万台である。 ちなみに、米国テスラは2022年では年間で約130万台、中国のBYDは同年に約90万台規模へ成長している。 同時にまた、世界共通の充電規格であるCHAdeMO(チャデモ)も準備され、リーフが販売される世界の各地域にCHAdeMO充電器の設置が動き出した。 それらを背景に、経済産業省は2012年度補正予算で1,005億円の補助金を計上し、全国に約10万基の充電器を整備するとした。この補助金は全額支給でないため、トヨタ/日産/ホンダ/三菱自の4社が資金を拠出し、補助金で賄いきれない残額を補填することに合意した。 しかし、現在の充電器の数は、急速充電と普通充電を合わせて約2万基である。 国内の新車販売において、EVが占める割合は1%以下という状況が長く続いた。昨2022年、「日産サクラ」と「三菱eKクロスEV」が発売となり、1年で5万台以上を販売することで2%ほどの占有率になろうかという状況にある。 一方、世界全体では、EVの市場占有率が13%になる。米国は5.8%、欧州は12%、中国は21%となっており、日本がいかに低水準であるかがみえてくる。 日本でEV普及が進まなかった理由 EVの先駆者であった日本が、なぜ欧米や中国の後塵を拝するようになったのか。 最大の要因は、せっかく1,005億円という充電基盤整備に対する経済産業省の支援があったにもかかわらず、急速充電器の整備にばかり世間の目が行き、EV利用の基本である基礎充電、すなわち自宅での普通充電(200V)の重要性が広がらなかったからである。ことに、マンションなど集合住宅の駐車場と、月極駐車場への普通充電設置がほぼできなかったことが原因であった。 EVの充電は、普通充電で8~10時間、あるいはそれ以上かかるとされ、これが単純にガソリンスタンドでの給油時間と比較されて、使い勝手が悪いとさまざまな媒体を通じて流布された。いまでもそうした論調が消えていない。しかし、自宅で普通充電できれば、寝ている間に満充電になるので、翌朝出かけるときは満充電で出発できる。 戸建て住宅に住む人はそれができた。ところが、戸建て住宅でも自宅に車庫がなく月極駐車場を利用する人は、近隣の急速充電器を利用しなければならなくなった。 集合住宅に住む人は、敷地内に駐車場が併設されていても、管理組合の同意が得られず普通充電ができない状態に陥った。無知がもたらした悲劇だ。EVを買う意思があっても、手に入れにくい状況があった。 集合住宅の管理組合で賛同が得られない最大の理由は、幹事がEV時代を予測できず、また自分には関係ないとして無視され続けたことにある。設置の経費は、ことに当初は補助金と自動車メーカー4社による補填があったので、ほぼゼロであった。現在でも、施工業者が残金を負担するなどのやりくりで、集合住宅側の負担が軽く済む仕組みが出てきている。それでもなお、管理組合で合意を得るのが難しい状況は払拭できていない。 基礎充電の普及を目指す業者の間でも、さらに難しいとされるのが月極駐車場への普通充電の設置だ。月極駐車場を管理する不動産業者の理解を得にくいという。

VOL.1
リッター200円にもう限界……給油の“枷”をぶっちぎれ!【モデルサードインパクト vol.1】

ガソリン高い、燃費も悪い、限界だ! かつてないほどの猛暑に喘いだであろう今夏。「もういいよ」「もう下がってくれ」と、気温に対して誰もが感じていたと思うが、自動車ユーザーはガソリン価格に対しても同じことを思っていたのではないだろうか。 リッターあたり170円、180円、190円、そして200円の大台を突破……給油をするたびに、誰もが憂鬱な気分になったはずだ。小生はドイツの某オープンスポーツカーに乗っているのだが、リッターあたり平均10kmでハイオク仕様。愛車にガソリンを入れるたび、顔が青ざめていた。 「高額給油という枷から解放されたい……」 EVの購入を決意した所感である。クルマを走らせることは、本来喜びのはず。給油のたびに落ち込むのは本望ではない。 小生は、THE EV TIMES(TET)の編集スタッフを務めています。この9月、「テスラ・モデル3・パフォーマンス」を購入しました。新たな愛車と共に進むEVライフを「モデル・サードインパクト」と銘打ち、連載で紹介していこうと思います。 EVは便利だと実感した「日産リーフ」 小生が初めて体験したEVは「日産リーフ」(2代目)である。遡ること2017年、「リーフ」が2代目になった頃、日産が全国で試乗キャラバンを開催し、小生はその試乗アテンダントを担当していた。そこで「リーフ」を存分に運転することができたのだ。 それゆえ、EVの利便性の高さを実感することになった。スポーツモデル顔負けの力強くスムーズな加速にまず驚いたのだが、給油という枷から外れて自由に走り回れることが大変な魅力に感じた。アイドリング状態でエアコンを入れっぱなしでもガソリン代を気にせずに済む。車内でPCを開けば、そのままオフィスになる。車の用途が無限大に広がると感じた。 充電時間も特別長いとは感じなかった。充電残量が50%くらいになったら、急速充電を使用してあっという間に80%まで回復できる。ちなみに100%まで充電した場合、280kmを走れる表示が出ていたと記憶している(当時は寒い季節で暖房を使用した)。ちょっとした遠出も十分に対応可能。「EVなんて不便」という印象は全く抱かなかった。そこで薄々と「将来はEVもアリだな」と思ったのだ。

VOL.20
VW「ID.4」オーナーはアウトバーンを時速何キロで走る? [ID.4をチャージせよ!:その20]

9月上旬、スイスで開催された「ID.TREFFEN」(ID.ミーティング)を取材した際に、参加していた「ID.4」オーナーに、そのクルマを選んだ理由などを聞きました。 フォルクスワーゲン一筋 鮮やかな“キングズレッドメタリック”のID.4で登場したのは、ドイツのハノーファーからはるばるスイスに駆けつけたデュブラック・マルクスさん。「フォルクスワーゲンT3」のTシャツを着ているくらいですから、かなりのフォルクスワーゲン好きと見ましたが、予想は的中! 「18歳で免許を取ってからこれまで30年間、フォルクスワーゲンしか買ったことがないんですよ」という、まさにフォルクスワーゲン一筋の御仁でした。 彼の愛車はID.4のなかでももっともハイパフォーマンスな「ID.4 GTX」。日本未導入のこのグレードは、2モーターの4WD仕様で、最高出力220kW(299PS)を発揮するというスポーツモデル。こんなクルマに乗れるなんて、なんともうらやましいかぎりです。 そんなマルクスさんにID.4 GTXを購入した理由を尋ねると、「これからはEVの時代だと思ったので!」と明確な答えが返ってきました。とはいえ、ID.ファミリーのトップバッターである「ID.3」が登場した時点ではすぐに動き出すことはありませんでした。「1年半くらい前にID.4 GTXを試乗する機会があって、踏んだ瞬間から力強くダッシュするID.4 GTXのパンチ力にすっかり惚れ込んでしまい、即決でしたよ(笑)」。

VOL.14
欧州メーカーはなぜ電気自動車に走ったのか?:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第14回

EVの知識を、最新情報から「いまさらこんなこと聞いていいの?」というベーシックな疑問まで、ベテラン・ジャーナリストが答えていく連載。今回は欧州メーカーの特集です。 日本市場参入が遅かった欧州製EV 日本市場では、欧州からの電気自動車(EV)攻勢が活発に見える。ドイツの「BMW i3」が発売されたのは2013年秋で、日本市場へは2014年春に導入された。 日本の自動車メーカーがEVを市販したのは、2009年の「三菱i-MiEV」の法人向けリースが最初で、翌2010年には「i-MiEV」も一般消費者への販売を開始し、同年に「日産リーフ」が発売された。「i3」の発売は、それより数年後になってからのことだ。 ほかに、フォルクスワーゲン(VW)は、「up!」と「ゴルフ」のエンジン車をEVに改造した「e-up!」と「e-ゴルフ」を2015年から日本で発売すると2014年に発表した。だが、急速充電システムのCHAdeMOとの整合性をとることができず、断念している。その後、VWは「e-ゴルフ」を2017年秋に販売を開始した。EV専用車種となる「ID.4」を日本に導入したのは、2022年のことだ。フランスのプジョーが、「e-208」を日本で発売したのは2020年である。 以上のように、欧州全体としては、EVへの関心が高まってきたのは比較的最近のことといえる。 くじかれたディーゼル重視路線 欧州は、クルマの環境対策として、自動車メーカーごとの二酸化炭素(CO2)排出量規制を中心に動いてきた。そして2021年から、1km走行当たりの排出量を企業平均で95gとする対処方法を考えてきた。EU規制は、販売する車種ごとのCO2排出量を問うのではなく、販売するすべての車種の平均値で95gを下回らなければならないという厳しさだ。 対策の基本となったのは、ディーゼルターボ・エンジンを使った排気量の削減と、出力の低下を補う過給器との組み合わせを主体としつつ、ハイブリッドによるさらなる燃費の向上である。 既存のディーゼルターボ・エンジンをできるだけ活用しようとする考えは、欧州メーカーが補機用バッテリーの電圧を世界的な12ボルトから、36ボルトや48ボルトに変更することによるマイルドハイブリッド化に注目してきた様子からもうかがえる。 ところが、2015年にVWが米国市場でディーゼル車の排出ガス規制を偽装していたことが明らかにされた。公的機関での測定では規制値を満たすものの、実走行で急加速などした際に基準を上回る有害物質が排出され、それによって力強い加速を得られるようにした制御が発覚したのである。その影響は、VW車だけでなく、アウディなどVWグループ内に広く影響を及ぼした。

VOL.3
ボルボは新型EVの「EX30」でインテリアに新たな価値を与え、空間を最大限、利用する!

ボルボはEX30の室内で多くの新たなチャレンジを行なっていると謳う。その詳細を小川フミオ氏が訊いていく。連載1回目はこちら、2回目はこちら。 冷たさの排除し素材を“素直”に使う EX30のインテリアが、他車と決定的に違うのは、金属的な表面処理がほとんど見当たらないこと。それは意図的にそうしたのだと、インテリアデザインを統括するリサ・リーブス氏は言う。 「心したのは、冷たさの排除です。使う素材はオネスト、つまり木に見えるものは木であり、また同時に、リサイクル素材を人間にやさしいかたちで使用しました」 インテリアは「ブリーズ」(やさしい風)をはじめ「ミスト」(もや)、「パイン」(松)それに「インディゴ」と4種類(日本はそのうち「ブリーズ」と「ミスト」を導入)。 「ブリーズを例にとると、デザインインスピレーションはサマーデイズ。シート表皮の素材はピクセルニットとノルディコ、ダッシュボードの飾り材はパーティクル、そして空気吹き出し口のカラーはブルーです」 リーブス氏は説明してくれる。 「ピクセルニットはPETボトルをリサイクルしたもの。それを3Dニッティング(立体編み)プロセスでシート用素材にしています。組み合わせるノルディコは、PETボトルなどのリサイクル素材、北欧で計画的に伐採された木から採取された素材、リサイクルされたワインコルクなどで作られたテキスタイルです」 ダッシュボード用のパーティクルは、窓枠やシャッターを中心に工業廃棄物であるプラスチックを粉砕したものだし、フロアマットは漁網をリサイクルしたという。 「リサイクル材とともに、インテリアは雰囲気を統一したので、私たちは“ルーム”という名を与えています。インディゴの場合、デザインインスピレーションは”夜のはじまり”で、デニムをリサイクルしたときに余る糸を使った素材をシート表皮に使っています」 シートじたいは「スニーカーにインスパイアされた形状」(メイヤー氏)だそうだ。

VOL.2
ボルボの新型電気自動車「EX30」にはスターウォーズのデザインが取り入れられている!?

エンジンの回転の盛り上がりには、時に人間的な表現が用いられる。しかしBEV(バッテリー電気自動車)はエンジンもなく無音なため、より無機質な、機械的な印象が強くなる。ボルボはそんなBEVに人間的な要素を入れたと主張する。連載1回目はこちら。 どことなく楽しい感じの表情 ボルボEX30は、いってみれば、二面性のあるモデルだ。ひとつは、地球環境保全(サステナビリティ)を重視したコンセプト。もうひとつは、大トルクの電気モーターの特性を活かしたスポーツ性。 デザイナーは「いずれにしても、BEVと一目でわかってもらうデザインが重要と考えました」(エクステリアデザイン統括のTジョン・メイヤー氏)と言う。 「もちろん、昨今ではICE(エンジン車)かBEVか、デザインをするときあえて差別化をしないのが世界的な流れです。ただし、私たちとしては、スカンジナビアデザインの原則を守りつつデザインしました」 メイヤー氏の言葉を借りて、この場合のスカンジナビアデザインの肝要を説明すると「形態は機能に従う」となる。 「そこで、上部に開口部とグリルはもたせないようにしようと。ただし(インバーターなどのために)空気を採り入れる必要はあるので、下にインレットは設けています」 ボルボ車のデザインアイディンティティである「トール(神の)ハンマー」なる形状のヘッドランプも採用。ただし、カバーで覆った一体型でなく、四角いLEDのマトリックスが独立しているような形状があたらしい。 「そうやって出来上がったのがこのデザインです。顔になっていて、そこには眼があって、鼻があって、口があるんです。どことなく楽しいかんじで、これまで以上に人間的な表情を実現しました」 暴力的でもなければ、ロボット的でもない。メイヤー氏はそこを強調した。

VOL.1
ボルボの新型電気自動車「EX30」は、相反する2面性を合わせ持つ文武両道なクルマ

ボルボの新たなBEV(バッテリー電気自動車)として、ついに10月2日から「サブスク」モデルの申し込みが始まるEX30。この「ボルボ史上最小のBEV」はどのように開発されたのか。ミラノで行われたワールドプレミアに参加した小川フミオ氏が関係者の声とともに振り返る。 スカンディナビアン+デジタル 2023年6月に登場したEX30は、コアコンピューティングテクノロジーを大胆に採用する、ボルボの新世代BEV。 内容にとどまらず、同時に、デザイン面でもさまざまな大胆な試みがなされているのも特徴だ。 いってみれば、伝統的ともいえるスカンディナビアンテイストに、デジタライゼーションの融合。 「私たちのデザイン的価値のすべてを小さなフォーマットで具現」したモデルと、ボルボ・カーズはプレスリリース内で謳う。 「非常に電気自動車的なデザインで(中略)閉じられたシールド(フロントグリルの開口部のこと)とデジタル表現を用いたトールハンマーヘッドライト」がフロント部の特徴とされる。 さらに新世代BEVとしてボルボが狙ったものはなんだろう。ミラノでの発表会において出合った担当デザイナー(たち)に、デザインの見どころと背景にあるコンセプトを取材した。

VOL.5
「BMW iX xDrive50」の高速電費は我慢不要! ロングドライブにうってつけのEV

[THE EV TIMES流・電費ガチ計測] THE EV TIMES(TET)流電費計測の5回目を、8月に「BMW iX xDrive50」で実施した。車高の高いSUVにもかかわらず、高速巡航時に電費が低下しにくいのが特徴だ。その詳細をお伝えする。 ※計測方法などについてはこちら、試乗記はこちらをご覧ください。 100km/h巡航でどんどん行こう iX xDrive50のカタログに記載された「一充電走行距離」は650km(WLTC)で、電池容量は111.5kWhだ。650kmを実現するには、電費が5.83km/kWh(以後、目標電費)を上回る必要がある。 各区間の計測結果は下記表の通り。5.83km/kWhを上回った場合、赤字にしている。 これまでのTETによる電費計測で初めてA区間の往路と平均で目標電費を超えた。A区間のように標高差が少ない場所では同じ状況になり得る、つまり100km/h巡航で一充電走行距離の650km近くを走破できる可能性がある。   100km/h巡航でも600kmは走れそう 各巡航速度の平均電費は下表の通りだ。「航続可能距離」は電費にバッテリー総容量をかけたもの、「一充電走行距離との比率」は650kmに対して、どれほど良いのか、悪いかだ。 iXのエクステリアは、大きなキドニーグリルが特徴的だ。ざっくり言えば全長5m、全幅2m、全高1.7m、車重2.5トンの堂々としたボディだが、Cd値が0.25と優れている。 100km/h巡航におけるiXの電費は、5.71km/kWhであった。絶対的な数値としては決して高くないが、一充電走行距離との比率を計算すると98%と、これまでにTETが計測したデータの中で最高の結果を記録した。120km/h巡航でもこの数字は78%であった。 つまり、iXは高速巡航でも電費の低下が少ないEVだといえる。 ちなみに、過去に計測したメルセデス「EQE 350+」は、この100km/h巡航時の比率が90%だった。EQEはセダンボディで背が低く、Cd値0.22で、高速巡航には有利であることを考えても、iXの98%という数字の凄さが分かる。 この結果は、空力性能の良好さと高効率なパワートレインの賜物ではないかと思う。BMWが「テクノロジー・フラッグシップ」「次世代を見据え、長距離走行が可能な革新的な次世代電気自動車」と謳っているだけのことはある。これらの記録を塗り替えるクルマが現れるのか、今後の計測が楽しみだ。   各巡航速度ごとの比率は以下の通り。80km/hから100km/hに速度を上げると21%電費が悪くなる。120km/hから80km/hに下げると1.6倍の航続距離の伸長が期待できる。

VOL.19
ぐっとパワフルな2024年モデルのフォルクスワーゲン「ID.4」をミュンヘンで緊急試乗! [ID.4をチャージせよ!:その19]

コンパクトSUVタイプの電気自動車「ID.4」が2024年モデルにアップデート。この最新版をドイツ・ミュンヘンでさっそく試乗しました。 モーターのパワーは60kW増し 「ID.4」が2024年モデルにアップデートし、コックピットのデザインが様変わりしたことは、前回のコラムで述べました。さらに今回の仕様変更では、走りにかかわる部分にも手が加えられています。 一番の変更が、新開発のモーターが搭載されたこと。フォルクスワーゲンでは、ID.ファミリーのプレミアムセダンである「ID.7」に、新たに開発した「APP550」型の電気モーターを採用しました。最高出力は210kW(286PS)と実にパワフルです。これが2024年モデルの「ID.4プロ」にも搭載されることになりました。これまでの「ID.4プロ」の最高出力が150kWですので、出力は60kW、4割増しという計算。最大トルクも従来の310Nmから545Nmとなり、こちらは75%の大幅アップです。 バッテリー容量は77kWhで変更はありませんが、2024年モデルからはバッテリーの“プレコンディショニング機能”を搭載し、冬の寒い時期、充電前にバッテリー温度を高めておくことで充電量の低下を抑えることができます。これはうれしい! 他にも、可変ダンピングシステムのDCC(ダイナミックシャシーコントロール)の改良なども行われ、果たしてどんな走りを見せてくれるのか、興味津々です。 早く乗ってみたいなぁ……と思っていたら、なんとうれしいことに、発表されたばかりの2024年式ID.4 プロ・パフォーマンスを、ドイツ・ミュンヘンで試乗するチャンスに恵まれました。試乗時間は約20分と超ショートですが、わが愛車のID.4 プロ・ローンチエディションと比較するには十分な時間です。

VOL.18
ミュンヘンで「ID.4」の2024年モデルに遭遇! [ID.4をチャージせよ!:その18]

ミュンヘンモーターショー(IAA)のメイン会場近くで、フォルクスワーゲンがメディア向けイベントを開催。そこで、2024年モデルの「ID.4」に遭遇しました。 見た目は同じ イベントスペースのパーキングに待機していたのは、“コスタアズールメタリック”のボディが爽やかな「ID.4 プロ・パフォーマンス」。日本のラインアップにはないボディカラーに目を奪われますが、エクステリアデザインはこれまでと同じで、私の愛車の「ID.4 プロ・ローンチエディション」との違いは1インチアップの21インチホイールが装着されていることくらいです。 ところが運転席に座ると、コックピットの眺めに違和感が! マイナーチェンジでもないのに、コックピットのデザインが私のID.4 プロ・ローンチエディションと大きく変わっていました。 ご存じのとおり、フォルクスワーゲンなど多くの輸入ブランドでは“イヤーモデル制”を採用していて、毎年のように細かい仕様変更を実施。エクステリアデザインは一緒でもパワートレインや装備が変わるというのはよくあること。この2024年モデルでは、インテリアのデザインまで様変わりしていたのです。 真っ先に気づいたのが、ダッシュボード中央にあるタッチパネルがリニューアルされていること。2022年モデルのID.4 プロ・ローンチエディションでは12インチのタッチパネルが搭載されていますが、この2024年モデルでは12.9インチにサイズアップが図られたのに加えて、デザインも一新され、明らかに使い勝手が向上していました。

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